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e-TaxでICカードリーダーが不要に【2022年1月~】

更新日: 2021/11/26 投稿日: 2021/11/26
e-TaxでICカードリーダーが不要に【2022年1月~】

従来、個人事業主がe-Taxで電子申告をするなら「ICカードリーダー」が必要と言われてきました。しかし、令和4年(2022年)1月から、「対応機種のスマホ」でほぼ完全に代用できるようになります。

INDEX

目次

    QRコード認証ができるようになる!

    2022年1月から、パソコン版の「確定申告書等作成コーナー」が使いやすくなります。マイナンバーカードでログインする際、スマホを用いた「QRコード認証」により、ICカードリーダーが不要になります(iPhone7~にも対応)。

    「QRコード認証」の流れ – ICカードリーダーをスマホで代用!

    QRコード認証の流れ - 確定申告書等作成コーナーをパソコンで利用する場合

    確定申告書等作成コーナーには、わかりやすく言うと「パソコン版」と「スマホ・タブレット版」の2種類があります。個人事業主は「パソコン版」を使用する必要があります。スマホ・タブレット版は、決算書の作成・送信に対応していないからです。

    確定申告書等作成コーナーの画面

    パソコン版 スマホ・タブレット版
    パソコンから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスしたときの画面 確定申告書等作成コーナー - スマホ・タブレット用の画面
    事業・不動産所得の電子申告ができる 事業・不動産所得の電子申告ができない*

    * 厳密に言うと、収支内訳書・青色申告決算書の作成・送信ができない

    従来、QRコード認証は「スマホ・タブレット版」でしか利用できませんでした。2022年1月のアップデート後は、新たに「パソコン版」でも利用できるようになるわけです。

    これまでとの違いをわかりやすく

    ここからの説明は、「パソコン版」の確定申告書等作成コーナーのみに焦点を当てます。確定申告書等作成コーナーから電子申告するには、次のどちらかの方式で本人確認が必要です。

    マイナンバーカード方式 マイナカードのICチップを読み取って本人確認などを行う
    (マイナカードが必要)
    ID・パスワード方式 事前に税務署職員との対面による本人確認を済ませておく
    (マイナカードは不要)

    「マイナカード」は「マイナンバーカード」の一般的な略称です

    「マイナンバーカード方式」の場合、マイナンバーカードのICチップを読み取る手段が必要です。今回、下表の通り、新たに「QRコード認証」という手段が加わります(正式には「二次元バーコード認証」という)。

    【2022年1月~】パソコン版の確定申告書等作成コーナー

    読み取り手段 主な特徴・注意点など
    マイナンバー
    カード方式
    ICカードリーダー マイナカード対応のカードリーダーを
    購入する必要がある
    Bluetooth連携 「Windowsパソコン & Androidスマホ」
    の組み合わせに限る
    ※ iPhoneには非対応…
    QRコード認証
    【NEW!!】
    対応機種のスマホさえあればOK
    ※ iPhoneにも対応!(iPhone7~)
    ID・パスワード
    方式
    (カード読み取り不要) 一部、機能が制限される
    (電子申告には支障なし)

    確定申告書等作成コーナーを利用する上では、今後「Bluetooth連携」の出番はないでしょう。「QRコード認証」のほうが対応機種などの範囲が広く、操作もはるかに簡単だからです。

    ただし、お持ちのスマホがマイナンバーカード対応機種でない場合は、「Bluetooth連携」「QRコード認証」のどちらも利用できないので注意しましょう。

    【おさらい】市販の会計ソフトについて

    会計ソフトのユーザーは、日々の帳簿データから、確定申告書類のデータをほぼ自動で作成できます。これをe-Taxソフトなどに読み込んで(=インポートして)、そのまま電子申告できます。

    会計ソフトのユーザーがe-Taxで電子申告を行う方法

    インポートする場合は、マイナンバーカードの読み取りが必須です(ID・パスワード方式は利用不可)。「ICカードリーダーなんて持ってないよ!スマホで代用したい!」というユーザーには、以下のインポート先をおすすめします。

    おすすめのインポート先 – 大手メーカー3社の場合

    弥生 freee マネーフォワード
    e-Taxソフト(WEB版)
    QRコード認証可
    freee電子申告アプリ*
    スマホ申告
    クラウド確定申告アプリ*
    スマホ申告

    * いずれも、会計ソフトメーカーが独自に提供している申告ツールの名称

    上表の「スマホ申告」とは、申告書データをスマホアプリで作成・送信する申告方法を指します。これならスマホだけで作業が完結するため、QRコード認証すら不要です。

    したがって、大手メーカー3社の個人事業主向けクラウド会計ソフトであれば、上表のインポート先を選ぶことで、ICカードリーダーなしで電子申告できます。詳しくは、以下の記事をご覧ください。

    e-Taxと相性のよい会計ソフトとは? 大手3社を徹底比較!

    まとめ

    個人事業主が電子申告する場合、主な方法として、以下の5つが挙げられます。2022年1月からは、対応スマホを用いた「QRコード認証」を利用できる場面が増えます。

    「QRコード認証」の可否 – 主な電子申告方法5つ

    これまで
    (~2021年12月)
    これから
    (2022年1月~)
    確定申告書等作成コーナー
    マイナンバーカード方式
    できない できる
    確定申告書等作成コーナー
    ID・パスワード方式
    カード読み取り不要 カード読み取り不要
    市販の会計ソフト
    e-Taxソフト(WEB版)経由
    できる できる
    市販の会計ソフト
    e-Taxソフト経由
    できない できない
    市販の会計ソフト
    会計ソフトの申告ツール
    スマホ申告なら不要 スマホ申告なら不要

    インストール版のe-Taxソフトは、2022年1月以降も「QRコード認証」が利用できません。とはいえ、個人事業主の電子申告においては、「どうしてもe-Taxソフトじゃないとダメ!」というケースは少ないでしょう。

    このレアケースを除けば、ICカードリーダーがなくても、今後はスマホで代用できるようになります(2022年1月~)。したがって、対応機種のスマホをお持ちの方は、基本的にICカードリーダーは購入しなくてOKです。

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