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マイナカードが保険証代わりに!お薬手帳はどうなる?

更新日: 2023/05/25 投稿日: 2021/11/01
マイナカードが保険証代わりに!お薬手帳はどうなる?

INDEX

目次

    対応の医療機関はどのくらい?

    2021年10月20日から、マイナンバーカード(個人番号カード)の保険証利用が本格スタートしました。病院などの窓口でマイナンバーカードを使えば、保険証を提示せずに受診できる仕組みです。これを政府は「マイナ受付」と呼んでいます。

    マイナ受付の対応状況(2021年10月20日時点)

    といっても、現時点では上図の通り、まだほんの一部の医療機関・薬局しか対応していません。導入予定の施設を含めても6割弱ですから、当面は保険証も携行するのが無難でしょう。

    「マイナカードじゃないと保険適用できないよ!」という医療機関・薬局はありません。どの病院でも、保険証さえ持参すれば、これまで通りの対応をしてもらえます。

    マイナンバーカードの保険証利用 - 初回利用の流れなど

    お薬手帳はまだ必要!

    政府運営のポータルサイト「マイナポータル」を活用すれば、医療費や薬の情報をいつでも確認できるようになります。以下のように、それらの情報を薬局の人へ提供することもできます。

    マイナ受付による服薬情報などの医療機関・薬局への提供

    ただ、マイナポータルでは2021年9月以降の情報しか確認できません。ですから、それ以前に処方された薬は、従来通り「お薬手帳」で確認する必要があります。

    また、「マイナカードがあれば、お薬手帳は持参しなくていいですよ」というアナウンスは、いまのところありません。そのため、「マイナ受付」を利用する方であっても、お薬手帳は持参したほうがよいです。

    こんな人には便利かも

    結局、保険証もお薬手帳も持参するケースが多いため、劇的な変化はしばらくないでしょう。ただ、以下のような人は、ちょっと便利になるかもしれません。

    • 確定申告で医療費控除を受ける人
    • 入院などで高額療養費制度を利用する人
    • 電子版お薬手帳のスマホアプリを愛用している人

    医療費控除を受ける人

    医療費控除のめんどうな入力作業を自動化できます。事前にマイナポータルと連携させれば、医療費などの情報を確定申告書へ自動で反映してくれます。

    医療費控除のマイナポータル連携が可能に

    ただし、2021年分の医療費については、10月以降の情報しかマイナポータルで確認できません(薬剤情報は9月~)。したがって、完全な形での連携はまだ期待できないでしょう。

    高額療養費制度を利用する人

    非対応の病院 マイナ受付に対応している病院
    高額療養費制度 - マイナ受付に非対応の病院 高額療養費制度 - マイナ受付に対応の病院

    国立大学病院などの公的医療機関については、ほとんどの施設で「マイナ受付」の導入が決まっています。これらの病院を利用する人は、面倒な手続きが不要になります。

    お薬手帳アプリを愛用している人

    従来の方法 マイナポータル連携による方法
    電子版お薬手帳で服薬情報を登録するには?- 従来の方法 電子版お薬手帳で服薬情報を登録するには?- マイナポータル連携

    毎回QRコードを読み取らなくても、自動的に情報が登録されます。ただ、対応時期はアプリによって異なります。実際に利用できるのはもう少し先でしょう。

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