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フリーランスの会計ソフトを比較!タイプ別のおすすめ診断

更新日: 2024/06/03
フリーランスの会計ソフトを比較!タイプ別のおすすめ診断

フリーランスの帳簿付けには「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトがおすすめです。3社のどれを選べばいいか迷っているフリーランスのために、タイプ別のおすすめ診断も紹介しています。

INDEX

目次

    フリーランスにおすすめの会計ソフト【比較一覧表】

    フリーランスによく選ばれているのは、弥生freee(フリー)マネーフォワードのクラウド会計ソフトです。どれも「帳簿付け~確定申告」の基本機能を完備しており、使いやすさにも定評があります。

    やよいの青色申告
    オンライン
    freee会計 マネーフォワード
    クラウド確定申告
    料金
    (税込)
    11,330円/年~
    初年度は無料~
    12,936円/年~ 11,880円/年~
    帳簿づけ
    確定申告
    機能の多さ 必要十分 幅広い 幅広い
    使用感 オーソドックス 独特 オーソドックス
    プラン別
    料金表
    やよいの青色申告 オンライン - プラン別料金表 freee会計 - プラン別料金表 マネーフォワード クラウド - プラン別料金表

    どの会計ソフトが合っているかは、仕事のスタイルや内容によって異なります。インターフェイスの好き嫌いなどもあるため、一概に「これがベスト!」とは言いきれません。

    何もこだわりがなければ、とりあえず初年度無料の「やよいの青色申告 オンライン」がおすすめです。あとで「やっぱり他社のソフトが良さそうだなあ」と思ったとしても、弥生なら簡単にデータ移行・乗り替えができます。

    フリーランスならクラウド会計ソフトがおすすめ

    会計ソフトは「クラウド型」と「インストール型」の2種類に大別できます。フリーランスがこれから導入するなら、断然「クラウド型」の会計ソフトがおすすめです。

    「クラウド型」と「インストール型」の違い

    クラウド型 インストール型
    料金 サブスク 買い切り + 更新費用など
    インストール 不要 必要
    対応デバイス パソコン・スマホなど 基本、Windowsパソコン
    自動仕訳の機能 対応している 非対応のソフトが多い
    データの保存先 クラウド上 ローカルのディスク内など

    クラウド会計ソフトを利用すれば、帳簿付け・確定申告を大幅に効率化できます。ブラウザ上で利用できるので、ネット環境さえあれば特別な準備は一切不要です。ソフトのアップデートも自動で行われます。

    帳簿付け~確定申告の流れ

    会計ソフトを導入すれば青色申告も簡単にできる

    クラウド会計ソフトを使えば、上図のように簡単に帳簿付け~確定申告ができます。次に何をすればよいか、ソフトの画面にわかりやすく表示してくれるので初心者でもスムーズに作業できます。

    クラウド会計ソフトの利点

    • 経理作業の多くを自動化・効率化できる
    • インターネット環境さえあればどこでも利用できる
    • データのバックアップを自分で用意しなくてOK
    • 常に最新版のバージョンを利用できる

    銀行口座やクレジットカードをソフトに登録しておけば、その明細データを自動で取り込んで帳簿に反映することも可能です(自動仕訳)。

    帳簿等のデータはクラウドサーバーに保管されるので、自分でバックアップを取る必要はありません。つねに最新バージョンのソフトを使えるので、法改正があっても安心です。

    フリーランスが会計ソフトを選ぶポイント

    クラウド会計ソフトといっても色々あるので、どんなポイントに注意して選べばいいか、わかりやすく解説します。以下の3点は必ずチェックしておくとよいです。

    1. 帳簿付けの機能
    2. 確定申告書類の作成機能
    3. 税理士とのデータ共有機能

    「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトであれば、こうしたポイントをしっかり押さえているので、どれを選んでも失敗は少ないです。

    ① 帳簿付けの機能

    • 使いやすいデザインになっているか
    • クレジットカードなどの明細データを自動取得できるか
    • 自動取得したデータを簡単に帳簿へ反映できるか

    ② 確定申告書類の作成機能

    • 使いやすいデザインになっているか
    • 操作手順がわかりやすく示されているか
    • 確定申告時期(1月~3月ごろ)のサポート体制は充実しているか

    ③ 税理士とのデータ共有機能

    • 提携している税理士・会計事務所が多いか
    • リアルタイムに帳簿への入力や閲覧をしてもらえるか

    本記事で紹介する3社の会計ソフトは、上記のポイントをすべてクリアしています。細かな違いを挙げていくときりがないので、以下の「タイプ別のおすすめ診断」で、各社の特徴をわかりやすくギュッとまとめておきました。ぜひ参考にしてみてください。

    結局どの会計ソフトが良い? タイプ別のおすすめ

    弥生freeeマネーフォワードの3社を比較し、各会計ソフトがどんなフリーランスに合っているのかをわかりやすく解説します。「結局どれが良いかな?」と迷っている方は参考にしてみてください。

    弥生が合っているフリーランス

    • できるだけ安価に会計ソフトを導入したい
    • 帳簿付けや確定申告ができれば、ほかに余計な機能はいらない
    • 取引数は少なめで、記帳の完全な自動化までは求めていない

    費用面を重視するフリーランスであれば、弥生が第一候補となります。フリーランス・個人事業主の確定申告に必要な基本機能については、freeeやマネーフォワードにもまったく見劣りしません。

    freeeが合っているフリーランス

    • 取引先が多くて、売上や支払いの管理が大変
    • 自分で仕訳を入力したくないので、すべて自動入力したい
    • 業務フローを1から見直して効率化したい

    経理業務を徹底的に自動化したいフリーランスは、freeeを選ぶとよいです。初期設定や業務フローの見直しを適切に行えば、業務効率を飛躍的にアップさせることも可能です。料金は高めですが、記帳の自動化を追求したいならfreeeがおすすめです。

    マネーフォワードが合っているフリーランス

    • バックオフィス業務全般をクラウド化・デジタル化したい
    • 既存の業務フローはあまり変更したくない
    • サービス連携のクオリティを重視している(Amazon明細の自動取得など)

    バックオフィス業務が多岐にわたる場合は、マネーフォワードが適しています。記帳・確定申告に使う「クラウド確定申告」のほか、請求業務に使える「クラウド請求書」や「クラウド電子契約」など、様々なソフトを追加料金なしで利用できます。

    料金比較 – 弥生・freee・マネーフォワード

    「とりあえずお金をかけずに会計ソフトを使ってみたい!」というフリーランスには、断然「やよいの青色申告 オンライン」がおすすめです。大手3社の最安プランを比較してみましょう。

    最安プランの比較 – 弥生なら機能制限なし!

    やよいの青色申告
    オンライン
    freee会計 マネーフォワード
    クラウド確定申告
    料金
    (税込)
    セルフプラン
    11,330円/年
    初年度は無料
    スターター
    12,936円/年
    パーソナルミニ
    11,880円/年
    帳簿づけ
    確定申告
    レシート撮影
    月5枚まで
    消費税申告 × ×
    レシート撮影:経費のレシートをスマホアプリで撮影し、文字認識(OCR)により自動記帳する機能
    消費税申告:消費税の金額や課税区分を記帳し、帳簿データから消費税の申告書を自動作成する機能

    弥生は最安プランでも機能制限がありません。一方、freee・マネーフォワードの最安プランには機能制限がかかります。弥生は「セルフ・ベーシック・トータル」の3プランありますが、いずれも機能に差はありません(違いはサポート内容のみ)。

    消費税対応プランの比較 – 弥生は最安プランでも対応!

    やよいの青色申告
    オンライン
    freee会計 マネーフォワード
    クラウド確定申告
    料金
    (税込)
    セルフプラン
    11,330円/年~
    初年度無料
    スタンダード
    26,136円/年
    パーソナル
    16,896円/年
    帳簿づけ
    確定申告
    レシート撮影
    消費税申告

    ※ 消費税申告に対応できるプランのうち、最も安いプランを比較しています

    消費税申告を前提に比較すると、さらに弥生のおトクさが際立ちます。2023年から「消費税のインボイス制度」が始まるため、消費税申告を行うフリーランスもこれから増えていくでしょう。弥生なら初年度無料ですから、初めての消費税申告にもピッタリです。

    やよいの青色申告 オンライン(公式)

    他のソフトを選んだほうがいいケース

    弥生freeeマネーフォワードの会計ソフトは、いずれも多くのフリーランスに支持されています。とはいえ、相性の良し悪しはあります。「なんか期待ハズレだったな」と後悔しないよう、しっかり確認しておきましょう。

    「やよいの青色申告 オンライン」に向いていない人

    大量の仕訳を確定申告時期に全部まとめて手入力したい
    → インストール型の「やよいの青色申告」がおすすめ
    AmazonなどのECサイトでまとめ買いをすることが多い
    → API連携に優れた「マネーフォワード クラウド」がおすすめ
    パソコンを持っておらず、スマホだけで記帳・確定申告したい
    → スマホアプリだけですべて完結する「freee会計」がおすすめ

    「freee会計」に向いていない人

    できるだけ会計ソフトにはお金をかけたくない
    → 安価に導入できる「やよいの青色申告 オンライン」がおすすめ
    freeeを導入するためにわざわざ業務フローを見直すのはイヤだ
    → オーソドックスな「やよいの青色申告 オンライン」がおすすめ

    「マネーフォワード クラウド」に向いていない人

    わからないことはサポートに聞いてすぐに解決したい
    → サポートが手厚い「やよいの青色申告 オンライン」がおすすめ
    お金がかかってもいいから、仕訳は“完全に”自動化したい
    → 完全自動化に対応している「freee会計」がおすすめ

    まとめ

    初めて会計ソフトを導入するフリーランス・個人事業主には、弥生freeeマネーフォワードのクラウド会計ソフトがおすすめです。なかでも弥生は初年度無料から利用でき、他社へのデータ移行も簡単なので、迷ったらひとまず弥生をおすすめします。

    やよいの青色申告 オンライン – プラン別料金・機能まとめ

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    料金
    (税込)
    11,330円/年
    初年度無料
    18,975円/年
    初年度無料
    33,000円/年
    初年度16,500円
    帳簿づけ
    確定申告
    消費税申告
    サポート メール・チャット・電話
    (操作質問のみ)
    ※電話は年10回まで
    メール・チャット・電話
    (操作質問 + 業務相談)
    その他特記事項 初年度割引額
    11,330円
    初年度割引額
    18,975円
    初年度割引額
    16,500円

    >><「やよいの青色申告 オンライン」の料金プランを詳しく

    「トータルプラン」の業務相談を利用すれば、帳簿付けや確定申告の悩みを何度でも相談できます。帳簿付け・確定申告の初心者にピッタリのプランです。初年度は半額で利用できますし、翌年以降のプラン変更も可能です。

    freee会計 – プラン別料金・機能まとめ

    スターター スタンダード プレミアム
    料金
    (税込)
    1,628円/月
    12,936円/年
    2,948円/月
    26,136円/年

    43,780円/年
    帳簿づけ
    確定申告
    消費税申告 ×
    サポート 通常対応
    メール・チャット
    (操作質問のみ)
    優先対応
    メール・チャット
    (操作質問のみ)
    優先対応
    メール・チャット
    (操作質問のみ)
    その他特記事項 税務調査補償あり
    乗り換え代行あり

    >>「freee会計」の料金プランを詳しく

    まずは「スターター」で始めてみて、もし機能制限にストレスを感じるようなら「スタンダード」以上へプラン変更するとよいです。ただ、2023年10月以降にインボイスを発行するフリーランスは、消費税申告に対応できる「スタンダード」以上を選びましょう。

    マネーフォワード クラウド – プラン別料金・機能まとめ

    パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
    料金
    (税込)
    1,408円/月
    11,880円/年
    1,848円/月
    16,896円/年

    39,336円/年
    帳簿づけ
    確定申告
    消費税申告 ×
    サポート メール・チャット
    (操作質問のみ)
    メール・チャット
    (操作質問のみ)
    メール・チャット・電話
    (操作質問のみ)
    その他特記事項 パーソナルプランに
    電話サポートがつくだけ

    >>「マネーフォワード クラウド」の料金プランを詳しく

    一般的なフリーランスであれば「パーソナルミニ」で充分です。確定申告の基本機能については、大きな制限なく利用できます。ただし、インボイスを発行する場合は消費税申告が必要となるので「パーソナル」を選択しましょう。

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