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青色申告承認申請をオンラインで行う方法
現状、青色申告承認申請をオンラインで行う方法は2種類あります。国税庁の「e-Taxソフト」を使う方法と、民間のサービスを利用する方法です。どちらも、マイナンバーカードを必ず使用します。本記事では、民間サービスの代表例として「freee開業」を取り上げます。
e-Taxソフト | freee 開業 | |
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操作画面 | ||
対応している書類 | 「青色申告承認申請書」と「開業届」に対応 | |
料金 | 無料 | |
対応OS | Windowsのみ | Windows・Mac |
操作性 | △ | ○ |
提供元 | 国税庁 | freee株式会社 |
どちらの方法でも、オンラインで事前準備を行う必要があります。特にe-Taxソフトは、操作手順がわかりにくく、知識がないと難しいです。パソコンの操作に自信がない人には、初心者にも親切な「freee 開業」の利用をオススメします。
「freee開業」は、大手会計ソフトメーカーのfreee(フリー)が提供するウェブサービスです。申請書や開業届を作成できる民間のサービスはほかにもありますが、オンライン提出にまで対応しているのは、今のところ「freee 開業」くらいです。
e-Taxソフトについて確認
e-Taxソフトは、大まかに下記の3種類があります。青色申告承認申請書の作成・提出ができるのはパソコンにインストールして使う「e-Taxソフト」だけです。これは、Windows向けにしか提供されていません。
方法①「e-Taxソフト」で行う
画面 | |
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特徴 |
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用意するもの |
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【e-Taxソフト】オンライン申請の流れ
① e-Taxの事前準備
まずは、「e-Taxソフト」を始めとするいくつかのソフトをパソコンにインストールします。その後「利用者識別番号」の取得や「電子証明書」の登録を済ませます。この事前準備を行うことで、パソコンから書類をオンライン提出できるようになります。
② 青色申告承認申請書の作成
事前準備が終わったら、e-Taxソフト内で青色申告承認申請書のデータを作成します。なお、「開業届」を作成することもできます。
③ 作成したデータをオンラインで提出
作成した書類データは、そのままオンラインで送信できます。複数の書類を同時に送信することも可能です。
方法②「freee 開業」で行う
画面 | ||
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特徴 |
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用意するもの | パソコンで行う場合 | スマホで行う場合 |
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「freee 開業」を利用する場合も、おおまかな流れは変わりません。ただ、「e-Taxソフト」よりも画面構成がわかりやすいので、初心者でも操作できます。
スマホで行う場合はICカードリーダーが不要であり、より手軽に申請作業を行えます。スマホがマイナンバーカード読み取りの対応機種である必要がありますが、多くのスマホはこれに対応しています。
「e-Taxソフト」と「freee 開業」の比較
「e-Taxソフト」と「freee 開業」の比較
e-Taxソフト | freee 開業 | |
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操作画面 | ||
料金 | 無料 | 無料 (ただしアカウント作成が必要) |
デバイス | Windowsパソコンのみ | Windows・Mac両対応 スマホでもOK |
用意するもの |
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or
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操作性 | △ | ○ |
提供元 | 国税庁 | freee株式会社 |
「e-Taxソフト」は行政主導のソフトウェアということもあり、インターフェイスがわかりにくく、操作しづらいです。一方、民間サービスの「freee 開業」はガイドが豊富ですし、大抵の疑問は公式サイトのヘルプページを見れば解決できます。
青色申告承認申請が可能なのは、申請を受けたい年の3月15日までです(新規開業した年なら、開業日から2ヶ月以内でもよい)。期限に遅れると、その年については青色申告できないので気をつけましょう。