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取材費とは?具体例・記帳例・決算書の記入方法など

更新日: 2021/06/14
取材費とは?具体例・記帳例・決算書の記入方法など

INDEX

目次

    取材費とは

    任意で追加する勘定科目の例 - 収支内訳書・青色申告決算書にない科目

    >> 決算書に載っていない勘定科目の使い方

    「取材費」という勘定科目を使えば、取材に関わる費用をまとめて管理できます。決算書には記載のない科目ですが、取材の機会が多いライターやメディア関係者は追加しておくと便利です。

    取材費の具体例

    • 取材で訪れた施設の入場料
    • 取材対象のサービスに支払う利用料
    • インタビューをする際の飲食費
    • インタビューの相手に支払う謝礼金
    • 取材先までの交通費
    • 参考資料の購入代金

    消費税区分は、基本的に「課税」です(海外で取材する場合などを除く)。なお、消費税の納付義務がない免税事業者なら、課税区分を気にする必要はありません。

    わざわざ「取材費」を使わなくてもOK

    あまり取材をしない業種なら、わざわざ「取材費」の科目を設ける必要はありません。勘定科目を増やしすぎると、かえって管理が大変になってしまいます。

    頻繁に取材する人 あまり取材をしない人
    「取材費」を設けておくと便利なことも 他の科目で代用する方がよい

    取材に関わる費用は、下記のような科目で処理しても問題ありません。

    取材に関わる費用 該当する勘定科目の例
    • インタビューをする際の飲食費
    接待交際費
    • 参考資料の購入代金
    消耗品費
    • 取材先までの交通費
    旅費交通費
    • 取材で訪れた施設の入場料
    • 取材対象のサービスに支払う利用料
    • 取材相手に渡す謝礼金
    支払手数料

    「支払手数料」は「取材費」と同じく、任意で追加する勘定科目です。主には、振込手数料や仲介手数料を処理する科目ですが、用途がキッチリ決まっているわけではありません。「取材費」よりも汎用性が高いので、追加しておくと後々便利でしょう。

    取材費の記帳例

    勘定科目に「取材費」を追加した場合の記帳例を紹介します。たとえば、インタビューの謝礼として1万円を現金で支払った場合は、次のように記帳します。

    複式簿記の記帳例

    日付 借方 貸方 摘要
    20XX年6月10日 取材費 10,000 現金 10,000 謝礼金 Aさん

    >> 複式簿記の記帳方法をおさらい

    同様の取引を、会計ソフトでは以下のように入力します。ただ、デフォルトのままでは「取材費」が科目の選択肢にないことが多く、設定から新たに追加する必要があります。

    会計ソフトの記帳例

    会計ソフトの記帳例 - 取材費

    画像は「やよいの白色申告 オンライン」のもの

    個人事業主のあなたが従業員を雇っていないなら、外部に支払う報酬等について源泉徴収をする必要はありません。しかし、従業員を雇っている場合は、このような謝礼金について、源泉徴収をする必要があります(国税局に確認済み)。

    決算書のどこに書く?

    収支内訳書と青色申告決算書には、もともと「取材費」の欄がありません。これは任意で追記する科目なので、下記の空欄部分に書き込みましょう。

    収支内訳書 青色申告決算書
    令和2年分以降用 収支内訳書 必要経費 追加欄 令和2年分以降用 青色申告決算書 必要経費 追加欄

    もし自分で追加した科目が多く、欄が足りない場合は、一番下の欄に書ききれなかった科目の合計額を記入します。その科目欄には「◯◯費ほか」と書いておけばOKです。

    まとめ

    • 取材にかかる費用が多い人は「取材費」の科目を追加しよう
    • 逆に取材費用が少ない人は、決算書の既存科目で処理するほうがよい
    • 「取材費」の代わりに、もっと汎用性の高い科目(支払手数料など)を設けるのもアリ
    • 同様の取引について、使う科目をコロコロ変えるのはNG(継続性の原則)

    電車賃や謝礼金のように、領収書が発行されない出費を必要経費に計上する際は「出金伝票」を作成します。あわせて、取材ノートや日程表など「実際に取材したという証拠」を保管しておけば、もし税務調査が入ったとしても安心です。