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マイナンバーカード関連のスマホアプリ【iOS・Android】

更新日: 2021/11/26 投稿日: 2020/10/12
マイナンバーカード関連のスマホアプリ【iOS・Android】

本記事では、マイナンバーカードと関わりのあるスマホアプリについて、現時点の情報を整理しています。アプリ単体での機能は限定的なものですが、スマホから「マイナンバーカード方式」で電子申告するにはインストールが必須です。

この記事では、2020年中に行う電子申告について説明したものです。2021年1月からは、iOS・Androidともに1種類のアプリ(マイナポータル)だけで、スマホから電子申告ができるようになりました。
>> 最新情報はこちら – 電子申告で使うスマホアプリ【2021】

一般的な会社員は、スマホから電子申告することができるようになりました。しかし、個人事業主は「確定申告書等作成コーナー」を使ってスマホから電子申告することはまだできません(同サイトで、スマホからは決算書の作成ができないからです)。

INDEX

目次

    マイナンバー関連のアプリって?

    スマホから電子申告をしたり、ウェブ上の「マイナポータル」を利用するときは、マイナンバーカードを読み取って本人確認を行います。その際、用途に応じて下記のアプリをインストールしておく必要があります。

    マイナンバー関連のスマホアプリ

    マイナポータルAP e-Taxアプリ JPKI利用者ソフト
    マイナポータルアプリのアイコン(iOS) e-Taxアプリのアイコン JPKI利用者ソフトアプリのアイコン

    マイナポータルAPのアイコンはiOSのもの

    一応、マイナンバーカードを読み取る以外の用途でも使えますが、現時点で個々の機能はそれほど充実していません。ひとまず「マイナンバーカードを読み取るためのアプリ」だと考えておきましょう。

    スマホから「マイナンバーカード方式」で電子申告をする際には、下記の両方をインストールしておく必要があります。なお、この記事全体で「マイナンバーカード方式」を前提にしていますが、「ID・パスワード方式」の場合、アプリは不要です。
    >> マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い

    スマホから電子申告するときに必要なアプリ

    スマホから確定申告するときに必要なアプリはiOS・Androidで異なる

    パソコンから電子申告をする場合には、「JPKI利用者ソフト」をインストールしたAndroidスマホをICカードリーダーとして使うことができます(iOSでは不可)。ただ、利用に関しては細かな制約があります。詳しくは下記のページをご覧ください。
    >> スマホをカードリーダーの代わりに使う方法

    「マイナポータルAP」

    「マイナポータルAP」は、ウェブサイト「マイナポータル」へのログインをサポートするためのアプリです。iPhoneで電子申告をする際は、後述の「e-Taxアプリ」と合わせてインストールしておく必要があります。

    ※ 2021年現在、「マイナポータルAP」は「マイナポータル」へ名称変更されています

    インターフェイスと主な機能

    iOS Android
    iOS版マイナポータルAP Android版マイナポータルAP
    ・「e-Taxアプリ」との併用でスマホからの電子申告が可能に
    ・スマホからの「マイナポータル」ログインで利用する
    ・パソコンからの「マイナポータル」ログインで利用する(2次元バーコード認証)
    ・スマホからの「マイナポータル」ログインで利用する
    ・パソコンからの「マイナポータル」ログインで利用する(2次元バーコード認証)

    「マイナポータル」とは、国が運営するオンラインサービスです。公的なサービスの電子申請を行えたり、行政機関からのお知らせを確認できたりします。スマホのブラウザからサイトにアクセスして利用します。

    「マイナポータル」へのログイン方法は、マイナンバーカードを読み取るか、2次元バーコード認証のどちらかです。スマホからログインする場合は、マイナンバーカードを読み取る方法だけが有効です。

    「e-Taxアプリ」

    iOSでもAndroidでも、スマホから「マイナンバーカード方式」で電子申告をする際には「e-Taxアプリ」のインストールが必要です。それ以外にも細かな機能がありますが、基本的には「電子申告用のアプリ」と考えてよいでしょう。

    インターフェイスと主な機能

    iOS Android
    iOS版「e-Taxアプリ」 Android版「e-Taxアプリ」
    ・「マイナポータルAP」との併用でスマホからの電子申告が可能に
    ・申告書の送信履歴の確認
    ・納付情報の確認(コンビニ納付用QRコードを読み取る)
    ・「JPKI利用者ソフト」との併用でスマホからの電子申告が可能に
    ・申告書の送信履歴の確認(e-Taxソフト(SP版)のメールボックス表示)
    ・還付金の処理状況確認

    iOSの場合、マイナンバーカードを読み取るためには、先述の「マイナポータルAP」とセットで使用します。ただ、「マイナポータルAP」がインストールされていなくても上表で挙げたような「e-Taxアプリ」内の機能を使うことはできます。

    Androidの場合、次で説明する「JPKI利用者ソフト」とセットで使用します。「JPKI利用者ソフト」がインストールされていないと「e-Taxアプリ」のホーム画面を表示できず、アプリ内の機能を使うことすらできません。

    ちなみに、iOS版とAndroid版では、アプリ単体の機能も微妙に異なります。ただ、そもそも「スマホからの電子申告」以外の用途で使うことはほとんどないので、単体での機能はあまり気にしなくてよいです。

    「JPKI利用者ソフト」

    「JPKI利用者ソフト」は、Androidスマホから電子申告をする際や、スマホをPCと接続してカードリーダーの代わりに使う際などに必要なアプリです。「電子証明書の内容確認」などの機能もありますが、そちらを使う機会はほとんどないでしょう(現状、iOS版はこの機能しかない)。

    インターフェイスと主な機能

    iOS Android
    iOS版「JPKI利用者ソフト」 Android版「JPKI利用者ソフト」
    ・電子証明書の内容確認
    ・電子証明書の有効期限や有効性の確認
    ・「e-Taxアプリ」との併用でスマホからの電子申告が可能に
    ・パソコンで電子申告する際、スマホをICカードリーダーとして使える

    ・電子証明書の内容確認
    ・電子証明書の有効期限や有効性の確認
    ・証明書の失効申請

    「電子証明書」とは、マイナンバーカードのICチップに組み込まれた電子データのことです。「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の2種類があり、e-Tax利用時の本人確認などで利用します。

    【おまけ】「マイナポイント」

    「マイナポイント」というアプリに、マイナポイントの登録申し込みができる機能が備わっています。スマホから申し込む場合は、このアプリから行います。パソコンから申し込む場合、このアプリは使用しないのでインストールする必要はありません。

    インターフェイスと主な機能

    iOS Android
    iOS版「マイナポイント」 Android版「マイナポイント」
    ・マイナポイントの申し込み

    マイナポイント」の登録をしておけば、マイナンバーカードとひも付けた任意の決済サービス(電子マネーやクレジットカードなど)のポイントが、最大5,000円分もらえます。マイナンバーカードの普及を目的として、2020年9月にスタートした制度です。

    まとめ – スマホによる申告で必要なアプリ

    最後に、本記事で紹介した4つのアプリの主な機能を表にまとめました。本記事ではスマホアプリに関して説明してきましたが、同様のことはパソコンで行うこともできます。

    アプリ別 主な機能

    マイナポータルAP e-Taxアプリ JPKI利用者ソフト マイナポイント
    マイナポータルアプリのアイコン(iOS) e-Taxアプリのアイコン JPKI利用者ソフトアプリのアイコン マイナポイントアプリのアイコン
    マイナポータルへのログイン 申告書の送信履歴の確認 電子証明書に関する確認 マイナポイントの申し込み

    マイナポータルAPのアイコンはiOSのもの

    上記の機能は、あくまで個々のアプリ単体のものです。本記事で示してきたとおり、特に左の3つは、それぞれ組み合わせて使うことで重要な機能を果たします。その組み合わせに関することを、次の表にまとめています。

    電子申告をする際に必要なスマホアプリ

    国が運営するウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」から申告書類を作成してデータを送信する場合、必要なスマホアプリはそれぞれ以下のとおりです。なお、マイナンバーカードを使わない「ID・パスワード方式」を選択するなら、アプリのインストールは不要です。

    iOS Android
    スマホから行う ・e-Taxアプリ
    ・マイナポータルAP
    ・e-Taxアプリ
    ・JPKI利用者ソフト
    パソコンから行う ・JPKI利用者ソフト

    ※2021年1月からは「マイナポータルAP」のみのインストールで可能になる予定

    スマホから電子申告する

    スマホから申告をする場合、「確定申告書等作成コーナー」のサイトでの操作が中心です。作成したデータを送信する際など、必要に応じてアプリの画面に切り替わります。

    スマホだけを使って確定申告をする際の流れ

    記事の冒頭で触れたとおり、一般的な会社員はスマホから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして電子申告できます。ところが、まだ決算書の作成には対応していないので、個人事業主は同サイトからスマホ経由で電子申告できません。

    パソコンから電子申告をする

    パソコンから申告を行う際も、基本的な流れはスマホと同様です。マイナンバーカードを読み取る際は「ICカードリーダー」か「JPKI利用者ソフトをインストールしたAndroidのスマホ」のどちらかを使います。iOSのスマホは対象外です。

    マイナンバーカードを読み取る方法は2種類(パソコンを使う場合)

    「確定申告書等作成コーナー」のサイトから申告をする場合、データの送信は「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2種類があります。本記事では「マイナンバーカード方式」を前提として説明してきました。そもそもマイナンバーカードを作成する予定がない人は「ID・パスワード方式」で行うことになるでしょう。

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