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個人事業主・フリーランス向け|会計ソフトは経費になる?勘定科目や仕訳例など

更新日: 2022/09/21
個人事業主・フリーランス向け|会計ソフトは経費になる?勘定科目や仕訳例など

INDEX

目次

    会計ソフトの料金は経費になる!

    個人事業主・フリーランスの会計ソフトは、「クラウド型」と「インストール型」に大別されます。クラウド型の年額・月額料金や、インストール型の導入費用は、それぞれ以下のような勘定科目で経費にできます。

    会計ソフトの勘定科目(個人事業主・フリーランスの例)

    クラウド型 インストール型
    通信費 消耗品費
    クラウド型の代表例
    やよいの白色申告 オンライン
    やよいの青色申告 オンライン
    freee会計
    マネーフォワード クラウド確定申告
    インストール型の代表例
    やよいの青色申告
    やるぞ!青色申告

    クラウド型の会計ソフトは、利用料金を年額 or 月額で支払うサブスク形式のサービスです。一般的には「通信費」の勘定科目で帳簿付けします。年額料金を前払いする場合も、支払ったタイミングで全額を経費にして構いません。

    インストール型会計ソフトの購入費用は、「消耗品費」の勘定科目で記帳するのが一般的です。CD-ROMで購入した場合も、ネットからダウンロードした場合も、記帳方法は変わりません。(ただし、取得費用が10万円以上なら減価償却などが必要)

    「クラウド型」の仕訳例 – 通信費

    クラウド会計ソフトの年額・月額料金は「通信費」の勘定科目で経費計上できます。たとえば、年額11,000円(税込)が9月に預金口座から引き落とされた場合、会計ソフトには以下のように入力します。消費税区分は「課税」です。

    クラウド会計ソフトの利用料金 – 入力方法

    クラウド会計ソフトの料金を通信費の勘定科目で経費計上

    やよいの青色申告 オンライン」の帳簿付け画面

    会計ソフトによって多少インターフェイスは異なりますが、入力する内容は大体どのソフトでも同じです。入力後、次のように仕訳帳へ反映されていればOKです。

    クラウド会計ソフトの利用料金 – 仕訳例

    日付 借方 貸方 摘要
    20XX年9月9日 通信費 11,000 普通預金 11,000 会計ソフト利用料
    1年分 〇〇社

    なお、今回の例では「当年9月~12月分」と「翌年1月~8月分」の料金をまとめて前払いしています。こうした場合でも、当年分と翌年分を厳格に区別して記帳する必要はなく、すべて当年分の経費にして構いません(短期前払費用の特例)。

    引用

    本年中に支払った経費の中に、翌年分以後の期間に対応する部分が含まれている場合は、その部分の金額は本年分の必要経費にはなりません。
    (ただし、)本年中に支払った金額が1年以内の期間のものであるときは、そのまま本年分の必要経費にしても差し支えありません。

    青色申告の決算の手引き(前払経費)- 国税庁

    ※「白色申告者の決算の手引き」においても同様

    「インストール型」の仕訳例 – 消耗品費

    インストール型会計ソフトの購入費用は「消耗品費」の勘定科目で仕訳します。オンラインショップで購入し、代金として13,200円(税込)を銀行振込で支払ったら、会計ソフトには以下のように入力します。消費税区分は「課税」です。

    インストール型会計ソフトの購入代金 – 入力方法

    インストール型会計ソフトの代金を消耗品費の勘定科目で経費計上

    インストール型「やよいの青色申告」の帳簿付け画面

    インストール型(買い切り型)の会計ソフトは、購入した日付で経費処理します。サポートオプション等への加入・継続にかかる費用も「消耗品費」に含めておきましょう。

    入力時のインターフェイスは会計ソフトによって異なりますが、下記のように仕訳帳へ反映されていればOKです。

    インストール型会計ソフトの購入代金 – 仕訳例

    日付 借方 貸方 摘要
    20XX年9月9日 消耗品費 13,200 普通預金 13,200 会計ソフト購入費

    毎年のバージョンアップ費用や更新料も、以下のように「消耗品費」で必要経費に計上できます。あるいは「修繕費」などの勘定科目を用いても構いません。

    次年度以降の更新費用 – 仕訳例

    日付 借方 貸方 摘要
    20XX年12月1日 消耗品費 8,800 普通預金 8,800 会計ソフト更新料

    クレジットカード決済の仕訳例

    会計ソフトの費用をクレジットカードで支払う場合は、原則として以下の2回に分けて仕訳をします。「カードを切った日付(決済日)」と「カード利用額が口座から引き落とされた日付(支払日)」の2回です。

    会計ソフトの利用料金 – クレジットカード決済の入力方法

    決済日 支払日
    会計ソフトの費用をクレジットカード決済で支払ったときの記帳方法 - 決済日 会計ソフトの費用をクレジットカード決済で支払ったときの記帳方法 - 支払日

    やよいの青色申告 オンライン」の帳簿付け画面

    手入力で記帳するのが面倒であれば、会計ソフトの自動仕訳機能を活用するとよいです。クレジットカードや預金口座の明細データを自動で取り込んで、適切な仕訳を提案してくれます。
    自動仕訳でラクに経費処理できる会計ソフトまとめ

    会計ソフトの利用料金 – クレジットカード決済の仕訳例

    日付 借方 貸方 摘要
    9月9日 通信費 13,200 未払金 13,200 会計ソフト利用料
    1年分 〇〇社


    10月10日 未払金 13,200 普通預金 13,200 会計ソフト利用料
    1年分 〇〇社

    「未払金」の代わりに「クレジットカード」などの科目を用いてもよい

    ここでは「クラウド型」を前提に説明していますが、考え方は「インストール型」でも同様です。クレジットカード決済は、カード会社が代金を立て替える形になるため、このように未払金(→負債)として記帳するわけです。

    以上が、クレジットカード決済時の原則的な仕訳方法です。これを簡略化して、支払日の1回のみ記帳する仕訳方法もあります(期中現金主義)。ただしその場合、年末の決算時には手間が少し増えます。
    クレジットカードで経費を支払ったときの仕訳方法を詳しく解説!

    まとめ – 会計ソフトの勘定科目

    個人事業主・フリーランスは、会計ソフトの利用料金や購入費用を必要経費に計上できます。「クラウド型」と「インストール型」で、帳簿付けする際の勘定科目などが異なります。一般的には、以下のように処理することが多いです。

    会計ソフトの勘定科目(個人事業主・フリーランスの例)

    クラウド型 インストール型
    通信費 消耗品費
    クラウド会計ソフトの料金を通信費として経費計上 - 会計ソフトでの入力 インストール型会計ソフトの購入費を消耗品費として経費計上 - 会計ソフトでの入力

    ※ ただし、インストール型を10万円以上で取得した場合は減価償却資産として扱う

    クラウド会計ソフトの年額 or 月額料金は「通信費」として経費計上できます。向こう1年分のサービス料金を前払いする場合でも、支払った時点で全額を経費計上してOKです。

    インストール型会計ソフトを10万円未満で取得した場合は、「消耗品費」として経費計上できます。毎年のアップデート費用や更新料も「消耗品費」の勘定科目で経費処理できます。

    (参考)他の勘定科目を使ったらダメ?
    勘定科目の名称は、法律などで「絶対コレを使いなさい!」とは決まっていません。常識の範囲内であれば、どのような勘定科目を使っても差し支えありません(ただし、一度決めたら以後は合理的な理由なく変更しないこと)。たとえば、会計ソフトの費用であれば、本記事で紹介した「通信費」や「消耗品費」のほかに「支払手数料諸会費パソコン関連費事務用品費雑費」などの勘定科目も候補に挙がることが多いです。
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