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クラウド会計ソフトのメリット・デメリット【個人事業主向け】

更新日: 2021/10/21
クラウド会計ソフトのメリット・デメリット【個人事業主向け】

INDEX

目次

    クラウド会計ソフトのメリット・デメリット

    クラウド会計ソフトは、インターネットのブラウザ上でログインして利用します。ソフトを端末にインストールする必要はなく、アカウント登録をすればすぐに使い始められます。

    メリット デメリット
    1. OSやデバイスを問わずに利用できる
    2. 初心者でも使いやすいインターフェイス
    3. 銀行口座やクレジットカードを連携できる
    4. 会計データを自動バックアップ
    5. バージョンアップも自動
    1. ネット環境がないと利用できない
    2. サービスが終了したらソフトを使えない
    3. 経験者には馴染みのないインターフェイス
    4. メンテナンス中は操作できない
    5. クラウド未対応の税理士もいる

    利用料金は「月払い」か「年払い」のサブスクリプション形式です。導入時の初期費用や、バージョンアップ時の追加費用などは発生しません。

    一方、インストール型のソフトだと、月額・年額の利用料金は発生しません。ただ、基本的には最新版を毎年購入し、自分でソフトをバージョンアップしていく必要があります。バージョンアップをしないと、最新の税制に対応できない場合があります。

    ここからは、クラウド会計ソフトの主なメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。

    メリット① OSやデバイスを問わずに利用できる

    様々なデバイス(PC・スマホ・タブレット)で利用可能 - クラウド型ソフトのしくみ

    クラウド型ソフトは、インターネットに接続されたパソコンなら、OS(WindowsやMac)を問わずに利用できます。また、複数台のパソコンからアクセスすることも可能です。

    さらに、使用するデバイスにも制限はありません。パソコン以外に、スマホやタブレットからも操作できます。特にクラウド会計大手の「弥生」「freee」「マネーフォワード」は、自社のユーザー向けに無料のスマホアプリも提供しています。

    メリット② 初心者でも使いやすいインターフェイス

    クラウド会計ソフトは、初心者でも使いやすいのが特徴です。直感的に操作できるシンプルなインターフェイスで、簿記の専門用語が分からない人でも使えるよう配慮されています。

    帳簿づけ画面 確定申告書Bの作成画面
    やよいの青色申告オンラインの取引入力画面 やよいの青色申告 オンライン 確定申告書B作成画面

    操作画面は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

    確定申告書類の作成も、画面にしたがって必要事項を埋めていくだけで済ませられます。確定申告が初めての人でも、ソフトのガイドにしたがって操作することで申告書類が作成できます。

    メリット③ 銀行口座やクレジットカードを連携できる

    主要なクラウド会計ソフトには「自動仕訳機能」が搭載されています。銀行口座やクレジットカードをソフトに登録しておくと、この機能によって取引明細をソフトが自動で取得してくれます。

    取得した取引明細は、AIが自動で仕訳をして、勘定科目を提案してくれます。ユーザーは最終的なチェックをするだけでOKです。キャッシュレス決済がメインの人なら、記帳にかかる時間を大幅に削減できます。

    スマート取引取込 - やよいの青色申告 オンライン

    操作画面は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

    連携可能な金融機関はソフトごとに異なりますが、主要な銀行口座やクレジットカードなら、大抵どのソフトも対応しています。

    メリット④ 入力したデータは自動でバックアップ

    データはサーバー上に自動バックアップ - クラウド会計ソフトのしくみ

    クラウド会計ソフトに入力したデータは、運営会社のサーバーに自動保存され、バックアップも自動で行ってくれます。そのため、インストール型会計ソフトのようにユーザーが手動でバックアップ作業をする必要がありません。

    また、パソコン本体にデータが保管されるわけではないので、万が一パソコンにトラブルがあっても会計データは損なわれません。

    メリット⑤ バージョンアップが自動

    クラウド会計ソフトなら、ソフトのアップデートやバージョンアップが自動で行われます。ユーザーが何もしなくても、税制改正や申告書類の様式変更に対応してくれます。

    バージョンアップ費用はソフトの利用料金に含まれており、常に最新版のソフトを利用できます。インストール型ソフトのように、ソフトのアップデート操作をユーザーが行う必要はありません。

    デメリット① ネット環境がないと利用できない

    クラウド会計ソフトを利用するには、インターネット環境が必須です。インストール型のように、オフラインでソフトを操作することはできません。

    また、ソフトの操作性はインターネットの回線速度に依拠します。インターネットの通信速度が遅ければ、ソフトの動作も遅くなってしまいます。

    デメリット② サービスが終了したらソフトを利用できない

    サービスが終了すると、ソフトの乗り換えを余儀なくされてしまうので、新たに代替のソフトを探さなくてはなりません。実際「フリビズ」「ネットde青色申告」「ハイブリッド会計Crew」を運営していた3社が、2018年にサービスを終了しました。

    このリスクを考えると、運営元の経営が順調であるということは重要です。この点、近年のクラウド会計ソフト市場でトップシェアを保持している「弥生」「freee」「マネーフォワード」の3社は安心して利用できます。
    クラウド会計ソフトのシェア率・近年の推移

    デメリット③ 経理経験者には馴染みのないインターフェイス

    クラウド会計ソフトのインターフェイスは初心者向けなので、従来のインストール型ソフトとは操作感が大きく異なります。すでにインストール型を利用したことがある人は、クラウド型のインターフェイスを使いにくく感じるかもしれません。

    たとえば、クラウド型の帳簿づけ画面は「借方・貸方」のしくみが分からない人でも、画面にしたがって必要事項を埋めていくだけで仕訳ができるようになっています。入力にマウスを使う箇所が多いため、昔ながらのインストール型ソフトに慣れている人には煩わしいかもしれません。

    クラウド型の帳簿づけ画面 – 弥生・freee・マネーフォワード

    弥生 freee マネーフォワード
    やよいの青色申告 オンライン 取引入力画面 操作画面(取引入力)- freee 「マネーフォワード クラウド確定申告」取引入力画面

    とくに「freee」は初心者向けの独特なインターフェイスです。仕訳のしくみが分からなくても使える反面、経理経験者は慣れるのに時間を要するかもしれません。

    一方「弥生」や「マネーフォワード」は、貸方・借方を自分で入力する「振替伝票形式」の記帳方法を選択できます。これを使えば、経理に慣れている人でも迷うことなく操作できるでしょう。

    デメリット④ メンテナンス中は利用できない

    クラウド会計ソフトだと、ソフトのメンテナンス中はサービスを利用できません。メンテナンス理由は様々ですが、たとえば税制改正や申告書類の様式変更があったり、新機能が追加される際に行われます。

    メンテナンス前には告知があり、利用者の少ない時間帯(深夜・早朝)に実施されるのが一般的です。そのためユーザーにとって大きな影響はありませんが、「ソフトを使いたいときに使えない」という場面が稀にあるかもしれません。

    デメリット⑤ クラウド型ソフトに未対応の税理士もいる

    クラウド会計ソフトは、ここ数年で普及した新しいサービスです。ですから、税理士によってはクラウド会計を扱えない、あるいは扱いに不慣れなことがあります。

    これから税理士を探す予定なら、依頼先がクラウド会計ソフトを扱えるか確認しておきましょう。とくに古参の税理士事務所は、要チェックです。ただ、個人事業主なら税理士に頼らず、みずから記帳から確定申告まで済ませる方も多いです。

    まとめ – 大手クラウド会計ソフトの比較

    クラウド会計ソフトの利点まとめ

    • OS・デバイスを問わずに利用できる
    • インターフェイスがシンプルで、初心者でも使いやすい
    • 銀行口座やクレジットカードを連携できる
    • データのバックアップが自動
    • ソフトのバージョンアップも自動

    クラウド会計ソフトの料金相場は年額1万円前後で、これはインストール型とだいたい同じくらいのコストです。インストール型でも、最新の税制に対応するためには、有償でソフトをバージョンアップさせて使うことになります。

    クラウド会計大手3社「弥生」「freee」「マネーフォワード」の料金は下表のとおりです。

    主要なクラウド会計ソフト3社の比較

    弥生 freee マネーフォワード
    料金
    (税込)
    月額 1,298円~ 1,078円~
    年額 白:0円~
    青:8,800円~
    12,936円~ 10,560円~
    基本機能 帳簿づけ(手動)
    自動仕訳
    確定申告書類の作成
    対応OS
    対応デバイス

    >> 弥生・freee・マネーフォワード – 人気のクラウド会計ソフトを徹底比較!

    どのソフトも、一定期間は無料でお試しができます。気になるクラウド会計ソフトがあれば、まずは操作感を試してみるのがオススメです。

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