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電子申告で使う公的なスマホアプリまとめ – スマホでマイナンバーカードを読み取る

更新日: 2021/11/26 投稿日: 2021/02/16
電子申告で使う公的なスマホアプリまとめ – スマホでマイナンバーカードを読み取る

ウェブ上の「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際、所定のアプリを使えば、スマホでマイナンバーカードを読み取ることができます。「スマホで電子申告がしたい」「わざわざカードリーダーを買いたくない」という方は参考にしてみてください。

INDEX

目次

    電子申告で使うスマホアプリ

    国税庁のサービス(確定申告書等作成コーナーなど)から「マイナンバーカード方式」で電子申告をする際は、必要に応じて下記のどちらかを使います。ざっくり言うと、どちらも「スマホでのマイナンバーカード読み取り」を可能にするアプリです。

    電子申告関連の主なスマホアプリ

    マイナポータルアプリのアイコン(iOS) スマホ・タブレットから電子申告をするとき、スマホでマイナンバーカードを読み取るために使う
    マイナポータル
    JPKI利用者ソフトアプリのアイコン パソコンから電子申告をするとき、Bluetooth接続したスマホでマイナンバーカードを読み取る場合に使う
    JPKI利用者ソフト

    マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを使うことが前提

    ID・パスワード方式」を選ぶ場合は、そもそもマイナンバーカードを読み取る必要がないので、どちらのアプリも使いません。また、市販の会計ソフトから電子申告をする場合も、これらを使う必要はありません。

    そもそも現状、どのような方法で電子申告できるのかは、下記の記事に情報を整理しています。今のところ個人事業主は、市販されている会計ソフトのアプリを使う方法でしか、スマホで電子申告できません。
    >> 電子申告の方法は何がある? 会社員の場合・個人事業主の場合

    ちなみに、スマホ申告の仕組みが簡易化されたことで、従来の「e-Taxアプリ」はサービスを終了しました。今後、このアプリを使用することは一切ありません。

    e-Taxアプリのアイコン 従来、スマホから電子申告をする際に必要だった
    (現在はサービス終了)
    e-Taxアプリ

    「マイナポータル」を使う場面

    マイナポータルアプリのアイコン(iOS)
    • 主には、マイナポータルを利用するためのスマホアプリ
    • 電子申告時のマイナンバーカード読み取り等にも使う
    • Android版とiOS版があるが、機能は同様

    電子申告で「マイナポータル」を使うケース

    • スマホから「マイナンバーカード方式」で申告をする場合
    • タブレットから「マイナンバーカード方式」で申告をする場合
    • PCからの申告で、スマホをICカードリーダーの代わりに使う場合*

    *2021年3月下旬から可能になる予定

    スマホから電子申告をする場合

    スマホの「確定申告書等作成コーナー」から「マイナンバーカード方式」で電子申告をする際は、必ず「マイナポータル」を使います。「マイナポータル」を使ってマイナンバーカードを読み取り、個人認証を行うという流れです。

    マイナンバーカード方式のスマホ申告(マイナポータルAP)

    タブレットから電子申告をする場合

    タブレットの「確定申告書等作成コーナー」からも、「マイナンバーカード方式」での電子申告が可能です。ただ、タブレット本体ではマイナンバーカードを読み取れないので、カードの読み取りには「マイナポータル」をインストールしたスマホを使います。

    マイナンバー方式のタブレット申告(マイナポータルAP)

    「マイナポータル」をインストールしたスマホで、タブレット画面に表示したQRコードと、マイナンバーカードを順番に読み取ります。これによって、タブレット側でもマイナンバーカードによる個人認証が完了するという仕組みです(2次元バーコード認証)。

    パソコンから電子申告をする場合(2021年3月下旬~)

    2021年3月下旬からは、パソコンで「e-Taxソフト(WEB版)」を使う際にも、前述したタブレットの場合と同じ要領(2次元バーコード認証)でログインが可能になります。「e-Taxソフト(WEB版)」では、電子申告を始めとする様々な手続きが行えます。

    「JPKI利用者ソフト」を使う場面

    JPKI利用者ソフトアプリのアイコン
    • マイナンバーカードを読み取って、電子証明書の確認等ができるアプリ
    • Android版にはPCとのBluetooth接続機能がある
    • iOS版には有用な機能がほとんどない

    電子申告で「JPKI利用者ソフト」を使うケース

    • PCからの電子申告で、スマホをICカードリーダーの代わりに使う場合
      (ただし「Windows × Android」の組み合わせに限る)

    従来、パソコンから「マイナンバーカード方式」で電子申告をするには、専用のカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み取るしかありませんでした。しかし「JPKI利用者ソフト」を使えば、スマホをカードリーダーの代わりとして使うことができます。

    対応のスマホがICカードリーダーの代わりになる

    「JPKI利用者ソフト」にはPC版も配信されています。スマホをカードリーダーの代わりに使う際は、スマホとパソコンの両方にインストールしておきましょう。そのうえで、スマホで読み取ったカードの情報を、パソコン側に送信するという仕組みです。

    【要注意】iPhoneやMacでは不可

    現状、iOS版・ Mac版の「JPKI利用者ソフト」には、Bluetooth接続の機能が搭載されていません。したがって、スマホをカードリーダーの代わりとして使えるのは、WindowsパソコンとAndroidスマホを接続する場合だけです。

    パソコン
    Windows Mac
    スマホ Android
    Bluetooth接続可能
    ×
    接続不可
    iOS ×
    接続不可
    ×
    接続不可

    >> スマホでICカードリーダーを代用する方法

    まとめ

    「確定申告書等作成コーナー」などからマイナンバーカード方式で電子申告をする際は、書類作成の前にマイナンバーカードの読み取りが必要です。このとき、カードの読み取りは「所定のアプリをインストールしたスマホ」か「専用のカードリーダー」で行います。

    マイナンバーカードの読み取り方法

    スマホ カードリーダー
    スマホでの申告
    マイナポータル
    ×
    タブレットでの申告
    マイナポータル
    ×
    パソコンでの申告
    JPKI利用者ソフト
    or
    マイナポータル*

    *2021年3月下旬から可能になる予定

    一般的な会社員は、スマホやタブレットから電子申告をするのが手軽です。いずれの場合も、スマホに「マイナポータル」をインストールします。タブレットの場合は「2次元バーコード認証」の仕組みがやや複雑ですが、画面の指示に従えば難しくありません。

    個人事業主の電子申告は、パソコンから行うのが基本です。専用のカードリーダーを持っていない場合は、スマホで代用しましょう。「JPKI利用者ソフト」は機種の制限が多いので、「マイナポータル」を使って「2次元バーコード認証」をするのがオススメです。

    ちなみに、冒頭でも説明したとおり、そもそも「ID・パスワード方式」で電子申告をする場合はどのアプリも使いません。税務署での事前手続きを済ませておけば、IDとパスワードを入力するだけで「確定申告書等作成コーナー」から電子申告ができます。

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