国税の電子申告に関わる重要な用語を、50音順で説明しています。e-Taxのことを調べていると、分かりにくい表現が出てきませんか?そのような表現について、個別に噛み砕いた説明をまとめておきます。
わ | ら | や | ま | は | な | た | さ | か | あ |
り | み | ひ | に | ち | し | き | い | ||
を | る | ゆ | む | ふ | ぬ | つ | す | く | う |
れ | め | へ | ね | て | せ | け | え | ||
ん | ろ | よ | も | ほ | の | と | そ | こ | お |
ICカードリーダライタ
電子情報をICカードから読み取り・ICカードへ書き込みするための機器。電子申告においては、マイナンバーカードに内蔵された「電子証明書」の読み取りが主な用途。ちなみに「ICカードリーダー」は読み取り専用で、これでも電子申告は問題なく行える。
更新時点情報:この機能を備えたスマホも増えはじめている。
ID・パスワード方式
「確定申告書等作成コーナー」における認証方法の一つ。税務署で発行できる専用のID(利用者識別番号)とパスワード(暗証番号)を使うことで、「電子証明書」が無くても利用者証明が可能になる。マイナンバーカードが普及するまでの暫定手段という扱い。
e-Tax
パソコンやスマホから、オンラインで国税の申告や納税を行うためのシステム。“イータックス”と読む。所得税などの電子申告には、必ずこのシステムを利用する。正式名称は「国税電子申告・納税システム」。国税庁が運営。
>> 【e-Tax】国税電子申告・納税システム
e-Taxアプリ(サービス終了) ※ Android専用
e-Taxソフト(SP版)に「マイナンバーカード方式」でログインするためのアプリ。同じくAndroid版の「利用者クライアントソフト」と併用する。マイナンバーカードの読み取りに対応したAndroid端末でしかダウンロードできない。令和3年1月4日をもってサービスを終了、以降はスマートフォン向けアプリ「マイナポータル」でマイナンバーカードの読み取りが可能。
e-Taxアプリ ※ iOS専用
iPhoneから「確定申告書等作成コーナー」を使って、「マイナンバーカード方式」で電子申告をする際にダウンロードするアプリ。Android専用の「e-Taxアプリ」とは機能が全く異なる。
e-Taxソフト
国税の電子的な手続きに幅広く利用できる、インストール型のWindows用ソフト。申告データの作成・送信に加え、各種の申請手続きも行える。ただ、利用の事前準備が面倒な上、使い勝手が悪いという難点がある。
>> e-Taxソフトダウンロードコーナー
e-Taxソフト(SP版)
「e-Taxソフト(WEB版)」をスマホで利用しやすいよう最適化した、スマホ向けのウェブサイト。“SP”はSmart Phoneの略。通知の確認や電子納税の手続きを、スマホ画面に適した操作画面で行える。
更新時点情報:電子申告の機能は無い(「源泉所得税の徴収高計算書」は提出可能)。
e-Taxソフト(WEB版)
「e-Taxソフト」の基本的な機能をブラウザ上で利用できるウェブサイト。Windows・Macの両方で使える。機能は限られるが、比較的扱いやすい。個人事業では、会計ソフトから出力したデータで電子申告を行う場合に利用することが多い。
>> e-Taxソフト(WEB版)
e-Taxソフト(共通プログラム)
インストール型の「e-Taxソフト」を利用するために、別途でインストールが必要なプログラム。
>> e-Taxソフトダウンロードコーナー
e-Taxソフト(税目プログラム)
インストール型の「e-Taxソフト」で、電子申告や電子納税を行うために必要なプログラム。利用したい手続きや税目に関わるものだけをダウンロードする。
>> e-Taxソフトダウンロードコーナー
e-Gov
各府省が公開する行政情報の検索・閲覧などができるウェブサイト。“イーガブ”と読む。正式名称は「電子政府の総合窓口」。総務省が運営している。一定の電子手続きを行える「e-Gov電子申請」の機能もあるが、税金の電子申告で使うことはない。
>> 電子政府の総合窓口 e-Gov
受付システム
国税の電子的な手続きについてオンラインで受付処理を行う、いわばe-Taxの中核となるシステム。直接ログインして、通知の確認や登録情報の変更など、簡易な手続きを行うこともできる。
>> 受付システム
eLTAX
オンラインで地方税の申告や納税を行うためのシステム。“エルタックス”と読む。正式名称は「地方税ポータルシステム」。地方税共同機構が運営している。国税の手続きにで利用することはない。
>> eLTAX 地方税ポータルシステム
開始届出書
e-Taxの「利用者識別番号」を取得するための届出書。オンラインでも届出が可能。税務署で「ID・パスワード方式」の手続きとまとめて済ませることもできる。なお「マイナンバーカード方式」でe-Taxの利用を始める場合、この届出は不要。
確定申告書等作成コーナー
所得税の確定申告書データなどが作成できるウェブサイト。入力したデータを提出用に印刷できるほか、そのまま「e-Tax受付システム」へ送信することも可能。データ送信の際には「ID・パスワード方式」か「マイナンバーカード方式」による認証が必要となる。
>> 確定申告書等作成コーナー – 国税庁
公的個人認証サービス
行政手続き等をオンラインで安全に行うための認証サービス。マイナンバーカードの読み取りでe-Taxへログインする際などに利用する。具体的には、マイナンバーカードに内蔵された「電子証明書」を使って、利用者証明や電子署名を可能にするものである。
JPKIMobile
スマホ版「利用者クライアントソフト」の略称。スマホのホーム画面ではこの名称で表示される。
JPKI利用者ソフト
PC版「利用者クライアントソフト」の略称。稀に、スマホ版「利用者クライアントソフト」の略称として使われる場合もある。
ダイレクト納付
電子納税の方法の一つ。電子申告の後、e-Taxのメッセージボックスから簡単に納付手続きができる。口座振替による納付で、手数料はかからない。利用には事前申請が必要。電子申告をしない場合でも「納付情報登録依頼」を送信すれば利用できる。
電子証明書
主に、マイナンバーカードに内蔵された「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」のことを指す。e-Tax利用時の本人確認や、データに電子署名を付与する際に使われる。民間企業が発行する電子証明書もあるが、基本的に個人の電子申告では使わない。
電子申告
オンラインで行う税金の申告手続きのこと。具体的には、電子申告用のデータを「e-Tax受付システム」に送信する行為がこれに当たる。電子申告をする場合、基本的に紙の書類を提出する必要はない。
電子納税
e-Taxを利用して行う納税手続きのこと。口座振替で納付する「ダイレクト納付」と、ネットバンキング等で納付する「登録方式」及び「入力方式」の方法がある。電子申告をしたからといって、必ずしも電子納税を選択する必要はない。
登録方式
電子納税の方法の一つ。ネットバンキングやATMを使って納付する。「納付情報登録依頼」をe-Taxに送信して、「納付区分番号」を取得してから行う。延滞税なども含む、あらゆる税金の納付が可能。
2次元バーコード認証
「マイナンバーカード方式」でe-Taxを利用する際に、スマートフォンでマイナンバーカードを読み取る方法のひとつ。パソコン画面に表示したQRコードをスマホで読み取り、パソコンとスマホをペアリングして行う。
入力方式
電子納税の方法の一つ。ネットバンキングやATMを使って納付する。「納付情報登録依頼」の送信が不要という点で「登録方式」と異なる。国税庁が公開しているルールに従って、自分で「納付目的コード」を作成してから行う。納付できるのは主な税金のみ。
納付区分番号
「登録方式」の電子納税を行う際、ネットバンキングやATMの操作画面に入力する番号。「納付情報登録依頼」をe-Taxに送信すると、納付区分番号の通知がメッセージボックスに届く。
納付情報登録依頼
電子納税をする前に、氏名や納税額などの情報をe-Taxのシステム上に登録する手続きのこと。主に、書面で確定申告してから「ダイレクト納付」や「登録方式」の方法で納付する場合に行う。
納付目的コード
「入力方式」の電子納税を行う際、ネットバンキングやATMの操作画面に入力する番号。利用者自身が、税目番号・申告区分コード・元号コード・課税期間に対応する数字を組み合わせて作る。
マイナポータル
各種の行政手続きや、行政機関からの通知確認などをまとめて行えるオンラインサービス。政府が運営している。e-Taxと連携すると、「利用者識別番号」等を入力しなくても、電子申告や通知の確認などが行えるようになる。
>> マイナポータル
マイナンバーカード
マイナンバーが記載された顔写真付きのカード。公式サイトなどから交付申請をすれば、1~2ヶ月ほどで受け取りが可能。「電子証明書」が標準搭載され、e-Taxを利用する際の本人認証に使用できる。
>> マイナンバーカード総合サイト
マイナンバーカード方式
マイナンバーカードに内蔵された「電子証明書」の読み取りによって、開始の届出を省略し、簡単にe-Taxの利用を始められる方法。マイナンバーカードを用いたe-Taxの利用方式を広く指す名称として使われる場合もある。
利用者クライアントソフト ※ Android版
Androidスマホでマイナンバーカードを読み取る際に必要なアプリ(対応機種であることが前提)。Bluetooth接続によって、読み取ったデータをパソコンに送信することも可能。略称は「JPKIMobile」。
利用者クライアントソフト ※ iPhone版
iPhoneでマイナンバーカードを読み取る際に必要なアプリ(対応機種であることが前提)。略称は「JPKIMobile」。
更新時点情報:パソコンとのBluetooth接続には対応していない。
利用者クライアントソフト ※ Mac版
マイナンバーカードによる本人認証を、Macパソコンで行う際に必要なインストール型のソフト。
更新時点情報:スマホとのBluetooth接続には対応していない。
利用者クライアントソフト ※ Windows版
マイナンバーカードによる本人認証を、Windowsパソコンで行う際に必要なインストール型のソフト。Bluetooth接続によって、スマホで読み取った電子証明書のデータを利用することも可能。
利用者識別番号
e-Taxを利用する際に必要な16桁の番号。e-Taxの利用を開始する際に取得できる。税務署で「ID・パスワード方式」の手続きをすれば、この番号を「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際の本人認証に利用することも可能。