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電子帳簿保存法対応の会計ソフト【比較一覧表】個人事業主向け

更新日: 2023/01/05 投稿日: 2022/12/16
電子帳簿保存法対応の会計ソフト【比較一覧表】個人事業主向け

個人事業主向けに、主要な会計ソフトの「電子帳簿保存法」への対応状況をまとめました。適切な会計ソフトを導入すれば、2024年から本格化する改正電帳法にもスムーズに対応できます。

INDEX

目次

    会計ソフトの電帳法対応まとめ【比較一覧表】

    個人事業主向けの会計ソフトについて、電子帳簿保存法への対応状況を一覧表にまとめました。これから導入するなら、少なくとも「帳簿」と「電子取引データ(メールで受け取った請求書ファイルなど)」の保存に対応した会計ソフトがおすすめです。

    電帳法への対応状況一覧【個人事業主の会計ソフト】

    料金(税込) 帳簿 決算書類 電子取引
    データ
    紙の書類
    (スキャナ保存)
    やよいの白色申告 オンラインやよいの白色申告
    オンライン
    0円/年~
    クラウド
    ×
    やよいの青色申告 オンラインやよいの青色申告
    オンライン
    9,680円/年~
    クラウド
    ×
    会計freeefreee会計 12,936円/年~
    クラウド
    マネーフォワード
    クラウド確定申告
    10,560円/年~
    クラウド
    ツカエル青色申告オンライン(アイコン)ツカエル青色申告
    オンライン
    13,200円/年
    クラウド
    × × ×
    HANJO会計(アイコン)HANJO会計 12,936円/年
    クラウド
    × × × ×
    やよいの青色申告23(インストール型)やよいの青色申告 13,200円~
    インストール
    ×
    やるぞ!青色申告2023(インストール型会計ソフト)やるぞ!青色申告 9,680円~
    インストール
    × ×
    ジョブカン青色申告ジョブカン
    Desktop 青色申告
    5,500円~
    インストール
    × × ×
    料金(税込) 帳簿 決算書類 電子取引 紙の書類

    「帳簿」に○が付いている会計ソフトは、ソフト内で作成した帳簿をそのまま電子保存できます。この機能がないと、帳簿をわざわざ印刷して保存しなくてはなりません。

    「電子取引データ」とは、メール等で送受信した請求書や領収書ファイルのことです。これについては、2024年から紙での保存がNGになります。電子取引データの保存機能がある会計ソフトを使えば、別途で専用システムを導入しなくても、改正に対応できます。

    電子帳簿保存法のおさらい

    まずは、電子帳簿保存法で「電子保存していいよ」と定められている帳簿・書類をざっくり確認しておきましょう。電帳法対応の会計ソフトなら、これらの帳簿・書類を簡単に電子保存できます。

    電子帳簿保存法の対象(データ保存・紙保存)

    電子取引データ(メール等でやり取りした取引書類)については、2024年1月から電子保存が義務化されます。これから会計ソフトを導入するなら、ひとまず「電子取引」のデータを保存する機能はマストと考えましょう。

    帳簿の電子保存は2パターン【優良・その他】

    電子保存した帳簿は、その保存状況に応じて「優良な電子帳簿」と「その他の電子帳簿」に分類されます。「優良な電子帳簿」に該当する場合のみ優遇措置を受けられます。

    優良な電子帳簿 その他の電子帳簿
    厳格な要件を満たして
    電子保存した帳簿
    最低限の要件だけを満たして
    電子保存した帳簿
    ・青色65万円控除の要件を満たせる*
    ・過少申告加算税が5%軽減される
    ・青色65万円控除の要件を満たせない*
    ・過少申告加算税の軽減はナシ

    * 電子帳簿保存ではなく、電子申告で青色65万円控除を狙う場合は関係ない

    会計ソフトの機能としては、ひとまず「その他の電子帳簿」の要件に対応していれば十分です。「優良な電子帳簿」の要件をクリアしても、基本的にそれほど大きなメリットはありません。

    やよいのオンラインシリーズ

    やよいの青色申告 オンライン トップページ

    やよいの白色申告 オンライン」と「やよいの青色申告 オンライン」は、初心者におすすめの低価格な会計ソフトです。電帳法に未対応の部分もありますが、「徹底的にペーパーレス化したい!」という強いこだわりがなければ、現状の機能でも十分でしょう。

    料金(税込) 優良な電子帳簿 その他の電子帳簿
    白色:無料~
    青色:9,680円/年~
    ×
    決算関係書類 電子取引データ 紙の書類
    (スキャナ保存)
    ×
    領収書・レシートのみ

    帳簿の電子保存

    弥生の会計ソフトでは、作成した帳簿が自動的に電子保存されます。特別な操作は必要ありません。「優良な電子帳簿」の要件には未対応ですが、電子帳簿保存の特典(過少申告加算税の軽減など)を狙わないなら気にしなくてOKです。

    決算書類の電子保存

    弥生の会計ソフトは、決算書類の電子保存には未対応です。収支内訳書や青色申告決算書は印刷して保管しましょう。(法令上、決算関係書類は紙で保存しておいても問題ない)

    電子取引の電子保存

    メール等で交付・受領した契約書や請求書は、弥生の「スマート証憑管理」を使って電子保存します。「スマート証憑管理」は、弥生ユーザーが無料で使えるクラウドサービスです。下図のような画面から、簡単に書類データをアップロードして保存できます。

    弥生のスマート証憑管理(電子取引データの保存)

    「スマート証憑管理」は、弥生が提供する請求書作成サービスの「Misoca(ミソカ)」とも連携できます。連携しておくと、たとえばMisocaを使って請求書を発行した際に、そのデータが自動でスマート証憑管理にアップロードされます。

    紙で授受した書類の電子保存(スキャナ保存)

    弥生の会計ソフトは、領収書とレシートのスキャナ保存に対応しています。紙の領収書を受け取ったら、「弥生 レシート取込」という無料のスマホアプリで撮影しましょう。撮影したデータは、ソフトに取り込んで電子保存できます。

    弥生 レシート取込アプリ撮影画面

    現状、領収書とレシート以外のスキャナ保存には未対応です。紙で受領した契約書や請求書は、紙のまま保存しておきましょう。(紙で授受した取引書類は、紙で保存しておいても問題ない)

    >> やよいの白色申告 オンライン(公式)
    >> やよいの青色申告 オンライン(公式)

    freee会計

    freee会計のホーム画面(個人事業主向け会計ソフト)

    freee会計」は、先進的なDX対応に定評のあるクラウド会計ソフトです。電子帳簿保存法にもバッチリ対応しています。弥生やマネーフォワードと比較すると、お値段はちょっと高めですが、安心して電子帳簿保存を始められます。

    料金(税込) 優良な電子帳簿 その他の電子帳簿
    12,936円/年~
    決算関係書類 電子取引データ 紙の書類
    (スキャナ保存)

    帳簿の電子保存

    freee会計では、作成した帳簿が自動的に電子保存されます。ユーザーが特別な操作をする必要はありません。なお、最初に簡単な設定をしておくだけで「優良な電子帳簿」の要件にも対応できます。

    決算書類の電子保存

    freee会計で作成した決算書類(損益計算書・貸借対照表・棚卸表など)は、自動的に電子保存されます。特別な操作は必要ありません。

    電子取引の電子保存

    freee会計は、電子取引の保存にも簡単に対応できます。たとえば、請求書がPDFで届いたら、そのファイルをソフト内の「ファイルボックス」にアップロードします。あとは、書類の情報(日付・取引先・金額など)をパパっと入力すればOKです。

    freee会計のファイルボックス(電子取引データの保存)

    なお、freee会計には請求書や領収書の作成機能もあります。ソフト内で作成した取引書類は、自動的に電子保存されます。書類の交付方法(メール or 紙)に関わらず、電子保存のための特別な操作は必要ありません。

    紙で授受した書類の電子保存(スキャナ保存)

    紙で受領した書類も、スマホカメラ等で撮影すれば電子保存が可能です。電子取引と同じように、画像を「ファイルボックス」にアップロードして、日付・取引先・金額などを入力しましょう。

    freee会計では、最安の「スタータープラン(12,936円/年)」だと、書類を月に5枚までしかファイルボックスに取り込めない。6枚以上の書類を取り込むには「スタンダードプラン(26,136円/年)」を選択する必要がある。

    freee会計(公式)

    マネーフォワード クラウド

    マネーフォワード クラウド確定申告のホーム画面

    マネーフォワード クラウド」は、複数のクラウドソフトをセット提供するサービスです。セットに含まれる「クラウド確定申告」や「クラウドBox」などのソフトを組み合わせて、電子帳簿保存法に対応します。

    料金(税込) 優良な電子帳簿 その他の電子帳簿
    10,560円/年~
    (固定資産台帳のみ非対応)
    決算関係書類 電子取引データ 紙の書類
    (スキャナ保存)

    帳簿の電子保存

    「マネーフォワード クラウド確定申告」で作成した帳簿は、電帳法の要件に従って保存できます(最初に簡単な設定が必要)。現状は、固定資産台帳のみ「優良な電子帳簿」に非対応ですが、「その他の電子帳簿」の要件は満たせます。

    決算書類の電子保存

    「マネーフォワード クラウド確定申告」で作成した決算書は、自動的に電子保存されます。特別な操作は必要ありません。

    電子取引の電子保存

    メール等でやり取りした契約書や請求書は「マネーフォワード クラウドBox」を使って電子保存できます。操作の流れは、書類データをドラッグ&ドロップでアップロードして、日付などを入力するだけです。(「クラウドBox」の利用に追加料金はかからない)

    マネーフォワード クラウドBox(電子取引データの保存)

    紙で授受した書類の電子保存(スキャナ保存)

    紙で受領した書類は、スマホカメラ等で撮影して「マネーフォワード クラウド確定申告」にアップロードします。記帳画面に「添付ファイル」というボタンがあるので、そこから請求書や領収書の画像をアップロードして保存します。

    マネーフォワードの証憑添付機能(仕訳入力画面)

    マネーフォワード クラウド確定申告(公式)

    まとめ – 大手会計ソフトの電子帳簿保存法対応

    大手3社のクラウド会計ソフトを使えば、2024年以降の改正電帳法にもスムーズに対応できます。細かな保存要件を把握していなくても、ひとまずソフトの説明に従って処理しておけばOKです。

    大手クラウド会計ソフトの電帳法対応【比較一覧表】

    弥生 freee マネーフォワード
    帳簿 優良 ×
    固定資産台帳は非対応
    その他
    決算関係書類 ×
    電子取引
    紙の書類
    (スキャナ保存)

    領収書・レシートのみ
    利用料金
    (税込)
    【白色申告】
    フリープラン
    0円/年

    ベーシックプラン
    10,120円/年
    初年度は半額

    トータルプラン
    18,480円/年
    初年度は半額
    スターター
    12,936円/年

    スタンダード
    26,136円/年

    プレミアム
    43,780円/年
    パーソナルミニ
    10,560円/年

    パーソナル
    12,936円/年

    パーソナルプラス
    39,336円/年
    【青色申告】
    セルフプラン
    9,680円/年
    初年度は無料

    ベーシックプラン
    15,180円/年
    初年度は半額

    トータルプラン
    26,400円/年
    初年度は半額
    弥生 freee マネーフォワード

    「改正電帳法に低コストで対応したい!」という個人事業主には、弥生のクラウド会計ソフトがおすすめです。ペーパーレス化には未対応の部分もありますが、「帳簿」や「電子取引」の保存など、重要なポイントには問題なく対応できます。

    「この機会に電子保存にバッチリ対応しておきたい!」という個人事業主は、freee会計を検討してもよいでしょう。帳簿書類の電子保存に幅広く対応できるうえ、保存に関わる操作もシンプルでわかりやすいです。

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