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エアペイと楽天ペイを徹底比較!おすすめのキャッシュレス決済端末はどっち?

更新日: 2024/06/10
エアペイと楽天ペイを徹底比較!おすすめのキャッシュレス決済端末はどっち?

店舗を営む個人事業主・法人向けに、キャッシュレス決済サービスの「エアペイ」と「楽天ペイ(実店舗決済)」を徹底比較します。どちらも、クレカ・電子マネー・QRコード決済をまとめて導入できますが、初期費用や対応ブランドなどが違います。

INDEX

目次

    エアペイと楽天ペイの主な違い

    「エアペイ」と「楽天ペイ(実店舗決済)」は、どちらも店舗向けのキャッシュレス決済サービスです。専用の決済端末を使ってクレジットカード・電子マネー・QRコード決済などを一括導入できます。両社の主な違いは下表のとおりです。

    AirPAY(エアペイ)と楽天ペイの違いを比較

    両社の強みをざっくりまとめると下記のとおりです。

    エアペイのメリット

    楽天ペイ(実店舗決済)のメリット

    • 現在は初期費用0円キャンペーンを開催中
    • オールインワン型の高機能な決済端末も選べる(楽天ペイターミナル)
    • 楽天銀行なら売上の振込手数料が無料&翌日入金
    ちなみに、本記事で紹介する「楽天ペイ(実店舗決済)」は、QR決済アプリの「楽天ペイ」とは別のサービスです。「楽天ペイ(実店舗決済)」と契約すれば、QR決済の楽天ペイも含む複数のキャッシュレス決済を一括導入できます。

    ここからは、まず「エアペイ」と「楽天ペイ」の基本情報(利用コストや対応ブランドなど)を解説します。早く詳しい比較情報が見たい方は、記事の中盤まで飛ばしてください。

    AirPAY(エアペイ)とは?

    AirPAY(エアペイ)の決済端末

    初期費用 月額料金 決済手数料
    20,167円
    無料キャンペーン中
    無料 3.24%
    入金サイクル 入金手数料 導入スピード
    月6回の自動入金
    (QR決済の売上は月1回)
    無料 2週間程度

    AirPAY(エアペイ)は、どんな店舗にもおすすめできる、総合力の高いキャッシュレス決済サービスです。現在は初期費用0円キャンペーンを開催中なので、決済に必要な「決済端末」と「iPad」をどちらも無料でゲットできます。

    エアペイで対応できるキャッシュレス決済

    クレジットカード 電子マネー QRコード決済
    ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    ・銀聯
    ・交通系IC(9種類)
    ・iD
    ・QUICPay
    ・PayPay
    ・d払い
    ・楽天ペイ
    ・au PAY
    ・メルペイ
    ・ゆうちょPay
    ・Alipay
    ・WeChat Pay など

    エアペイは、合計60種類以上のキャッシュレス決済に対応しています。これは、競合他社のなかでもかなり多いほうです。エアペイを導入しておけば、レジで「ごめんなさい、◯◯ペイは使えないんですよ…」と言う機会はほとんどなくなるでしょう。

    今なら初期費用が0円エアペイ 公式サイト

    楽天ペイ(実店舗決済)とは?

    楽天ペイ(実店舗決済)の決済端末

    初期費用 月額料金 決済手数料
    19,800円
    or
    38,280円
    無料キャンペーン中
    無料 3.24%
    入金サイクル 入金手数料 導入スピード
    楽天銀行なら翌日入金
    (その他の銀行は都度申請)
    楽天銀行なら無料
    (その他の銀行は330円)
    最短6日程度

    楽天ペイ(実店舗決済)には2種類の決済端末があり、好きなほうを選んで導入できます。「楽天ペイ カードリーダー」は、エアペイのカードリーダーとほとんど同じです。一方「楽天ペイ ターミナル」は、より高機能なオールインワン端末です。

    楽天ペイのキャッシュレス決済端末【比較表】

    楽天ペイ
    カードリーダー
    楽天ペイ
    ターミナル
    楽天ペイ(実店舗決済)のカードリーダー型決済端末 楽天ペイのオールインワン型決済端末(楽天ペイターミナル)
    端末価格
    (税込)
    19,800円
    無料キャンペーン中
    38,280円
    無料キャンペーン中
    月額料金 無料 無料
    使い方 スマホやタブレットと
    連携して使う
    単体で使える
    通信環境 スマホ等を介して
    Wi-Fiやスマホ回線に
    接続する
    端末自体で
    Wi-Fiやスマホ回線に
    接続する
    レシートプリンター 別売り 端末に内蔵
    決済手数料 3.24%
    入金サイクル 楽天銀行なら翌日入金
    (その他の銀行は都度申請)
    入金手数料 楽天銀行なら無料
    (その他の銀行は330円)

    >> 楽天ペイの決済端末を詳しく比較!どっちがおすすめ?

    どちらの端末を選んでも、対応できるキャッシュレス決済の種類は変わりません。対応ブランドは下記のとおりです。

    楽天ペイ(実店舗決済)で対応できるキャッシュレス決済

    クレジットカード 電子マネー QRコード決済
    ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    ・交通系IC(9種類)
    ・iD
    ・QUICPay
    ・楽天Edy
    ・WAON
    ・nanaco
    ・楽天ペイ
    ・au PAY

    楽天ペイ(実店舗決済)の対応決済は、電子マネーの種類を重視したラインナップです。QRコード決済の対応数が少ないですが、利用者の多いクレカ・iD・QUICPayあたりは対応しているので、それほど困ることはないでしょう。

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    エアペイと楽天ペイを徹底的に比べてみた【比較一覧表】

    エアペイと楽天ペイを徹底的に比較解説していきます。まずは、両社の細かな違いを一覧表にまとめました。

    エアペイと楽天ペイの比較表

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    決済端末 AirPAY(エアペイ)のカードリーダー型決済端末 楽天ペイ(実店舗決済)のキャッシュレス決済端末
    20,167円
    無料キャンペーン中
    19,800円
    or
    38,280円
    無料キャンペーン中
    月額料金 無料 無料
    決済手数料 3.24% 3.24%
    売上の
    入金サイクル
    月6回の自動入金
    (QR決済の売上は月1回)
    楽天銀行なら翌日入金
    (その他の銀行は都度申請)
    入金手数料 無料 楽天銀行なら無料
    (その他の銀行は330円)
    対応
    決済
    クレカ 7ブランド 6ブランド
    電子マネー 11種類 14種類
    QRコード 40種類以上 2種類
    連携できる
    POSレジアプリ
    ・Airレジ ・スマレジ
    ・ユビレジ
    ・POS+ など
    導入スピード 2週間程度 最短6日程度

    ここからは、エアペイと楽天ペイを下記の13項目で徹底比較していきます。

    1. 対応するキャッシュレス決済の種類
    2. 初期費用・導入費用
    3. 決済手数料
    4. 入金サイクル(売上が振り込まれるまでの日数)
    5. 売上の振込手数料(入金手数料)
    6. 導入スピードと審査の難易度
    7. クレジットカードの支払い方法
    8. POSレジアプリとの連携機能
    9. 会計ソフトとの連携機能
    10. ユーザーサポート体制
    11. 加盟店舗数
    12. 運営会社
    13. 解約手数料・違約金

    このうち、特に重要なのは①~⑤あたりです。気になるところ以外は読み飛ばしてしまっても構いません。

    ① 対応するキャッシュレス決済の種類

    エアペイと楽天ペイでは、対応できるキャッシュレス決済の種類が異なります。それぞれの対応ブランドは下記のとおりです。

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    クレジットカード ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    ・銀聯
    ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    電子マネー ・交通系IC(Suica・PASMOなど)
    ・iD
    ・QUICPay
    ・交通系IC(Suica・PASMOなど)
    ・iD
    ・QUICPay
    ・楽天Edy
    ・WAON
    ・nanaco
    QRコード決済 ・楽天ペイ
    ・au PAY
    ・PayPay
    ・d払い
    ・メルペイ
    ・ゆうちょPay
    ・Alipay
    ・WeChat Pay
    ・Union Pay
    ・FamiPay
    ・J-Coin Pay
    そのほか20種類以上
    ・楽天ペイ
    ・au PAY

    エアペイは、特にQRコード決済の対応数が豊富です。「PayPay」や「d払い」などの主要アプリだけでなく、海外系や地方銀行系の決済アプリまで対応しています。一方、電子マネーの対応種類は少なめで、いわゆる「流通系電子マネー」には対応していません。

    厳密に言うと、エアペイでQRコード決済に対応するには「Airペイ QR」という別サービスの申し込みが必要。とはいえ、エアペイと「Airペイ QR」は同時に申し込めるうえ、追加の導入費用などもかからないので、本記事では1つのサービスとして扱う。

    楽天ペイは、エアペイよりも電子マネーの対応種類が豊富です。ただ、QRコード決済の種類はかなり少ないです。特に、最大手の「PayPay」と「d払い」に対応できないのは痛いでしょう。対応決済のラインナップについては、エアペイに軍配が上がりそうです。

    ② 初期費用・導入費用

    エアペイと楽天ペイは、どちらも専用の決済端末を購入して利用します(楽天ペイは2種類の決済端末から選べる)。導入時の初期費用は、「決済端末の購入費用 + 周辺機器の購入費用」と考えましょう。

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    決済端末 AirPAY(エアペイ)のカードリーダー型決済端末 楽天ペイ(実店舗決済)のカードリーダー型決済端末 楽天ペイのオールインワン型決済端末(楽天ペイターミナル)
    20,167円
    無料キャンペーン中
    19,800円
    無料キャンペーン中
    38,280円
    無料キャンペーン中
    使い方 スマホや
    タブレットと
    一緒に使う
    スマホや
    タブレットと
    一緒に使う
    単体で使える
    レシート
    プリンター
    別売り 別売り 端末に内蔵

    エアペイと楽天ペイの導入費用を実際に試算してみます。

    エアペイの初期費用を試算

    AirPAY(エアペイ)のカードリーダー型決済端末 ・端末は無料キャンペーンでゲット:0円
    ・iPadも無料キャンペーンでゲット:0円
    ・レシートプリンターは最安モデルを購入:24,800円
    →合計 24,800円

    エアペイは現在、決済端末とiPadの無料導入キャンペーンを開催しています。そのため、加盟店が負担する初期費用はレシートプリンターの代金だけです。このキャンペーンは「台数限定」なので、早めの申し込みがおすすめです。

    今なら決済端末が0円エアペイ 公式サイト

    楽天ペイの初期費用を試算【カードリーダーの場合】

    楽天ペイ(実店舗決済)のカードリーダー型決済端末 ・端末は無料キャンペーンでゲット:0円
    ・スマホはすでに持っているものを使う
    ・レシートプリンターは最安モデルを購入:30,800円
    →合計 30,800円

    楽天ペイも端末無料キャンペーンを開催中なので、今ならカードリーダー本体は0円で導入できます。ただ「楽天ペイ カードリーダー」は、スマホやレシートプリンターとセットで使う仕様なので、周辺機器の準備に少し費用がかかります。その点、下記の「楽天ペイ ターミナル」のほうがお得です。

    楽天ペイの初期費用を試算【ターミナルの場合】

    楽天ペイのオールインワン型決済端末(楽天ペイターミナル) ・端末は無料キャンペーンでゲット:0円
    ・スマホやタブレットは不要
    ・レシートプリンターは不要(端末に内蔵されている)
    →合計 0円

    現在は「楽天ペイ ターミナル」も無料導入キャンペーンの対象です。スマホやレシートプリンターは不要なので、周辺機器の購入費用もかかりません。無料導入キャンペーンは台数限定なのでいつ終わるかわかりませんが、このタイミングで導入できればかなりラッキーです。

    今なら初期費用が0円楽天ペイ 公式サイト

    ③ 決済手数料

    決済手数料とは、キャッシュレス決済の利用金額に応じて”店舗側”が負担する手数料のことです。エアペイと楽天ペイでは、どちらも決済手数料率が「3.24%」に設定されています。

    エアペイと楽天ペイ(実店舗決済)の決済手数料を比較

    料率が「3.24%」ということは、たとえばキャッシュレス決済で1万円のお会計をしたときに「324円」の手数料がかかるということです。これは店舗側が負担する金額であって、お客さん側に手数料がかかるわけではありません。

    エアペイの詳しい決済手数料

    クレジットカード 電子マネー QRコード決済
    【3.24%】
    ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    ・銀聯
    【3.24%】
    ・Suica (スイカ)
    ・PASMO (パスモ)
    ・Kitaca
    ・TOICA
    ・manaca
    ・ICOCA
    ・SUGOCA
    ・nimoca
    ・はやかけん
    ・iD
    ・QUICPay
    【3.24%】
    ・PayPay
    ・d払い
    ・楽天ペイ
    ・au PAY
    ・メルペイ
    ・ゆうちょPay
    ・Alipay
    ・WeChat Pay など

    【1.08%】
    ・Coin+

    エアペイの決済手数料は基本的に3.24%ですが、QR決済の「Coin+」だけは1.08%で使えます。Coin+は、エアペイの運営会社(リクルート)の系列企業が提供するバーコード決済アプリです。今後、ユーザーが増えてくればメリットになるかもしれません。

    楽天ペイ(実店舗決済)の詳しい決済手数料

    クレジットカード 電子マネー QRコード決済
    【3.24%】
    ・VISA
    ・Mastercard
    ・JCB
    ・Amex
    ・DinersClub
    ・Discover
    【3.24%】
    ・Suica (スイカ)
    ・PASMO (パスモ)
    ・Kitaca
    ・TOICA
    ・manaca
    ・ICOCA
    ・SUGOCA
    ・nimoca
    ・はやかけん
    ・iD
    ・QUICPay
    ・楽天Edy
    ・WAON
    ・nanaco
    【3.24%】
    ・楽天ペイ
    ・au PAY

    楽天ペイ(実店舗決済)の決済手数料は、どの決済ブランドでも一律3.24%です。従来はJCBやiDの料率が「3.74%」でしたが、2023年4月から3.24%に引き下げられました。

    ④ 入金サイクル(売上が振り込まれるまでの日数)

    キャッシュレス決済の売上金額は、決済完了と同時に振り込まれるわけではありません。所定の「入金サイクル」に従って、あとから入金されます。

    エアペイ 楽天ペイ(実店舗決済)
    数日分の売上が
    入金日にまとめて入金される
    1日ごとの売上が
    早ければ翌日に入金される

    エアペイでは、月に数回の入金日に、対象期間中の売上金額がまとめて振り込まれます。一方、楽天ペイでは1日ごとに売上を振り込んでもらうことも可能です。入金サイクルに関しては、楽天ペイのほうが加盟店に優しいシステムになっています。

    エアペイの入金サイクル

    三井住友・三菱UFJ・みずほ その他の銀行
    クレカ決済の売上 月6回の自動入金
    (約5日ごと)
    月3回の自動入金
    (約10日ごと)
    電子マネーの売上
    QR決済の売上 月1回の自動入金
    (翌月末)

    エアペイでは、振込先をメガバンクの口座に設定すれば、入金サイクルを早められます。ただ、QR決済の売上はどの銀行口座でも月1回しか入金されません。「入金サイクルが微妙に遅い」というのは、エアペイの数少ないデメリットの1つです。

    今なら決済端末が0円エアペイ 公式サイト

    楽天ペイ(実店舗決済)の入金サイクル

    楽天銀行 その他の銀行
    クレカ決済の売上 翌日の自動入金
    (土日祝でも入金可能)
    入金依頼をすると
    翌営業日に入金される
    電子マネーの売上
    QR決済の売上

    楽天ペイでは、振込先を楽天銀行の口座にすれば、売上が決済の翌日に自動入金されます。今日の売上が、明日には受け取れるということです。ちなみに、楽天銀行以外の口座の場合は、都度オンラインで入金申請をしないと売上が振り込まれません。

    今なら初期費用が0円楽天ペイ 公式サイト

    ⑤ 売上の振込手数料(入金手数料)

    エアペイ 楽天ペイ(実店舗決済)
    一律無料 楽天銀行なら無料
    (その他の銀行は330円)

    エアペイでは、売上の入金手数料が一律無料です。先述のとおり、入金サイクルはメガバンク(三井住友・三菱UFJ・みずほ)のほうが有利になりますが、振込手数料はどの金融機関でも無料です。

    楽天ペイの場合、楽天銀行なら売上の入金手数料がかかりません。それ以外の金融機関だと、振り込みのたびに330円の手数料が差し引かれてしまいます。楽天ペイを導入するなら、楽天銀行の口座は必ず持っておきたいところです。

    ⑥ 導入スピードと審査の難易度

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    導入スピード 申し込みから
    2週間ほど
    申し込みから
    最短6日ほど
    申込時の
    主な入力事項
    ・店舗の情報
    ・事業に関する情報
    ・事業者に関する情報
    ・入金用の口座情報
    ・身分証明書
    ・店舗の写真
    ・店舗の情報
    ・事業に関する情報
    ・事業者に関する情報
    ・入金用の口座情報
    ・身分証明書
    ・店舗の写真(URLでも可)

    エアペイと楽天ペイを比較すると、導入スピードは楽天ペイのほうが早いです。ただ、日数は審査状況などによって変動するので、あくまで目安と考えておきましょう。

    エアペイも楽天ペイも、申し込み時の入力事項はほとんど同じです。ですから、審査の難易度もそこまで変わらないと考えてよいでしょう。細かな違いを挙げると、楽天ペイは店舗の写真の代わりに、お店のHPやSNSアカウントのURLでも申し込めます。

    ⑦ クレジットカードの支払い方法(一括・分割など)

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    一括払い
    分割払い × ×
    リボ払い × ×
    ボーナス払い × ×

    エアペイと楽天ペイはどちらも、クレジットカードの決済方法は「一括払い」にしか対応していません。一般的な小売店や飲食店なら特に問題ありませんが、高単価な商材を扱う店舗にとっては若干ネックになるポイントです。

    ちなみに、エアペイと楽天ペイはどちらも、クレジットカードの「タッチ決済」に対応しています。タッチ決済とは、カードを端末にかざして”ピッ”と支払う決済方法のことです。クレカを登録したスマートフォンでも、同様にタッチ決済ができます。

    ⑧ POSレジアプリとの連携機能

    POSレジアプリとは、スマホやタブレットをレジとして使えるアプリです。決済端末とPOSレジアプリを連携して使いたい店舗は、連携の対応状況も確認しておきましょう。

    連携できるPOSレジアプリ

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    Airレジのみ ・スマレジ
    ・ユビレジ
    ・POS+
    ・Bionly
    ・poscube

    エアペイと連携できるPOSレジアプリは、姉妹サービスの「Airレジ」だけです。一方、楽天ペイは複数のPOSレジアプリに対応していますが、無料で使える「スマレジ」がおすすめです。

    Airレジのお会計画面

    Airレジ(エアレジ)のお会計画面

    「Airレジ」は完全無料で使えるPOSレジアプリです(iOS向け)。無料といっても、機能面は有料アプリに負けていません。インターフェイスもシンプルで使いやすいので、小規模店舗のPOSレジデビューにぴったりなアプリです。

    スマレジのお会計画面

    スマレジ - お会計画面

    楽天ペイと連携できる「スマレジ」は、大手チェーン店でも導入実績がある本格的なPOSレジアプリです(iOS向け)。ずっと無料で使えるプランもあるので、小規模店舗でも気軽に導入できます。店舗の成長にあわせて、フレキシブルに機能を拡張していけるのが強みです。

    おすすめPOSレジアプリの比較一覧表【個人事業主・法人向け】

    ⑨ 会計ソフトとの連携機能

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    会計ソフトとの連携機能なし 会計ソフトとの連携機能なし

    エアペイと楽天ペイは、どちらも会計ソフトとの連携機能がありません。したがって、売上データを会計ソフトに直接取り込むことはできません。

    ただ、先述した「POSレジアプリ」は会計ソフトとの連携に対応しています。ですから、決済端末とPOSレジアプリを連携しておけば、POSレジアプリを介して会計ソフトに売上データを取り込めます。

    POSレジアプリと会計ソフトの連携【対応状況まとめ】

    Airレジ スマレジ ユビレジ POS+
    弥生 ×
    freee
    マネーフォワード

    エアペイは、このうち「Airレジ」と連携できます。Airレジと会計ソフトを連携しておけば、レジで登録した売上データが自動で会計ソフトに共有されます。会計ソフトに売上を手入力する手間が省けるので、経理業務の効率化につながります。

    楽天ペイも「スマレジ・ユビレジ・POS+」のどれかと連携すれば、売上データを会計ソフトに自動でインポートできます。なお、楽天ペイはPOSレジアプリの「Bionly」と「poscube」とも連携できますが、この2つは弥生・freee・マネーフォワードの会計ソフトとの連携に対応していません。

    ⑩ ユーザーサポート体制

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    電話 9:30~23:00 9:30~23:00
    チャット 9:30~20:00 ×
    メール 24時間受付 24時間受付

    エアペイも楽天ペイも、朝9時半から夜11時までコールセンターが開いています。ちょっとしたトラブルなら、サクッと電話で問い合わせてすぐに解決できるでしょう。一応、メールも24時間受付ですが、すぐに返信が来るとは限りません。

    エアペイは、チャットでの問い合わせにも対応しています。筆者も利用したことがありますが、たいていは待ち時間なく担当者に繋がります。場合によっては、電話で問い合わせるよりもスムーズかもしれません。

    ⑪ 加盟店舗数

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    39.4万アカウント
    (2023年3月末時点)
    未公表

    エアペイは、2023年3月時点で約39万アカウントが登録されています(リクルートホールディングス決算資料より)。エアペイでは、1つのアカウントで複数の店舗を管理できるため、実際の加盟店数はこれよりも多いと考えられます。

    楽天ペイ(実店舗決済)の加盟店舗数は公表されていません。ただ公式プレスリリースによると、楽天ペイの「実店舗決済」と「アプリ決済」を合わせた利用可能箇所数は約500万とのことです(2020年12月時点)。

    ⑫ 運営会社

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    運営会社 株式会社リクルート 楽天ペイメント株式会社
    設立年 2012年 2019年
    資本金 3億5000万円 1億円

    エアペイは、リクルートホールディングスの子会社「株式会社リクルート」が運営しています。株式会社リクルートは、他にもスーモやじゃらんなどのサービスを提供しており、エアペイのサービスは2015年にリリースされています。

    楽天ペイ(実店舗決済)は、楽天グループの子会社「楽天ペイメント株式会社」が運営しています。楽天のキャッシュレス系サービス(楽天Edy、楽天ポイントカードなど)は、すべて楽天ペイメント株式会社が管理しています。

    ⑬ 解約手数料・違約金

    エアペイと楽天ペイは、どちらもやめる時に費用がかかりません。「試しに使ってみたけどなんか合わないな」と思ったら、サクッと別の決済代行サービスへ乗り換えられます。

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    解約手数料 無料 無料
    違約金 なし なし
    解約方法 ネットで解約申請して
    決済端末を返却する
    ネットで解約申請する

    エアペイは現在、決済端末の無料導入キャンペーンを開催中です。このキャンペーンで導入した場合、決済端末は「無料レンタル」という扱いになるので、解約時に返却する必要があります。ネットで解約申請をすると、決済端末の回収キットが届きます。

    楽天ペイ(実店舗決済)の場合は、ネットで解約の申し込みをするだけでOKです。決済端末は導入時に自分で購入する形式なので、エアペイと違って返却する必要はありません。

    エアペイの口コミ・評判

    エアペイでは、他にも下記のような口コミがありました。

    • 対応決済の種類が多くて助かる
    • 操作がシンプルで使いやすい
    • アフターフォローがしっかりしている
    • 申請から使えるようになるまで長くかかった
    • 管理画面で見られる取引明細がちょっとわかりにくい

    エアペイでは、とにかく無料導入キャンペーンのお得感を称賛する口コミが多かったです。また、対応する決済ブランドの多さにメリットを感じる人も多いようです。一方、売上入金や加盟店審査に時間がかかるのが気になる、という声もみられました。

    今なら初期費用が0円エアペイ 公式サイト

    楽天ペイ(実店舗決済)の口コミ・評判

    楽天ペイでは、他にも下記のような口コミがありました。

    • 大手企業のモバイル決済なので、安心感がある
    • 楽天経済圏のお客様の来店にも繋がっていると感じる
    • 端末の色が3色あり、好きなものを選べるのがいい
    • PayPayに対応していないのが残念
    • お会計を終えた後、売上履歴の反映までタイムラグがあるように感じた

    楽天ペイ(実店舗決済)は、とにかくスピーディーな入金サイクルが魅力的という声が多く見られました。ただ、楽天銀行以外では都度入金申請が必須な点や、PayPayへ対応していない点などを不便とする声もありました。

    今なら初期費用が0円楽天ペイ 公式サイト

    導入後のランニングコストを試算!エアペイ vs 楽天ペイ

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    月額料金 無料 無料
    決済手数料 3.24% 3.24%
    振込手数料 無料 楽天銀行なら無料
    (その他の銀行では330円)
    レシート紙 1ロールあたり
    100円~300円ほど
    1ロールあたり
    100円~300円ほど

    結論から言うと、エアペイも楽天ペイも、導入後のランニングコストは基本的に変わりません。下表で、1ヶ月あたりのランニングコストを月間売上ごとに試算してみました。(試算の詳しい設定は表の下に記載しています)

    ランニングコストの試算

    エアペイ 楽天ペイ
    入金先が
    楽天銀行の場合
    入金先が
    その他の銀行の場合
    月間
    売上
    50万円 6,232円 6,232円 8,212円
    100万円 12,064円 12,064円 14,044円
    150万円 17,896円 17,896円 19,876円
    200万円 23,728円 23,728円 25,708円
    250万円 29,560円 29,560円 31,540円
    300万円 35,392円 35,392円 37,372円
    試算の具体的な設定
    ・キャッシュレス決済による売上額は、売上全体の36%(経産省の調査を参照)
    ・レシートロール紙は1巻100円として、毎月4巻使うと想定
    ・「楽天ペイ(入金先がその他の銀行)」の場合、売上の入金回数はエアペイと同じ「月6回」を想定

    エアペイも楽天ペイも決済手数料率は3.24%なので、決済手数料に差は生じません。厳密に言うと、エアペイは「Coin+」だけ1.08%で使えますが、現状はユーザーが少ないのでほとんど影響しないでしょう。(上表の試算でもCoin+の利用は想定していません)

    売上の入金手数料に関しても、両社とも基本的には無料です。ただ、楽天ペイでは、楽天銀行以外への入金には「1回330円」の手数料がかかります。今回の試算(上表でいちばん右の列)では、入金手数料のぶんだけ毎月のランニングコストが高くなっています。

    まとめ

    「エアペイ」と「楽天ペイ(実店舗決済)」は、どちらも店舗向けの決済サービスです。個人事業主でも法人でも、業種を問わずに導入できます。おおまかなサービス内容は同じですが、入金サイクルや対応する決済ブランドなどが異なります。

    エアペイと楽天ペイの比較表

    エアペイ 楽天ペイ
    (実店舗決済)
    決済端末 AirPAY(エアペイ)のカードリーダー型決済端末 楽天ペイ(実店舗決済)のキャッシュレス決済端末
    20,167円
    無料キャンペーン中
    19,800円
    or
    38,280円
    無料キャンペーン中
    月額料金 無料 無料
    決済手数料 3.24% 3.24%
    売上の
    入金サイクル
    月6回の自動入金
    (QR決済の売上は月1回)
    楽天銀行なら翌日入金
    (その他の銀行は都度申請)
    入金手数料 無料 楽天銀行なら無料
    (その他の銀行は330円)
    対応
    決済
    クレカ 7ブランド 6ブランド
    電子マネー 11種類 14種類
    QRコード 40種類以上 2種類
    連携できる
    POSレジアプリ
    ・Airレジ ・スマレジ
    ・ユビレジ
    ・POS+ など
    導入スピード 2週間程度 最短6日程度
    サポート ・電話(9:00~23:00)
    ・メール
    ・チャット
    ・電話(9:00~23:00)
    ・メール
    違約金 なし なし
    運営会社 株式会社リクルート 楽天ペイメント株式会社
    Airペイ 楽天ペイ

    エアペイがおすすめの店舗

    • 初期費用を抑えてキャッシュレス対応したいお店
    • PayPayやd払いにも対応したいお店
    • 三井住友・三菱UFJ・みずほ銀行の口座を使っているお店

    AirPAY(エアペイ)は現在、カードリーダーとiPadの無料導入キャンペーンを開催しています。このキャンペーンを利用すれば、初期費用をかなり抑えてキャッシュレス決済を導入できます。PayPayやd払いなどのQRコード決済に幅広く対応できるのも強みです。


    今なら初期費用が0円エアペイ 公式サイト

    楽天ペイ(実店舗決済)がおすすめの店舗

    • プリンター内蔵のオールインワン端末が欲しいお店
    • 楽天EdyやWAONにも対応したいお店
    • 楽天銀行の口座を使っているお店

    楽天ペイ(実店舗決済)には「カードリーダー型」と「オールインワン型」の決済端末があり、好きなほうを選べます。エアペイと比較すると、このオールインワン型端末の使い勝手の良さが魅力です。また、楽天銀行の口座を用意すれば、入金サイクルも大きな強みになります。

    今なら初期費用が0円楽天ペイ 公式サイト

    ここまで読んで「他の決済端末も見てみたいなぁ」と思った方は、下記の記事も参考にしてみてください。

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