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自動車税や固定資産税の納付方法が変わる?QRコードで簡単に!

更新日: 2023/05/18 投稿日: 2023/04/28
自動車税や固定資産税の納付方法が変わる?QRコードで簡単に!

2023年(令和5年)4月から、自動車税や固定資産税を「地方税統一QRコード(eL-QR)」で納付できるようになりました。納付書のQRコードを読み取って、手軽にキャッシュレス納付ができます。

INDEX

目次

    納付書のQRコードで納税が簡単に!

    地方税統一QRコード(eL-QR)が付いた納付書の例

    2023年4月以降は、自動車税や固定資産税の納付書にQRコードが載っている場合があります。これは「地方税統一QRコード(eL-QR)」と呼ばれるものです。これをスマホやパソコンのカメラで読み取ると、簡単にキャッシュレス納付ができます。

    納付書に地方税統一QRコードが付く税目【eL-QR】

    • 自動車税種別割
    • 軽自動車税種別割
    • 固定資産税
    • 都市計画税

    ※ 対象税目は自治体によって異なる場合があります

    QRコードの読み取り方法は、使いたい納付方法によって異なります。QRコードの付いた納付書が届いたら、下記のどちらかの方法で読み取りましょう。

    地方税統一QRコードの読み取り方法

    スマホ決済アプリで
    納付したい場合
    クレカや口座振替で
    納付したい場合
    「PayPay」や「d払い」などの
    アプリを起動して読み取る
    ブラウザで「地方税お支払サイト」を
    開いてから読み取る

    もちろん、他の方法で納付したいなら無理にQRコードを使う必要はありません。たとえば、現金で納付したい人は、従来どおり納付書を銀行やコンビニに持っていけばOKです。

    ① スマホ決済アプリで納付する場合

    地方税統一QRコード(eL-QR)からスマホ決済アプリで納付する流れ

    「PayPay」や「d払い」などのスマホ決済アプリで納付したい場合は、アプリを起動してQRコードを読み取るだけでOKです。

    地方税統一QRコードに対応する主なスマホアプリ

    PayPay 納付によるポイント付与なし
    d払い 納付によるポイント付与なし
    au PAY 納付によるポイント付与なし
    楽天ペイ 納付によるポイント付与なし
    ファミペイ 支払い1件につき10円相当のファミペイボーナス付与
    PayB 納付によるポイント付与なし

    主な対応アプリのうち「ファミペイ」だけは、eL-QRによる納税でポイントが付与されます。といっても、1件の納付につき10円分程度のポイントしか付かないので、わざわざ新たにファミペイをダウンロードするほどのメリットはありません。

    ちなみに、au PAYと楽天ペイは「au PAYゴールドカード」や「楽天カード」から支払い残高をチャージすれば、カード側でポイント還元を受けることはできます。ただ、納付によるポイントは付かないので、ポイントの「二重取り」はできません。

    スマホ決済アプリの比較一覧表 – おトクな使い方も紹介!

    ② クレカ決済や口座振替で納付する場合

    地方税お支払サイトでの納付の流れ

    クレジットカード決済や口座振替で納付したい場合は、まず手持ちのスマホやパソコンで「地方税お支払サイト」にアクセスしましょう。「eL-QRでお支払い」をタップするとカメラが起動するので、その状態でQRコードを読み取ります。

    地方税お支払サイトで選択できる納付方法

    カンタンさ 手数料
    クレカ決済 40円〜
    口座振替 不要
    ネットバンキング 不要
    Pay-easy
    (ペイジー)
    不要

    クレジットカード納付は手軽ですが、納付額に応じた手数料がかかるので注意しましょう。納税額が多いほど、手数料も上がっていきます。

    クレジットカード納付の手数料(地方税お支払サイト)

    納付額 手数料(税込み)
    1〜10,000円 40円
    10,001〜20,000円 123円
    20,001〜30,000円 205円
    30,001〜40,000円 288円
    40,001〜50,000円 370円

    ※ 以降も、納付額1万円ごとに約82円が加算されます

    クレジットカードによっては、納付額に応じたポイント還元を受けられます。例えば「セゾンカード」や「JCBカード」で税金を納めた場合、通常の買い物と同じく「支払額の0.1%」相当のポイントが付与されます。

    一方で「楽天カード」のように、納税によるポイント付与率が「支払額の1%→0.2%」と通常より低くなるパターンもあります。ポイント狙いでクレカ納付を選ぶ場合は、カードの対応状況を事前に確認しておきましょう。

    クレジットカード納付の手数料がお得になった?

    • 従来は、クレカ納付用のサイトが地方自治体ごとにバラバラだった
    • 2023年4月からは、どの自治体でも「地方税お支払サイト」が使えるように
    • 「地方税お支払サイト」では手数料が安めに設定されている

    地方税統一QRコードからクレカ納付する場合は、「地方税お支払サイト」の手数料が適用されます。たとえば、東京都のクレカ納付サイトでは手数料が「80円~」でしたが、地方税お支払サイトでは「40円~」になっています。

    クレカ納付にかかる手数料の比較

    東京都の納付サイト
    (現在は閉鎖済み)
    地方税お支払サイト
    1〜10,000円 80円 40円
    10,001〜20,000円 160円 123円
    20,001〜30,000円 240円 205円
    30,001〜40,000円 320円 288円
    40,001〜50,000円 400円 370円

    自治体によっては、まだ従来のクレカ納付サイトを使う場合もあるので注意しましょう。たとえば、神奈川県ではまだクレカ納付サイトが一本化されていません。この場合、納付書にQRコード(eL-QR)が付いていない税目は、従来のサイトからクレカ納付する必要があります。

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