個人事業主や法人企業向けに、「stera pack(ステラパック)」のメリット・デメリットを解説します。記事の後半では、実際の口コミや評判もまとめています。店舗にキャッシュレス決済端末を導入する際の参考にしてください。
目次
stera pack(ステラパック)とは?
stera packは、三井住友銀行の系列企業が提供するキャッシュレス決済サービスです。「stera terminal(ステラターミナル)」という決済端末を使って、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどの決済手段を一括導入できます。
stera packの基本情報 – 利用コストや対応決済など
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額料金 | 3,300円/月 初年度は無料 |
導入できる キャッシュレス決済 |
![]() |
決済手数料 | 1.98% 〜 3.24% |
売上の入金サイクル | 下記から選べる 毎日締め(2営業日後払い) 月6回締め(2営業日後払い) 月2回締め(2営業日後払い) 月2回締め(15日後払い) |
入金手数料 | 三井住友銀行なら無料 (その他の銀行は220円/回) |
導入スピード | 申し込みから約1ヶ月半 |
stera packは個人事業主でも法人でも申し込めます。加盟店審査を通過すると決済端末が届くので、それをレジ周りに設置すれば準備OKです。申し込みの流れや審査の内容については、記事の後半で詳しく解説しています。
stera packの料金プラン
stera packには2種類の料金プランがあります。申し込みの際に好きなほうを選択できます。
stera packの料金プラン【比較表】
スモールビジネスプラン | スタンダードプラン | ||
---|---|---|---|
条件 | 中小企業のみ選べる | 特になし | |
初期費用 | 無料 | ||
月額料金 | 3,300円/月 初年度無料 |
||
決済手数料 | 1.98% 〜 3.24% |
2.7% 〜 3.24% |
|
売上の 入金サイクル |
下記から選べる 毎日締め(2営業日後払い) 月6回締め(2営業日後払い) 月2回締め(2営業日後払い) 月2回締め(15日後払い) |
||
入金手数料 | 三井住友銀行なら無料 (その他の銀行は220円/回) |
小規模な店舗なら、決済手数料が格安な「スモールビジネスプラン」がおすすめです。スモールビジネスプランは「従業員数が50人以下(小売店の場合)」や「初めてクレカ決済を導入する」などの条件を満たせば選択できます。
- 決済手数料とは?
- 決済システムの利用料金のようなもの。キャッシュレス決済の利用金額に応じて、店舗側がキャッシュレス事業者に支払う。ステラパックの場合、たとえばVISAカードで1万円を決済したら、その1.98%にあたる「198円」を手数料として店舗側が支払う。
stera packのメリット
stera pack(ステラパック)のメリットを11個紹介します。他社の一般的なキャッシュレス決済サービスと比較すると、下記のような点が優れています。
- 初期費用が無料
- キャッシュレス決済の対応種類が多い
- VISAとMastercardの決済手数料が安い
- 分割払いやリボ払いにも対応可能
- 入金サイクルが早い
- 三井住友銀行なら振込手数料が無料
- 決済端末の使い勝手が良い
- 決済端末にPOSレジ機能を搭載できる
- 決済端末の拡張機能が豊富
- 販促アプリの「おみせポケット」が便利
- 24時間365日対応のコールセンターがある
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
① 初期費用が無料
- キャッシュレス決済端末を初期費用ゼロで導入できる
- 決済端末が多機能なので、周辺機器を揃えるコストもかからない
stera packは「月額3,300円」で利用する月額制のサービスです。いわゆるサブスク型の料金形態なので、イニシャルコストは一切かかりません。10万円相当の高機能な決済端末を、初期費用ゼロで導入できます。
ステラパック | 一般的な決済代行サービス | |
---|---|---|
決済端末 | 初期費用ゼロで導入可能 | 契約時に購入する (相場は2~5万円) |
タブレット・スマホ | 不要 | 別途で購入する |
レシートプリンター | 決済端末に標準搭載 | 別途で購入する |
カスタマーディスプレイ | 決済端末に標準搭載 | 別途で購入する |
※ カスタマーディスプレイとは、客側に金額などを表示する液晶のこと
小規模店舗向けのキャッシュレス決済サービスでは、決済端末をタブレットやスマホと連携して使うパターンが多いです。しかし、ステラパックの決済端末は単体でお会計を完了できます。ですから、お店用のタブレット等を用意する必要がありません。
さらに、ステラパックの決済端末には「レシートプリンター」や「カスタマーディスプレイ」も標準搭載されています。周辺機器をちょこちょこ買い揃える必要がなく、端末1台ですぐにキャッシュレス決済に対応できます。
初年度は月額料金が無料stera pack
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② キャッシュレス決済の対応種類が多い
- クレカ・電子マネー・スマホ決済に幅広く対応
- とくにクレカと電子マネーの対応数は業界最高水準
stera packの決済端末(ステラターミナル)は、1台で下記の決済手段すべてに対応できます。
クレジットカード | 電子マネー | QRコード決済 |
---|---|---|
・VISA ・Mastercard ・JCB ・Amex ・DinersClub ・Discover ・銀聯 |
・iD ・QUICPay ・楽天Edy ・WAON ・nanaco ・Suica (スイカ) ・PASMO (パスモ) ・Kitaca ・TOICA ・manaca ・ICOCA ・SUGOCA ・nimoca ・はやかけん |
・PayPay ・d払い ・楽天ペイ ・au PAY ・メルペイ ・ゆうちょPay ・Alipay+ ・WeChat Pay ・Union Pay |
クレジットカードは、国内シェアトップ3のVISA・JCB・Mastercardをバッチリ押さえています。また、中国発の「銀聯(ぎんれん)」にも対応しているので、インバウンド需要が見込める店舗にもピッタリです。
電子マネーの対応数は、競合他社と比較してもかなり多いです。とくに「楽天Edy・WAON・nanaco」に対応しているサービスは、競合のなかでは珍しいです。なお、Apple PayとGoogle Payにも対応しています。
QRコード決済(スマホ決済)の対応数もかなり豊富です。シェア上位の「PayPay」や「d払い」に加え、「メルペイ」や「ゆうちょPay」などの少しニッチなアプリにも対応できます。観光地近辺の店舗にとっては、海外系アプリに対応できるのも嬉しいポイントです。
③ VISAとMastercardの決済手数料が安い
- クレジットカードの決済手数料が1.98%〜
- 一般的な「3.24%」と比較するとかなり安い
stera packでは、VISA・Mastercardのクレカ決済を手数料率1.98%で利用できます(スモールビジネスプランの場合)。類似サービスの「エアペイ」や「スクエア」と比較しても、ここまで料率が低いのはステラパックだけです。
ステラパック | Square | Airペイ | ||
---|---|---|---|---|
クレカ | VISA Mastercard |
1.98% | 2.5% | 2.48% |
JCB Amex Diners Discover |
2.48% | 3.25% | ||
銀聯 | 3.24% | 非対応 | 3.24% | |
電子マネー | 3.24% | 3.25% | 3.24% | |
QRコード決済 | 3.24% | 3.25% | 3.24% |
※ ステラパックはスモールビジネスプランの料率を記載
ちなみに、stera packも「スタンダードプラン」の場合は、決済手数料率が一律2.7%〜になります。スモールビジネスプランと比較すると割高ですが、他社の決済手数料率と比べると決して高くはありません。
初年度は月額料金が無料stera pack
公式サイト
④ 分割払いやリボ払いにも対応可能
- クレジットカードの分割払い・リボ払い・ボーナス払いにも対応可能
- 具体的な対応状況はカードブランドによって異なる
stera packでは、クレジットカード決済の際に「分割払い・リボ払い・ボーナス払い」も選択できます。国際ブランドごとの対応状況は下記のとおりです。
一括払い | 分割払い | リボ払い | ボーナス払い | |
---|---|---|---|---|
VISA | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Mastercard | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
JCB | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Amex | ◯ | △ 2回払いは不可 |
× | ◯ |
DinersClub | ◯ | × | ◯ | ◯ |
Discover | ◯ | × | × | × |
銀聯 | ◯ | × | × | × |
国内シェアトップ3の「VISA・Mastercard・JCB」では、すべての支払い方法に対応できます。その他のブランドは対応がまちまちですが、そもそもDiscoverや銀聯(ぎんれん)は利用者が多くないので、さほど問題ないでしょう。
一般的に、小規模店舗向けのキャッシュレス決済サービスは「一括払いだけ」という場合が多いです。それと比較すると、ステラパックは高単価の商材を扱う店舗でも導入しやすいでしょう。
⑤ 入金サイクルが早い
- 入金サイクルは4パターンから自由に選べる
- 最速の入金サイクルは最短翌々日
キャッシュレス決済の売上は、決済と同時に振り込まれるわけではありません。一般的には、所定の「入金日」に一定期間の売上金額がまとめて振り込まれます。売上が入金される周期のことを「入金サイクル」と呼びます。
- 毎日締め(2営業日後払い)
- 月6回締め(2営業日後払い)
- 月2回締め(2営業日後払い)
- 月2回締め(15日後払い)
ステラパックでは、上記の入金サイクルから任意の周期を選択できます。どの入金サイクルを選んでも、追加料金などは発生しません。基本的には、いちばん早い「毎日締め」のサイクルを選択すればOKです。
他社の決済代行サービスでは、入金が「月1回だけ」ということも珍しくありません。それと比較すると、かなりスピーディに売上を受け取れます。ステラパックは、資金繰りが厳しい店舗でも利用しやすいサービスだと言えるでしょう。
ただし、一部の業種では「月2回締め(15日後払い)」の入金サイクルしか選べないので注意しましょう。(一般的な飲食店や小売店なら気にしなくてOKです)
- 早めの入金サイクルが選べない業種
- エステティックサロン、ネイルサロン、整体、占い、銭湯、塾、書道教室、語学教室、音楽教室、ヨガ教室、趣味講座 など
⑥ 三井住友銀行なら振込手数料が無料
- 三井住友銀行の口座なら、売上の振込手数料がかからない
- その他の金融機関だと、1回の振り込みにつき220円
キャッシュレス決済サービスでは、売上の入金時に振込手数料がかかるのが普通です。しかし、ステラパックでは売上の入金先を「三井住友銀行」の口座に設定しておけば、振込手数料がタダになります。
三井住友銀行の口座 | その他の銀行口座 |
---|---|
振込手数料は無料 | 1回の振り込みにつき 220円(税込) |
他社の決済代行サービスだと、振込手数料が無料になる場合でも「入金額が〇〇円以上のときだけ!」という面倒な条件があったりします。その点、ステラパックでは三井住友の口座さえあれば確実に振込手数料を回避できます。
⑦ 決済端末の使い勝手が良い
- 決済端末に大きなタッチパネルがあり、スマホのような感覚で操作できる
- カスタマーディスプレイ付きなので、お客さんとのやりとりもスムーズ
ステラパックの決済端末は、レジカウンターなどに据え置きで使うタイプです。店側と客側に2つのディスプレイが付いており、スムーズにお会計ができる設計になっています。
お会計の際には、店員とお客さんがそれぞれのディスプレイを操作します。会計のたびに端末をくるくる動かしたり、カードを受け取ったりする必要はありません。
上図はクレジットカード決済の例ですが、電子マネーやバーコード決済の場合も操作の流れは同じです。大きな画面でシンプルにお会計を進められるので、店員もお客さんも操作に迷うことはないでしょう。
⑧ 決済端末にPOSレジ機能を搭載できる
- ステラパックにはPOSレジ機能付きのプランがある(月額9,900円)
- 通常プランでも、POSレジアプリ等と連携して使うことは可能
ステラパックには「stera pack POS」というプランがあります。このプランでは、決済端末(ステラターミナル)に最初からレジ機能が付いています。端末のタッチパネルで商品を選択したり、別売りのバーコードリーダーで商品を読み取ったりできます。
ステラパック | 一般的な決済端末 |
---|---|
![]() |
![]() |
決済端末をレジとして使える | 決済端末とレジ端末を 連携して使う |
一般的な決済サービスでは、決済端末とレジ端末(POSレジアプリを入れたiPadなど)を連携して使うのが基本です。一方「ステラパックPOS」なら、決済端末1台でお会計を完結できます。ですから、レジ周りをスッキリさせたい店舗におすすめです。
ステラパックPOSの詳細はこちら(公式サイト)
なお、通常のプランでも、外部のレジ端末(POSレジアプリを入れたiPadなど)と連携して使うことはできます。すでに使っているレジスターやPOSレジアプリを継続して使うなら、わざわざ「ステラパックPOS」を選ぶ必要はありません。
⑨ 決済端末の拡張機能が豊富
- 決済端末に様々なアプリをダウンロードして機能を拡張できる
- インストールできるアプリは40種類以上
ステラパックの決済端末は、本体に様々なアプリをインストールできます。アプリは、専用のアプリストア「stera market(ステラマーケット)」から自由に選べます。自店の業態に合わせて、決済端末の機能をカスタマイズできるわけです。
![]() |
PIE VAT 免税電子化に対応の免税販売システム |
無料 |
---|---|---|
![]() |
BASE Creator ステラターミナルでBASEのネットショップを管理できる |
無料 |
![]() |
KING OF TIME ステラターミナルで打刻ができる勤怠管理アプリ |
300円/月 |
![]() |
L.B.B.Cloud 飲食店等の事前注文や事前決済用ができる |
8,800円/月 |
![]() |
matoca 順番待ちの管理や発券ができる |
要見積もり |
アプリによっては追加料金がかかりますが、様々な機能を決済端末に集約することで業務効率アップが可能です。ちなみに、先述した「おみせポケット」については、最初から端末にインストールされています。
⑩ 販促アプリの「おみせポケット」が便利
- ステラパックの加盟店は「おみせポケット for shop」という販促アプリを使える
- 本格的な会員システムを手軽に導入できる
「おみせポケット for shop」は、ステラパック加盟店専用の販促・集客アプリです。利用料金はステラパックの月額料金に含まれているので、追加料金なしで使えます。
- デジタル会員証の発行
- デジタルスタンプカードの発行
- クーポンの配信(ターゲット設定も可能)
- 誕生日クーポンの自動配信
- お知らせの配信
- 店舗紹介ページの作成
- 顧客情報の分析管理
お客さんに「おみせポケット」のスマホアプリをダウンロードしてもらえば、そのアプリ内に自店のデジタル会員証を付与できます。店舗側は、パソコンなどから会員情報を一元管理できて、クーポンやお知らせの配信も自由にできます。
簡単に言うと、大手チェーン店と同じような会員システムやクーポン施策を追加料金ゼロで導入できるということです。顧客管理機能が重要な美容院・サロンはもちろんのこと、飲食店や小売店でも販促・集客に活用できます。
⑪ 24時間365日対応のコールセンターがある
- 決済端末に関する質問やトラブルは、24時間いつでも電話で対応してもらえる
- 早朝のオープン準備や、深夜の閉店作業でトラブルがあっても安心
stera packには端末トラブル専用のコールセンターがあり、24時間365日いつでも電話でサポートを受けられます。早朝や深夜営業のある飲食店にとっては、心強いサポート体制と言えます。
下記のとおり、競合他社にも電話サポートはありますが、大抵は利用時間が限定されています。
stera pack | Airペイ | Square |
---|---|---|
24時間365日 | 9:30~23:00 | 10:00~18:00 (年末年始は休業) |
決済端末のトラブルは、お店の開店準備や閉店作業のときに起こりがちです。ステラパックなら、早朝でも深夜でも担当者が対応してくれるので、機械の扱いが得意でない人でも安心です。
stera packのデメリット
続いて、stera pack(ステラパック)のデメリットを5つ紹介します。stera packは料金形態や決済端末の仕様が独特なので、店舗によっては短所になる部分もあります。
- 3,300円の月額費用がかかる
- 店舗にネット回線を引く必要がある
- 決済端末の持ち運びができない
- 導入に時間がかかる
- 一部の業種では導入できない
ここからは、上記の項目についてそれぞれ詳しく説明していきます。
① 3,300円の月額料金がかかる
- 初期費用がかからない代わりに、3,300円の月額料金がかかる
- 固定費不要のサービスと比べると導入のハードルが高い
ステラパックは、いわゆるサブスクリプション形式のサービスです。初期費用はタダですが、代わりに3,300円の月額料金がかかります。競合他社のなかでは珍しい料金形態なので、小型の店舗にとってはランニングコストが高いと感じられるかもしれません。
stera pack | Square | Airペイ | |
---|---|---|---|
決済端末 | ![]() |
![]() |
![]() |
初期費用 | 無料 | 4,980円~ | 20,167円 無料キャンペーン中 |
月額料金 | 3,300円/月 初年度は無料 |
無料 | 無料 |
決済手数料 | 1.98~3.24% | 2.5%〜3.25% | 2.48%〜3.24% |
しかし、ステラパックはクレカ決済の手数料率にアドバンテージがあるので、一概に「月額料金がかかるからランニングコストが高い!」とは言えません。また、そもそも月額料金には下記のような金額が含まれています。
- 高機能な決済端末のレンタル代金
- レシート用ロール紙の購入代金
- 決済端末が壊れたときの修理や交換費用
- 販促アプリ「おみせポケット」の利用料金
- 24時間365日の電話サポート
ステラパックの加盟店は、契約中ずっとレシート用のロール紙を無料で貰えます。また、決済端末が壊れた場合も、無料で修理・交換してもらえます。これらの費用が含まれていると考えれば、「3,300円」という月額料金は決して高くないでしょう。
② 店舗にネット回線を引く必要がある
- stera packの利用には光回線が必要(置くだけWi-FiなどはNG)
- 光回線を引いていない店舗は、自費で工事が必要になる
stera packの利用には、光回線のネット環境が必須です。有線LANでも無線LAN(Wi-Fi)でもOKですが、店舗に光回線が通じていない場合は開通工事が必要になります。光回線を引かない、いわゆる「置くだけWiFi」や「ポケットWiFi」では使えません。
インターネット回線の開通工事には、安くても1万~2万円ほどの費用がかかります。
なかには、立地や設備の都合で「光回線を引けない!」という店舗もあるかもしれません。その場合は、光回線が不要な決済代行サービスを検討しましょう。たとえば「エアペイ」の決済端末は、スマホが繋がる環境ならどこでもワイヤレスで使えます。
③ 決済端末の持ち運びができない
- stera packの決済端末は、レジ周辺に据え置きで使うタイプ
- テーブル会計やイベント会場への持ち出しには不向き
stera packの決済端末はサイズが大きいうえ、常に電源に繋いでおく必要があります。据え置きで使うぶんには全く問題ありませんが、決済端末の持ち運びはできません。
stera pack | Square | Airペイ | |
---|---|---|---|
決済端末 | ![]() |
![]() |
![]() |
持ち運び | × | ◯ | ◯ |
重さ | 956g | 56g | 119g |
大きさ | 幅:108mm 奥行:266mm 高さ:100mm |
幅:66mm 奥行:10mm 高さ:66mm |
幅:71mm 奥行:18mm 高さ:103mm |
テーブル会計やイベント出店など、店舗のレジカウンター以外で使うことも考えているなら、ポータブルな決済端末の導入を検討しましょう。たとえば「エアペイ」や「スクエア」のカードリーダー端末なら、ワイヤレスで場所を選ばずに使えます。
④ 導入に時間がかかる
- 申し込んでから決済端末が届くまでに約1ヶ月半かかる
- オープンを間近に控えている店舗には不向き
stera packは、申し込んでから決済端末が届くまでに約1ヶ月半かかります。競合他社と比較すると導入スピードは遅めなので、ゆとりをもって申し込むようにしましょう。
stera pack | Airペイ | Square |
---|---|---|
1ヶ月半~2ヶ月程度 | 2週間程度 | 最短3日 |
どうしても急ぎで導入したいなら、最も導入スピードが早いのは「スクエア」です。スクエアの場合、最短で申し込んだその日のうちに審査が完了します。あとは決済端末を購入して、届くのを待つだけです(早ければ2~3日で届く)。
⑤ 一部の業種では導入できない
業種やサービス内容によっては、そもそもstera packを申し込めない場合もあります。(一般的な飲食店・小売店・美容院などは問題なく申し込めます)
- 通信販売
- 保険代理店
- 設計・工事・施工
- 住まいのクリーニング
- 金券ショップ
- 金融・貸金
- 公営ギャンブル
- パチンコ
- 風俗店
- モーテル
- ラブホテル
- 宗教
- 新聞
- 公共料金の取扱い
上記の業種以外でも、サービスを「先払い」や「回数券」などで提供する場合は、ステラパックを導入できません。たとえば、下記のような業種はこれに該当する可能性があります。
- エステティック
- 語学教室
- 学習塾
- 結婚相手紹介サービス
- パソコン教室
厳密に言うと、サービス内容が「継続的役務」や「商品役務後提供」に該当する場合はNGということです。ちょっと難しい部分なので、「自店が該当するのかよくわからないな…」という場合は、ひとまず申し込んで審査を受けてみるのが手っ取り早いでしょう。
初年度は月額料金が無料stera pack
公式サイト
stera packの評判・口コミまとめ
stera packの口コミや評判をいくつか紹介します。以下は、実際にステラパックを導入した店舗や、利用したお客さんのレビューです。
クレジットカードのタッチ決済の反応速度、決済端末によって結構違うのが気になる。と言うか、SMCC の stera が、他と違って圧倒的に早い気がする。なんか根本的に違いがあるのかな🤔
— ひろせ30 (@hirose30) November 9, 2022
秋葉原の某居酒屋でカード会計時に
「こちらにタッチにお願いします」
→店員さんがpanasonicのsteraを指差す
ワイ「これ便利っすよねー」
店員「めっちゃスピード早くて感動っすよ」
ワイ「職場でテストしましたけど早くて快適ですよねー」店員と客の会話とは思えんw pic.twitter.com/OXTF53Wg9V
— じーあれ@博多の番人だった者 (@ALES_GM) May 8, 2023
キャッシュレスはとりあえずステラパックを申し込んでみた。1年間は端末無料に惹かれた。
今からだとぎりぎりオープンに間に合うかどうからしい。出遅れていたようだ。。— けーま💊薬局経営✖️製薬サラリーマン (@keima_pharmacy) February 9, 2023
https://twitter.com/kxcx_sec/status/1619730865856331776?s=20
このほか、下記のような口コミも多く見られました。
- VISAやMastercardの利用者が多いので、手数料率が安いのは非常に魅力的
- 端末画面が大きいので、スタッフも客も見やすく操作しやすい
- クレジットカード受け渡しの手間がなくなった
- 審査期間中も月額料金がかかるのがちょっと残念
- 違約金が高いので導入を躊躇している*
* 現在は決済端末を返却すれば違約金が免除される
ステラパックは、決済スピードの速さや操作のしやすさが魅力的という声が多かったです。店舗もお客さんも快適に使えるのが、ステラパックの長所といえるでしょう。一方で、導入にかかる金銭コストが負担という意見もありました。
stera packの関連サービスを整理
ちょっとややこしいですが、ステラパックには「stera 〇〇」という関連サービスがいくつも存在します。このうち、ステラパックに直接関係するのは「stera terminal(ステラターミナル)」と「stera market(ステラマーケット)」だけです。
stera terminal | ステラパックの加盟店舗に支給されるマルチ決済端末 |
---|---|
stera market | 「stera terminal」専用のアプリストア |
stera ads | 「stera terminal」の客側画面などに告知を表示するサービス |
stera connect | 既存の会員証などを「stera terminal」で読み取れるサービス |
stera gateway | ECサイト向けのマルチ決済システム |
stera dashboard | 実店舗とECサイトの決済データを一元管理できるサービス |
stera transit | 公共交通機関向けのマルチ決済システム |
stera code | QRコード決済のみを一括導入できるサービス ※ステラパックの加盟店舗には不要 |
stera mobile | ポータブル型のマルチ決済端末 ※ステラパックではこの端末は導入できない |
「stera code(ステラコード)」は、PayPayやd払いなどのQR決済だけを導入できるサービスです。対応するスマホ決済アプリの種類はステラパックの方が豊富なので、ステラパックの加盟店が追加で契約するメリットはありません。
「stera mobile(ステラモバイル)」は、三井住友がステラパックとは別で提供している決済端末です。利用には「初期費用10万円 + 月々990円」がかかります。初期費用が高額なので、小規模店舗は初期費用ゼロのステラパックのほうがおすすめです。
stera packの申し込みの流れ
stera packは、申し込みから1ヶ月半ほどで導入できます。公式サイトから申し込むと加盟店審査が始まるので、まずはこの審査結果を待ちましょう。
申し込み時の主な入力事項
- 店舗情報
- 事業情報
- 売上入金用の口座情報
- 事業者情報
- 身分証明書
- 店舗のURLまたは写真
stera packの加盟店審査について、具体的な審査基準は公表されていません。小規模店舗での導入実績もたくさんあるので、必要以上に心配せず、まずは審査を受けてみるとよいでしょう。
審査に通過すると、お店に決済端末(ステラターミナル)が送られてきます。あとは、端末をレジ周りに設置するだけで、キャッシュレス決済ができるようになります。
まとめ
stera pack(ステラパック)は、個人事業主でも法人企業でも導入できるキャッシュレス決済サービス(決済代行サービス)です。競合他社と比較すると料金形態や決済端末の仕様が独特なので、良いところ・悪いところを整理して検討しましょう。
stera packのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
① 初期費用が無料 ② 幅広い決済手段に対応 ③ VISA・Masterの決済手数料が安い ④ 分割払いやリボ払いにも対応可能 ⑤ 入金サイクルが早い ⑥ 三井住友銀行は振込手数料が無料 ⑦ 決済端末の使い勝手が良い ⑧ 決済端末にレジ機能を搭載できる ⑨ 決済端末の拡張機能が豊富 ⑩ 専用の販促アプリが便利 ⑪ コールセンター24時間対応 |
① 3,300円の月額費用がかかる ② 店舗に光回線を引く必要がある ③ 決済端末の持ち運びができない ④ 導入に時間がかかる ⑤ 一部の業種では導入できない |
特に大きなメリットは「初期費用ゼロ」と「VISA・Masterの決済手数料が安い」という2点です。決済端末の優れた機能性はもちろんですが、コスト面でもしっかりと強みがあります。
一方、最大のデメリットは「2年目からは月額費用がかかる」という点です。ただ、この点に関しては、決済手数料の安さや、サブスクならではの無料付帯サービスでもとが取れる場合も多いです。特に、売上規模がそこそこ大きい店舗はおトク感を実感しやすいでしょう。
初年度は月額料金が無料stera pack
公式サイト