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約6割の申告者がe-Taxを利用【令和3年分】
国税庁の調査によると、令和3年分の確定申告において、e-Taxで電子申告を行ったのは「約1,333万人」で、申告者全体の「58.3%」に及びます。このうち、特に「自宅等(申告会場以外)から電子申告をした人」の数が大きく伸びています。
従来、電子申告(e-Tax)は主に税理士が利用していました。しかし、最近は自分で電子申告する人の割合が増えています。
納税者本人の電子申告が増えている理由として、電子申告のハードルが下がっている点が挙げられます。例えば、大手のクラウド会計ソフトはどれも電子申告に対応しています。初心者でも操作しやすく、申告内容の送信もカンタンに行えるのが特徴です。
スマホ申告の利用者は150万人を突破
スマホから電子申告をする人も増えています。平成30年分から、スマホ版の「確定申告書等作成コーナー」でも電子申告が可能になり、利用者は年々増加しています。
現状、スマホ版の「確定申告書等作成コーナー」では、一部の所得(給与所得など)しか申告できません。ですから、個人事業主やフリーランスのように「事業所得」を得ている人は、基本的にパソコンから電子申告をする必要があります。
それでも「スマホで電子申告したい!」という個人事業主は、スマホ申告に対応したクラウド会計ソフトを使いましょう。たとえば「freee」や「マネーフォワード」のユーザーは、専用のスマホアプリから手軽にスマホ申告ができます。
マイナンバーカード方式による電子申告が増加中
e-Taxで電子申告をする際は、「マイナンバーカード方式 or ID・パスワード方式」いずれかの方法で個人認証を行います。令和3年分の確定申告では、「マイナンバーカード方式」の利用者数が「ID・パスワード方式」の利用者数を初めて上回りました。
マイナンバーカード方式の利用者が増えた理由としては、マイナンバーカードの読み取りが簡単になったことなどが考えられます。令和3年分からは、ほとんどの人がスマホを使ってマイナンバーカードを読み取れるようになっています。
従来、パソコン版の「確定申告書等作成コーナー」では、専用のカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み取るのが主流でした。しかし現状では、対応機種のスマホがあればカードリーダーは不要です。最近のスマホなら、たいていマイナンバーカードを読み取れます。