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新規案件の獲得方法まとめ – エンジニア・デザイナーなど

更新日: 2025/02/07
新規案件の獲得方法まとめ – エンジニア・デザイナーなど

本記事では、IT系のフリーランスが仕事を増やす方法についてまとめています。顧客の新規獲得・新規開拓の選択肢として、ご参照ください。

INDEX

目次

    仕事の増やし方 – ITフリーランス向け

    ITフリーランスが開業して最初の一歩を踏み出すときや、スケジュールに隙間ができてしまったとき、仕事を増やすための施策には下記のようなものがあります。

    新規案件の獲得方法(ITフリーランス)

    1. クラウドソーシングサイトで受注する
    2. 案件紹介エージェントを利用する
    3. SNSで宣伝する
    4. 自社サイト・ポートフォリオを作成する・チラシを撒く
    5. メール営業・テレアポ営業する
    6. 人脈に頼る

    本記事では、即効性を期待できる施策から順に紹介していきます。ただし、記事後半で紹介する施策についても、長期的に考えれば重要なものもあります。

    たとえば、本記事の最後に紹介する「人脈に頼る」方法は、今後のステップアップを考える上では極めて重要です。人脈の作り方など、詳しくは以下の記事で解説しています。
    フリーランスの人脈の作り方 6選

    ① クラウドソーシングサイト

    • 受注単価を重視せず、とりあえず仕事を受けたいときにおすすめ
    • 報酬のルールなどがしっかりしていて、初心者でも安全に利用できる
    • 売上を確実に回収できる仕組みが整っている(仮払い制度など)

    クラウドソーシングサイトに登録すれば、あなたに合った仕事案件を自由に見つけて応募できます。以下は、主なITフリーランス向けサイトの特徴をまとめたものです。

    人気のクラウドソーシングサイト4選

    クラウドワークス
    • 案件数は業界トップクラス
    • 検索項目が細かく、精密な検索ができる
    • 手数料は高め(5%~20%)
    ランサーズ
    • 案件数は業界トップクラス
    • 検索項目が細かく、精密な検索ができる
    • 手数料は高め(5%~20%)
    ココナラ
    • 案件のジャンルが非常に幅広い
    • 自分のスキルを、ネットショップ感覚で出品できる
    • 手数料が高い(一律22%)
    Craudia
    (クラウディア)
    • 手数料が低め(3%~15%)
    • 検索項目がシンプルでわかりやすい
    • 案件数はそれほど多くない

    ※ 2024年6月時点

    いずれもアカウント登録だけなら費用はかかりません。クラウドワークスとランサーズに関しては、「とりあえず両方とも登録しておく」というフリーランスは多いようです。

    プロフィールや自己紹介文などは使い回せますから、他のクラウドソーシングサイトも一通り登録しておくとよいでしょう。似たような案件であれば、より手数料が安いサイトで受注したほうがおトクです。

    ② 案件紹介エージェント

    • 高単価の仕事案件や長期契約もねらえる
    • 契約する際は、報酬の交渉などについてもサポートを受けられる
    • ある程度の実務経験がないと紹介を受けづらい(3年以上が目安)

    案件紹介エージェントにあなたのスキル・経歴・希望などを伝えると、最適な仕事案件を提案してもらえます。「契約してハイ終わり」ではなく、契約後も担当エージェントからの様々なサポートを受けられます。

    ITフリーランス向けエージェントの場合、基本的にはエンジニア向けの案件がメインです。次いで、WEBデザイナー向けの仕事案件などもわりと発注されています。

    ITフリーランス向けエージェント 10選

    Crowdtech
    (クラウドテック)
    • クラウドワークスが運営するサービス
    • 東京の案件がメインだが、フルリモート多め
    PE-BANK
    (ピーイーバンク)
    • マージン(仲介手数料)は、初回利用で12%
    • 地方の案件もわりと多い
    Midworks
    (ミッドワークス)
    • 東京の案件がメイン
    • 福利厚生などのサービスが手厚い
    furien
    (フリエン)
    • 東京の案件がメインで、大阪と福岡にも案件あり
    • マージンなしでの直接交渉も可能(チョクフリ)
    Workship
    (ワークシップ)
    • 東京の案件がメイン
    • エージェント利用なしで直接応募も可能
    レバテックフリーランス
    • 大手企業からの直請案件が多い
    • 報酬の支払いが早い(翌月15日払い)
    テクフリ
    • ほぼ東京の案件のみ
    • マージン10%~の案件あり

    案件紹介エージェントの中間マージン(仲介手数料)は、約10%~30%が相場と言われていますが、非公開であることが多いです。フリーランス側の「手数料無料」をうたっているエージェントにおいても、実際にはクライアント側が手数料を負担しています。

    ③ SNS

    • あなたの状況をリアルタイムでクライアントに知ってもらえる
    • フォロワーからの評価がクライアントにも可視化される
    • プロフィールなどで「お仕事の依頼はこちら」と誘導できる

    フリーランスの場合、SNSから仕事を取る方も少なくありません。たとえばWEBデザイナーが「SNSにデザインをアップしたところ、企業のウェブ担当者が見つけてコンタクトしてくれた」というようなケースです。

    SNS経由で依頼するクライアントは、あなたのことを既にわかってくれていることが多いです。「まだ実績は少ないけど実力はある」というフリーランスにも向いています。

    Twitter Facebook Instagram
    年齢層 10代~40代
    わりと若め
    30代~50代
    高め
    10代~30代
    若め
    活動 実名
    コミュニティ特性 現実の友人
    知人
    趣向の近い他人
    現実の友人
    知人
    仕事関係の人
    現実の友人
    拡散性 高い そこそこ高い 高くない
    月間アクティブ
    ユーザー数(国内)
    4500万人
    (2017年10月)
    2800万人
    (2019年9月)
    3300万人
    (2019年6月)

    「Youtube」や「LINE公式アカウント」を活用するフリーランスも増えています。エンジニア・プログラマの方は、「Qiita」や「Github」をSNS的に利用することもあるようです。

    SNSの投稿を見て「この人いいな」と思ってくれたクライアントのために、きちんと窓口を作っておきましょう。たとえば、WEBデザイナーの場合、ポートフォリオサイトは必須と言ってよいでしょう。後述のとおり、コーディングの知識なしでもポートフォリオサイトを作成することはできます。

    ④ 自社サイト・ポートフォリオ

    • 依頼の受け付けだけでなく、案件に応募する際にも役立つ
    • アピールできるスキルや実績があるフリーランス向け
    • 料金や納期などに関して主導権を握りやすい

    スキルや実績をポートフォリオサイトにまとめて公開しておくと、受注に関するやりとりがスムーズです。デザイナーの場合、紙媒体とWEBの両方でポートフォリオを作成するケースもあります。とはいえ、基本的にはWEBだけで十分です。

    コーディングなしでもポートフォリオを作成できるツール(一例)

    WEBサイト作成サービス ポートフォリオ専用サービス
    • STUDIO
    • Wix(ウィックス)
    • Jimdo(ジンドゥ)
    • ペライチ
    • WordPress
    • foriio(フォリオ)
    • RESUME(レジュメ)
    • Adobe Portfolio
    • portfoliobox
    • salon.io

    WEBデザイナーの場合、デザイン重視でコーディングが素早くできない方も多いでしょう。その場合、上記のようなサービスを利用するとポートフォリオの作成がスムーズです。

    なお、ご自身のポートフォリオサイトで過去の実績を公開する際は、きちんと著作権や守秘義務に配慮する必要があるので注意しましょう。

    ⑤ メール・テレアポ営業

    • 営業行為は相手の時間を奪うので、基本的におすすめはしない
    • メールを100通送って1通も返ってこなければ、スキルを高める方向に
    • すでに接点のあるクライアントに対しては有効な場合も

    業種によっては、みずから営業をかける方法も有効です。最もオーソドックスなのは、関連する業界の企業サイトから、営業メールを送る方法です。

    営業メールの受注率を高めるには、先方に興味をもってもらわなければなりません。興味をもってもらうためには、魅力的なプロフィールになるよう自分自身のスキルを高めたり、仕事の実績を積み重ねる必要があります。

    なお、とくに電話営業や訪問営業は相手の時間を奪うことになるので、むしろ「迷惑な業者」としてマイナスの印象を与えるリスクがあります。最後の手段と考えておきましょう。

    ⑥ 人脈に頼る

    • 知り合いなので、コミュニケーションが取りやすい
    • 仲介業者を介在させないので、余計な費用がかからない
    • うまくいけば、単価アップや継続案件につながることも

    過去の取引先や、友人・知人に声をかけて、あなたのスキルで解決できる問題を抱えていないか確認してみましょう。普段から地道に知り合いを増やしておけば、仕事を獲得できる確率もアップするでしょう。

    フリーランスの人脈づくり【おすすめ6選】

    • 交流会、イベントに参加する
    • フリーランスコミュニティに所属する
    • SNS、ブログを利用する
    • ビジネスマッチングアプリに登録する
    • 既存の人脈を手がかりにする

    >> フリーランスが人脈を広げる方法について詳しく

    フリーランスとして長く活動するなら、人脈を広げておいて損はありません。仕事が取りやすくなるだけでなく、有益な情報交換もしやすくなります。

    過去にフリーランス交流会などで知り合った方がいれば、連絡してみるとよいでしょう。なお、当メディア「自営百科」でも、定期的にフリーランス交流会を開催しておりますのでぜひご検討ください。

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