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キャッシュレス決済とは
「キャッシュレス決済」とは、広い意味で言うと「現金以外を使った決済方法」の総称です。例えば、以下のようなものが含まれます。
ただ、昨今一般的に「キャッシュレス決済」という場合には「電子マネー決済」「QR・バーコード決済」「クレジットカード決済」の3つを指す場合が多いようです。
本記事では、注目度の高いこの3つのキャッシュレス決済について、特徴をまとめています。
主なキャッシュレス決済3種【比較表】
キャッシュレス決済3種の一般的な特徴は、下表のとおりです。
電子マネー | QR・バーコード | クレジットカード | |
---|---|---|---|
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|
媒体 | カード・スマホ | スマホ (アプリ) | カード |
決済方法 | ピッとかざす | QRコードの 提示 or スキャン |
カードを挿す |
支払い | 事前のチャージ (前払い) |
事前のチャージ (前払い) |
口座から引き落とし (後払い) |
利用料金 | カード発行に 数百円かかる |
かからない | 年会費が かかる場合も |
利用の制約 | チャージ上限あり (多くて5万円) |
チャージ上限あり (月100万円が目安) |
利用上限あり (通常10万〜数百万円) |
電子マネー決済
媒体 | 支払い | 利用料金 | 利用の制約 |
---|---|---|---|
カード・スマホ | 事前のチャージ (前払い) |
カード発行に 数百円かかる |
チャージ上限あり (多くて5万円) |
電子マネーは、基本的にはICカードに内蔵されていますが、「モバイルSuica」のようにスマホに取り込んで使えるものもあります。
- ICカードやスマホを、端末にピッとかざして決済する
- 電子マネーは、大きく「交通系」と「流通系」に分けられる
- 交通系は「Suica・PASMO・ICOCA」など
- 流通系は「楽天Edy・WAON・nanaco」など
主要な電子マネーの比較
実質還元率 | 加盟店数 (2021年時点) |
スマホでの決済 | ||
---|---|---|---|---|
Android | iPhone | |||
Suica | 0.5% | 112万店 | ○ | ○ |
PASMO | – | ○ | ○ | |
楽天Edy | 0.5% | 85万店 | ○ | × |
WAON | 0.5% | 80万店 | ○ | × |
nanaco | 0.5% | 77万店 | ○ | × |
※PASMOは鉄道利用でしかポイントが貯まらないので、実質的な還元はないものとみなす
「iD」や「QUICPay」も、電子マネーに含まれます。ただし、他の電子マネーとは性質が大きく異なります(チャージが不要など)。
QR・バーコード決済
媒体 | 支払い | 利用料金 | 利用の制約 |
---|---|---|---|
スマホアプリ | 事前のチャージ (前払い) |
かからない | チャージ上限あり (月100万円が目安) |
スマホにアプリをインストールし、手軽に使えるのが「QR・バーコード決済」です。「スマホ決済」とも呼ばれます。
- 決済方法は「お店のQRコードを読み取る」or「自分のバーコードを見せる」
- 銀行口座やクレジットカードから事前にチャージしておくのが基本
- アプリの操作でチャージが可能
- 電子マネーよりもチャージ上限額が高い
- クレジットカードとひも付けて決済することもできる
主要なQR・バーコード決済の比較
メイン 利用率 |
実質還元率 | 貯まるポイント | 主なチャージ方法 | |
---|---|---|---|---|
PayPay | 54.8% | 0.5% | PayPayポイント |
|
楽天ペイ | 16.1% | 1.0% | 楽天ポイント |
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d払い | 10.6% | 0.5% | dポイント |
|
LINE Pay | 9.3% | 0.5%* | LINEポイント |
|
au PAY | 4.1% | 0.5% | Pontaポイント |
|
*Visa LINE Payクレカで「チャージ&ペイ」を行った場合のみ
上表の「メイン利用率」は、公正取引委員会の調査結果を参考にしています。この調査は、QRコード決済の利用者4,000人を対象に「最も頻繁に使っているアプリ」を調べたものです(p.8 令和2年4月 キャッシュレス決済に関する調査報告書 – 公正取引委員会)。
クレジットカード決済
媒体 | 支払い | 利用料金 | 利用の制約 |
---|---|---|---|
カード | 口座から引き落とし (後払い) |
年会費が かかる場合も |
利用上限あり (通常10万〜数百万円) |
- 利用した金額が、振替日に銀行口座から引き落とされる
- 電子マネーやQR決済アプリのチャージにも使える(一部のアプリを除く)
- ただし、チャージ分の利用金額にはポイントが付かない場合も
- 審査があり、発行までに時間がかかるのがカードの難点
先述の「QR・バーコード決済」は、同グループ会社のカードを併用することで利便性が上がったり、お得にチャージできます。たとえば、PayPayもヤフーもソフトバンク傘下であり、PayPayへのカードチャージはヤフーカードからしかできません。
QR決済アプリと相性の良いカード
実質還元率 | 国際ブランド | 主な特徴 | |
---|---|---|---|
ヤフーカード | 1.0% |
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楽天カード | 1.0% |
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dカード | 1.0% |
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Visa LINE Payクレジットカード | 1.0% |
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au PAYカード | 1.0% |
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