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事業復活支援金の仕訳方法 – 個人事業主の記帳例

更新日: 2022/03/14 投稿日: 2022/03/14
事業復活支援金の仕訳方法 – 個人事業主の記帳例

個人事業主も法人も、新型コロナ関連で「事業復活支援金」を受け取ったら、「雑収入」の勘定科目で帳簿付けしましょう。本記事では、個人事業主の記帳方法について詳しく解説します。

INDEX

目次

    事業復活支援金の記帳方法

    • 雑収入」の勘定科目で帳簿付けする
    • 基本的に、記帳の日付は「入金された日」でよい
    • 消費税区分は「不課税」(消費税の免税事業者は気にしなくてもOK)

    個人事業主が「事業復活支援金」を受け取ったら、その給付額を「雑収入」の勘定科目で帳簿付けしましょう。下記は、支援金50万円を事業用口座で受け取った場合の記帳例です。

    事業復活支援金の仕訳例 – 複式簿記

    日付 借方 貸方 摘要
    2022年5月20日 普通預金 500,000 雑収入 500,000 事業復活支援金

    >> 複式簿記の記帳方法をおさらい

    事業復活支援金の記帳例 – 単式簿記

    日付 雑収入 摘要
    2022年5月20日 500,000 事業復活支援金

    >> 単式簿記の記帳方法をおさらい

    雑収入は、事業の収入のうち「営業活動外から生じたもの」を指す勘定科目です。過去に支給された「一時支援金」や「月次支援金」と同じく、事業復活支援金も「雑収入」として記帳します。
    「雑収入」の具体例や記帳方法を詳しく

    会計ソフトで帳簿付けする場合

    会計ソフトで帳簿付けする個人事業主も、支給額を「雑収入」の勘定科目で仕訳すればOKです。ここでは、大手3社のクラウド会計ソフトのユーザー向けに、事業復活支援金の記帳方法を解説します。

    「やよいの青色申告 オンライン」の記帳例

    事業復活支援金の記帳例(弥生)

    やよいの青色申告 オンラインの「かんたん取引入力」画面

    「freee会計」の記帳例

    事業復活支援金の記帳例(freee)

    freee会計の「取引の一覧・登録」画面

    「マネーフォワード クラウド確定申告」の記帳例

    事業復活支援金の記帳例(マネーフォワード)

    マネーフォワード クラウド確定申告の「簡単入力」画面

    ちなみに、3社とも「雑収入」の勘定科目を選択すると、デフォルトでは消費税区分が「課税」になってしまいます。消費税の課税事業者などは、消費税区分を「不課税」に変更する操作も忘れずに行いましょう。

    確定申告書類の記入箇所

    確定申告で提出する決算書(収支内訳書・青色申告決算書)には、「雑収入」の記入箇所があります。事業復活支援金を受け取ったら、2022年分の確定申告(2023年に行う確定申告)の際に、受給額を決算書の該当欄に記入しましょう。

    雑収入の記入欄 – 確定申告の決算書

    白色申告の場合 青色申告の場合
    雑収入の記入欄 - 収支内訳書 雑収入の記入欄 - 青色申告決算書
    収支内訳書の1ページ目に記入 青色申告決算書の2ページ目に記入

    支援金以外にも「雑収入」にあたる収入があれば、それらの合計金額を記入しましょう。ちなみに、個人事業主向けの会計ソフトで帳簿付けをしていれば、日々の仕訳が決算書に自動で反映されるので、自分で計算や記入をする必要はありません。

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