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無料で使える会計ソフト【比較一覧】初心者にはどれがおすすめ?

更新日: 2024/08/02
無料で使える会計ソフト【比較一覧】初心者にはどれがおすすめ?

個人事業主や法人向けに、無料で使えるおすすめの会計ソフトを一覧表で比較します。初心者でも使いやすいソフトを厳選しました。完全無料のソフトでも、適切な選び方を知っていれば、帳簿付けや確定申告などの業務を効率化できます。

INDEX

目次

    無料で使える会計ソフト【比較一覧表】

    個人事業主・法人向けに、ずっと無料で使える会計ソフトをまとめました。下記のソフトは「◯ヶ月間は無料」などという縛りがなく、ずっと無料でも使い続けられます。

    対象 OS 主な機能 機能制限など 操作画面
    やよいの白色申告
    オンライン

    クラウド型
    個人事業主
    ・帳簿付け
    ・自動仕訳
    ・決算書の作成
    ・申告書の作成
    ・電子申告
    ・スマホアプリ
    ・電子帳簿保存
    青色申告は非対応
    サポートは有料
    やよいの白色申告 オンライン かんたん取引入力
    円簿青色申告
    クラウド型
    個人事業主
    ・帳簿付け
    ・決算書の作成
    ・申告書の作成
    白色申告は非対応
    自動仕訳できない
    円簿青色申告の操作画面
    円簿会計
    クラウド型
    法人
    ・帳簿付け
    ・決算書の作成
    自動仕訳できない 円簿会計
    ちまたの会計
    クラウド型
    町内会など
    ・帳簿付け
    ・収支計算
    複式簿記は非対応
    確定申告機能なし
    操作画面 - ちまたの会計
    フリーウェイ経理
    Lite

    インストール型
    個人事業主
    法人
    ・帳簿付け
    ・決算書の作成
    ・申告書の作成
    ・電子申告(β版)
    クラウド保存は有料
    自動仕訳は有料
    サポートは有料
    フリーウェイ経理Lite
    JDL IBEX
    出納帳 Major

    インストール型
    個人事業主
    法人
    ・帳簿付け
    ・自動仕訳
    ・決算書の作成
    確定申告機能なし JDL IBEX 出納帳 Major の入力画面
    Main財務管理
    インストール型
    個人事業主
    法人
    ・帳簿付け
    ・決算書の作成
    サポートは有料
    確定申告機能なし
    Main財務管理の入力画面

    >> クラウド型とインストール型の違いとは?会計ソフトの種類

    やよいの白色申告 オンライン」は、永年無料で使える上に、有料ソフトと同等以上の機能を備えています。白色申告の個人事業主やフリーランスは、このソフトを選んでおけばOKです。インストール不要なので、申し込んだ日からすぐに利用開始できます。

    ちなみに、上表のほかに「通常は有料だけど一定期間は無料で使える」という会計ソフトもあります。そのようなソフトについては、記事の後半で紹介しています。

    完全無料の会計ソフトでできること

    無料の会計ソフトにも、以下のような機能が搭載されています。機能の充実度はソフトによって異なりますが、基本的な帳簿(現金出納帳や仕訳帳など)はだいたいどのソフトでも作成できます。

    帳簿付け 収入や支出を会計のルールにしたがって簡単に記録できる
    自動仕訳 クレカの利用明細などをもとに、自動で仕訳を作成できる
    決算書の作成 損益計算書や貸借対照表などの決算書を作成できる
    確定申告書の作成 個人事業主の確定申告書を作成できる
    電子申告 確定申告書の提出などをオンラインで行える
    スマホアプリ スマホアプリで経費の記帳やレシートの撮影ができる
    電子帳簿保存 帳簿や書類をデータで保存できる(紙の保存が不要になる)

    ※ ソフトによって機能の内容は若干異なります

    無料の会計ソフトのなかでは「やよいの白色申告 オンライン」が、最も機能が充実しています。上表の機能をすべて備えているので、帳簿付けから確定申告まで、業務の大半を自動化・効率化できます。

    エクセルとの違い

    結論から言うと、経理初心者にはExcel(エクセル)よりも会計ソフトのほうがおすすめです。エクセルで正しく記帳するには、相応の会計知識が必要です。フォーマットも自分で用意しないといけませんし、機能面や法改正への対応においても会計ソフトには劣ります。

    帳簿付けはエクセルと会計ソフトどっちがいい?【メリット・デメリット】

    無料の会計ソフトがおすすめのケース

    「無料の会計ソフトなんて使い物になるの?」という疑問もあるでしょうが、無料ソフトでも状況次第では充分に役立ちます。特に、下記のような個人事業主や法人は、無料ソフトも検討してみるとよいでしょう。

    • 小規模な事業を営んでいる
    • ちょっとお試しで会計ソフトを使ってみたい
    • メーカーのサポートをそれほど重視していない

    小規模な事業を営んでいる

    事業が小規模で、取引件数や扱うデータ量が少ない場合は、無料の会計ソフトでまかなえる可能性もあります。一方、お店をいくつも経営している場合や、従業員を何人も雇っている場合などは、有料ソフトを検討したほうがよいです。

    お試しで会計ソフトを使ってみたい

    「まだ導入は決めていないが、とにかく一度使ってみたい」という場合は、無料のソフトが役立ちます。この場合は、無料トライアルが可能な有料ソフトで試してみるのもアリです。(無料トライアルができる有料ソフトは記事の後半で紹介しています)

    サポートをそれほど重視していない

    無料の会計ソフトは、ユーザーサポートが充実していないことが多いです。ただ、パソコンを使い慣れていて、ソフトの操作が苦にならない人や、操作方法を自分で調べられる人は、サポートがなくてもそれほど問題ありません。

    無料の会計ソフトの選び方

    会計ソフトの基本的な選び方を紹介します。以下の3点は、会計ソフトを使う上で大前提となるポイントなので、必ず押さえたほうがよいです。

    1. クラウド型 or インストール型
    2. 個人事業主向け or 法人向け
    3. 完全無料 or 無料トライアル

    ① クラウド型かインストール型か

    これから導入するなら「クラウド型」がおすすめです。会計ソフトは大まかに「クラウド型」と「インストール型」の2種類に大別できますが、基本的には「クラウド型」のほうが新しいサービスです。先端的な機能や洗練されたデザインが魅力です。
    クラウド型とインストール型との違いを詳しく解説

    ② 個人事業主向けか法人向けか

    個人事業主と法人では、作成する帳簿や書類が異なります。とくに個人事業主の場合は、帳簿データから確定申告書を自動作成する機能が非常に重要です。この機能がついているか、よく確認してから導入しましょう。

    ③ 完全無料か無料トライアルか

    無料の会計ソフトを検索していると、「無料トライアル期間がある有料ソフト」も出てきます。ずっと無料で使い続けたければ、このようなソフトは除外して考えましょう。ただ「使いやすければ有料でも構わない」という人は、いちど試してみるのもアリです。

    無料の会計ソフトを選ぶときの注意点

    たいていの場合、無料の会計ソフトには以下のような制約があります。これらを理解した上で使わないと、業務に支障をきたす恐れがあるので注意しましょう。

    注意点① 機能が制限されていることが多い

    無料の会計ソフトは、機能が制限されていることが多いです。たとえば、入力できる取引件数に上限があったり、エクセル(CSV形式)への出力ができなかったりします。必要な機能が備わっているか、よく確認したほうがよいです。

    注意点② 基本的にサポートが受けられない

    無料の会計ソフトの場合、ユーザーサポートを受けられないのが一般的です。サポートがない場合、操作方法が分からないときは、自分で調べる必要があります。会計ソフトの操作に不安があるなら、有料ソフトを選んだほうが無難です。

    注意点③ 無料トライアルはデータが残らない場合もある

    有料の会計ソフトを無料トライアルで使用した場合、一定期間後にデータが閲覧できなくなったり、削除されたりすることがあります。実際の業務に利用する際は、トライアル終了後のデータがどうなるか、事前に調べておきましょう。

    完全無料で使えるおすすめの会計ソフト

    完全無料で使える会計ソフトのなかから、おすすめのソフトを紹介します。それぞれに特徴があり、最適な利用シーンが異なります。ぴったりのソフトが見つかれば、会計ソフトにお金をかけずに済むので、ぜひ参考にしてみてください。

    やよいの白色申告 オンライン

    • 白色申告の個人事業主やフリーランスにおすすめ
    • 帳簿付けから確定申告までオンライン完結
    • インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応可能

    やよいの白色申告 オンライン」は、個人事業主の白色申告に特化したクラウド会計ソフトです。完全無料プランと有料プランがありますが、違いはサポートの有無だけです。サポート不要なら、有料プランと同じ機能をずっと無料で使い続けられます。

    「やよいの白色申告 オンライン」の操作画面
    かんたん取引入力 スマート取引取込
    やよいの白色申告 オンライン かんたん取引入力画面 スマート取引取込 - やよいの青色申告 オンライン
    レシート撮影 確定申告書類の作成
    弥生スマホアプリ レシート取込画面 やよいの白色申告 オンライン 確定申告の手順画面

    「かんたん取引入力」は、簿記の知識がなくても、家計簿のような感覚で入力できる記帳方法です。プルダウンから科目を選んで、金額などを入力するだけなので、誰でも直感的に操作できます。

    「スマート取引取込」は、外部のデータ(銀行口座やクレジットカードの明細など)を取り込んで、帳簿に自動で反映させる記帳方法です。専用アプリでレシートを撮影すれば、その内容を読み取って帳簿に反映させることもできます。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    「やよいの白色申告 オンライン」は、電子帳簿保存法にしっかり対応しているので、デジタル化(DX)を進めたい個人事業主にもおすすめです。データなら場所を取りませんし、検索も容易です。クラウド上でデータ管理するので、紛失のリスクも低いです。

    円簿(えんぼ)青色申告

    • 簿記の知識がしっかりある個人事業主向け
    • 基本的にはパソコンで利用する(スマホへの最適化はされていない)

    円簿青色申告」は、個人事業主の青色申告に特化した会計ソフトです。白色申告の書類作成には対応していません。複式簿記の知識がないと記帳しづらいので、経理初心者にはやや敷居が高いでしょう。

    「円簿青色申告」の記帳画面

    円簿青色申告の操作画面

    自動仕訳などの便利機能は搭載されていないので、基本的には手入力するしかありません。手入力の画面も複雑で、操作に慣れるまでは少々手間取りそうです。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 × 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 × メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    「円簿青色申告」では、領収書などの書類は電子保存できません。紙のレシートなどは、紙のまま保存しても法的には問題ありません。しかし、電子取引についてはデータ保存する義務があるので、別の手段で対応しないといけません。

    円簿会計

    • 簿記に詳しい経理担当者を確保できる中小法人向け
    • 基本的にはパソコンで利用する(スマホの画面では使いにくい)

    円簿会計」は、中小法人向けの会計ソフトです。複式簿記の知識がないと記帳しづらいので、社内に経理経験者がいない場合はおすすめできません。

    「円簿会計」の記帳画面

    円簿会計の記帳画面の例

    自動仕訳などの便利機能はありません。そのため、基本的には手入力で帳簿付けしていきます。ただ、記帳画面の構成が複雑なので、慣れるまでは少し手間取りそうです。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 × 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 × メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    「円簿会計」では、領収書などの書類は電子保存できません。紙のレシートなどは、無理にデータ化しなくて構いませんが、電子取引についてはデータ保存する義務があります。

    ちまたの会計

    • 町内会やサークル活動向けの収支計算ソフト
    • ビジネスでの使用には向かない

    ちまたの会計」は、町内会やサークル活動のお金を管理するためのソフトです。簡易的な収支計算には対応していますが、個人事業主や法人がビジネスで使うものではありません。

    フリーウェイ経理 Lite

    • 自動仕訳などの便利機能が不要な個人事業主・法人向け
    • Windowsパソコンへのインストールが必要(Macは非対応)
    • 個人の確定申告にも対応予定(2024年2月~)

    フリーウェイ経理 Lite」には、無料プランと有料プランがあります。無料プランでも基本的な機能はちゃんと使えますが、自動仕訳などを便利に活用したければ、有料プランに入るしかありません(税込39,600円/年)。

    「フリーウェイ経理 Lite」の記帳画面

    フリーウェイ経理Lite

    ちなみに、自動仕訳機能を使うには、有料プランに加入した上で、他社サービスの「Moneytree LINK」も導入する必要があります(料金は非公開のため問い合わせが必要)。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 × 帳簿をデータのまま保存できる機能
    スキャナ保存 × 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 × メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    「フリーウェイ経理 Lite」の無料版については、電子帳簿保存への対応予定はありません。帳簿はすべて紙にプリントアウトして保存する必要があります。電子取引データの保存義務についても、別途対応する必要があります。

    JDL IBEX 出納帳 Major

    • 小規模な法人向けの会計ソフト
    • 個人事業主も使えるが、確定申告書の作成機能は無い
    • Windowsパソコンへのインストールが必要(Macは非対応)

    JDL IBEX 出納帳 Major」では、個人事業主が提出する「所得税の確定申告書」を作成できません。公式サイトには「個人事業主・法人向け」と書かれていますが、実質的には法人向けのソフトと考えたほうがよいでしょう。

    「JDL IBEX 出納帳 Major」の記帳画面
    現金出納帳
    (手入力)
    銀行などの明細データの取り込み
    (自動仕訳)
    JDL IBEX 出納帳Majorの入力画面 JDL IBEX出納帳 Majorの自動仕訳画面

    入力画面は比較的シンプルです。現金出納帳に収支を入力すれば、その内容から仕訳を作成してくれます。銀行やクレカの明細をCSV形式でダウンロードすれば、その明細データを取り込んで自動仕訳もできます。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 × 帳簿をデータのまま保存できる機能
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    スキャナ保存をするには「JDL レシートスキャナー モバイル(税込1,000円)」という買い切りのスマホアプリが必要です。電子取引については、無料で使える「JDL IBEX電子取引データ保存」というソフトで対応できます。

    Main財務管理

    • 小規模な法人向けの会計ソフト
    • 個人事業主も使えるが、確定申告書の作成機能は無い
    • Windowsパソコンへのインストールが必要(Macは非対応)

    Main財務管理」では、個人事業主が提出する「所得税の確定申告書」を作れません。そのため、実質的には法人向けのソフトと考えましょう。電話やメールなどの個別サポートは、有料会員にならないと受けられません(税込3,850円/月)。

    「Main財務管理」の記帳画面

    Main財務管理の入力画面

    ごく基本的な帳簿付け機能は備わっていますが、自動仕訳などの便利機能はありません。簿記の知識を前提とした画面設計なので、初心者がすぐに使いこなすのは難しいでしょう。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 × 帳簿をデータのまま保存できる機能
    スキャナ保存 × 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    電子取引データの保存については「MBN電子請求」という無料のクラウドソフトで対応できます。ただし、保存したデータを帳簿などに紐付ける機能は有料です(税込800円/月)。

    無料トライアル期間があるおすすめの会計ソフト

    無料でお試しできる会計ソフトのなかでも、とくに「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトが人気です。どれを選んでも機能面や法令対応はしっかりしています。

    無料トライアルが可能な会計ソフト【比較一覧表】
    料金(税込) OS 主な特長 無料体験期間 操作画面
    やよいの青色申告
    オンライン

    クラウド型
    個人事業主
    11,330円/年~

    手厚いサポート体制 初年度無料 やよいの青色申告オンライン操作画面
    弥生会計
    オンライン

    クラウド型
    法人
    30,580円/年~

    手厚いサポート体制 初年度無料 弥生会計オンライン操作画面
    freee会計
    クラウド型
    個人事業主
    12,936円/年~

    法人
    39,336円/年~


    自動化の徹底
    取引記録の一元管理
    30日間 freee会計クラウド操作画面
    マネーフォワード
    クラウド

    クラウド型
    個人事業主
    10,560円/年~

    法人
    39,336円/年〜


    幅広い業務をカバー
    外部連携などの拡張性
    1ヶ月間 マネーフォワードクラウド操作画面

    弥生の会計ソフトは、初年度無料で使える上に、機能制限が一切かからないので非常におトクです。一方、freee・マネーフォワードの場合は、あくまで「おためし」なので、機能の一部に制限がかかります(書類の作成や出力、保存件数など)。

    やよいの青色申告 オンライン

    • 会計ソフトのコストを抑えたい個人事業主向け
    • 初年度は無料で使える(機能制限なし)
    • 帳簿付けから確定申告までオンライン完結

    やよいの青色申告 オンライン」は、個人事業主やフリーランス向けに特化したクラウド会計ソフトです。経理初心者の個人事業主でも、簡単に正しい記帳ができるように作られています。

    「やよいの青色申告 オンライン」の操作画面
    かんたん取引入力 スマート取引取込
    かんたん取引入力 - やよいの青色申告 オンライン スマート取引取込 - やよいの青色申告 オンライン
    レシート撮影(スマホアプリ) 確定申告書類の作成
    弥生スマホアプリ レシート取込画面 やよいの青色申告 オンライン 確定申告書作成画面

    「かんたん取引入力」は、家計簿のようなシンプルな入力画面で、複式簿記の帳簿を作成できる機能です。プルダウンから勘定科目を選んで、金額などを入力するだけなので、会計の専門知識がなくても問題ありません。

    「スマート取引取込」を使えば、銀行口座やクレカの明細などを取り込み、帳簿に自動で反映できます。専用のスマホアプリで経費のレシートなどを撮影し、自動的に記帳する機能も備わっています。

    電子帳簿保存法への対応
    機能の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    やよいの青色申告 オンライン」は、電子帳簿保存法に対応しているので、帳簿をクラウド上にデータ保存できます。領収書などの証憑書類も、すべてデータ化して保管可能です。いずれも紙にプリントアウトする必要はありません。

    やよいの青色申告 オンラインの料金プラン
    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    料金
    (税込)
    11,330円/年
    初年度は無料
    18,975円/年
    初年度は無料
    33,000円/年
    初年度は13,200円
    各種機能 すべて利用可能 すべて利用可能 すべて利用可能
    サポート WebFAQ WebFAQ
    操作に関する質問*
    WebFAQ
    操作に関する質問*
    業務相談*

    チャット・メール・電話のいずれも対応可能

    3つのプランのどれを選んでも、機能面での差はなく、サポート内容のみ異なります。初心者には「トータルプラン」がおすすめです。「業務相談」では、経理業務や確定申告に関する一般的な質問も受け付けてくれます。

    弥生会計 オンライン

    • 業務効率化しつつ、コストも抑えたい小規模法人向け
    • 初年度は無料で使える(機能制限なし)
    • 会計機能に特化しており、給与計算や請求書発行はできない

    弥生会計 オンライン」は、法人専用のクラウド会計ソフトです。インターネットにつながるパソコンさえあれば、すぐに使い始められます。これから新たに会計ソフトを導入する法人にもおすすめです。

    「弥生会計 オンライン」の操作画面
    かんたん取引入力 スマート取引取込
    かんたん取引入力 - 弥生会計オンライン スマート取引取込 - 弥生会計オンライン
    レシート撮影(スマホアプリ) 決算書の作成
    スマホアプリでレシートを撮影(OCRで記帳)弥生会計 オンライン 決算書の作成画面(法人向け)弥生会計オンライン

    「かんたん取引入力」の画面では、プルダウン選択や金額の入力だけで、複式簿記の帳簿を作成できます。空欄を上から順に埋めていくだけなので、会計の専門知識がなくても問題ありません。

    「スマート取引取込」は、外部データを帳簿に反映できる機能です(銀行口座やクレカの明細データ、レシート画像など)。レシート画像については、専用のスマホアプリで撮影する必要があります。

    電子帳簿保存法への対応
    機能の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    弥生会計 オンライン」は、電子帳簿保存法に対応しています。帳簿や各種書類をデータ化して、クラウド上に保存できます。データ保存すれば、紙にプリントアウトする必要はありません。

    弥生会計 オンラインの料金プラン
    セルフプラン ベーシックプラン
    料金(税込) 30,580円/年
    初年度は無料
    41,360円/年
    初年度は無料
    各種機能 すべて利用可能 すべて利用可能
    サポート WebFAQ WebFAQ
    操作に関する質問
    業務相談
    (チャット・メール・電話)

    どちらのプランを選んでも初年度無料なので、断然「ベーシックプラン」のほうがおトクです。業務相談を活用すれば、日々の経理業務などの疑問を手早く解消できます。ソフトに直接関係ない質問でもOKです。

    無料トライアルを始める弥生会計オンライン 公式サイト

    freee会計

    • 自動化を徹底したい個人事業主や中小法人向け
    • 銀行口座やクレカを連携すれば、帳簿付けを自動化できる
    • 請求書の発行〜精算を一元管理して、その内容を帳簿にも反映できる

    freee会計」は、個人事業主〜法人向けのクラウド会計ソフトです。一般的な会計ソフトとは異なり、請求業務と経理業務が一体化しているので、業務を大幅に効率化できます。たとえば請求書を作成・発行したら、その内容をボタン一つで帳簿に反映できます。

    「freee会計」の操作画面
    取引の登録 自動で経理
    【freee】手入力での帳簿付け(複式) - 取引の一覧・登録 自動取込での帳簿付け - 自動で経理
    ファイルボックス 個人事業主の確定申告
    freee会計アプリ - レシート撮影画面 確定申告書の作成 - freee

    freeeの「自動で経理」を駆使すれば、記帳の完全自動化も実現できます。使い方は簡単で、事前に銀行口座などを紐づけて、「この口座から電気代が引き落とされたら『水道光熱費』の勘定科目で記帳して」というルールを決めるだけです。

    「ファイルボックス」には、領収書などのデータを保存できます。専用のスマホアプリを使って、紙のレシートなどを撮影してここに保存すれば、紙のほうは捨ててもOKです。文字認識機能(OCR)により読み取った取引内容を、そのまま帳簿にも反映できます。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    freee会計」は、電子帳簿保存法に対応しています。帳簿や各種書類をデータ化して、クラウド上に保存できます。作成した帳簿や書類を、わざわざ紙にプリントアウトする必要はありません。

    freee会計の料金プラン(個人事業主)
    お試しプラン スターター スタンダード プレミアム
    料金
    (税込)
    無料 1,628円/月
    12,936円/年
    2,948円/月
    26,136円/年
    43,780円/年
    主な機能 プレミアム相当
    ※データの保存や出力に制限あり
    帳簿付け
    確定申告
    請求書作成
    電子帳簿保存
    スターター

    消費税申告
    請求等の効率化
    スタンダード

    経費精算
    部門管理
    サポート チャット
    メール
    ※契約に関する問い合わせのみ
    チャット
    メール
    チャット(優先)
    メール(優先)
    チャット(優先)
    メール(優先)
    電話
    乗り換え代行
    税務調査補償*

    *税理士の紹介料や立会費用を補償してもらえるサービス

    「スターター・スタンダード・プレミアム」の3プランは、どれも無料トライアルの対象です。トライアル期間が終わっても、自動的に有料プランに移行することはありません。「プレミアム」でのお試し後、「スターター」や「スタンダード」に変更してもOKです。

    freee会計の料金プラン(法人)
    お試しプラン ひとり法人 スターター スタンダード
    料金
    (税込)
    無料 4,378円/月
    39,336円/年
    8,008円/月
    72,336円/年
    13,178円/月
    118,536円/年
    主な機能 各プラン相当
    ※データの保存や出力に制限あり
    帳簿付け
    決算書作成
    消費税申告
    請求書作成
    電子帳簿保存
    ひとり法人

    請求等の効率化
    経費精算
    管理会計
    スターター

    部門管理
    内部統制
    サポート メール
    ※契約に関する問い合わせのみ
    チャット
    メール
    チャット
    メール
    電話
    チャット
    メール
    電話

    ※ 中堅〜大企業向けプラン「アドバンス」と「エンタープライズ」については割愛

    どのプランも無料でお試し可能です。ただ、データの保存・機能などに一部制限がかかります。実務で使う場合は有料プランに移行しましょう。「スタンダード」で無料トライアルを利用したあと、「ひとり法人」や「スターター」で契約しても構いません。

    無料トライアルを始めるfreee会計 公式サイト

    マネーフォワード クラウド

    • 個人事業主〜法人まで幅広く対応できるクラウド会計ソフト
    • 外部データの連携機能に優れている(連携サービスの種類など)
    • バックオフィス業務を幅広くカバーできる

    マネーフォワード クラウド」は、個人事業主〜法人向けのクラウドソフトです。「会計・確定申告・請求書・経費精算・給与」など、多彩なバックオフィスソフトがセットで使えます。以下の図はその一部です。

    セット提供される主なサービス(マネーフォワード個人事業主向けプラン)

    なお、個人事業主と法人で、帳簿付けに使うソフトが異なります。個人事業主は「クラウド確定申告」を使い、法人は「クラウド会計」という会計ソフトを使います。

    「マネーフォワード クラウド」の操作画面
    簡単入力 自動仕訳
    簡単入力 - マネーフォワード マネーフォワード 自動仕訳した取引データ画面
    レシート撮影 個人事業主の確定申告
    会計ソフトのレシート撮影・OCR(文字認識)機能 - マネーフォワード 確定申告書の作成 - マネーフォワード

    自動仕訳の画面では、銀行口座やクレカの明細データを取り込んで、自動で仕訳を作成できます。取引内容から勘定科目を推測してくれるので、ユーザーは確認するだけでOKです。もちろん手直しも簡単にできます。

    スマホアプリで経費のレシートなども読み取れます(AI-OCR)。現金で経費を支払った場合も、この機能を使えば自動仕訳が可能です。この読み取り機能は、月5枚まで無料で利用できますが、6枚目からは22円/枚(税込)の費用がかかります。

    電子帳簿保存法への対応
    帳簿の電子保存 帳簿をデータのまま保存できる機能(紙に印刷しなくてOK)
    スキャナ保存 紙のレシートなどを画像データとして保存する機能
    電子取引 メールでやり取りした請求書データなどを保存する機能

    マネーフォワード クラウド」は、電子帳簿保存法に対応しています。帳簿や各種書類をデータ化して、クラウド上に保存できます。保存した書類は「クラウドBOX」というソフトで一元管理できます。

    マネーフォワードの料金プラン(個人事業主)
    無料トライアル パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
    料金
    (税込)
    無料 1,408円/月
    11,880円/年
    1,848円/月
    16,896円/年
    39,336円/年
    主な機能 パーソナル相当
    ※申告書の作成などはできない
    帳簿付け
    確定申告
    請求書作成
    電子帳簿保存
    経費精算
    パーソナルミニ

    消費税申告
    請求等の効率化
    部門管理
    パーソナルと同じ
    サポート チャット
    メール
    ※導入の不明点など
    チャット
    メール
    チャット
    メール
    チャット
    メール
    電話

    ※ 2023年12月〜2024年5月の料金(2024年6月に改定予定)

    無料トライアルでは「パーソナル」と同じ機能を使えます。ただし、確定申告書類の作成・出力ができないなど、一部の機能が使えません。ちなみに「パーソナルプラス」は、電話サポートがつくだけで、機能面では「パーソナル」と変わりません。

    マネーフォワードの料金プラン(法人)
    お試しプラン スモールビジネス ビジネス
    料金
    (税込)
    無料 4,378円/月
    39,336円/年
    6,578円/月
    65,739円/年
    主な機能 ビジネス相当
    ※データの保存や出力に制限あり
    帳簿付け
    決算書作成
    消費税集計
    請求書作成
    電子帳簿保存
    経費精算
    部門管理(簡易)
    スモールビジネス

    消費税申告
    請求等の効率化
    部門管理
    監査
    サポート チャット
    メール
    ※導入の不明点など
    チャット
    メール
    チャット
    メール

    無料トライアルでは「ビジネス」相当の機能を使えます。あくまでお試しなので、実務で使うには有料プランでの契約が必要です。

    有料プランの「スモールビジネス」では、ユーザー数が制限されており、3名以下でしか使えない機能があります。そのため、従業員が4名以上なら「ビジネス」を選んだほうが便利です。

    無料トライアルを始めるマネーフォワード 公式サイト

    まとめ

    無料の会計ソフトを選ぶ際は、「ずっと無料で使えるソフト」と「無料トライアルができるソフト」を区別しましょう。ずっと無料で使えるソフトは少ないですし、機能が充実していない場合もあります。性能を重視するなら、有料ソフトも視野に入れるとよいです。

    ずっと無料で使えるおすすめ会計ソフト

    やよいの白色申告
    オンライン
    白色申告の個人事業主にイチオシ
    ・有料ソフトと同等以上の機能を完全無料で使える
    ・クラウド型なので端末を選ばず利用可能
    円簿青色申告 青色申告の個人事業主向け
    ・性能は「エクセルよりはマシかな?」という程度
    ・経理経験がないと使いこなすのは難しいかも
    フリーウェイ経理
    Lite
    小規模な個人事業主・法人向け(Windowsのみ)
    ・自動仕訳などの便利機能は有料オプション
    ・インストールが必要
    JDL IBEX
    出納帳 Major
    小規模な法人向け(Windowsのみ)
    ・個人事業主の確定申告書は作成できない
    ・自動仕訳は無料で使用可能

    完全無料の会計ソフトのなかでは、「やよいの白色申告 オンライン」の機能が最も充実しています。白色申告の個人事業主・フリーランスは、これを選んでおけばまず間違いないでしょう。

    無料トライアルが可能なおすすめ会計ソフト

    やよいの青色申告
    オンライン
    費用を抑えたい個人事業主向け
    ・初年度は無料で使える
    ・会計の機能は他社と遜色ない(請求書の作成機能などは無い)
    弥生会計
    オンライン
    費用を抑えたい法人向け
    ・初年度は無料で使える
    ・会計の機能は他社と遜色ない(請求書の作成機能などは無い)
    freee会計 自動化を徹底したい個人事業主・法人向け
    ・請求〜経理業務の効率化に優れたソフト
    ・利用料金はやや高い
    マネーフォワード
    クラウド
    幅広い業務をカバーしたい個人事業主・法人向け
    ・会計業務のほか、請求や経費精算など、さまざまなバックオフィスソフトが利用できる

    とりあえず帳簿付けができればOK!という場合は、「やよいの青色申告 オンライン」か「弥生会計 オンライン」がおすすめです。シンプルでわかりやすい画面なので、初心者でも使いやすいです。会計の機能に特化しているので、料金もリーズナブルです。

    「この機会に会計以外の業務もクラウド化したい」という場合は、freeeマネーフォワードが適しています。freeeを導入する際は、業務フローの見直しが必要になることも多いですが、うまくハマれば業務効率が飛躍的にアップします。

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