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電子申告は意外と簡単!e-Taxのポイント解説

更新日: 2021/10/08 投稿日: 2021/10/08
電子申告は意外と簡単!e-Taxのポイント解説

「マイナンバーカード」や「ICカードリーダー」を持っていないから、という理由で電子申告を諦めていませんか?実際のところ、特別なアイテムがなくてもe-Taxは簡単に利用できます。

INDEX

目次

    電子申告をしない理由【トップ5】

    令和3年8月末、国税庁が電子申告に関するアンケート結果を発表しました。これによると「電子申告をしていない理由」のトップ5は下記のとおりです。

    e-Taxを利用していない理由の円グラフ【電子申告】

    国税庁の調査資料をもとに作成

    同じような理由で電子申告を敬遠している人も多そうです。が、結論から言うと個人事業主や会社員の電子申告なら、やり方しだいで上記のような懸念はほとんど払拭できます。

    ここからは、所得税の電子申告に関して勘違いされがちなポイントを説明します。e-Taxの利用方法を正しく理解すれば、「自分でも電子申告できるじゃん!」と気づく方が多いはずです。

    重要① マイナンバーカードは必須でない!

    所得税の電子申告は、マイナンバーカードがなくても可能です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をすれば、マイナンバーカードを使う方式 or 使わない方式を選べます。

    電子申告の方式(確定申告書等作成コーナーの場合)

    マイナンバーカード方式 マイナンバーカードを使って申告時の個人認証をする
    マイナンバーカードとカードリーダーが必要*
    ID・パスワード方式 事前に発行したIDとパスワードで申告時の個人認証をする
    マイナンバーカードもカードリーダーも不要!

    * カードリーダーは対応機種のスマホで代用可能

    「ID・パスワード方式」で電子申告をするには、事前に税務署で簡単な手続きをしておくだけでOKです。あとは「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして、税務署で発行したIDとパスワードを入力すれば、そのまま電子申告ができます。

    重要② カードリーダーはスマホで代用できる!

    先述した「マイナンバーカード方式」を選択する場合、もちろんマイナンバーカードは必要ですが、ICカードリーダーは必須ではありません。対応機種のスマホを持っていれば、スマホを使ってマイナンバーカードを読み取ることができます。

    スマホでの具体的な読み取り方法は、「パソコンから電子申告をする場合」と「スマホから電子申告をする場合」で異なります。個人事業主の場合、基本的にスマホからは電子申告ができないので注意しましょう。

    ICカードリーダーの代わりにスマホを使う方法

    パソコンから電子申告する場合
    (個人事業主など)
    スマホから電子申告する場合
    (会社員など)
    QRコードでパソコンとスマホを連携させ
    マイナンバーカードを読み取る
    申告に使うスマホで
    そのままマイナンバーカードを読み取る

    >> 電子申告の方法を整理(個人事業主・会社員)

    たとえば、パソコンの「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする際は、まず「2次元バーコード認証」という方法でPCとスマホを連携します(2022年1月から可能)。このスマホでカードを読み取れば、電子申告を始められます。

    【e-Tax】2次元バーコード認証の流れ(QRコード)

    会社員は、スマホから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして電子申告ができます。この場合は、スマホでそのままマイナンバーカードをピッと読み取ります。スマホ1台で完結できるので、当然カードリーダーは必要ありません。
    会社員の電子申告にマイナンバーカードとICカードリーダーは必要?

    マイナンバーカードの読み取りができるスマホ
    7以降のiPhoneや、2010年代後半以降に発売されたGalaxy・Xperia・AQUOSなどは、基本的にマイナンバーカード読取に対応している。
    >> マイナンバーカード対応のスマホ一覧 – 公的個人認証サービス

    重要③ ほとんどの添付書類は提出を省略できる!

    通常の確定申告では、申告書類に加えて「本人確認書類」や「控除の証明書」などの添付書類も提出します。しかし、電子申告なら基本的に添付書類の提出は不要です。大部分は、書類の記載内容を所定の入力フォームに転記するだけで済みます。

    たとえば「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする場合、下記のような書類は内容を入力するだけでOKです。わざわざ紙で提出する必要はありません。

    提出を省略できる書類の例(確定申告書等作成コーナーの場合)

    • 社会保険料控除の証明書
    • 生命保険料控除の証明書
    • 地震保険料控除の証明書
    • 医療費控除・セルフメディケーション税制の明細書
    • 寄付金控除(ふるさと納税)の証明書

    提出を省略できる第三者作成書類 – e-Tax

    ちなみに、ごく一部にPDFデータでの送信が必要な書類もあります(住宅ローン控除の証明書など)。ただ、この場合も紙での提出が不要なことは変わりません。
    電子申告における添付書類の扱いについて詳しく

    まとめ

    マイナンバーカードやカードリーダーを持っていない人は「確定申告書等作成コーナー」から「ID・パスワード方式」で電子申告をするのが最も簡単です。下記のように、シンプルな手順で電子申告ができます。

    電子申告の大まかな流れ【ID・パスワード方式】

    >> ID・パスワード方式の流れを詳しく

    電子申告をしたからといって、必ずしも「電子納税」をする必要はありません。確定申告書等作成コーナーから申告書類(申告データ)を送信したら、あとは銀行やコンビニで納付手続きをしてもOKです。同様に、振替納税も利用できます。

    会計ソフトから電子申告をする方法も

    日頃から会計ソフトで帳簿づけをしていれば、1年間の収支を自動で集計して、簡単に電子申告用のデータを用意できます。最近は、会計ソフトからそのまま電子申告ができる場合も多いです。無料で使えるソフトもあるので、利用を検討してみてもよいでしょう。