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目次
月次支援金の記帳例
個人事業主にひと月あたり最高10万円(法人は最高20万円)が支給される「月次支援金」。この支援金が事業用口座に振り込まれたら、以下のように帳簿づけしましょう。
複式簿記の記帳例
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
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2021年7月20日 | 普通預金 100,000 | 雑収入 100,000 | 月次支援金(6月分) |
単式簿記の記帳例
日付 | 雑収入 | 摘要 |
---|---|---|
2021年7月20日 | 100,000 | 月次支援金(6月分) |
記帳のポイント
「雑収入」は、事業の収入のうち、営業活動外から生じたものを指す勘定科目です。「持続化給付金」や「一時支援金」と同様に、月次給付金も「雑収入」に該当します。
会計ソフトの入力例
大手3社のクラウド会計ソフトで、記帳例を紹介します。なお、いずれの記帳例も免税事業者を想定しています。
「やよいの青色申告 オンライン」の記帳例
これは「かんたん取引入力」の画面です。ここからは消費税区分を「不課税」にできないので、課税事業者は「仕訳の入力」の画面を使いましょう。「税区分」の欄で「対象外」を選択すればOKです。
「freee会計」の記帳例
>> freee会計
freee会計で「雑収入」を入力すると、自動的に「課税売上10%」の消費税区分が適用されてしまいます。課税事業者は「詳細登録」の画面を開いて、税区分を「不課税」に選択し直しましょう。
「マネーフォワード クラウド確定申告」の記帳例
これは「簡単入力」の画面です。ここからは消費税区分の入力ができないので、課税事業者は「振替伝票入力」や「仕訳帳入力」の画面を使いましょう。
決算書の記入箇所
月次支援金を受けとった2021年分(令和3年分)の確定申告について説明しておきます。確定申告で提出する決算書には、以下のように「雑収入」の記入箇所があります。
白色申告 | 青色申告 |
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「収支内訳書」の1ページ目 | 「青色申告決算書」の2ページ目 |
月次支援金の他にも「雑収入」に該当するものを得たら、それらと合計した金額を記入しましょう。たとえば、2021年1~3月分の「一時支援金」も「雑収入」に該当します。