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ICカードリーダーなしで電子申告する方法【個人事業主】

更新日: 2022/02/03 投稿日: 2022/02/02
ICカードリーダーなしで電子申告する方法【個人事業主】

従来、個人事業主の電子申告には、マイナンバーカードを読み取るための「ICカードリーダー」が必要でした。しかし今は、カードリーダーをスマホで代用したり、そもそもマイナンバーカードすら持っていなくても電子申告する方法があります。

INDEX

目次

    ICカードリーダーなしで電子申告できる?

    電子申告をするには、そのプロセスで個人認証が不可欠です。「ICカードリーダー」を持っていない個人事業主の場合、電子申告で個人認証する方法には大きく2つの選択肢があります。

    ICカードリーダーなしで電子申告をする方法

    「マイナンバーカード」と「マイナンバーカードを読み取れるスマホ」を持っている個人事業主は、スマホでカードリーダーの代用ができます。7以降のiPhoneや、ここ数年以内に発売されたAndroid端末は、基本的にマイナンバーカードの読み取りに対応しています。

    マイナンバーカードと対応スマホを揃えられない個人事業主は、そもそもカードを使わない方法を選択しましょう。具体的には、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を「ID・パスワード方式」で利用します。(詳しくは記事の後半で解説)

    スマホで代用する方法

    ICカードリーダーなしで電子申告(マイナンバーカード方式)

    対応機種のスマホを持っていれば、それでマイナンバーカードを読み取って電子申告ができます。具体的な手順は、下記のどのルートで電子申告をするかによって異なります。

    1. 会計ソフトからそのまま電子申告をする場合
    2. 会計ソフトで作った申告書類を「e-Taxソフト(WEB版)」で送信する場合
    3. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から電子申告をする場合

    会計ソフトを使っている個人事業主は、会計ソフトからそのまま電子申告をするのが断然ラクです(①)。ただ、会計ソフトの対応状況によっては、②のように「e-Taxソフト(WEB版)」を介さないと電子申告ができない場合もあります。

    会計ソフトを使っていない個人事業主は、ウェブ上の「確定申告書等作成コーナー」で申告書類を作って、そのまま電子申告をしましょう(③)。この場合も、スマホでマイナンバーカードを読み取って電子申告ができます。

    ① 会計ソフトから電子申告をする場合

    • 最近では、スマホから電子申告ができる会計ソフトが増えている
    • スマホから電子申告をする場合は、スマホでマイナンバーカードを読み取る
    • したがって、別途でICカードリーダーを用意する必要はない

    たとえば、大手3社が提供するクラウド会計ソフトのうち「freee会計」と「マネーフォワード クラウド確定申告」にはスマホ申告の機能があります。

    電子申告への対応状況 – 会計ソフト大手3社の比較

    弥生 freee マネーフォワード
    スマホからの
    電子申告
    ×
    パソコンからの
    電子申告

    少し面倒

    スマホから電子申告をする場合は、操作しているスマホでそのままマイナンバーカードを読み取ります。ですから、別途でICカードリーダーを用意する必要はありません。操作手順も、アプリの指示に従っていくだけなのでカンタンです。
    【freee・マネーフォワード】スマホで電子申告が可能に!

    ② e-Taxソフトを介して電子申告をする場合

    • 会計ソフトによっては「e-Taxソフト(WEB版)」を介さないと電子申告できない
    • 「e-Taxソフト(WEB版)」はPC用だが、カードの読み取りにはスマホを使える
    • したがって、別途でICカードリーダーを用意する必要はない

    「会計ソフトで確定申告書類を作ったけど、ソフトからそのまま電子申告をする機能は無いっぽい」という場合は「e-Taxソフト(WEB版)」を利用しましょう。作成した書類のデータをいったん「e-Taxソフト(WEB版)」に取り込んで、国税庁に送信できます。

    会計ソフトとe-Taxソフト(WEB版)で電子申告をする流れ

    会計ソフトとe-Taxソフト(WEB版)で電子申告をする流れ

    ※会計ソフトが「e-Taxソフト(WEB版)」にも未対応の場合は不可

    「e-Taxソフト(WEB版)」を利用する際にはマイナンバーカードの読み取りが必要ですが、ICカードリーダーは必須ではありません。「2次元バーコード認証」という方法で、スマホを使ってマイナンバーカードを読み取れます。

    2次元バーコード認証(QRコード認証)の手順

    1. PCで「e-Taxソフト(WEB版)」にアクセスして、QRコードを表示する
    2. QRコードを「マイナポータル」というスマホアプリで読み取る
    3. スマホをマイナンバーカードにかざして、情報を読み取る

    この手順を踏むと、パソコンから「e-Taxソフト(WEB版)」にログインできます。あとは、会計ソフトで作成した確定申告書類のデータを取り込んで、国税庁に送信しましょう。

    ③ 確定申告書等作成コーナーで電子申告をする場合

    • 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、申告書類の作成&電子申告ができる
    • 個人事業主が「確定申告書等作成コーナー」を使う場合は、PCでの利用が必須*
    • ただ、カードの読み取りにはスマホを使えるのでICカードリーダーは不要

    *スマホからもアクセスできるが、個人事業主の申告ができるのはPC版のみ

    2022年1月から、パソコン版の「確定申告書等作成コーナー」でも「2次元バーコード認証(QRコード認証)」が可能になります。つまり、QRコードを使ってPCとスマホを連携させ、そのスマホでマイナンバーカードを読み取れるようになるということです。
    確定申告書等作成コーナーの「QRコード認証」について詳しく

    ちなみに「確定申告書等作成コーナー」では、そもそもマイナンバーカードを使わずに電子申告をする方法もあります(ID・パスワード方式)。「スマホの操作とかよく分からんのよ!」という人にはコチラの方法がオススメなので、以下の説明をご覧ください。

    そもそもマイナンバーカードを使わない方法

    ICカードリーダーなしで電子申告をする方法

    • 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で、申告書類の作成&電子申告ができる
    • 「ID・パスワード方式」で利用する場合は、マイナンバーカードが不要
    • したがって、もちろんICカードリーダーを用意する必要もない

    確定申告書等作成コーナーから電子申告をする際には、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の2つの利用方式があります。「ID・パスワード方式」で利用する場合、マイナンバーカードは使いません。

    確定申告書等作成コーナーの利用方式(電子申告をする場合)

    マイナンバーカード方式 マイナンバーカードを使ってオンラインの個人認証をする
    マイナンバーカードとカードリーダー(対応スマホ)が必要
    ID・パスワード方式 事前発行したIDとパスワードでオンラインの個人認証をする
    マイナンバーカードもカードリーダーも不要!

    「ID・パスワード方式」では、マイナンバーカードの代わりに、税務署で発行したIDとパスワードを使って個人認証をします。事前の手続きに出向く手間がかかりますが、手続き自体は早ければ5分程度で終わります。

    「ID・パスワード方式」で電子申告をする流れ

    ID・パスワード方式で電子申告をする流れ

    現在、マイナンバーカードを使わずに電子申告する方法は、この「ID・パスワード方式」だけです。「マイナンバーカードはあるけど、ICカードリーダーや対応スマホがない」という場合、ID・パスワード方式でしか電子申告はできません。

    「ID・パスワード方式」で電子申告をする流れを詳しく

    まとめ

    ICカードリーダーを持っていない個人事業主も、電子申告をあきらめる必要はありません。下表のように、どのツールから電子申告をする際も、ICカードリーダーを使わないで済む方法があります。

    電子申告に必要なもの

    マイナンバーカード ICカードリーダー
    会計ソフト 必要 スマホで概ね代用可能
    (会計ソフトによって異なる)
    e-Taxソフト
    (WEB版)
    必要 スマホで代用可能
    確定申告書等
    作成コーナー
    マイナカード方式 必要 スマホで代用可能
    ID・パスワード方式 不要 不要

    >> マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧 – 公的個人認証サービス

    たとえ「ICカードリーダー」がなくても、マイナンバーカードと「マイナンバーカードを読み取れるスマホ」があれば、複数の方法で電子申告が可能です。会計ソフトからそのまま電子申告ができる場合も多いので、申告業務の手間をかなり省けるでしょう。

    また「そもそもマイナンバーカード作ってないよ…」という個人事業主も、確定申告書等作成コーナーを「ID・パスワード方式」で利用すれば電子申告ができます。事前手続きが少し面倒ですが、いちど済ませれば次回以降は手続き不要でスムーズに使えます。

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