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会計ソフトで電子申告する流れ【e-Tax】

更新日: 2023/01/30
会計ソフトで電子申告する流れ【e-Tax】

本記事では、会計ソフトで帳簿づけから電子申告するまでの流れを、クラウド会計ソフト「やよいの青色申告 オンライン」の使用例で紹介します。本ソフトは随所で分かりやすい解説が表示され、初心者でも迷わず電子申告を行える仕様になっています。

INDEX

目次

    【おさらい】電子申告が65万円控除の要件に!

    2020年分の確定申告(2021年2月16日~4月15日に行う確定申告)から、青色申告特別控除が改正されます。以降、65万円の控除を受けるためには、従来の要件に加えて「電子申告」か「電子帳簿保存」を行わなくてはなりません。

    2020年分からの青色申告特別控除の要件

    青色申告特別控除の改正について詳しく

    「電子帳簿保存」の実施にはどうしても手間がかかるので、個人事業主にはひとまず「電子申告」がおすすめです。

    会計ソフトを上手に活用すれば、電子申告は決して難しくありません。むしろ、紙での確定申告と比べて、圧倒的な効率化を図ることもできます。

    帳簿づけ~電子申告の流れ

    大手会計ソフトメーカーの弥生株式会社が提供する「やよいの青色申告 オンライン」を使えば、初心者でも帳簿づけから電子申告までをカンタンに済ませられます。(基本機能は、白色申告者向けの「やよいの白色申告 オンライン」でも同じ)

    帳簿づけから電子申告までの流れ - やよいの青色申告 オンライン

    料金プランは、以下の3種類です。どのプランでも基本機能は変わりません。いちばん安いプランでも、しっかり電子申告まで対応しています。

    やよいの青色申告 オンラインのプラン

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    利用料金
    (税込)
    9,680円/年
    初年度は無料
    15,180円/年
    初年度は7,590円/年
    26,400円/年
    初年度は13,200円/年
    帳簿づけ
    書類作成
    電子申告
    サポート なし
    • 操作サポート
    • 操作サポート
    • 業務相談

    やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)

    この会計ソフトで行う帳簿づけから電子申告までの流れを、これから順番に説明していきます。

    ① 帳簿づけ

    「かんたん取引入力」の機能を使えば、日々の帳簿づけがスムーズに行えます。入力項目は「取引日・科目・取引手段・金額」の4つだけです(任意で「摘要」や「取引先」も入力可能)。プルダウンで候補が表示されるので、難しく考える必要はありません。

    やよいの青色申告オンラインの仕訳(かんたん取引入力)

    「かんたん取引入力」は、以下のようにスマホアプリからも入力できます。普段はスマホから記帳して、ちょっと複雑な会計処理だけパソコンから行う、という使い分けもできます。

    スマホアプリでの帳簿づけ - やよいの青色申告 オンライン

    ※別個でレシート読み取り用のスマホアプリもある

    「スマート取引取込」なら取引の入力が自動に!

    「スマート取引取込」の機能を使えば、連携させた銀行口座・クレジットカード・電子マネーなどの取引情報を自動で取り込み、仕訳を行います。取り込んだ情報は、会計ソフト内で以下のように表示されます。

    やよいの青色申告 オンライン 自動取得取引一覧画面

    会計ソフトが勘定科目を推測し、個々の取引情報に割り振ってくれます。あとは、自動で取り込まれた内容に間違いがないことを確認して登録するだけでOKです。勘定科目が間違っている場合は修正して登録をすると、次からは修正内容を学習してくれるので確認の手間も効率化されます。

    ② 確定申告書類の作成

    会計ソフトのホーム画面から「確定申告」のメニューを開けば、すぐに確定申告書類の作成を始められます。下図のように、やるべきことを4ステップに分けてガイドしてくれるので、初めてでも迷わず進められます。

    確定申告書類の作成 - やよいの青色申告 オンライン

    なお、残高がマイナスになってしまっているときは、以下のようにエラーが表示されます。これで重大な申告ミスを防げる場合もあるので、初心者にとっては安心です。

    確定申告のエラー表示 - やよいの青色申告 オンライン

    確定申告は、確定申告書類を紙で提出する方法でも、もちろん構いません。この場合は、作成した書類をダウンロード&印刷して、税務署へ持参か郵送すれば完了です。

    ③ 電子申告

    「やよいの青色申告 オンライン」で作成した確定申告書類のデータは、そのまま国税庁へ送信(電子申告)できます。ただ、この方法で電子申告する場合は、マイナンバーカードと対応機種のスマホが必要です。

    電子申告の流れ(やよいの青色申告 オンライン)

    電子申告の流れ - やよいの青色申告 オンライン

    ※ マイナンバーカードと対応機種のスマホが必要(iPhoneなら7以上が対応機種)

    ちなみに、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」というウェブサイトを利用すれば、マイナンバーカードがなくても電子申告が可能です(ID・パスワード方式)。

    ただ、確定申告等作成コーナーを利用する場合は、ソフトで作成した申告データをそのまま利用することができず、申告内容を改めて手入力することになります。

    その他の特徴 – 低価格・機能制限なし・サポート充実

    「やよいの青色申告 オンライン」には、他にも以下のような特徴があります。

    • 利用料金が安い
    • さらに初年度は無料 or 半額のキャンペーンがある
    • 安価なプランでも機能に制限がない
    • サポート体制が充実している(「ベーシックプラン」以上)

    「やよいの青色申告 オンライン」の料金プランは、下記の3種類です。他社のクラウド会計ソフトと比べると、そもそも低めに設定されている料金ですが、初年度の料金にはさらに割引が適用されます。

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    利用料金
    (税込)
    9,680円/年
    初年度は無料
    15,180円/年
    初年度は7,590円/年
    26,400円/年
    初年度は13,200円/年
    機能
    操作
    サポート
    ×
    業務相談 × ×

    料金プランの詳細 – やよいの青色申告 オンライン

    「ベーシックプラン」以上なら、操作方法などに関して、チャット・メール・電話によるサポートを受けられます。他社では「電話サポートは最上位のプランだけ」という場合が多いので、素早い対応を希望する人にとっては嬉しいポイントです。

    また「トータルプラン」には「業務ヘルプデスク」によるサポートも付きます。これは、会計ソフトの操作方法だけでなく、帳簿づけや確定申告についても相談できるサービスです。他社では業務相談に対応していないところも多いため、これだけ手厚いサポートがある弥生は、初心者でも安心ですね。

    まとめ

    本記事で扱った「やよいの青色申告 オンライン」であれば、帳簿づけから電子申告までを会計ソフトでシームレスに行えます。

    帳簿づけ~電子申告のポイント【やよいの青色申告 オンライン】

    • シンプルな入力項目だけで仕訳ができる(かんたん取引入力)
    • 口座やカードの取引情報を自動で入力してくれる(スマート取引取込)
    • 確定申告書類は提示されたステップに従うだけで作成できる
    • ソフト上からそのままの流れで電子申告が可能
    • ヘルプページの説明が詳細なので、操作に困ったときでも安心

    日々の仕訳は「かんたん取引入力」や「スマート取引取込」に加え、スマホアプリからもできます。これらを上手に使い分ければ、初心者に限らず上級者でも、会計業務にかかる時間を大きく削減できるでしょう。

    また、リーズナブルな価格設定も大きな魅力です。個人向けの大手クラウド会計ソフトの中ではもっとも料金が安いうえ、いちばん安価なプランでも基本機能を制限なく使えます。なので、ひとまずお試し感覚で使ってみるのもアリです。

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