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電子納税の方法まとめ【2021年版】パソコンからネットで税金納付

更新日: 2021/04/01 投稿日: 2021/03/22
電子納税の方法まとめ【2021年版】パソコンからネットで税金納付

国税(所得税や消費税)を自宅のパソコンから納める、4つの方法について説明します。本記事で紹介する方法はすべて、「電子申告をした人」でも「紙で確定申告をした人」でも利用できます。

INDEX

目次

    電子納税の方法【一覧】

    下記いずれかの方法により、所得税や消費税を自宅のパソコンからインターネットで納めることができます。これらの方法は、税務署や金融機関へ現金を持ち込む必要がないことから「キャッシュレス納付」とも呼ばれます。

    ダイレクト納付 e-Tax上で振替日を指定し、口座振替で納める方法
    電子申告との相性が良いが、事前の届出が必須
    登録方式の電子納税 「納付区分番号」を使ってネットバンキング等で納める方法
    「納付区分番号」はe-Tax上で通知される
    入力方式の電子納税 「納付目的コード」を使ってネットバンキング等で納める方法
    「納付目的コード」は利用者が手順に従って自分で作成する
    クレジットカード納付 専用サイトからクレジットカード払いで納める方法
    誰でも手軽に利用できるが、納税額に応じた手数料がかかる

    ※ 厳密にいうと、クレジットカード納付はe-Tax利用規約上の「電子納税」には該当しない

    「ダイレクト納付」「登録方式」「入力方式」の3つは、e-Taxの利用を前提とした納付方法です。なので、基本的には「電子申告をした人向け」の方法だと言えます。

    一方「クレジットカード納付」は、e-Taxの操作を全く必要としない納付方法です。したがって、紙で確定申告をした人でも手軽に利用できます。ただし、納付額に応じた手数料がかかるのでその点に注意が必要です。(詳細は後述)

    電子納税はあくまで選択肢のひとつ

    「電子申告をしたら電子納税をしないとダメ」などというルールはなく、電子納税はあくまで選択肢の一部に過ぎません(青色申告特別控除の要件にも影響しない)。他にも「振替納税」などの便利な方法があるので、まずはそちらも含めて検討するのがよいでしょう。
    >> 国税の納付方法まとめ – 窓口納付・振替納税・電子納税など

    ① ダイレクト納付

    対象者 電子申告をした人
    ・紙で申告したあと、e-Taxで「納付情報登録依頼」を送信した人
    決済手段 預貯金口座からの振り替え
    e-Taxの操作 必須
    事前の届出 税務署に「ダイレクト納付利用届出書」を提出する
    (書面提出:約1ヶ月前まで、オンライン提出:約1週間前まで)
    手数料 かからない

    「ダイレクト納付」は、e-Tax上で振替日を指定して、口座振替で納付する方法です。e-Taxの操作画面から納付手続きを完了できるので、電子申告をした場合はスムーズに利用できます。

    ダイレクト納付の大まかな流れ

    1. 事前に「ダイレクト納付利用届出書」を提出しておく
    2. 電子申告をする*
    3. メッセージボックスに「納付区分番号通知」が届く
    4. 通知を開いてダイレクト納付を選択する(今すぐ納付 or 納税日を指定)
    5. 届出書で指定しておいた口座から、納税額が引き落とされる

    * 紙で確定申告をした場合は、e-Taxで「納付情報登録依頼」を送信する

    口座振替で納付するという点は、一般的な「振替納税」と同じです。ただ「ダイレクト納付」と「振替納税」では、下記のような違いがあります。

    「ダイレクト納付」と「振替納税」の比較

    ダイレクト納付 振替納税
    事前の届出 必要 必要
    e-Taxの操作 必要 不要
    納付できる税目 ほぼすべての国税 所得税や消費税のみ
    所得税の振替日 利用者が指定できる
    (2021/4/15までの任意の日)
    利用者は指定できない
    (2021年5月31日)

    >> 2021年は新型コロナの影響で納付期限日や振替日が延期された

    ダイレクト納付では、利用者が振替日を指定できます。ただ、指定できる日付は、基本的に納付期限までです。所得税の「振替納税」では、納付期限から振替日までに1ヶ月ほどの猶予を得られますが、ダイレクト納付にそのようなメリットはありません。

    ② 登録方式の電子納税

    対象者 電子申告をした人
    ・紙で申告したあと、e-Taxで「納付情報登録依頼」を送信した人
    決済手段 インターネットバンキングやATMからの払い込み
    e-Taxの操作 必須
    事前の届出 不要
    手数料 ネットバンキングやATMの利用手数料がかかる場合も

    「登録方式」の電子納税では、ネットバンキングやATMの操作画面に「納付区分番号」を入力して払い込みを行います。「納付区分番号」は、電子申告をしたあとに届く通知で確認できます。

    「登録方式」の大まかな流れ

    1. 電子申告をする*
    2. メッセージボックスに「納付区分番号通知」が届く
    3. 通知を開いて「納付区分番号」を確認する
    4. ネットバンキングやATMに番号を入力して払い込みを行う

    * 紙で確定申告をした場合は、e-Taxで「納付情報登録依頼」を送信する

    「納付区分番号」は、e-Taxのメッセージボックスに届く「納付区分番号通知」に下図のように記載されています。

    e-Taxの納付区分番号通知(登録方式の電子納税)

    「登録方式」と「入力方式」の違い

    「登録方式」と「入力方式」は、どちらもネットバンキングやATMを利用した納付方法です。ただ、登録方式ではe-Tax上で取得した「納付区分番号」を使うのに対し、入力方式では自分で組み合わせた「納付目的コード」を使います。

    登録方式 入力方式
    「納付区分番号」を使う
    番号はe-Tax側で自動生成され
    利用者に通知される
    「納付目的コード」を使う
    コードは一定の手順に従ってanc02利用者自身が作成する

    電子申告をした場合は、自分でコードを考える必要がない「登録方式」のほうが手軽でしょう。一方「入力方式」は、e-Tax上での操作が最小限で済むという点から、どちらかと言うと「紙で確定申告をした人」向けだと言えます。

    ③ 入力方式の電子納税

    対象者 電子申告をした人
    ・紙で確定申告をした人(e-Taxの開始手続を済ませた人に限る)
    決済手段 インターネットバンキングやATMからの払い込み
    e-Taxの操作 e-Taxの利用開始手続きさえ済んでいればOK
    事前の届出 不要
    手数料 ネットバンキングやATMの利用手数料がかかる場合も

    「入力方式」の電子納税では、ネットバンキングやATMの操作画面に「納付目的コード」を入力して払い込みを行います。「納付目的コード」は、利用者自身が「税目・申告区分・課税期間」などに対応する数字を組み合わせて作成します。

    「入力方式」の大まかな流れ

    1. 確定申告をする
    2. 自分で「納付目的コード」を作成する
    3. ネットバンキングやATMに、作成したコードを入力して払い込みを行う

    納付目的コードの作成方法 – 国税庁

    「ダイレクト納付」や「登録方式」と違って、「入力方式」ではe-Taxに納付情報を伝える必要がありません。なので、納付時には全くe-Taxに触れなくてOKです。電子申告をした場合でも、紙で確定申告をした場合でも、手順は全く同じです。

    ただし、e-Taxの利用開始手続きまでは済ませておかなくてはなりません。これは、ネットバンキングやATMの操作画面に、e-Taxの「利用者識別番号」や「納税確認番号」を入力する必要があるためです。
    >> e-Taxの利用開始手続きについて

    ④ クレジットカード納付

    対象者 電子申告をした人
    紙で確定申告をした人
    決済手段 クレジットカード払い
    e-Taxの操作 e-Taxの利用開始手続きさえ済んでいればOK
    事前の届出 不要
    手数料 納付額に応じた手数料がかかる(納付額1万円ごとに83円)

    「クレジットカード納付」は、専用のウェブサイトに利用者情報や納付内容を入力して、カード払いで納付する方法です。e-Taxを介さないうえ、事前準備なども一切不要なので、誰でも手軽に利用できます。

    クレジットカード納付の流れ

    1. 確定申告をする
    2. 国税クレジットカードお支払サイト」にアクセスする
    3. 納付内容やカード情報を入力して、カード払いで納付を行う

    クレジットカード納付では、納付額1万円ごとに「83円(税込)」の手数料がかかります。

    納付額ごとの手数料【早見表】

    納付額 手数料(税込)
    10,000円以下 83円
    10,001円~20,000円 167円
    20,001円~30,000円 250円
    30,001円~40,000円 334円
    40,001円~50,000円 418円

    ※ 以降も1万円を超えるごとに決済手数料が加算される

    ポイント還元率の高いカードを使っていれば、ポイントで手数料分の負担を相殺できるかもしれません。ただ、カード会社によって、税金の納付にはポイントが付かない場合もあるので注意しましょう。

    まとめ – オススメの納付方法

    本記事で紹介してきた納付方法はすべて、電子申告をした場合でも、紙で確定申告をした場合でも利用できます。

    決済手段 e-Taxの操作 届出 手数料
    ダイレクト納付 口座振替 必要 必要 かからない
    登録方式 ネットバンキング
    or
    ATM
    必要 不要 かからない*
    入力方式 開始手続のみ 不要 かからない*
    クレジットカード納付 カード払い 不要 不要 かかる

    * ネットバンキングやATMの利用手数料がかかる場合も

    「ダイレクト納付」「登録方式」「入力方式」の3つは、どれもe-Taxの利用を前提とした納付方法です。ただ「入力方式」に関しては、利用開始手続きさえ済ませておけば、納付時にe-Tax上でアレコレ操作する必要はありません。

    これらの納付方法には、大まかに言うと「電子申告と相性が良い方法」と「紙で申告した場合も利用しやすい方法」があります。下表を参考に、自分に合った方法を選びましょう。

    おすすめの納付方法【電子納税】

    電子申告をした人 紙で確定申告をした人
    ダイレクト納付
    スムーズに利用可能

    納付情報登録依頼が必要
    登録方式
    スムーズに利用可能

    納付情報登録依頼が必要
    入力方式
    登録方式のほうがラク

    e-Taxを開始済みならラク
    クレジットカード納付
    手数料はかかるが簡単

    手数料はかかるが簡単

    電子申告をした場合は「ダイレクト納付」と「登録方式」がスムーズに利用できます。ただ「事前申請を忘れた」「ネットバンキングってよく分からん」などという人は、手数料を覚悟したうえで「クレジットカード納付」を選ぶのもアリです。

    紙で申告をした場合、「ダイレクト納付」と「登録方式」は、e-Tax上で「納付情報登録依頼」を作成・送信しないと利用できません。また「入力方式」でも、e-Taxの開始手続きまでは必須です。そのあたりが面倒なら「クレジットカード納付」がよいでしょう。