個人事業主や会社員向けに、確定申告書類の入手方法をまとめました。記事の後半では、オンラインで確定申告する方法についても解説しています。
目次
確定申告書類はどこでもらえる?
確定申告書類の入手方法は下記の4種類です。確定申告で使う用紙は全国共通ですから、どの方法で手に入れても内容は同じです。
- 国税庁サイトからダウンロードする
- 税務署や確定申告会場で手に入れる
- 電話で取り寄せる
- 郵送で取り寄せる
税制改正に合わせて用紙が変更されている場合もあるので、必ず最新の様式を使いましょう。基本的に、1月には最新バージョンの用紙が配布されているはずです。
ここからは、4つの入手方法を詳しく解説していきます。
① 国税庁サイトからダウンロードする
国税庁のウェブサイトでは、確定申告書類のPDFデータが公開されています。これをダウンロードして印刷すれば、そのまま提出用として使えます。
確定申告書等の様式・手引き等 – 国税庁
確定申告書類を印刷する際のポイント
- 印刷用紙は、A4サイズの「普通紙」を使用
- 必ず「片面印刷」
- 印刷の色はカラー・白黒どちらでも可
- 印刷した書類の隅に、黒い四角形が印刷されているか確認
印刷した書類に、左上・左下・右上の3箇所に黒い四角形(3点マーク)が、キレイに印刷されているか確認しましょう。印刷した書類に四角形が表示されていなかったら、正しく印刷されていない可能性があります。
ちなみに、確定申告書のPDFファイルには「控え」の用紙も含まれています。控えの作成は任意なので、不要な場合は原本のほうだけ印刷してもOKです。
② 税務署や確定申告会場でもらう
確定申告書類の用紙は、税務署や確定申告会場でも配布されています。書き損じに備えて、2部以上もらっておくと安心です。
確定申告書類の主な配布場所
- 税務署
- 確定申告会場
- 指導相談会場
- 各市区町村の役所(自治体によっては無い場合も)
税務署には確定申告書類の用紙がズラッと並べられており、自由に持ち帰れます。だいたい入口の近くに置いてあるので、窓口に行く必要はありません。
ちなみに「確定申告会場」や「指導相談会場」は、確定申告時期に公民館・文化センター・ショッピングセンターなどに設置される会場です。ここでは、用紙だけもらうこともできますし、確定申告の相談なども行えます。
③ 電話で取り寄せる
所轄の税務署に電話をして、用紙を郵送してもらう方法もあります。ただ、毎年1~3月は税務署の繁忙期と重なることもあり、電話してから届くまで10日ほどかかるようです。
電話で送付依頼する流れ
- 所轄の税務署に電話をかける
- 自動音声案内に従って「税務署にご用の方」の番号をプッシュ*
- 「所得税の確定申告について、用紙の郵送を希望します」と伝える
* 確定申告の時期は「確定申告電話相談センター」の番号でもよい
取り寄せるにあたって、こちらから税務署に返信用封筒や切手を送る必要はありません。ほかの方法と同じく、基本的には無料で入手できます。
どの用紙が必要かわからなくても、電話口で教えてもらえます。いくつか簡単な質問をされますから、確定申告をする目的や、収入の種類(給与、事業、雑……など)を答えられるようにしておくとスムーズです。
>> 個人事業主が確定申告で提出する書類
>> 会社員が確定申告で提出する書類
④ 郵送で取り寄せる
封筒に下記の3点を同封して税務署へ送付すれば、確定申告書類を送ってもらえます。ただ、1月~3月の繁忙期には、書類を受け取るまでに10日前後かかる可能性があります。
郵送する封筒の中に入れるもの
- 取り寄せたい書類用紙を記載したメモなど
- 返信用の封筒(サイズは「角型2号」がおすすめ)
- 返信用の切手(120円 or 140円)
申告書類のサイズはA4なので、返信用に「角型2号」の封筒を同封しておきます。郵送用の封筒にも角型2号を使う場合には、それに120円切手を貼って発送します。その中に同じく角型2号の返信用封筒を半分に折って入れておきましょう。
返送用の切手は、請求する用紙の重さに合わせて用意します。角型2号封筒は約15グラム、A4サイズの紙は約4グラムです。
請求する書類の枚数 | 重さ | 切手料金 (定形外郵便物 規格内の場合) |
---|---|---|
~8枚 (4g × 8枚) +15g = 39g |
50g以内 | 120円 |
9~21枚 (4g × 9枚) +15g = 51g (4g × 21枚) +15g = 99g |
100g以内 | 140円 |
申告書類の枚数は、下記のとおりです。会社員など「確定申告書」と「添付書類台紙」だけを請求するケースであれば、120円の切手で大丈夫でしょう。個人事業主の場合は、請求する用紙が多いので、140円の切手が妥当です。
基本的な申告書類と枚数
収支内訳書 2枚 |
青色申告決算書 4枚 |
確定申告書 2枚 |
添付書類台紙 1枚 |
|
---|---|---|---|---|
会社員 | × | × | ○ | ○ |
個人事業主 | ○ 白色申告者のみ |
○ 青色申告者のみ |
○ | ○ |
- 毎年確定申告する人には税務署が書類を郵送してくれる?
- 前年に申告書類を手書きで作成・提出した人のうち、その後も申告が必要と見込まれる場合は、1月下旬以降に申告書類の用紙を送付してもらえる。手書きではなく、e-Tax等で申告した場合は、用紙の代わりに「確定申告のお知らせ」というはがきが届く。
確定申告はオンラインでもできる!
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」なら、パソコンやスマホで簡単に確定申告書類を作成できます。
「確定申告書等作成コーナー」で作成した書類は、印刷すればそのまま提出できます。なお、マイナンバーカードを持っていれば、作成した書類をオンラインで提出することも可能です(電子申告)。