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青色申告承認申請書の提出方法 – 申請書の出し方

更新日: 2024/09/19 PR
青色申告承認申請書の提出方法 – 申請書の出し方

INDEX

目次

    提出方法は3パターン

    「所得税の青色申告承認申請書(以下、申請書)」の提出方法は、大きく下記の3種類に分けられます。

    青色申告承認申請書の提出方法

    1. 税務署に持参する
    2. 税務署宛に郵送する
    3. オンラインで提出する

    提出先は、納税地(= 基本的には自宅の住所)を管轄する税務署です。管轄の税務署は、国税庁ウェブサイトの該当ページで確認できます。

    提出期限日は、原則その年の「3月15日」です(ただし、新規開業の場合は「開業から2ヶ月以内」に提出すればよい)。

    ① 税務署に持参

    概要 税務署の窓口に提出するか「時間外収受箱」に投函する
    必要なもの
    • 本人確認書類
    備考
    • 税務署の開庁時間は「平日の8:30~17:00」
    • 確定申告期間中は土日祝に開庁していることもある
    • 開庁時間外でも「時間外収受箱」に投函できる
    • 時間外収受箱にいれる際は、本人確認書類のコピーを同封する

    税務署の開庁時間は「平日の8:30~17:00」が基本です。この時間内に税務署へ行けば、窓口で申請書を提出できます。

    開庁時間でなくても、税務署に設置されている「時間外収受箱」に申請開庁時間でなくても、税務署に設置されている「時間外収受箱」に申請書を提出できます。書を提出できます。この場合は、申請書と本人確認書類のコピーを封筒に入れて投函しましょう。

    税務署に設置されている時間外収受箱

    時間外収受箱は、期限ギリギリに提出する人にもおすすめです。たとえば3月15日の深夜に投函すると、職員が回収するのは3月16日の朝ですが、「3月15日に提出した」という扱いになります。

    ② 税務署宛てに郵送

    概要 ポストや郵便局の窓口から税務署宛てに送付する
    必要なもの
    • 封筒
    • 切手
    • 本人確認書類のコピー
    備考
    • 基本的には普通郵便で送る(簡易書留やレターパックでも可)
    • 切手代などの送料は自己負担
    • 当日消印有効(消印の日付が提出日として処理される)

    郵送で提出する場合は、封筒に申請書と本人確認書類のコピーを入れて、税務署宛に送付します。このとき、封筒代や切手代は自己負担です。

    封筒のサイズは自由

    封筒のサイズに指定はありません。市販の「角形2号」(A4サイズの封筒)であれば、申請書を折らずに入れることができます。また「長形3号」なら定形郵便で送れるので、切手代が少し安く済みます。

    角形2号・長形3号 - 青色申告承認申請書の提出時に使用する封筒

    送料の目安

    料金 追跡
    普通郵便 定形外郵便(角形2号~):140円 or 180円(切手代)
    定形郵便(長形3号まで):110円(切手代)
    簡易書留 110円~180円(切手代) + 350円
    特定記録郵便 110円~180円(切手代) + 210円
    レターパックライト 430円(一律)

    ※ 上記は、2024年10月1日からの新料金
    >> 手紙(定形郵便物・定形外郵便物)の基本料金 – 日本郵便

    きちんと届くか心配な人は、追跡サービス付きの送付方法を利用してもよいでしょう。(ただし、宅配便・ゆうパックなど、荷物を発送するサービスは利用不可)

    ③ オンラインで提出

    概要 「e-Taxソフト」か民間のサービスを利用してオンラインで提出する
    必要なもの
    • マイナンバーカード
    • 対応機種のスマホ or ICカードリーダー
    備考
    • 「e-Taxソフト」は国税庁のインストール型ソフト(Windows向け)
    • 民間では「freee開業」と「マネーフォワード クラウド開業届」が対応
    • いずれも無料で利用できる
    • オンラインの事前準備が必要(利用者識別番号の取得など)

    青色申告承認申請書をオンラインで提出できるのは、国税庁の「e-Taxソフト」のほか、「freee開業」と「マネーフォワード クラウド開業届」です。「e-Taxソフト」は使い勝手が悪く、あまりおすすめできません。

    なお「freee開業」や「マネーフォワード クラウド開業届」で青色申告承認申請書をオンライン提出すると、自動的に開業届も一緒に提出されてしまいますが、すでに開業済みの方でもとくに問題は生じません。

    提出時に必要な本人確認書類

    確定申告書類提出時の本人確認書類【マイナンバーカードの有無】

    開業届とセットで、窓口や郵送により申請書を提出する際は、本人確認のために「番号(マイナンバー)確認書類」と「身元確認書類」が必要です。提出時に、これらの書類を提示 or 添付します。

    税務署の窓口で提出 郵送 or 時間外収受箱で提出
    本人確認書類を窓口で提示する 本人確認書類のコピーを同封する

    オンラインで提出する場合は、マイナンバーカードに内蔵された「電子証明書」を使って個人認証を行います。なので、マイナンバーカードをピッと読み取るだけでOKです。

    収受印付きの控えをもらうには?

    税務署の収受印が押された控えが欲しい場合は、申請書を書面で提出しましょう。オンラインで提出すると、収受印付きの申請書控えを受け取れません。

    収受印付きの控えをもらう方法

    税務署の窓口で提出 郵送 or 時間外収受箱で提出
    窓口で控えも一緒に提出する
    その場で収受印を押してもらえる
    提出時に、控えと返信用封筒を同封する
    後日、収受印付きの控えが返送される

    返送用封筒にはあらかじめ切手を貼り、自分の氏名や住所を記載しておきましょう。封筒のサイズに規定はありません。折りたたんで同封しても大丈夫です。

    青色申告承認申請書の控え(収受印付き)をもらう方法 - 郵送提出の場合

    青色申告承認申請書の控えは、預貯金口座の開設時などに提出を求められることがあります。とはいえ、他の書類(開業届の控えなど)で代用できる場合が多いので、もらい忘れてもあまり気にしなくてOKです。

    まとめ

    3種類の提出方法 - 青色申告承認申請書

    提出時の注意点

    • 提出時は本人確認のために「番号確認書類」と「身元確認書類」が必要
    • 郵送などの場合はコピーを同封しておく
    • オンラインならマイナンバーカードを読み取るだけでOK
    • 収受印付きの控えが必要なら、オンライン提出はNG

    なお、これから新規開業する人は、青色申告承認申請書とあわせて「開業届」の提出も必要です。提出先はどちらも税務署なので、まとめて提出を済ませましょう。

    期限ギリギリに提出する場合

    提出期限が迫っている場合は、郵便局の窓口から郵送するのがおすすめです。窓口なら、その場で消印を押してもらえます。もしくは、税務署の「時間外収受箱」を利用すれば、提出期限日の夜中に提出しても間に合います。

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