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ウーバーイーツ配達員の税務調査が本格化?

更新日: 2021/07/27 投稿日: 2021/07/24
ウーバーイーツ配達員の税務調査が本格化?
  • 東京国税局がウーバージャパンに、配達員の報酬額などの情報提供を求めた
  • 今後は、配達員がキチンと納税しているか厳しく調査されるかも
  • 確定申告をうっかり忘れていないか確認しておこう

INDEX

目次

    国税局がウーバーイーツの配達員を調査!?

    東京国税局が「Uber Japan株式会社」に情報提供を求めた、というニュースが話題になっています。具体的には、ウーバーイーツの配達パートナーの「氏名・銀行口座・報酬」などの情報が、国税局に提供されるようです。

    ウーバーイーツ配達員の情報が国税局に提供される

    そもそもウーバーイーツの報酬は、会社やアルバイトの「給料」とは性質が異なります。自分で「〇〇円儲かったので、△△円を納めます」と確定申告しなくてはなりません。

    今回の動きには、国税局の「配達員の皆さんがキチンと確定申告をしてるかチェックしますよ」という姿勢が表れているわけです。申告をうっかり忘れている年がないか、改めて確認しておきましょう。

    確定申告が必要になる基準をおさらい

    確定申告が義務になる基準は、「給与所得を得ている or 得ていない」によって異なります。要するに、ウーバーイーツの他に「会社やアルバイトの給料を得ている or 得ていない」によって違うわけです。

    確定申告義務の目安

    給与所得がある人
    (会社員やアルバイト)
    給与所得がない人
    (個人事業主など)
    給与以外の所得が20万円を超えたら
    確定申告の義務が生じる
    所得が「所得控除」の額を超えたら
    確定申告の義務が生じる

    ここで言う「所得」は、ひとまず「年間の収入 - 必要経費」の金額と考えましょう。たとえば、配達業務のために自転車やヘルメットを購入したら、その費用を「必要経費」として収入(報酬)から差し引けます。

    ① 会社員やアルバイトの場合

    • 副業でウーバーイーツの配達をしている会社員
    • バイトやパートに加えて、ウーバーイーツの配達もしている学生・主婦など

    こちらには、会社勤めやアルバイトで「給料」をもらいながら、掛け持ちで配達パートナーをしている人が該当します。この場合は、目安として「ウーバーイーツの報酬 - 配達業務の必要経費」の金額が20万円を超えたら確定申告をしましょう。

    会社員やアルバイトなどの「給与所得者」は、下図の所得の合計が20万円を超えたら確定申告が義務になるからです。(複数の副業をしている場合は、それらの収入も含めて考える)

    何が20万円超か - 副業収入が「給与所得」以外の場合

    >> 所得は全部で10種類【一覧表】

    ちょっとした副業としてウーバーイーツの配達員をしている場合、その報酬は基本的に「雑所得」に該当します。会社の給料とウーバーイーツの報酬しか収入がないなら、この「雑所得」が20万円を超えるかだけ考えればOKです。
    >> 給与所得者の確定申告義務について【詳しい解説】

    ② 個人事業主などの場合

    • ウーバーイーツだけで生計を立てている個人事業主
    • 事業のかたわら、ウーバーイーツでも収入を得ている個人事業主
    • バイトやパートの代わりにウーバーイーツの配達をしている学生・主婦など

    ※いずれも給与所得を得ていない場合に限る

    この場合、10種類の所得の合計額が「所得控除」を超えたら、確定申告の義務が生じます。「所得控除」には、社会保険料控除・配偶者控除・医療費控除・勤労学生控除などの種類があり、人によって受けられるものが異なります。

    個人事業主の確定申告義務【基本的な考え方】

    • 「所得 ≦ 所得控除」の場合……確定申告の義務はない
    • 「所得 > 所得控除」の場合……確定申告の義務がある

    所得控除には、控除額48万円の「基礎控除」も含まれています(一部の高所得者を除く)。したがって、そもそも所得が48万円以下なら、確定申告の義務は生じません。

    確定申告義務の目安(所得48万円以下は義務なし)

    所得が48万円を超えても、必ず確定申告が義務になるとは限りません。ほとんどの人は、基礎控除の他にも何らかの所得控除を受けられるためです。たとえば、国民年金や国民健康保険料を納めていれば「社会保険料控除」を適用できます。
    >> 個人事業主の確定申告義務について【初心者向けの解説】

    うっかり申告を忘れていた場合は?

    確定申告期限は原則として翌年3月15日ですが、これを過ぎていても申告は可能です。申告の手順は、通常の確定申告とほとんど変わりません。

    期限後申告の流れ

    • 確定申告書類を作成する
    • 申告書類を税務署に提出する
    • 申告書で算出した税額を納付する
    • 必要に応じて、延滞税や無申告加算税を納める

    期限後申告だと「延滞税」や「無申告加算税」などのペナルティを課される場合があります。もともとの納税額が少なければ大きな金額にはなりませんが、「ウーバーでけっこう儲かってたんだよなぁ」という人は、早めに申告を済ませましょう。

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