新型コロナで助成金や給付金を受け取ったときの税金や仕訳は?

更新日: 2020/07/27 投稿日: 2020/04/10
新型コロナで助成金や給付金を受け取ったときの税金や仕訳は?

新型コロナに伴う助成金や給付金(返さなくていいお金)について、受け取った際の会計処理を解説します。要点は2つで、「助成金に税金はかかるのか」「助成金の仕訳はどのようにするのか」です。

INDEX

目次

    新型コロナに関する助成金の種類

    新型コロナウイルスによってマイナスの影響を受けた事業主は、いまのところ以下のような助成金を受け取れる可能性があります。

    主な対象者
    雇用調整助成金の特例 従業員に休業手当を支給した人
    時間外労働等改善助成金の特例 テレワークなどを導入する人
    小学校休業等対応助成金・支援金 子どもの学校が休業になった人

    ※それぞれ他にも細かな要件があります

    具体的な要件などを知りたい方は、厚生労働省のホームページで確認できます。当メディア自営百科でも、助成金や貸付などの支援策を簡単にまとめており、状況が落ち着くまでは随時更新をしています。

    ① 課税対象になる? ‐ 所得税・消費税

    助成金は、所得税については課税対象になります。消費税については不課税です。順番に説明します。

    助成金には所得税がかかる

    受け取った助成金は、税務上の分類では「雑収入」です。簡単に言うと「売上ではないけど、事業に関連する収入だよ」ということです。よって、確定申告の際には事業所得として計算することになります。もちろん帳簿づけも必要です。

    ちなみに、雑収入は「雑所得」とはまったくの別物です。名前は似ていますが、混同しないよう気をつけましょう。雑所得は、事業所得や一時所得などに並ぶ、全10種ある所得区分の一つです。

    助成金は消費税の対象にはならない

    そもそも助成金は、事業の“対価”として受け取るお金ではありません。したがって、消費税区分は「不課税」です。消費税を納付する義務がある事業主(課税事業者)は、知っておくとよいでしょう。なお、免税事業者なら気にする必要はありません。

    ② 仕訳例について

    今回は、小学校休業等対応支援金を例に、仕訳方法を解説します。この支援金は、「臨時休校となった学校に通う子どもの保護者で、休業を余儀なくされた」などの要件を満たす個人事業主が受け取れます。名目は「支援金」ですが、税務上の扱いは助成金と同じです。

    小学校休業等対応支援金を受け取ったときの記帳例

    日付 借方 貸方 摘要
    2020年7月31日 普通預金 123,000 雑収入 123,000 小学校休業等対応
    支援金の受取

    事業用の口座を指定して、4,100円×30日分の支援金が、7月31日に振り込まれたときの仕訳例です。日付欄には、入金日を記入すればOKです。万が一、今年中に振り込みがなかったら、支給決定通知書が届いた日付で「未収金」として仕訳しておきましょう。

    「持続化給付金」と「特別定額給付金」について

    新型コロナの影響で売上が半減した個人事業主などは、「持続化給付金」を受け取れます。持続化給付金は、使いみちが完全に自由である点で、助成金や補助金とは少し性質が異なります。ですが、税務上の扱いは助成金と同じです。

    持続化給付金 特別定額給付金
    科目 雑収入
    所得税 課税 非課税
    消費税 不課税

    一方、事業とは無関係に10万円が給付される「特別定額給付金」は、所得にカウントしません。これは、法律で特別に定められているためです。したがって、基本的には帳簿づけも不要です。事業用口座に入金された場合は「事業主借」で記帳しておけばOKです。

    補助金と助成金のちがい

    補助金と助成金は、お金を受け取るまでのプロセスに違いがあります。補助金は、一定の基準を満たした上で、さらに「審査」を通過した人だけが受け取れるお金です。助成金は、要件を満たしていれば、ほぼ誰でも受け取れます。

    補助金 助成金
    審査 あり なし
    科目 雑収入
    所得税 課税
    消費税 不課税

    公的な補助金・助成金は、いずれも返済の必要がなく、受け取った際の税務上の取り扱いは同じです。帳簿上では雑収入の科目で処理します。所得税においては事業所得として課税対象に含まれ、消費税においては不課税となります。