電子納税の方法まとめ【2020年版】ネットで国税を納める方法

更新日: 2020/09/02 投稿日: 2020/01/14
電子納税の方法まとめ【2020年版】ネットで国税を納める方法

2020年現在、ネットを通じて国税を「電子納税」する方法を、4つに大別して紹介します。これらは前提として、確定申告をe-Taxで行う場合と、書面で行う場合で、選べる方法が異なります。

INDEX

目次

    電子納税の方法一覧 – 4つの方法

    電子納税の方法を、下記の4つにまとめました。国税庁の説明では「クレジットカード納付」が電子納税に入っていませんが、これもネット経由で納税する方法なので、本記事では電子納税のひとつとして紹介しています。

    まず検討すべきは「書面で確定申告をするか、e-Taxで電子申告をするか」ということ。これによって選べる方法が異なります。なお「電子納税」と「電子申告」は別の手続きを指すので注意しましょう。「電子申告」をしなくても「電子納税」ができる方法もあります。

    申告の方法 納付の方法
    ダイレクト納付 e-Tax 預貯金口座からの振替
    「登録方式」の電子納税 e-Tax ネットバンキング等での払い込み
    「入力方式」の電子納税 書面 or e-Tax
    クレジットカード納付 書面 or e-Tax 専用サイトでのカード払い

    国税を電子納税するのであれば、基本的に上記いずれかの方法を選ぶことができます。本記事では、納税者の多い所得税を例に、納付方法や納付日を紹介していきます。

    e-Taxとは – 国税の電子申告・電子納税システム

    国税庁が運営する「e-Tax」とは、インターネット上で国税の電子申告・電子納税ができるシステムのこと。利用するには、税務署の窓口かネット上で「電子申告・納税等開始届出書」を提出する必要があります。

    電子申告にはマイナンバーカードが必要

    e-Taxで電子申告をするには「電子証明書」が搭載されたマイナンバーカードと、それを読み取るカードリーダーなどが必要になります。電子申告は慣れれば便利ですが、始める際にはこれらを用意する手間がかかるということです。

    ちなみに現時点では、暫定的にマイナンバーカード無しでも電子申告ができます。しかし、その場合は税務署での厳格な本人確認が必要になるため、いずれにしても手続きの手間はかかります(ID・パスワード方式)。
    >> どっちがいい?ID・パスワード方式とマイナンバーカード方式

    電子納税の方法比較 – それぞれの特徴

    4種類ある電子納税の方法について、それぞれの特徴を以下にまとめます。確定申告や納付の方法に注意して、自分に合った方法を見つけましょう。

    ダイレクト
    納付
    「登録方式」の電子納税 「入力方式」の電子納税 クレジット
    カード納付
    事前の届出 必要 不要 不要 不要
    書面での
    確定申告
    △(※) △(※)
    e-Taxでの
    電子申告
    マイナンバー
    カード等
    必要 必要 不要 不要
    納付の方法 預貯金口座
    からの振替
    ネットバンクやATMからの払込み(ネット銀行OK) 専用サイトでのカード払い
    手数料 かからない かかる かかる かかる

    ※別途でe-Taxの操作が必要になる

    基本的に「ダイレクト納付」と「登録方式」は、電子申告をする人向けの納付方法です。書面で確定申告をした場合でも利用できますが、別途でe-Taxの操作が必要になります。慣れればラクですが、事前の準備がやや面倒です。

    書面で確定申告をした場合は「クレジットカード納付」がカンタンです。「入力方式」も選択できますが、e-Taxの開始手続きまで済ませておかないと利用できません。ちなみに、開始手続きだけならマイナンバーカードなどは不要です。

    ① ダイレクト納付 – 預貯金口座からの振替

    「ダイレクト納付」とは、e-Taxで電子申告をしたのちに、預貯金口座から振替で納付する方法のこと。申告から納付までをe-Tax経由で完結できるため、慣れれば手間の少ない方法です。電子納税では唯一、振替手数料がかかりません。

    ちなみに、書面で確定申告をした場合でも、利用できないわけではありません。ただ、書類提出後にe-Taxのシステム上で「納付情報登録」を行う必要があります。

    ダイレクト納付 – 預貯金口座からの振替

    初めてダイレクト納付を利用する際は、おおよそ1ヶ月前までに「ダイレクト納付利用届出書」を税務署に提出する必要があります。この届出は、ネット上で提出することができません。税務署に書面で提出しましょう。

    「振替納税」との違い

    電子納税とは言えませんが、「振替納税」もダイレクト納付と同じように預貯金口座から振替で所得税を納付できる方法です。しかし所得税の納付に関して、ダイレクト納付と振替納税はそれぞれ以下のような点で異なります。

    ダイレクト納付 振替納税
    事前の申請 「利用届出書」を税務署へ 「振替依頼書」を税務署へ
    申告の方法 e-Tax e-Tax or 書面
    所得税の振替日 2/16~3/15で指定できる 4月中旬

    ダイレクト納付なら、口座からの振替日を、納付期限までの間で指定できます。とはいえ、振替納税のように、4月中旬まで振替の猶予があるわけではありません。所得税であれば、原則3月15日までに口座振替をする必要があります。

    ちなみに、ダイレクト納付と振替納税は、実店舗を持たないネット銀行には対応していません。楽天銀行やジャパンネット銀行などの口座から払い込みをしたい場合は、「登録方式」か「入力方式」を選択しましょう。

    ダイレクト納付のメリット・デメリット

    メリット デメリット
    • e-Taxに慣れていれば手間が少ない
    • 振替日を指定できる
    • 振替の手数料がかからない
    • 事前の申請が必要
    • e-Taxに不慣れだと難しい
    • ネット銀行には対応していない

    ② 「登録方式」の電子納税 – ネットバンキング等での払い込み

    「登録方式」では、e-Taxで電子申告をしたのち、メールで通知される「納付区分番号」をインターネットバンキングやATMの納税画面に入力して払い込みをします。事前の手続きは必要ありません。

    なお、書面で確定申告をしても、e-Tax上で「納付情報登録」を行えば登録方式の電子納税が可能です。とはいえ、その場合「入力方式」なら「納付情報登録」の手間を省けるので、わざわざ登録方式を選択するメリットはあまりありません。

    「登録方式」の電子納税方法 – ネットバンキング等での払い込み

    登録方式の場合、手続きの流れは「ダイレクト納付」とほとんど同じです。そのため基本的には、手数料のかからない「ダイレクト納付」をおすすめします。申請を出し忘れた場合や、ネット銀行を利用したい場合などに登録方式を選択しましょう。

    現時点で国税の納付に対応している主なネット銀行は「楽天銀行」や「ジャパンネット銀行」のみですが、今後はさらに増えていくと思われます。

    「登録方式」のメリット・デメリット

    メリット デメリット
    • 事前の申請が不要
    • ネットバンキングで納付できる
    • 一部のネット銀行に対応している
    • 納付の際に手数料がかかる
    • e-Taxに不慣れだと難しい

    なお、登録方式でかかる手数料とは、ネットバンキングやATMが定めている振込手数料(払込手数料)のことです。

    ③ 「入力方式」の電子納税 – ネットバンキング等での払い込み

    「入力方式」の場合は、ルールに従って組み合わせた「納付目的コード」を使って、インターネットバンキングやATMから納付を行います。e-Taxは、利用登録まで済ませておけばOKです。

    入力方式は、ネットバンキング派の人にとって最も手軽な方法だと言えます。とはいえ、e-Taxの開始手続きまでは必要なので、それが面倒であれば「クレジットカード納付」を選択しましょう。

    納付目的コードを使って納付を行う入力方式の流れ

    なお「納付目的コード」は、税目・申告区分・元号・課税期間のそれぞれを表す数字を組み合わせるだけでカンタンに作れます。

    入力方式で使用する納付目的コード

    ちなみに、e-Taxで電子申告をした場合でも入力方式を利用することはできます。しかし、せっかく電子申告をしたなら、「ダイレクト納付」や「登録方式」を選択するほうがスムーズです。

    「入力方式」のメリット・デメリット

    メリット デメリット
    • 事前の申請が不要
    • ネットバンキングで納付できる
    • ネット銀行に対応している
    • e-Taxの開始手続きまでは必要
    • 納付の際に手数料がかかる

    入力方式では、利用するネットバンキングやATMの定める振込手数料がかかります。また、今のところ国税の納付に対応している主なネット銀行は「楽天銀行」や「ジャパンネット銀行」のみですが、さらに増えていくことが予想されます。

    ④ クレジットカード納付 – 専用サイトでのカード払い

    クレジットカードで所得税を納める場合は、書面かe-Taxで申告を行ったのち「国税クレジットカードお支払サイト」から手続きをします。書面で確定申告を行う場合、e-Taxの操作は一切必要なく、納付金額や個人情報をサイトに入力するだけでOKです。

    クレジットカード納付は、事前の申請やe-Taxの操作などといった、面倒な手続き一切ナシで電子納税ができる唯一の方法です。ただし、納付金額に応じた手数料がかかります。

    クレジットカード納付の流れ【国税クレジットカードお支払サイト】

    ちなみに、クレジットカード納付の場合は、通常のカード払いと同じで、引き落とし日までに日数があきます。1~2ヶ月程度ですが、資金繰りがシビアな人にとってはメリットのひとつになるでしょう。

    クレジットカード納付の手数料

    クレジットカード納付の場合、最初の1万円までは84円(税込)、その後1万円を超えるごとにさらに84円(税込)の手数料がかかります。ただし、ポイント還元率の高いカードを使っていれば、事実上ポイントで手数料を相殺できる場合もあります。

    クレジットカード納付のメリット・デメリット

    メリット デメリット
    • 事前の申請が不要
    • e-Taxの操作は一切不要でカンタン
    • クレジットカードのポイントが貯まる
    • 決済から引き落としまで時間差がある
    • 納付金額に応じて手数料がかかる
    • カードの限度額によっては納付不可

    まとめ – 電子納税のポイントとおすすめの納付方法

    2020年現在の電子納税の方法を、大きく4つに分けて見てきました。所得税の納付はどの方法でも可能です。ただし、「書面での確定申告」と「e-Taxでの電子申告」のどちらを行うかによって、手順が異なる場合もあります。

    確定申告の方法 納付の方法
    ダイレクト納付 e-Tax 預金口座からの振替
    「登録方式」の電子納税 e-Tax ネットバンキング等での払い込み
    「入力方式」の電子納税 書面 or e-Tax
    クレジットカード納付 書面 or e-Tax 専用サイトでのカード払い

    なお、e-Taxの利用を始める際には、税務署の窓口かネット上で「電子申告・納税等開始届出書」を提出する必要があります。

    「ダイレクト納付」がおすすめのケース

    • e-Taxで電子申告をして、預貯金口座からの振替で納付したい
    • e-Taxの一連の手続きに慣れておきたい

    ダイレクト納付は、手数料をかけずに電子納税ができる唯一の方法です。すでにe-Taxを利用している人や、機械の操作に苦手意識のない人におすすめです。

    「登録方式」がおすすめのケース

    • e-Taxで電子申告をして、ネット銀行から納付したい
    • e-Taxで電子申告をしたが「ダイレクト納付利用届出書」を出し忘れた

    登録方式の手続きは、ほとんどダイレクト納付と同じです。何らかの理由でダイレクト納付を利用できない場合に、登録方式を選択しましょう。登録方式なら、事前の申請が必要ありません。

    「入力方式」がおすすめのケース

    • 書面で確定申告をして「ネット銀行」から納付したい
    • マイナンバーカードの発行手続きなどをせずに電子納税をしたい

    入力方式は、書面で確定申告を行った場合に利用するのが便利です。納付金額によっては、クレジット納付よりも手数料を抑えられるため、ひとまず電子納税を試してみたいという人におすすめです。

    「クレジットカード納付」がおすすめのケース

    • 窓口納付は面倒だが、e-Taxにも登録していない
    • 支払手数料よりもカードの還元ポイントのほうが大きくなる

    クレジットカード納付の場合は、事前の準備などが一切不要です。納付手続きを行う専用サイトの操作もシンプルでカンタン。ただし、納付金額に応じて支払手数料がかかるため、納付金額が少ない人や、カードのポイント還元率が高い人におすすめです。