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GビズID(ジービズアイディー)とは?
GビズIDとは、1つのID・パスワードで様々な行政サービスにアクセスできる、事業者向けの認証システムです。主に、補助金申請や、従業員の社会保険・雇用保険手続きの電子申請に使用します。
GビズIDの主な利用シーン
必須 |
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あると便利 |
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GビズIDが不要な手続きなど
- e-Taxによる確定申告
- マイナポータルへのログイン
GビズIDの利用は義務ではないので、必要な人だけアカウントを作りましょう。アカウントは「エントリー・プライム・メンバー」の3種別に分けられています。いまのところ、どれも無料で利用できます。
3つのアカウント種別
gBizIDエントリー | 即日作成できるアカウント(機能制限あり) |
---|---|
gBizIDプライム | 印鑑登録、審査済みのアカウント(機能制限なし) ※申請~アカウント付与まで2,3週間かかる |
gBizIDメンバー | gBizIDプライムに紐付いた従業員用のアカウント |
GビズIDのアカウント種別は、上記のように「gBizID ○○」と表記されます。なお、事業主自身は「gBizIDメンバー」のアカウントを利用することはないので、ひとまず「エントリー」と「プライム」の違いだけ知っておけばOKです。
「エントリー」と「プライム」の主な違い
gBizIDエントリー | gBizIDプライム |
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* GビズIDを用いる行政サービスに限る
機能的には「プライム」が上位互換です。とくに、補助金申請が目的の事業主にとって、「エントリー」はほぼ役に立ちません。
プライムアカウント作成の流れ
これから「gBizIDプライム」のアカウントを作成する個人事業主向けに、流れを説明します。まず、市役所などで「印鑑登録証明書」を発行してもらいましょう(発行日から3ヶ月以内の原本が必要)。
申請書は、GビズIDのWEBサイトで作成します。必要事項を入力する際、所在地などが印鑑登録証明書の内容と一致しているか確認しましょう。屋号がない人は、代わりに氏名を入力しておきます。
作成開始ボタン | 必要事項の入力 |
---|---|
![]() |
![]() |
「申請書」をプリントアウトして、必ず登録印で押印します。これを「印鑑登録証明書」と一緒に郵送します。送付先は「GビズID運用センター」です。
スマホアプリは認証機能のみ
GビズIDのスマホアプリは、ログイン時の認証にのみ使用します。といっても、スマホのSMS(ショートメッセージ)で代替できますから、アプリのダウンロードは必須ではありません。
【補足】GビズIDと紛らわしいもの
ここでは、オンラインの行政手続きで使用する「ID的なもの」を整理しておきます。まず、以下の2つは、個人認証(= オンラインサービスへのログインなど)に使用します。任意のパスワードを自分で設定することになります。
GビズID | 利用者識別番号・暗証番号* | |
---|---|---|
ID | メールアドレス | 数字16桁 |
パスワード (自分で設定する) |
半角英数記号8文字以上 | 半角英数8~50文字 |
代表的な用途 | 補助金申請 | e-Tax(電子申告など) |
* ID・パスワード(= 利用者識別番号・暗証番号)方式について詳しく
また、以下の2つは、個人や事業者を特定するための番号です。わかりやすくいえば「他人と重複しない氏名」のようなものです。
マイナンバー/法人番号 | 登録番号(インボイス制度) | |
---|---|---|
番号 | 数字12桁/数字13桁 | T+数字13桁 |
代表的な用途 | 確定申告などの税務全般 | 適格請求書 |
GビズIDの主な使いみち
jGrants | 各種の補助金申請システム |
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社会保険手続きの電子申請 | 「届書作成プログラム」の提供や利用方法など |
ミラサポplus | 中小企業向け補助金などの検索、電子申請の入力補助 |
e-Gov | 各府省に対する電子申請などの窓口サービス |
Gビズフォーム | 経産省が受け付ける各種電子申請 |
jGrantsを通じて補助金申請を行う場合、「gBizIDプライム」のアカウントが必要です。「gBizIDエントリー」では、補助金の申請はまずできないので気をつけましょう。
個人事業主の場合、社会保険などの電子申請は義務ではありません。書面で申請するなら、GビズIDは不要です。なので、補助金申請をしないのであれば、無理にアカウントを作成しなくてOKです。