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マネーフォワードのスマホアプリがリニューアル!

更新日: 2021/09/06 投稿日: 2020/12/11
マネーフォワードのスマホアプリがリニューアル!

個人事業主向けクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリに、新しい機能が追加されます。2020年12月時点では、まだ提供されていない機能もありますが、2021年の確定申告期間までには利用可能になるようです。

INDEX

目次

    マネーフォワードの確定申告アプリ

    マネーフォワード クラウド確定申告のスマホアプリがリニューアル

    マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリで、仕訳から確定申告まで行えるようになります。取引の登録やレポートの表示といった従来の機能に加えて、「確定申告書類の作成」や「電子申告」などの機能が追加されます。

    マネーフォワードのスマホアプリでできること

    • 取引の登録
    • 自動仕訳機能の操作
    • 「仕訳帳」の表示
    • レポートの表示(口座残高や損益分析など)
    • 確定申告で提出する書類の作成 ←NEW!
    • スマホアプリからの確定申告(電子申告)←NEW!
    • 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」との連携 ←NEW!

    ※ レシート読み取り機能は別アプリ「マネーフォワード クラウド経費」に搭載

    スマホアプリでWeb版の機能すべてが使えるわけではありませんが、主要なものは一通り揃っています。特に注目すべきは「スマホでの申告が可能になる」という点です。

    クラウド会計ソフトのスマホアプリって?
    クラウド会計ソフトは、パソコンだけでなくスマホからも利用できる。スマホ用に最適化された画面で操作できるのが、スマホアプリの特徴。もちろんデータは同期される。

    スマホアプリを利用するには、マネーフォワードのアカウントが必要です。すでに「マネーフォワード クラウド確定申告」や「マネーフォワード ME」のアカウントを取得していれば、登録済みのメールアドレス・パスワードでログインできます。

    注目すべき3つの新機能

    今回のリニューアルで追加される機能のうち、注目ポイントは以下の3つです。既存の機能やインターフェイスについては、大きな変更はありません。

    1. 確定申告で提出する書類の作成
    2. スマホアプリからの確定申告(電子申告)*
    3. 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」との連携

    *提供開始は2021年2月頃を予定

    個人事業主にとって重要なのは、①と②です。③は個人向けの家計簿アプリである「マネーフォワード ME」を利用している人向けの機能です。

    リニューアル後は無料で使える?
    マネーフォワードのスマホアプリから無料で申告できるのは、一部の給与所得者(会社員やアルバイト)だけ。個人事業主が電子申告するには、有料プランに加入する必要がある。

    ① 確定申告で提出する書類の作成

    個人事業主が確定申告で提出する書類を、スマホアプリで作成できるようになりました。基本的な確定申告書類であれば、スマホアプリで作れます。まだ作成に対応していない書類もありますが、これらは特殊な申告を行う場合に提出するものです。

    作成できる主な書類 作成できない主な書類*
    • 収支内訳書
    • 青色申告決算書
    • 確定申告書B
    • 申告書 第三表(分離課税用)
    • 申告書 第四表(損失申告用)
    • 申告書 第五表(修正申告用)

    *マネーフォワードのWeb版でも作成できない

    「青色申告決算書」の編集画面

    マネーフォワードのスマホアプリで青色申告決算書を作成する
    「青色申告決算書」に入力すべき基本的な情報は、帳簿データから自動的に反映されます。自動的に反映されない「軽減税率対象金額」や「給料賃金の内訳」などに関しては、手動で入力します。

    「確定申告書B」の記入画面

    マネーフォワードのスマホアプリで確定申告書Bを作成する

    このイメージのように、記入したい項目をひとつずつ選択して、情報を入力していきます。見た目は、スッキリとしていてわかりやすいです。ただ、実際に操作してみたところ、画面の読み込みが遅く感じました。アップデートによる改善を期待しましょう。

    「医療費控除の明細書」も作成可能に
    医療費控除を申請する際に必要な「医療費控除の明細書」の作成も、マネーフォワードで可能になる(Web版・スマホアプリ版)。そのほか、申告者の所得をもとに自動で控除額を計算する機能も搭載される

    ② スマホアプリからの確定申告(電子申告)

    今回のリニューアルで、スマホアプリから電子申告ができるようになります。(実際の機能は2021年2月頃にリリースされる予定)

    申告方法を選択する(マネーフォワードのスマホアプリ)

    スマホアプリから電子申告するには、最初の設定で「スマホで電子申告」を選択します。申告の際、用意するのは「マイナンバーカード」と「マイナンバーカードを読み取れるスマホ」の2点です。

    マイナンバーカードの読み取りに対応しているスマホの機種は、以下のリンクから確認できます。たとえば、iPhoneは7以降であればマイナンバーカードの読み取りに対応しています。
    >> iPhoneの場合 – 地方公共団体情報システム機構
    >> Androidの場合 – 地方公共団体情報システム機構

    ③ 家計簿アプリ「マネーフォワード ME」との連携

    「マネーフォワード クラウド確定申告」と、同社が提供する家計簿アプリ「マネーフォワード ME」の連携が可能になります。

    「マネーフォワード ME」ってどんなアプリ?
    銀行口座やクレジットカードなどの金融関連サービスと連携して明細情報を取得し、家計簿を作成するアプリ。毎月の支出や口座の残高などをグラフレポートで確認でき、資産の状況を分析できる。

    連携させると、「マネーフォワード ME」で選択した明細データを、「マネーフォワード クラウド確定申告」に取り込むことができます。ソフトが取り込んだデータの勘定科目を予測し、仕訳の提案を行ってくれます。

    マネーフォワード MEから明細データを取り込む流れ

    この機能は、特に「マネーフォワード ME」をすでに利用している人にとって便利な機能です。プライベートと事業のお金を分けて、きちんと帳簿を作成している個人事業主には、あまり関係のない機能です。
     

    給与所得者なら無料で確定申告が可能に!

    今回のリニューアルによって、一部の給与所得者はスマホアプリから無料で申告できるようになります。たとえば「医療費控除の申告をしたい人」や「副業の収入を雑所得で申告する人」が対象です。

    ほとんどの給与所得者は、勤務先で年末調整を済ませていれば申告の必要はありません。ただ、「還付申告」をしたい場合や、副業による所得などが20万円を超える場合などは、自分で申告しましょう。

    給与所得者がスマホから申告する方法は、マネーフォワードのスマホアプリを利用する以外にもあります。その代表的なものが、国が運営するウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」です。もちろん無料で利用できます。

    参考までに、両者の書類作成画面を比較してみました。マネーフォワードのスマホアプリは、源泉徴収票から転記する箇所を画像を用いて説明してくれるなど、ユーザーに親切なデザインです。

    給与所得の入力画面を比較

    マネーフォワードのスマホアプリ 確定申告書等作成コーナー
    給与所得の入力画面 - マネーフォワードスマホアプリ 給与所得の入力画面 - 確定申告書等作成コーナー

    まとめ – 他社のスマホアプリと比較

    最後に、個人事業主向けクラウド会計ソフトの大手「弥生」「freee(フリー)」のスマホアプリとの比較情報を表にまとめておきます。
    >> マネーフォワード・弥生・freeeのスマホアプリ比較について詳しく

    スマホアプリの機能比較

    マネーフォワード 弥生 freee
    ホーム画面 ホーム画面 - マネーフォワードスマホアプリ ホーム画面 - 弥生スマホアプリ ホーム画面 - freeeスマホアプリ
    対応OS iOS・Android
    取引の入力
    自動仕訳機能の操作
    レシート撮影・登録機能 別アプリを使用 別アプリを使用
    レポートの
    表示
    申告書類
    の作成
    電子申告
    (2021年2月から)

    弥生の画像は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

    マネーフォワードのプランは、無料・有料合わせて4種類です。有料の場合、月額プランと年額プランの2種類がありますが、年額プランのほうが割安です。たとえばパーソナルプランの場合、年額プランだと月額プランより年間で3960円(税込)オトクです。

    マネーフォワードの料金プラン

    フリープラン パーソナルミニ パーソナル パーソナル
    プラス
    料金
    (税込)
    無料 10,560円/年
    1,078円/月
    12,936円/年
    1,408円/月
    39,336円/年
    (月額プランなし)
    機能 制限あり 基本的な機能
    (一部制限あり)
    全機能 全機能
    サポート
    • メール
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    料金プラン – マネーフォワード

    無料の「フリープラン」は、「仕訳の登録可能件数が年間50件まで」「決算書の出力ができない」など、実用的ではありません。有料プランのなかで最も安価な「パーソナルミニ」は、機能が一部制限されているものの、確定申告に必要な機能は問題なく使えます。