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スマホで電子申告が可能に!freeeとマネーフォワードのクラウド会計ソフト

更新日: 2021/03/26 投稿日: 2021/02/25
スマホで電子申告が可能に!freeeとマネーフォワードのクラウド会計ソフト

大手クラウド会計ソフトメーカーの「freee(フリー)」と「マネーフォワード」が、スマホアプリからの電子申告に対応しました。本記事では「これを機にスマホで電子申告がしたい!」という個人事業主向けに、アプリの比較情報をまとめています。

INDEX

目次

    freee・マネーフォワードならスマホ申告ができる!

    これまで、個人事業主の電子申告はパソコンから行うものでした。しかし今年から、クラウド会計ソフト「freee」と「マネーフォワード クラウド確定申告」のユーザーは、スマホアプリで電子申告ができるようになりました。

    freee(フリー) マネーフォワード
    アカウント料金
    最安の月額プラン
    スターター
    1,298円(税込)/月
    パーソナルミニ
    1,078円(税込)/月
    アプリ料金 ダウンロード無料
    スマホアプリ freeeのスマホアプリ マネーフォワードのスマホアプリ
    対応OS iOS・Android
    申告の種類 白色申告・青色申告
    必要なもの

    * マネーフォワードは無料トライアル期間中でも電子申告できる

    freeeの場合、2つのスマホアプリを組み合わせて電子申告をします。といっても、アプリ間の移動はスムーズなので、煩わしさは感じません。マネーフォワードの場合は、1つのスマホアプリだけで電子申告できます。

    なお、スマホアプリ版とWeb版のアカウントは共通です。したがって、すでに有料プランへ加入済みのアカウントを持っている人は、スマホアプリで新たに追加料金が発生することはありません。

    会計ソフトのスマホアプリでできること

    freeeとマネーフォワードのスマホアプリには、下記のような日常の会計業務で必要な機能が備わっています。両社で若干の違いはありますが、基本的な機能は同じです。

    • 手入力による帳簿づけ
    • 取引情報の自動取り込みによる帳簿づけ
    • レシート撮影による帳簿づけ
    • 分析レポートの自動作成
    • 確定申告書類の作成
    • 電子申告

    ここからは、書類作成と電子申告の機能に絞って説明していきます。ほかの機能も詳しく比較したい人は、下記のページを参考にしてください。
    >> 大手クラウド会計ソフトのスマホアプリを比較!

    比較① 作成できる書類

    確定申告で提出する書類を、スマホアプリからも手軽に作成できます。第三表や第四表など、特殊な申告で提出する書類については、freee・マネーフォワード共にスマホアプリでは作成できません。

    作成できる申告書類

    freee(フリー) マネーフォワード
    Web版 スマホアプリ Web版 スマホアプリ
    収支内訳書 ○*
    青色申告決算書 ○*
    申告書B
    (第一表・第二表)
    ○*
    申告書 第三表 × × ×
    申告書 第四表 × × ×
    申告書 第五表 × × × ×

    * 一部の項目はアプリ未対応

    freeeの場合、Web版はさまざまな書類に対応していますが、スマホアプリでは下記のように対応していない項目があります。

    引用

    以下の項目については、Web版から入力いただく必要があります。
    ・基本情報の「依頼税理士等」
    ・家事消費
    ・借入金利子の内訳
    ・不動産所得の収入の内訳
    ・土地等を取得するために要した負債の利子の額
    ・利子割引料の内訳
    ・貸倒引当金
    ・本年度中における特殊事情
    ・譲渡所得など、確定申告書B第三表に記入する内容

    WEB版からの入力が必要な事項(Android)- freee

    マネーフォワードはWeb版と同じで、第三表~第五表には未対応です。

    書類はパソコンで作成してもOK

    Web版とスマホアプリで常にデータが共有されるので、スマホ申告をする場合でも、書類作成まではPCを使っても構いません。つまり、「PCで作った書類をスマホから送信する」こともできます。

    比較② 書類作成時の画面

    申告書類の作成画面は、基本コンセプトからしてずいぶん異なる印象です。特に、freeeの操作画面は独特で、好みが分かれるところです。

    freee(フリー) マネーフォワード
    申告書類の作成 - freeeスマホアプリ 確定申告書の作成画面 - マネーフォワードのスマホアプリ
    タップすると入力欄が出てくる チェックすると画面が切り替わる

    freeeは、上から順に質問に答えていくことで、抜け漏れなく書類作成できるような設計です。あまり画面が切り替わることもないので、サクサク進められます。ただ、人によっては、質問形式そのものがクドいと感じてしまうかもしれません。

    マネーフォワードは一覧性が高く、申告する項目だけをサッと入力したい人に向いています。ただ、画面切り替えが頻繁にあるので、ちょっと迷子になりやすいです。

    用語説明の丁寧さ・わかりやすさ

    freee(フリー) マネーフォワード
    扶養控除の「所得」のヘルプ - freeeのスマホアプリ 扶養控除の「所得」のヘルプ - マネーフォワードのスマホアプリ
    説明はやや乱雑だが、わかりやすい 説明は丁寧だが、やや要領を得ない

    上記は、いずれも「扶養控除」において「所得」を説明した文章です。freeeには、このようなヘルプが各所に散りばめられています。一方、マネーフォワードは、freeeに比べるとヘルプの数自体が少なめです。

    決算整理のしやすさ – 減価償却・棚卸し・家事按分

    freee(フリー) マネーフォワード
    仕入れや家事按分の入力 - freeeのスマホアプリ なし
    申告書の作成画面からも決算整理ができる 仕訳画面に戻らないと決算整理はできない

    決算整理とは、ざっくりいうと、その年の収入に含めるべきものがきちんと含まれているか、その年の経費に含めてはいけないものが含まれていないかを、年末時点で区切って整理することです。通常は、帳簿づけの段階で済ませます(決算整理仕訳ともいう)。

    freeeなら申告書類を作成する段階においても、上記のように仕入れや家事按分など、決算整理に関する質問をしてくれます。なので手間は増えてしまいますが、やはり抜け漏れが生じにくいです。

    マネーフォワードの場合は、アプリ版では仕訳画面からでないと決算整理ができません。

    比較③ 電子申告の機能

    どちらのスマホアプリでも、電子申告のおおまかな流れは同じです。freeeは電子申告専用の「電子申告アプリ」を使いますが、手間が大きく変わるわけではありません。

    申告時に使用するスマホアプリ

    freeeの場合 マネーフォワードの場合
    申告書作成 freeeのスマホアプリ「会計アプリfreee」 マネーフォワードのスマホアプリ
    電子申告
    (データ送信)
    freeeのスマホアプリ「電子申告アプリ」

    freeeで電子申告 – スマホアプリ

    電子申告の流れ - freeeのスマホアプリ

    freeeでは、2つのスマホアプリを連携させて申告データを送信します。スムーズに連携でき、操作に迷うことはありません。あえて面倒な点を挙げるなら、2つのアプリを組み合わせて使う都合で「利用者識別番号」を2回入力する必要があることくらいです。

    マネーフォワードで電子申告 – スマホアプリ

    電子申告の流れ - マネーフォワードのスマホアプリ

    マネーフォワードでは、1つのアプリだけを使います。実際に操作してみると、freeeよりもサクサク進められるよう感じました。

    まとめ – freeeとマネーフォワードを比較

    freeeもマネーフォワードも、1ヶ月間は無料でお試しできます。特にマネーフォワードなら、お試し期間中でも電子申告機能を使えます。freeeの場合、お試し期間中は電子申告機能を使えません。

    【比較表】アカウント利用料金(税込)

    freee マネーフォワード
    スターター
    1,298円/月
    12,936円/年

    スタンダード
    
2,618円/月
    
26,136円/年

    プレミアム

    43,780円/年

    パーソナルミニ
    1,078円/月
    10,560円/年

    パーソナル

    1,408円/月
    
12,936円/年

    パーソナルプラス

    39,336円/年

    両社ともに、確定申告月だけの契約も可能です。すぐに解約しても、アカウントを消さなければ、有料期間やお試し期間中に入力したデータは保持されます。

    一方、「これを機に会計ソフトを本格的に使い始めるよ!」という人は、日々の帳簿づけ機能の使い勝手なども総合的に考えて、サービスやプランを選択する必要があるでしょう。このような観点からは、以下の記事で詳しく比較しています。
    >> クラウド会計ソフトの主要3社を比較!弥生・マネーフォワード・freee

    【比較表】freeeとマネーフォワードのスマホアプリ

    freee(フリー) マネーフォワード
    アプリ料金 ダウンロード無料
    スマホアプリ freeeのスマホアプリ マネーフォワードのスマホアプリ
    申告の種類 白色申告・青色申告
    対応OS iOS・Android
    ①作成できる書類 ・収支内訳書
    ・青色申告決算書
    ・確定申告書B
    ※一部の項目は未対応
    ・収支内訳書
    ・青色申告決算書
    ・確定申告書B
    ②書類作成の画面 ・質問形式で抜け漏れ防止
    ・ヘルプが多くわかりやすい
    ・決算整理もできる
    ・必要項目を見つけやすい
    ・ヘルプは少ないが丁寧
    ・決算整理は仕訳画面で行う
    ③電子申告 2つのアプリを連携させる 1つのアプリで完結

    「スマホでの電子申告」で比較すれば、両社とも料金や機能面では大差ありません。ただ、インターフェイスが大きく異なります。お試しキャンペーンなどで実際に使ってみて、操作しやすい方を選ぶとよいでしょう。