マイナンバーカードが健康保険証として使えるように!

更新日: 2020/09/28 投稿日: 2020/09/28
マイナンバーカードが健康保険証として使えるように!

2021年3月から、マイナンバーカードを健康保険証の代わりとして使うことが順次可能になります。これを皮切りに、通院が便利になるさまざまなサービスが展開されていく予定です。本記事では、現時点で明らかになっている情報をわかりやすくまとめています。

INDEX

目次

    マイナンバーカードが健康保険証に!

    2021(令和3)年3月から、マイナンバーカードを健康保険証の代わりで使えるようになります。利用には事前の登録が必要で、この申し込みはすでに始まっています。

    スケジュールの流れ

    受診にまつわるスケジュール - マイナンバーカードの利用

    なお、2021年3月から健康保険証が使えなくなるというわけではありません。従来の健康保険証も、今までどおり使えます。ですから、慌てて申し込みを行う必要はありません。対象の健康保険証は、主に以下の3種類です。

    • 健康保険被保険者証
    • 国民健康保険被保険者証
    • 高齢受給者証

    マイナンバーカードで医療機関を受診する流れ

    従来は健康保険証を窓口で預けるだけでしたが、マイナンバーカードで受診する場合は本人確認が必要となります。専用のカードリーダーでマイナンバーカードをスキャンして、下記のいずれかの方法で本人確認を行うという流れです。

    本人確認の方法

    マイナンバーカードで受診する際の本人確認

    顔認証による本人確認は、顔認証機能が搭載されているカードリーダーのほか、職員による目視確認もOKとされています。いずれにしても、マイナンバーカードに記載されている写真と本人が同一人物か確認できればよいということです。

    主なメリット

    マイナンバーカードを健康保険証として利用することの主なメリットは以下の4つです。「新しい保険証の発行を待たずに受診できる」については、Q4で詳しく説明します。

    • 処方薬や医療費などの情報をネットで閲覧できるようになる
    • 一部の書類が窓口で提示不要になる
    • 新しい保険証の発行を待たずに受診できる
    • 医療費控除の申請がラクになる

    処方薬や医療費などの情報を閲覧できるようになる

    処方された薬や医療費などの情報を、ウェブサイト「マイナポータル」から確認できるようになります。また、処方薬や40歳以上の人が受ける「特定健康診査」の情報は、患者同意の上で医師と共有することも可能です。これで、診察をより円滑に行うことができます。

    マイナンバーカードと連携される情報 開始時期
    ・特定健診情報 2021年3月
    ・薬剤情報
    ・医療費情報
    2021年10月
    ・手術、移植、透析、医療機関名などの情報 2022年夏

    ※開始時期はあくまでも予定

    一部の書類が窓口で提示不要になる

    マイナンバーカードと健康保険証を連携させると、以下のような書類を窓口に持参する必要がなくなります。

    書類 概要
    被保険者資格証明書 国民健康保険税を滞納した場合などに保険証の代わりとして使用できるもの
    限度額適用認定証
    (限度額適用・標準負担減額認定証)
    医療費が高額になりそうな場合、窓口で提示すると一ヶ月分の医療費が一定の金額となるもの
    特定疾病療養受療証 対象疾病の医療費が高額な場合、窓口で提示すると一ヶ月分の医療費が一定の金額となるもの

    限度額適用認定証(限度額適用・標準負担減額認定証)については、従来のような事前申請も不要になります。マイナンバーカードによる受診に対応している医療機関では、自動的に限度額が適用される仕組みになるわけです。

    医療費控除の申請がラクになる

    医療費の情報がマイナンバーカードと連携されることで、2021年分の確定申告から「医療費控除」の申請が行いやすくなる予定です。具体的には、電子申告の際に、医療費の情報がマイナポータルを通じて自動入力されるようになります。

    Q.1 保険証として利用するには?

    マイナンバーカードを健康保険証として利用するには、事前の登録が必要です。スマホやパソコンから「マイナポータル」のサイトにアクセスして登録を行います。もちろん、この登録にお金はかかりません。

    マイナポータルのトップページから申し込む

    登録の受付はすでに始まっていますが、実際にマイナンバーカードで受診できるようになるのは2021年3月からです。事前登録を済ませておかないと、マイナンバーカードを所持していても、健康保険証の代わりに使用することはできません。

    Q.2 全国の病院・薬局で使えるようになるの?

    2021年3月の時点では、すべての病院・薬局がマイナンバーカードでの受診に対応するわけではありません。開始当初は全国で約60%の医療機関に導入される予定です。国は、2023年3月末までにおおむねすべての医療機関へ導入することを目指しています。

    マイナンバーカードの保険証利用に対応している病院や薬局は、厚労省のHP上で確認できるようになる見込みです。また、対応していることを示すポスターなどが受付などに掲示されるでしょう。

    Q.3 今後は保険証が廃止されるの?

    マイナンバーカードの保険証利用が始まっても、保険証自体が廃止となるわけではありません。マイナンバーカードを登録しても、これまで通り手元にある健康保険証を使って受診できます。

    医療機関の受診に使用するもの

    マイナンバーカードを登録している人 マイナンバーカードを登録していない人
    マイナンバーカード or 健康保険証を使用 健康保険証を使用

    つまり、登録していればマイナンバーカードと健康保険証のどちらでも好きな方を利用できるということです。たとえば、うっかり健康保険証を忘れてしまった!というとき、代わりにマイナンバーカードで受診できます。

    Q.4 保険証が替わる際はどうなるの?

    転職や退職にともなって健康保険証が替わっても、マイナンバーカードの再登録は必要ありません。保険証の切り替え手続き中でも、新しい健康保険証の発行を待たずにマイナンバーカードで受診することができます。

    保険証が手元になくてもマイナンバーカードで受診できる

    ただし、医療保険の加入・異動手続きなどは従来どおり行わなくてはなりません。個人事業主の場合、扶養から外れた際や引っ越しをしたときなどに国民健康保険へ加入手続きする必要が生じます。

    Q.5 マイナンバーを知られることはない?

    マイナンバーカードを健康保険証として使用しても、自分のマイナンバー(12桁の番号)を知られることはありません。病院や薬局の窓口でカードは預けませんし、医療機関へ共有される情報にマイナンバーは含まれません。

    引用

    医療機関・薬局がマイナンバー(12桁の番号)を取り扱うことはありません。マイナンバー(12桁の番号)ではなく、マイナンバーカードのICチップ内の利用者証明用電子証明書を利用します。

    医療機関・薬局がマイナンバー(12桁の番号)を取り扱うのですか。 – マイナポータル

    病院や薬局が扱うのは、健康保険証に記載されている「記号番号」です。これは従来から変わりません。この記号番号によって、保険資格が有効か、保険情報に変更がないかなどを確認しています。

    まとめ

    2021年3月からは、健康保険証かマイナンバーカードのどちらかで病院や薬局を受診できるようになります。マイナンバーカードを使う場合、マイナポータルから事前に登録を済ませておく必要があります。

    医療機関を受診する流れ - 健康保険証とマイナンバーカード

    最後に、本記事で解説してきた内容をFAQ形式でまとめておきます。

    FAQまとめ

    Q. マイナンバーカードの保険証利用はいつから開始?
    A. 2021(令和3)年3月から各医療機関で順次対応が開始される
    Q. マイナンバーカードを保険証として利用することのメリットって?
    A. 以下のようなメリットがある
    ・薬剤情報や医療費情報などを閲覧できるようになる
    ・一部の書類が窓口で提示不要になる
    ・新しい保険証の発行を待たずに受診できる
    ・医療費控除の申請がラクになる(2021年分の確定申告から)
    Q. すべての病院や薬局で使えるようになるの?
    A. 開始当初では、全国約60%の医療機関への導入を予定している。国は2023年3月末までにすべての医療機関へ導入する目標を設定している
    Q. マイナンバーカードの保険証利用が開始したら保険証は使えなくなる?
    A. マイナンバーカードの保険証利用がスタートしても、保険証自体が廃止されるわけではない。従来どおり、保険証での受診も可能
    Q. マイナンバーを知られてしまうのでは?
    A. 病院や薬局の職員がマイナンバーを直接見聞きすることはない

    2021年3月以降も従来どおり健康保険証で受診することはできるので、慌ててマイナンバーカードを作成する必要はありません。とはいえ、マイナンバーカードで利用するメリットもあるので、すでにマイナンバーカードを所持している人は事前登録を済ませておくといいでしょう。