freee(フリー)- クラウド型会計ソフト

更新日: 2020/07/28

個人事業向けクラウド会計ソフト、freee(フリー)の料金や特徴についてまとめました。簿記の用語がほとんど登場せず、画面に表示される質問に答える形式で確定申告書類が作成できてしまう、初心者特化型のクラウド会計ソフトです。

>> freee(公式サイト)

INDEX

目次

    クラウド会計ソフト「freee」

    クラウド会計ソフトfreee(フリー)は、日々の帳簿づけから確定申告まで対応した会計ソフトです。個人事業向け・法人向けとありますが、本記事では個人事業向けのfreeeについて紹介していきます。

    freeeの主な特徴

    • 初心者でもわかりやすい独特なインターフェイス
    • アンケート感覚で確定申告の書類を作成できる
    • スマホのアプリ版を使えば経理業務がよりカンタン

    簿記にまったく触れたことがない人でも簡単に操作できるようデザインされているので、初めて確定申告をする方におすすめのクラウド会計ソフトです。

    料金プランは3種類

    freeeの料金プランは、全部で3種類です。プランごとに利用できる機能が異なるので、必要な機能が備わっているものを選ぶ必要があります。なお、すべてのプランで白色申告・青色申告の両方に対応しています。

    freeeのプラン比較表

    ほとんどの個人事業主は「スターター」のプランで問題ありません。ただし、年間の課税売上高が1,000万円を超えると消費税申告が関係してくるので、その場合は「スタンダード」です。

    そのほか、表示できるレポートの種類など、「スターター」と「スタンダード」には機能面においていくつかの違いがあります。「スタンダード」と「プレミアム」は機能面での差はほとんどありませんが、「プレミアム」では電話によるサポートが受けられます。

    無料お試しは最大一ヶ月間

    各プランは一ヶ月間無料でお試しできます(一部機能を除く)。お試し期間が終了すると、自動的に無料プランに切り替わります。

    無料プランは「データの閲覧・編集は直近一ヶ月まで」「チャットサポートの利用は登録後一週間のみ」など、機能がかなり制限されています。あくまでも、使用感を確かめるためのものという位置づけです。

    手動入力による帳簿づけ – 取引の登録

    freeeなら簿記の基本を理解していなくても、簡単に帳簿づけできます。表示に従って取引の発生日・勘定科目・金額といった項目を埋めていけばOKです。

    取引の入力画面

    freee 取引入力画面

    入力画面には専門用語がほとんど登場しないので、簿記をまったく知らなくても帳簿づけできます。また、入力画面のすぐ下に仕訳形式でも表示されるため、経理の経験がある人にも親切です。

    なお、摘要(てきよう)欄はありませんが、代わりに取引先や品目、備考を入力できる項目があります。

    登録された取引

    freee 取引データ画面

    入力した取引データは、上画像のように表示されます。内容を間違えて登録してしまっても、あとから簡単に修正できます。

    自動入力による帳簿づけ – 自動で経理

    銀行口座やクレジットカードなどをfreeeに登録すると、情報を自動で取得してくれます。連携できる金融機関の数は、3,000件以上です。freeeが勘定科目を提案してくれるので、ユーザーが最終的に確認だけして取引を登録していきます。

    freee 自動入力による帳簿づけ画面

    freeeの場合、勘定科目にカーソルを合わせると、説明が一覧で表示されるので、勘定科目の知識がなくても大丈夫です。

    ちなみに、同じ勘定科目の取引であれば、一括で登録することもできます。たとえば、取引先と食事したデータだけを何件か選択して「接待交際費」として登録する、というような使い方です。

    freee独自の「自動登録ルール」

    freee 自動登録ルール機能

    自動で読み込まれたデータを確認する際、右下にチェックボックスが表示されます。これにチェックをつけると、今後同じようなデータを読み込んだときに、設定した勘定科目で自動的に登録してくれます。

    「このカードで電気代を支払ったときは水道光熱費で登録する」など、毎月発生するような取引登録を効率化するために有効な機能です。

    連携している金融機関・サービス

    freee 連携金融機関・サービス一覧

    freeeは3,000件以上の銀行やクレジットカード、決済サービスなどと連携できます。メジャーな金融機関には対応しているので「freeeと連携させるために、新たな銀行口座を開設しなくてはいけない!」というようなケースはほぼありません。

    種類が豊富なレポート機能

    freeeはレポートやグラフを自動作成してくれる機能も搭載しています。期間や取引先、勘定科目など、条件を指定して表示させることもできます。

    損益レポート 収益レポート
    freee 損益レポート画面 freee 収益レポート画面

    グラフで状況を把握できるので、経営分析をする際の手助けになります。ただし、契約しているプランが最安値の「スターター」プランでは、損益レポートと現預金レポートしか表示させることができません。

    プラン別 主なレポート機能の比較

    スターター スタンダード プレミアム
    損益レポート
    現預金レポート
    収益レポート
    費用レポート
    入金管理レポート
    支払管理レポート
    資金繰りレポート

    収益レポートや費用レポートといった基本的なグラフを表示できないのは、スタータープランの残念なポイントです。ただ、レポート機能は確定申告には関係ないので、特に分析を重視しないユーザーはこのポイントには目をつむってもよいでしょう。

    ○☓形式で確定申告の書類を作成できる

    確定申告が初めてでも、freeeを使えば簡単に確定申告の書類を作成できます。書類を作成する画面では、下画像のように確定申告の流れがわかりやすく示されます。

    freee 確定申告進捗画面

    書類の作成自体も、質問に○☓形式で回答することで項目が埋まっていく、初心者にやさしいつくりになっています。

    freeeの確定申告は質問に回答することで作成できる

    ○を選択すると、金額や情報を入力する欄が表示されます。たとえば「国民年金に加入していますか?」の問いに○を選ぶと、支払った金額を入力する欄が現れます。☓を選んだ場合は次の項目に進みます。

    作成した書類は、印刷用にPDFデータに出力して書面で提出するか、電子申告(オンラインで確定申告の書類を提出)をします。

    freeeなら会計ソフトから直接電子申告できる!

    大手クラウド会計ソフトのなかでも、freeeは会計ソフトからそのまま電子申告ができます。たとえばマネーフォワードでは、国税庁が提供する「e-Taxソフト」を介して書類データを送信する必要があります。

    freeeと他社の会計ソフトの電子申告方法の比較

    サポートはチャット・メール・電話の3種類

    契約しているプランのグレードが高いほど、サポート内容は充実していきます。チャット・メールでのサポートはどのプランでも利用できますが、電話サポートに限っては、「プレミアム」プランのみ対応です。

    プラン別サポート内容

    スターター スタンダード プレミアム
    チャット 優先 優先
    メール 優先 優先
    電話

    全プランでチャットとメールのサポートは利用可能ですが、「スタンダード」と「プレミアム」のプランなら、優先的に応対してもらえます。特にチャットサポートは、アクセスが集中していると長く順番待ちになることもあるので、上位プランのユーザーにはうれしいオプションといえます。

    チャットサポート

    freeeのチャットサポートは、平日10~12時、13時~18時の間に利用可能です。質問内容を送信すると、AIからヘルプページのリンクが送られてきます。リンクを見ても解決しない場合は、サポートデスク担当者にチャットで尋ねることができます。

    ① 画面右下をクリック ② チャット画面が表示される
    freee 画面右下にあるチャットサポート freee チャットサポート画面

    電話サポートは予約制

    「プレミアム」プランの契約者のみ利用できる電話サポートですが、事前に予約をしてfreeeのサポートデスクから電話がかかってくる仕組みです。そのため、ユーザーに通話料はかかりません。予約の際に問い合わせ内容も伝えるので、相談もスムーズです。

    freee 電話サポート申し込み画面

    機能が充実しているスマホアプリ

    freeeのスマホ用アプリは、大手クラウド会計ソフトのなかでもダントツの使いやすさです。取引の登録や確定申告の書類作成といった基本的な機能が、スマホでも利用できます。加えて「領収書・レシート撮影機能」も搭載されています。

    freeeのアプリでできること

    freee スマホアプリの機能

    領収書・レシート撮影機能とは、領収書などをスマホのカメラで撮影すると、購入した内容や金額といった情報を自動で読み取ってくれる機能のことです。スマホで手軽に取引の登録ができるので、スキマ時間に会計業務を行うことができます。

    ① レシートを撮影 ② 金額などの情報が自動で読み取られる
    freee スマホアプリ レシート撮影画面 freee スマホアプリ レシート取込画面

    アプリでも、ログインするメールアドレス・パスワードは同じです。もちろんデータは自動で同期されるので、アプリで読み取って登録したデータも、パソコンから確認できます。

    スマホのブラウザでログインする場合

    パソコンと同じ画面をスマホでも見たい場合は、スマホアプリではなく、SafariやGoogle Chromeなどのブラウザからfreeeにログインします。ただ、パソコンのような大きい画面での操作を前提としてつくられているので、スマホでの操作には向いていません。タブレットであれば、問題なく利用できます。

    freee スマホブラウザ画面

    まとめ – 初心者向けのクラウド会計ソフト

    freeeでは簿記の用語がほとんど登場しないため、会計について右も左もわからない初心者にオススメのクラウド会計ソフトといえます。ただ、ある程度の知識がある方にとっては、馴染みの用語が使われていないので、逆にわかりにくく感じるかもしれません。

    freeeの個人事業向け料金プラン

    freee 料金プラン

    契約する際は、料金を年額で支払ったほうがお得に利用できます(月額で支払うより2ヶ月分安い)。利用できる機能はプランごとに異なりますが、事業を始めたばかりという方なら「スターター」プランで十分です。

    freeeの主なポイント

    手動入力機能
    • 専門用語が少ないので、初心者でも簡単に操作できる
    • 摘要の代わりに、取引先・品目・備考などを登録可能
    自動入力機能
    • 金融機関を登録すると、データを自動で読み込んでくれる
    • 特定の取引を自動登録してくれる機能がある
    レポート機能
    • 表示できるレポートの種類が豊富
    • ただし、最安値プランでは機能に大幅な制限がかかる
    確定申告
    • 確定申告までの流れをわかりやすく表示してくれる
    • 質問に○☓形式で答えることで、書類の項目を埋められる
    • 紙用と電子申告用、どちらの形式にも出力できる
    サポート体制
    • 最安値以外のプランなら、メールとチャットの対応が優先される
    • 電話サポートは「プレミアム」プランのみ(予約制)
    スマホでの利用
    • ブラウザ版とほぼ同等の機能をアプリで使用できる
    • アプリなら領収書の情報をスマホで読み取れる

    freeeは、まったくの初心者でも帳簿づけや確定申告が行えるよう、独特なインターフェイスをしています。簿記について時間をとって学べず、とにかくカンタンに会計業務を済ませたい方にはfreeeがピッタリです。