QR・バーコード決済の導入を検討している店舗経営者向けに、最新の調査結果を紹介します。2022年4月に行われた調査によると、QR決済アプリの利用者数・利用率では「PayPay」がトップです。
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目次
QR決済の利用者数ランキング
2022年4月、QR・バーコード決済の利用経験者500人を対象に、アンケート調査が行われました(保険マンモス株式会社による調査)。その結果、QR決済アプリの利用者数は下記のような順位になっています。
利用しているQRコード決済(複数回答可)
利用者数 | 利用率 | |
---|---|---|
PayPay | 294人 | 58.8% |
楽天ペイ | 142人 | 28.4% |
d払い | 92人 | 18.4% |
au PAY | 71人 | 14.2% |
メルペイ | 51人 | 10.2% |
LINE Pay | 31人 | 6.2% |
FamiPay | 16人 | 3.2% |
QUOカード Pay | 7人 | 1.4% |
利用者数が多いのは、ダントツで「PayPay」でした。QR・バーコード決済の導入を検討している店舗は、ひとまず「PayPay」「楽天ペイ」あたりを押さえておけば間違いなさそうです。
QR決済の比較【店舗向け】
上位4つのQR決済サービスを、店舗の目線で比較してみましょう。アプリによって、お店に導入する際のコストが異なります。
QR・バーコード決済を店舗目線で比較
初期費用 | 月額料金 | 基本の 決済手数料 |
入金サイクル | |
---|---|---|---|---|
PayPay | 無料~ | 無料~ | 2.178% | 最短翌日 |
楽天ペイ | 無料 | 無料 | 3.24% | 最短翌日 |
d払い | 無料 | 無料 | 2.86% | 月1回 or 2回 |
au PAY | 無料 | 無料 | 2.86% | 最短翌々日 |
※ 料金はすべて税込表示
「決済手数料」は、お店からQR決済の運営会社に支払う手数料です。たとえば、楽天ペイで1万円の商品を販売したら、その3.24%にあたる324円を、お店から楽天側に支払います。上位4つのQR決済では、PayPayの料率が最もお手頃になっています。
「入金サイクル」とは、QR決済アプリによる売上が、実際に振り込まれるまでの周期のことです。PayPayと楽天ペイなら、今日の売上が最短で明日に入金されるので、資金繰りの面ではかなり助かります。
PayPayについて詳しく
QR・バーコード決済への対応を検討しているお店は、まず「PayPay」から導入してみるのがおすすめです。利用者数が多いうえ、決済手数料も比較的リーズナブルに設定されています。
PayPayの利用料金【店舗側】
PayPayマイストア ライトプランに未加入の場合 |
PayPayマイストア ライトプランに加入する場合 |
|
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 2,178円 |
月額料金 | 無料 | 2,178円 |
決済手数料 | 2.178% | 1.76% |
※ 料金はすべて税込表示
「PayPayマイストア」とは、PayPayのアプリ上でクーポンやスタンプカードを発行できるサービスです。この「PayPayマイストア」の有料プラン(ライトプラン)に加入すると、初期費用・月額料金がかかりますが、決済手数料が安くなります。
「ひとまずQR決済を導入できればいい」というお店は、有料プランに加入しなくてOKです。その場合は、初期費用も月額料金もかけずにPayPayを導入できます。公式サイトから申し込むと、早ければ1週間程度で掲示用のQRコードなどが届きます。
ちなみに、公式サイトから申し込むほかに、決済代行サービス(「Airペイ」や「stera pack」など)と契約してPayPayを導入する方法もあります。この方法だと、決済手数料が少し高くなりますが、その他のキャッシュレス決済もまとめて導入できます。