小規模事業者にオススメの「決済代行サービス」を、カードリーダーなどの「決済端末」にフォーカスして比較します。本記事は、小売業・飲食業・理美容業など、実店舗を営む個人事業主や小規模法人向けです。
INDEX
目次
決済代行サービスの決済端末【比較一覧表】
個人事業主や小規模法人にオススメの「決済代行サービス」を5つピックアップしました。それぞれ、オリジナルの決済端末を提供しています。
オススメの決済代行サービス【比較一覧表】
Airペイ | stera pack |
PAYGATE | STORES 決済 | Square | 楽天ペイ (実店舗決済) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
決済端末 | カード リーダー型 |
20,167円 無料 キャンペーン中 |
× | × | 19,800円 |
4,980円 |
19,800円 無料 キャンペーン中 |
オール インワン型 |
× | 無料 |
30,800円 無料 キャンペーン中 |
× | 39,980円 |
38,280円 無料 キャンペーン中 |
|
月額料金 | 無料 | 3,300円 無料お試し プランあり |
3,300円 | 無料 | 無料 | 無料 | |
決済手数料 | 3.24% | 1.98% ~ 3.24% |
3.24%~ 割引 キャンペーン中 |
1.98% ~ 3.24% |
2.5% ~ 3.25% |
3.24% | |
対応 決済 |
QR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
電子 マネー |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
クレカ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ロゴ |
>> 決済手数料や対応決済の詳しい比較【オススメの決済代行サービス】
どの決済代行サービスも、導入にかかる主な初期費用は決済端末の購入代金だけです。端末代金は、キャンペーン等で無料になる場合も多いです。そのほか、決済に使うスマホ・タブレットやレシートプリンターなどを、必要に応じて用意します。
「カードリーダー型」と「オールインワン型」の違い
決済代行サービスが提供する決済端末は、基本的に「カードリーダー型」と「オールインワン型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴は下記のとおりです。
「カードリーダー型」と「オールインワン型」の一般的な特徴
カードリーダー型 | オールインワン型 | ||
---|---|---|---|
使い方 |
店舗のスマホ・タブレットと 連携して決済する (端末とスマホをBluetooth接続) |
端末だけで 決済を完結できる |
|
ネット回線 | 不要 (スマホ・タブレットを介して通信) |
必要 (Wi-FiでもOK) |
|
対応決済 | QR | × (スマホ・タブレットで受け付ける) |
○ |
電子マネー | ○ | ○ | |
クレカ | ○ | ○ | |
紙のレシート |
× (別売のプリンターが必要) |
○ (決済端末から印刷できる) |
>>おすすめのオールインワン端末を比較【個人事業主・小規模法人向け】
QR決済について
カードリーダー型の決済端末を使う場合、QR決済は端末ではなく、連携したスマホ・タブレットの側で受け付けます。たとえば「Airペイ」では、顧客のQRコードを店舗側のスマホ・タブレットで読み取ってQR決済を行う、というかたちになります。
紙のレシートについて
オールインワン型の決済端末だと、レシートの印刷まで一台で済ませられます。一方、カードリーダー型で紙のレシートを発行するには、別途レシートプリンターの購入が必須です。なお、プリンターがなくても「電子レシート」なら発行できます。
Airペイ
「Airペイ」は、主に飲食業を営む個人事業主・小規模法人にオススメの決済代行サービスです。同社の提供する「オーダーエントリーシステム」などと連携すれば、注文内容を都度レジへ送信し、顧客を待たせることなく会計ができます。
Airペイの基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
端末代金のみ | 無料 | 3.24% |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
月1回~6回 | QR・電子マネー・クレカ | iOS |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービス5社】
「Airペイ」が提供する決済端末は、カードリーダー型の「Airペイ カードリーダー」のみです。これは購入でなくレンタルという形で提供されますが、最初に支払う端末代金以外にレンタル料などはかかりません。
Airペイの決済端末
Airペイ カードリーダー | |
---|---|
端末代金(税込) | 20,167円 無料キャンペーン中 |
対応する決済 | 電子マネー・クレカ (QR決済は連携したスマホ・タブレットで行う) |
スマホ・タブレット との連携 |
必要 |
ネット回線 | 不要(スマホ・タブレットを介して通信) |
レシート印刷 | × (レシートプリンター必須) |
クレカ決済の本人確認方法 |
本体に暗証番号を入力 or スマホ・タブレット画面にサイン |
現在「Airペイ」では、新規加盟店を対象に、決済端末とiPadの無料キャンペーンを行っています(終了時期は未定)。「申し込みから6ヶ月後の末日までに加盟店審査に通ること」という条件はありますが、新規加入者は基本的に対象になると考えてよいでしょう。
今なら初期費用が0円Airペイ 公式サイト
stera pack(ステラパック)
「ステラパック」では、初期費用ゼロで高機能なオールインワン型端末を導入できます。また、クレジットカードの決済手数料が安いのも強みです(1.98%〜)。導入には月額料金がかかりますが、クレカ決済の利用回数が多い店舗ならじゅうぶんに元が取れます。
ステラパックの基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
無料 | 3,300円 無料お試しプランあり |
1.98%〜3.24% |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
月2回 or 月6回 | QR・電子マネー・クレカ | なし (スマホ・タブレット不要) |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービスまとめ】
ステラパックの決済端末は、据え置きで使うオールインワン型です。カスタマーディスプレイやレシートプリンターが標準搭載されているので、このほかに周辺機器を揃える必要はありません。
ステラパックの決済端末
stera packオールインワン端末 | |
---|---|
端末代金 (税込) |
月額3,300円 無料お試しプランあり |
対応する決済 | QR・電子マネー・クレカ |
スマホ・タブレット との連携 |
不要 |
ネット回線 | 必要 (有線 or Wi-Fi) |
レシート印刷 | ○ |
クレカ決済の 本人確認方法 |
本体に暗証番号を入力 or 本体の液晶にサイン |
ステラパックには3種類の料金プランがありますが、おすすめは決済手数料が格安の「スモールビジネスプラン」です。導入1年目に限っては月額無料の「お試しプラン」も選択できますが、2年目以降は自動的に「スタンダードプラン」に移行してしまうので注意しましょう。
今なら月額料金が6ヶ月無料stera pack 公式サイト
PAYGATE
「PAYGATE」は、使い勝手の良い決済端末が最大の特徴です。現在は「決済端末の無料キャンペーン」と「決済手数料の割引キャンペーン」を同時開催しているので、かなりおトクに導入できます。
PAYGATEの基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
端末代金のみ | 3,300円 | 3.24%~ 割引キャンペーン中 |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
月1回 or 月2回 | QR・電子マネー・クレカ | なし (スマホ・タブレット不要) |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービスまとめ】
「PAYGATE」が提供する決済端末は、コードレスのオールインワン型です。Wi-Fiだけでなく、4G通信にも対応しているので、お店にネット回線を引いていなくても利用できます。オールインワン端末は、有線通信かWi-Fi通信が一般的なので、独自の強みと言えます。
PAYGATEの決済端末
PAYGATE オールインワン端末 | |
---|---|
端末代金 (税込) |
30,800円 無料キャンペーン中 |
対応する決済 | QR・電子マネー・クレカ |
スマホ・タブレット との連携 |
不要 |
ネット回線 | 不要 (4G回線対応) |
レシート印刷 | ○ |
クレカ決済の 本人確認方法 |
本体に暗証番号を入力 or 本体の液晶にサイン |
現在「PAYGATE」では、端末代の無料キャンペーンを行っています(終了時期は未定)。新規加入者なら誰でも、オールインワン端末を無料で入手できます。
また「PAYGATE」では、決済手数料の割引キャンペーンも同時開催しています。基本の決済手数料は「3.24%〜」ですが、キャンペーンによってさらに安くなる場合もあるようです。詳しい料率は、公式サイトからダウンロードできる詳細資料に載っています。
今なら初期費用が0円PAYGATE 公式サイト
STORES 決済
「STORES 決済」は、主に小売店を営む個人事業主・小規模法人にオススメの決済代行サービスです。同社は「ネットショップ作成サービス」も提供しており、連携によってネットショップと実店舗の在庫を一括管理できます。
STORES 決済の基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
端末代金のみ | 無料 | 1.98%~3.24% |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
最短2営業日以内 | QR・電子マネー・クレカ | iOS・Android |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービス5社】
「STORES 決済」が提供する決済端末は、カードリーダー型のみです。以前は「Coiney ターミナル」というカードリーダーも提供していましたが、現在は下記の1種類しか取り扱っていません。
STORES 決済の決済端末
STORES決済 カードリーダー | |
---|---|
端末代金(税込) | 19,800円 |
対応する決済 | 電子マネー・クレカ (QR決済は連携したスマホ・タブレットで行う) |
スマホ・タブレット との連携 |
必要 |
ネット回線 | 不要 (スマホ・タブレットを介して通信) |
レシート印刷 | × (レシートプリンター必須) |
クレカ決済の本人確認方法 | 本体に暗証番号を入力 or スマホ・タブレット画面にサイン |
「STORES 決済」の決済端末は、基本19,800円です。ただし、申し込みから180日以内に合計10万円以上の決済を受け付ければ、端末代は無料になります。一度に10万円以上の決済を受け付ける必要はなく、複数人の決済額の合算でOKです。
条件達成で決済端末が0円STORES決済 公式サイト
Square
「Square(スクエア)」は、業種を問わず汎用的に使える決済代行サービスです。スタイリッシュなデザインの決済端末が特徴で、雰囲気・見栄えにこだわりたいお店には特にオススメです。とくに「小売業・美容業・飲食業」でレジ周りをオシャレに演出したい事業者に活用されているようです。
Squareの基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
端末代金のみ | 無料 | 2.5%〜3.25% |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
最短で翌営業日 | QR・電子マネー・クレカ | iOS・Android |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービス5社】
Square(スクエア)は、カードリーダー型・オールインワン型という枠にとらわれず、ユニークなデザインの決済端末を提供しています。スクエアの加盟店舗は、4種類の決済端末から好きなものを選んで導入できます。
Squareの決済端末【比較一覧表】
Square リーダー |
Square スタンド |
Square ターミナル |
Square レジスター |
|
---|---|---|---|---|
端末代金 (税込) |
4,980円 | 29,980円 | 39,980円 | 84,980円 |
対応する決済 | 電子マネー・クレカ (QR決済はアプリで対応) |
QR・電子マネー・クレカ | QR・電子マネー・クレカ | QR・電子マネー・クレカ |
スマホ・タブレット との連携 |
必要 | 必要 (iPadのみ対応) |
不要 | 不要 |
ネット回線 | 不要 (スマホ・タブレットを 介して通信) |
不要 (iPadを介して通信) |
必要 (Wi-FiでもOK) |
必要 (Wi-FiでもOK) |
レシート プリンター |
別売り | 別売り | 端末に内蔵 | 別売り |
クレカ決済の 本人確認方法 |
スマホ・タブレット画面に サインをもらう |
iPad画面に サイン or 暗証番号 |
本体の液晶に サイン or 暗証番号 |
本体の液晶に サイン or 暗証番号 |
「Square リーダー」の場合、QR・バーコード決済はスマホ・タブレットの「Square POSレジアプリ」で対応します。QRコードをスマホなどの画面に表示し、顧客に読み取ってもらう形式です。このとき、カードリーダーは使いません。
ちなみに「Square レジスター」は、2024年に発売されたばかりの最新端末です。また「Square スタンド」も2024年6月から第2世代にアップグレードされ、さらに使いやすくなっています。
月額無料で手数料も安いスクエア 公式サイト
楽天ペイ(実店舗決済)
「楽天ペイ(実店舗決済)」は、楽天ユーザーへの訴求力が強みの決済代行サービスです。加盟店では「楽天ポイント」の付与&利用ができるので、楽天関連のサービスをよく使っている客層の集客が見込めます。
楽天ペイ(実店舗決済)の基本情報
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
端末代金のみ | 無料 | 3.24% |
入金サイクル | 対応する キャッシュレス決済 |
対応OS |
最短翌日 | QR・電子マネー・クレカ | iOS・Android |
>> 決済手数料や入金サイクルを比較!【決済代行サービス5社】
「楽天ペイ(実店舗決済)」の決済端末には、カードリーダー型とオールインワン型の2種類があります。どちらの端末を選んでも、決済手数料や入金サイクルは変わりません。
楽天ペイ(実店舗決済)の決済端末
カードリーダー | ターミナル | |
---|---|---|
端末代金(税込) | 19,800円 無料キャンペーン中 |
38,280円 無料キャンペーン中 |
対応する決済 |
電子マネー・クレカ (QR決済はスマホ等で対応) |
電子マネー・クレカ・QR |
スマホ・タブレット との連携 |
必要 | 必要 |
ネット回線 | 不要 (スマホ等を介して通信) |
不要 (端末のみで通信) |
レシート印刷 |
× (レシートプリンター必須) |
◯ |
クレカ決済の本人確認方法 | 本体に暗証番号を入力 or スマホ・タブレット画面にサイン |
本体の液晶に サイン or 暗証番号 |
>> 楽天ペイの決済端末を比較!カードリーダーとターミナルどっちがいい?
これから楽天ペイを導入するなら、決済端末は「ターミナル」がおすすめです。スマホやレシートプリンターなどの周辺機器を揃えなくても、端末1台でキャッシュレス決済に対応できます。
今なら初期費用が0円楽天ペイ 公式サイト
まとめ
店舗に決済代行サービスを導入する際は、そのサービスが提供している決済端末を購入することになります。決済手数料や入金サイクルに加えて、決済端末のデザインや使い勝手が店舗のイメージに合っているか、という点も確認しておきましょう。
オススメの決済代行サービス【比較一覧表】
Airペイ | stera pack |
PAYGATE | STORES 決済 |
Square | 楽天ペイ (実店舗決済) |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
決済端末 | カード リーダー型 |
20,167円 無料 キャンペーン中 |
× | × | 19,800円 |
4,980円 |
19,800円 無料 キャンペーン中 |
オール インワン型 |
× | 無料 |
30,800円 無料 キャンペーン中 |
× | 39,980円 |
38,280円 無料 キャンペーン中 |
|
月額費用 | 無料 | 3,300円 無料お試し プランあり |
3,300円 | 無料 | 無料 | 無料 | |
決済手数料 | 3.24% | 1.98% ~ 3.24% |
3.24%~ 割引 キャンペーン中 |
1.98% ~ 3.24% |
2.5% ~ 3.25% |
3.24% | |
入金サイクル | 月1~6回 | 月2~6回 | 月1回 or 月2回 |
最短 2日以内 |
最短翌日 | 最短翌日 | |
振込手数料 | 無料 | 無料 or 220円 |
要問合わせ | 無料 or 200円 |
無料 | 無料 or 330円 |
|
対応 決済 |
QR | 30種類以上 | 9種類 | 8種類 | 1種類 | 7種類 | 2種類 |
電子 マネー |
11種類 | 14種類 | 14種類 | 11種類 | 11種類 | 14種類 | |
クレカ | 7ブランド | 7ブランド | 7ブランド | 6ブランド | 6ブランド | 6ブランド | 導入スピード | 2週間程度 | 約1ヶ月半 | 約1ヶ月〜 | 最短 3営業日 |
最短3日 | 最短 5営業日 |
Airペイ | stera pack |
PAYGATE | STORES 決済 |
Square | 楽天ペイ (実店舗決済) |
カードリーダー型の決済端末は、連携したスマホ・タブレットと一緒に操作して決済を行います。「Square」はかなりシンプルな仕様で、暗証番号によるクレカ決済ができませんが、それ以外の機能は他社の決済端末と変わりません(サインによるクレカ決済なら「Square」でも可能)。
オールインワン型の決済端末なら、端末単体で決済を完了できます。スマホやタブレットと接続する必要がないぶん、スムーズに決済を行えます。また、端末にレシートプリンターが内蔵されているため、紙のレシートを発行したいお店ならこちらの方が費用を抑えて導入できます。
決済端末で選ぶならどれ?
カードリーダー型を希望するなら「Airペイ」がオススメです。QR・電子マネー・クレカ決済に数多く対応しているほか、同社の提供する他サービスとの組み合わせ次第で、仕事の効率アップが期待できます(主に飲食店など)。
オールインワン型なら「PAYGATE」か「ステラパック」がおすすめです。どちらも、月額3,300円で高機能な決済端末を利用できます。この2社で迷ったら、まずはPAYGATEの公式サイトから具体的な手数料率を問い合わせてみるとよいでしょう。