新型コロナウイルス対応による就業環境の変化で、副業を始めてみようと考えている会社員や学生も少なくないでしょう。本記事では、在宅でできる副業を「商品を販売する」「業務を請け負う」「広告収入を得る」の3つに分けて紹介していきます。
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目次
在宅で副業するには?
新型コロナの影響で、職場が休業になったり、リモートワークへ移行したりと、自由に使える時間が増えた方も多いかと思います。そこで「空いた時間を有効活用して、外出しなくてもできる副業を始めたい!」という方に向けて、オンラインでできる副業をざっくりと3種類に分けて紹介していきます。
- 商品を販売する
- 業務を請け負う
- 広告収入を得る
一般的に、本業以外で収入を得ることを総じて「副業」といいますが、法律上は明確に定義されていません。広い意味ではアルバイトなども副業に含まれますが、本記事では、企業に雇用されずに自分の力で収入を得るスタイルを副業として扱っています。
なお、会社に勤めている場合は就業規則で副業が制限されていないか確認しておきましょう。場合によっては、懲戒処分を言い渡される可能性があります。
① 商品を販売する
ネットショップなどで商品を販売して利益を得るタイプの働き方は、副業が初めての方でもイメージしやすいのではないでしょうか。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- オリジナルグッズを作成して販売する
- せどり
- 自分で撮影した写真素材を売る
- LINEスタンプを作成・販売する
手先が器用、グッズのデザインを考えるのが得意といった方は、オリジナルグッズを作成・販売して稼ぐと良いでしょう。「minne(ミンネ)」や「SUZURI(スズリ)」などのオンラインショップを利用すれば、事務的なコストを抑えて商品を販売できます。
掘り出し物を安価で仕入れ、販売して稼ぐ「せどり」という方法もあります。ただ、ビジネス目的で中古品を転売するには「古物商許可」が原則必要です。これらの業務を無許可で行っていると、処罰・逮捕の対象になるので気をつけましょう。
ちなみに、自分の持ち物をメルカリやヤフオクで販売する程度であれば、古物商許可は基本的に必要ありません。
② 業務を請け負う
業務委託のように、企業と契約を結んで仕事をする働き方もあります。クラウドソーシングサイトに登録して、仕事を受注するスタイルも目立ってきました。クラウドソーシングサイトでは、以下のような仕事があります。
- Webデザイン
- プログラミング
- ライティング
- 通訳・翻訳
- データ入力
「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサイトでは、決まった案件のなかから自分で仕事を見つけて応募します。
しかし、近頃は「ココナラ」のように、自分の得意分野をあらかじめ提示しておいて、働き手が欲しい人に見つけてもらう、スキルマーケットと呼ばれるサイトもあります。
③ 広告収入を得る
ブログやサイトを運営して広告収入を得る方法もあります。広告のスタイルには、主に以下のようなものがあります。
- アフィリエイト広告
- クリック報酬型広告
- 記事広告
- 純広告
アフィリエイトとは、カンタンにいうと成果報酬型の広告のことです。訪問者がブログに設置された広告やリンクから商品を購入すると、広告主からブログ管理者に報酬が支払われます。
また、ブログが軌道に乗れば、記事広告(タイアップ広告)や純広告(固定報酬型広告)を企業から持ちかけられる可能性もあります。
副業を始めたら – 場合によっては確定申告が必要
会社員の場合、副業によって得た所得が年間20万円を超えたら、所得税の確定申告を行う義務が生じます。この「所得20万円」というのは、単に副業によって得たお金そのものを指すわけではありません。
- 確定申告とは
- 一年間の所得や所得税額を計算し、国に“申告”して、税額を“確定”させる手続きを「確定申告」という。基本、給与所得しかない会社員には確定申告の義務はない。ただ、副業などで一定以上の所得が生じれば、自ら確定申告を行う必要がある。
>> 確定申告について詳しく
「収入」と「所得」は別モノです。「収入」から「必要経費」を差し引いた後に残るのが「所得」です。
たとえば、ハンドメイド作品の売り上げ(収入)が年間で30万円あったとします。作品の制作費用(必要経費)が20万円なら、所得は10万円なので確定申告をする必要はありません。ただ、制作費用が5万円なら、所得は25万円になるので確定申告が必要です。
そもそも必要経費って?
必要経費とは、カンタンにいうと収入を得るために必要とした費用のことです。ハンドメイド作品をネットで販売している場合、作品の制作に必要な材料の費用や、商品を発送するための梱包材の費用などが必要経費にあたります。
在宅ワークの種類まとめ
最後に、本記事で紹介した在宅でできる副業をまとめておきます。
スキマ時間にできる主な在宅ワーク
- オリジナルグッズの作成・販売
- せどり
- 自分で撮影した写真素材を売る
- LINEスタンプを作成・販売する
- 企業と業務委託契約を結んで仕事を請け負う
- クラウドソーシングサイトで仕事を請け負う
- ブログを運営して広告収入を得る
アフターコロナの社会を見据えて、継続的に副業を行うことを視野に入れる人も少なくないかと思います。そこで注意したいのは、本業以外の年間所得が20万円を超えたら、確定申告が必要になるということです。
こうなると、会社で年末調整を受けても確定申告を行わないといけないので、副業の稼ぎはきちんと把握しておきましょう。また、副業を行う上で発生した請求書や領収書、レシートは、確定申告の書類を作成する際に必要なので、保管しておくとよいです。