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ユーザースキャンとストアスキャンの違い
QR・バーコード決済を受け付ける方法は、一般的に「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」に分けられます。端的に言うと、QRコードやバーコードを「誰が読み取るか」が異なります。
ユーザースキャンとストアスキャンの比較
ユーザースキャン方式 | ストアスキャン方式 |
---|---|
顧客が自分のスマホで 店頭のQRコードを読み取る |
店舗の機器を使って 顧客のQRコード等を読み取る |
どちらの決済方法になるかは、基本的にQR決済の導入方法によって決まります。
QR決済の導入方法と決済方式
- QR決済の運営会社と個別契約して導入する場合 ……ユーザースキャンが主流
- 決済代行サービスを利用して導入する場合……………ストアスキャンが主流
「うちのお店はユーザースキャン方式にしたい」という場合は、QR決済を個別契約で導入しましょう。逆に、ストアスキャン方式を希望するなら「決済代行サービス」を利用するのが基本です。
- 「ユーザースキャン」と「ストアスキャン」は、いずれもPayPayの登録商標。本記事では便宜的にこの呼び方を使うが、他のQR決済では呼び方が異なる(例:楽天ペイでは「QR払い」「コード払い」)。
ユーザースキャン方式の特徴
- 主に、QR決済を個別契約で導入した場合の決済方式
- 店舗側は、契約後に送られてくるQRコードを店頭に置くだけでOK
- 顧客が自分のスマホで、店頭のQRコードを読み取って決済する
QR・バーコード決済を「個別契約」で導入すると、基本的に「ユーザースキャン方式」で決済を受け付けることになります。ユーザースキャン方式の場合は、顧客側がQRコードの読み取りや金額の入力を行うので、店舗側の作業負担が少なくて済みます。
個別契約とは、たとえば「PayPay」を導入するのに、PayPayの公式サイトから直接申請して契約する方法です。「決済代行サービス」を介してQR決済を導入するより、初期費用や決済手数料を抑えられます。
主要なQR決済のコスト(個別契約の場合)
PayPay | d払い | 楽天ペイ | au PAY | |
---|---|---|---|---|
QRコードの例 | ||||
初期費用 | 基本無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 基本無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 1.76% or 2.178% |
2.86% | 3.24% | 2.86% |
振込手数料 | 無料~220円 | 無料 or 200円 | 無料 or 330円 | 無料 or 210円 |
入金サイクル | 最短翌日 | 月1回 or 2回 | 最短翌日 | 最短翌々日 |
※ 料金はすべて税込表示
どのQR・バーコード決済も、初期費用・月額費用・振込手数料は基本無料で使えます。決済手数料も、後述する決済代行サービスと比べると安めです。
ストアスキャン方式の特徴
- 主に「決済代行サービス」でQR決済を導入した場合の決済方式
- 店舗の機器(決済端末やスマホなど)で、顧客のQRコードを読み取る
- 電子マネー・クレカ決済もまとめて導入したいお店におすすめ
「決済代行サービス」を利用してQR決済を導入すると、大抵は「ストアスキャン方式」で決済を受け付けることになります。お店側のコストが若干増しますが、顧客の負担が少なく、金額間違いなどの防止にもつながる決済方式です。
「決済代行サービス」は、複数のキャッシュレス決済(QR・電子マネー・クレカ)をまとめて導入できるサービスです。決済代行サービスと契約すると、専用のアプリや決済端末で、顧客のQRコードを読み取れるようになります。
オススメの決済代行サービス【QR対応】
Airペイ | PAYGATE | stera pack (ステラパック) |
||
---|---|---|---|---|
読み取り機器 | ||||
初期費用 | 20,167円 無料キャンペーン中 |
30,800円 無料キャンペーン中 |
無料 | |
月額費用 | 無料 | 3,300円 | 3,300円 無料お試しプランあり |
|
QR決済の 決済手数料 |
3.24% | 3.24%〜 割引キャンペーン中 |
3.24% | |
振込手数料 | 無料 | 要問い合わせ | 無料 or 220円 | |
入金サイクル | 月1回 | 月1回 | 月2回 or 6回 | |
対応 決済 |
QR | 40種類以上 | 20種類以上 | 20種類以上 |
電子マネー | 11種類 | 14種類 | 14種類 | |
クレカ | 7ブランド | 7ブランド | 7ブランド |
※ 料金はすべて税込表示
上表で紹介した決済代行サービスは、いずれも主要なQR決済「PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY」の4種類に対応しています。
決済代行サービスの利用には、決済手数料に加えて、初期費用や月額料金がかかる場合もあります。QR決済だけを「個別契約」で導入する場合と比べて割高ですが、主要なキャッシュレス決済を一括導入できるのは嬉しいポイントです。
まとめ
レジでQR・バーコード決済を受け付ける方法は、大きく「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」に分けられます。どちらの方式を使うかは、基本的にQR決済の導入を「個別契約」にするか、「決済代行サービス」でまるっと導入するかで異なります。
QR決済の導入方法を比較
個別契約 | 決済代行サービス | |
---|---|---|
QR決済の方式 | ||
ユーザースキャン方式が主流 | ストアスキャン方式が主流 | |
特徴 | 他の決済方法は必要に応じて 別に用意する |
電子マネーやクレカ決済も まとめて導入できる |
初期費用 | 無料〜 | 有料 (無料キャンペーンも多い) |
月額料金 | 無料〜 | 無料~ |
決済手数料 | 低め (2%前後が多い) |
高め (3%台が多い) |
振込手数料 | 無料〜 | 無料~ |
QR決済を「個別契約」で導入すると、基本的には「ユーザースキャン方式」の決済になります。「個別契約」で導入すると、初期費用や決済手数料を抑えられるというメリットがあります。
すでに他の決済方法は備わっていて、これから追加でQR決済を取り入れたいという場合には、個別契約がおすすめです。
「決済代行サービス」では、「ストアスキャン方式」が主流です。こちらは電子マネーやクレカ決済もまとめて導入できます。個別契約と比べるとコストがかかりますが、利便性の面でメリットがあります。
これから新規開店する、あるいはレジ周りをまとめて一新したいという場合には、決済代行サービスがおすすめです。