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会計ソフト比較一覧表 – 個人事業主向け・法人向けのおすすめソフトを紹介

更新日: 2024/08/05
会計ソフト比較一覧表 – 個人事業主向け・法人向けのおすすめソフトを紹介

市販の会計ソフトを「個人事業主向け」と「法人向け」に大別し、それぞれ比較一覧表にまとめました。会計ソフトを導入する際の参考としてご利用ください。

INDEX

目次

    個人事業主向けの会計ソフト

    • ほとんどのソフトは、日々の帳簿づけから確定申告書類の作成まで対応
    • 会計知識がない人でも使いやすいインターフェイスになっている(特にクラウド型)
    • 自動仕訳機能が優れたソフトなら、帳簿づけの大部分を自動化できる
    • ソフト上からそのまま確定申告(電子申告)ができる場合も

    「クラウド型」はネットでログインして使うタイプで、「インストール型(パッケージ型)」はパソコンにインストールして使う従来型のものです。会計ソフトに関しても、昨今はクラウド型の利便性が買われ、主流になりつつあります。

    個人事業主向けの主な会計ソフト【比較一覧表】

    クラウド型インストール型
    料金(税込) 対応OS 申告対応 自動仕訳 電子申告
    やよいの白色申告 オンラインやよいの白色申告
    オンライン
    0円/年~
    クラウド
    白色のみ
    やよいの青色申告 オンラインやよいの青色申告
    オンライン
    11,330円/年~
    クラウド
    白・青
    会計freeefreee会計 12,936円/年~
    クラウド
    白・青
    マネーフォワード
    クラウド確定申告
    11,880円/年~
    クラウド
    白・青
    ジョブカン青色申告(アイコン)ジョブカン青色申告 13,200円/年
    クラウド
    青色のみ
    e-Taxソフト
    を使う
    かんたんクラウド会計 19,800円/年〜
    クラウド
    × ×
    やよいの青色申告24(インストール型)やよいの青色申告 15,400円~
    インストール
    白・青
    みんなの青色申告みんなの青色申告 10,780円
    インストール
    白・青
    e-Taxソフト
    を使う
    やるぞ!青色申告やるぞ!青色申告 9,680円~
    インストール
    白・青 ×
    e-Taxソフト
    を使う
    ジョブカンDesktop 青色申告ジョブカン
    青色申告/確定申告
    5,500円~
    インストール
    白・青
    e-Taxソフト
    を使う
    MJSかんたん!青色申告MJSかんたん!青色申告 7,920円
    インストール
    白・青
    e-Taxソフト
    を使う

    >> 個人事業主向けのおすすめ会計ソフトをもっと詳しく!

    これから導入するなら「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトがおすすめです。初心者~経験者まで使いやすいインターフェイスで、近年はずっとクラウド会計ソフトのシェアでトップ3を争っています。
    個人事業主のクラウド会計ソフトを比較【弥生・freee・マネーフォワード】

    中小法人向けの会計ソフト

    • ほとんどのソフトは、日々の帳簿づけから決算書類の作成まで対応
    • 基本的に、法人税申告書の作成機能はない(税理士に依頼するのが一般的)
    • 自動仕訳機能が優れたソフトなら、帳簿づけの大部分を自動化できる
    • 経営状況を細かく分析したいなら、部門管理機能のあるソフトがおすすめ

    法人向けの主な会計ソフト【比較一覧表】

    クラウド型インストール型

    料金(税込) 対応OS 自動仕訳 決算 部門管理
    freee会計(アイコン)freee会計 39,336円/年~
    クラウド

    上位プランのみ
    マネーフォワードクラウド会計(アイコン)マネーフォワード
    クラウド会計
    39,336円/年~
    クラウド
    弥生会計オンライン(アイコン)弥生会計
    オンライン
    30,580円/年~
    クラウド
    ×
    円簿会計(アイコン)円簿会計 無料
    クラウド
    ×
    かんたんクラウド会計 19,800円/年~
    クラウド

    上位プランのみ
    ツカエル会計オンライン(アイコン)ツカエル会計
    オンライン
    26,400円/年
    クラウド
    勘定奉行クラウド 93,000円/年〜
    クラウド

    上位プランのみ
    弥生会計24(スタンダード)弥生会計 55,000円〜
    インストール

    上位版のみ
    フリーウェイ
    経理Lite
    無料~
    インストール

    有料版のみ

    有料版のみ
    ジョブカン会計ジョブカン会計
    Desktop
    16,500円~
    インストール
    Weplat 財務応援 R4 Lite(アイコン)Weplat
    財務応援 R4
    22,000円~
    インストール
    MJSかんたん!法人会計 33,000円
    インストール
    ×
    会計王 44,000円
    インストール
    勘定奉行J11勘定奉行J 66,000円〜
    インストール
    ×

    >>【完全版】中小法人向け会計ソフトの一覧

    法人では、経理業務の一部を税理士などに委託するケースも多いです。ただ、マイナーなソフトを使っていると、委託先とスムーズにデータを共有できないかもしれません。迷ったら、クラウド会計ソフトのシェアで上位の「freee・マネーフォワード・弥生」を選んでおくのが安心でしょう。

    会計ソフトとは?

    会計ソフトとは、売上や経費の記録(帳簿付け)を簡単にするソフトです。期末の集計業務もミスなく効率的に行えます。さらに、財務状況をリアルタイムに把握したり、税金の計算もラクにできたりします。

    会計ソフトは「クラウド型」と「インストール型」の2種類に大別できます。インターネットのブラウザだけで動くソフトをクラウド型と呼び、パソコンにインストールして使う昔ながらのソフトをインストール型と呼びます。

    クラウド型とインストール型の違い【会計ソフトの種類】

    クラウド型 インストール型
    料金 サブスク
    (月額 or 年額)
    買い切り + 更新費用など
    インストール 不要 必要
    対応デバイス パソコン・スマホなど 基本、Windowsパソコン
    データの保存先 クラウド上 ローカルのディスク内など

    クラウド型の会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードの利用明細を自動取得するのが得意です。取り込んだデータは自動で帳簿付け画面に反映されるので、記帳業務を大幅に効率化できます。

    クラウド型とインストール型の違い(会計ソフトの仕訳方法)

    個人事業主も法人企業も、いまから導入するならクラウド型がおすすめです。クラウド会計ソフトには、上記のほかにも「ネット環境があればどこでも利用できる」「データ管理がしやすい」などといった利点があります。

    クラウド型とインストール型の違いを詳しく【会計ソフトの種類】

    会計ソフトを導入するメリット

    会計ソフトを導入するメリットは、主に下記の5つです。日々の帳簿付けを効率化できるだけでなく、その他にも様々なメリットがあります。

    1. 時間を節約できる
    2. 計算ミスを減らせる
    3. お金の流れが見やすくなる
    4. 専門知識を補ってくれる
    5. 法改正に対応しやすい

    ① 時間を節約できる

    会計ソフトなら、一回の入力で記帳が完了します。仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳などへの転記はすべて自動です。さらに、銀行口座やクレジットカードを紐づければ、その明細をオンラインで自動取得して帳簿に反映できるので、入力する手間さえも省けます。

    ② 計算ミスを減らせる

    会計ソフトを上手に使うと、手作業での入力・計算が最小限で済むので、人為的なミスが減ります。お金の管理にミスがあると、誤った経営判断に繋がりかねませんし、税務申告でも問題が生じる恐れがあります。会計ソフトを使ったほうが安全です。

    ③ お金の流れが見やすくなる

    ほとんどの会計ソフトには、経営状況をグラフなどで可視化する機能が備わっています。帳簿データにもとづいてリアルタイムに集計結果を表示してくれるので、素早い経営判断に役立ちます。

    ④ 専門知識を補ってくれる

    初心者向けの会計ソフトは、会計の専門知識がなくても使いやすいように設計されています。そのため、学習コスト・教育コストを抑えつつ、正確な会計処理が行えます。お小遣い帳をつける感覚で、複式簿記の帳簿を簡単に作成できます。

    ⑤ 法改正に対応しやすい

    法改正などがあっても、それに対応した会計ソフトを使えば、法律に詳しくなくても大丈夫です。とくにクラウド型の会計ソフトなら、つねに最新バージョンを使えるので安心です。税務調査でのリスク軽減や、コンプライアンス遵守にも寄与します。

    会計ソフトの主な機能【一覧表】

    どんな会計ソフトでも、帳簿付けに関する最低限の機能は備わっています。また、個人事業主向けの会計ソフトであれば、ほぼ例外なく確定申告の機能も搭載されています。

    記事の後半では会計ソフトを一つ一つ紹介しますが、その前に、会計ソフトの一般的な機能をざっくり解説しておきます。すべての機能を最初から理解する必要はないので、気になった項目以外は読み飛ばしてOKです。

    勘定科目の設定

    業種の選択 選んだ業種で一般的に使われている勘定科目が自動設定される
    個別設定 勘定科目の編集や追加ができる

    取引入力・仕訳

    振替伝票入力 複式簿記のフォーマット(借方と貸方に手動で分けて入力する)
    簡単入力 お小遣い帳のような単式簿記のフォーマットで入力すると、自動的に複式簿記に変換してくれる
    テンプレート よく使う仕訳入力を登録しておき、必要なときに呼び出せる
    外部データの自動取得 銀行口座やクレジットカードなどの取引明細を自動で取り込める
    自動仕訳 口座やクレカから取り込んだ取引内容をもとに、ソフトが勘定科目を自動で推測してくれる

    集計・資金繰り管理

    帳簿の集計 残高試算表、残高推移表、仕訳日計表、消費税集計表、補助残高一覧表などを作成できる
    資金繰り管理 売掛金の回収や買掛金の支払いなど、資金繰り管理のための予定表を作成できる
    決算書 個人事業主用の青色申告決算書や、法人用の損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)を作成できる
    固定資産台帳 設備や備品の減価償却費を計算でき、資産の状況を簡単に確認できる
    部門管理 部門や店舗ごとに費用や収益を管理できる

    経営分析

    予算実績対比表 予算と実績を比較して達成率を確認できる
    比率分析 利益率や自己資本比率を計算でき、リスク分析や健全性や収益性の評価に役立つ
    損益分岐点分析(CVP) 利益を出すために必要な最低限の売上高を計算できる

    法令対応

    電子帳簿保存法 税務上の保存義務がある「帳簿・書類・電子取引」のデータ保存に対応できる(当面は任意で対応すればOK)
    >> 電子帳簿保存法対応の会計ソフトを詳しく【個人事業主向け】
    インボイス制度 消費税の税率などが明記されたインボイス(適格請求書)に基づき、税区分などを帳簿に入力できる
    >> インボイス制度対応の会計ソフトを詳しく【個人事業主向け】

    個人事業主向け会計ソフトの特徴を詳しく紹介

    個人事業主向けの主な会計ソフトについて、それぞれの特徴を解説していきます。とくにオススメなのは「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトです。

    やよいの白色申告 オンライン

    やよいの白色申告オンライン(取引入力画面)

    • 無料から使えるクラウド会計ソフト
    • サポート付きの有料プランも初年度は半額
    • 青色申告書類を作成する機能はない

    やよいの白色申告 オンライン」は、個人事業主の白色申告に特化したソフトです。ずっと無料で使い続けられるのが最大の特徴です。青色申告に切り替える場合は「やよいの青色申告 オンライン」という姉妹ソフトに移行できます。

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    無料〜 白色申告 Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    「やよいの白色申告 オンライン」は、無料ソフトのなかではもっとも機能が充実しています。操作画面もシンプルで使いやすいです。自動仕訳については、ちょっと読み込みに時間がかかることがあるものの、充分に実用可能なレベルです。

    やよいの白色申告 オンライン(公式サイト)

    やよいの青色申告オンライン

    やよいの青色申告 オンライン(会計ソフトのトップページ)

    • クラウド青色申告ソフトの中では最安水準
    • 初年度は無料(サポート付きプランは半額)
    • サポート体制が充実している

    やよいの青色申告 オンライン」は、個人事業主の青色申告に対応できるクラウド会計ソフトです。比較的安価に利用でき、サポート体制も充実しているので、初心者にも導入しやすいソフトです。

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    11,330円/年〜 白色申告
    青色申告
    Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    「やよいの青色申告 オンライン」はリーズナブルな料金でありながら、自動仕訳や電子申告(e-Tax)にもしっかり対応しています。さらに、サポート付きの上位プランに加入すれば、オペレーターとのメール・チャット・電話が可能です。最安プランでも、サポート情報ページは無料で閲覧できます。

    やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)

    freee会計

    freee会計のトップページ(個人事業主向け)

    • 自由度が高く、先進的な機能が搭載されている
    • 業務の自動化や効率化に定評がある
    • 業務フローを見直せば、記帳の完全な自動化もできる

    freee会計」は、個人事業主やフリーランスでも使いやすい、新しいコンセプトのクラウド会計ソフトです。受発注から会計処理までの情報を一元管理できるので、かなりの効率アップが期待できます。

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    1,628円/月〜
    12,936円/年〜
    白色申告
    青色申告
    Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    「freee会計」は画面に表示される専門用語が少なく、ガイド文も充実しているので、初心者でも問題なく使いこなせます。銀行口座やクレカを紐づけた上で、事前設定をしっかり行えば、ほぼ何も操作せずに帳簿付けを自動で完結させることも可能です。

    freee会計(公式サイト)

    マネーフォワード クラウド確定申告

    マネーフォワード クラウド確定申告の操作画面

    • 外部サービスとの連携が非常にやりやすい
    • 10個以上のクラウドサービスがセットになっている
    • 家計簿アプリのような見やすいグラフィック

    マネーフォワード クラウド」は、個人事業主やフリーランスに必要なバックオフィスソフトを、まとめてパッケージ化したクラウドサービスです。そのなかの「クラウド確定申告」を使って、帳簿付けや確定申告ができます。

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    1,408円/月〜
    11,880円/年〜
    白色申告
    青色申告
    Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    「クラウド確定申告」のほかに、「クラウド請求書・クラウド経費・クラウド給与」などのソフトが用意されており、すべて追加費用なしで利用できます。これらのソフトや外部サービスを上手に組み合わせて使えば、日々の業務がぐんと楽になります。

    マネーフォワード クラウド確定申告(公式サイト)

    ジョブカン青色申告

    ジョブカン青色申告の振替伝票登録画面

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    13,200円/年 青色申告 Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    e-Taxソフトを使う

    ジョブカン青色申告」は、一般的なクラウド会計ソフトの機能を一通り備えています。記帳する際はキーボードでの操作ができるので、慣れたらサクサク入力できます。サポートはメールのみで、電話サポートなどはありません。

    かんたんクラウド会計

    かんたんクラウド会計の必要経費の記帳画面

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    1,980円/月〜
    19,800円/年〜
    × Windows
    Mac
    パソコン
    タブレット
    スマホ
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告
    ×

    かんたんクラウド会計」は、建設業や医療業など、幅広い業種に対応しているクラウド会計ソフトです。BasicとPlusの2プランが用意されています。Plusプランを選ぶと詳細な集計・分析機能が使えますが、基本的にはBasicで充分でしょう。

    やよいの青色申告

    かんたん取引入力画面 - やよいの青色申告(インストール型)

    • インストール型とクラウド型のハイブリッド
    • サポートプランに加入すると、クラウド機能を利用できる
    • 常時インターネット接続しなくても利用できる

    やよいの青色申告」は、インストール型の個人事業主向け会計ソフトです。「あんしん保守サポート」というサポートプランに加入すれば、毎年ソフトを買い替えることなく常に最新のソフトを利用でき、クラウド型と同じような機能も使えるようになります。

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    15,400円~
    ※初年度サポート込み
    白色申告
    青色申告
    Windows パソコン
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    初年度はサポートプランが付いているので、クラウド機能をフル活用できます。銀行口座などを紐づけて自動仕訳をしたり、クラウドにデータ保存したりできます。次年度以降も、年額8,800円(税込)からサポートプランを継続できます。

    みんなの青色申告

    みんなの青色申告のホーム画面

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    10,780円 白色申告
    青色申告
    Windows パソコン
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    e-Taxソフトを使う

    みんなの青色申告」は、個人事業主の確定申告に特化したインストール型の会計ソフトです。基本的に毎年のソフト買い替えは不要で、年額6,600円(税込)の「バリューサポート」に加入すれば、次年度以降の確定申告にも対応できます。

    やるぞ!青色申告

    出納帳形式の帳簿づけ画面(やるぞ!青色申告)

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    9,680円〜 白色申告
    青色申告
    Windows
    Mac
    パソコン
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告
    ×
    e-Taxソフトを使う

    やるぞ!青色申告」は、昔ながらのインストール型会計ソフトです。「やるぞ!確定申告」というソフトもセットになっているので、それを使って確定申告書類を作成できます。オプションで電話サポートなども付けられます。

    ジョブカンDesktop 青色申告

    ジョブカンDesktop 青色申告の取引入力画面

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    5,500円/年
    ダウンロード版
    白色申告
    青色申告
    Windows パソコン
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    e-Taxソフトを使う

    ジョブカンDesktop 青色申告」は、パッケージ版とダウンロード版があります。どちらも「基本使用サービス」というサポートプランに加入すれば、クラウド型のような自動仕訳などが可能です(ダウンロード版には1年分のサポート料金も含まれている)。

    MJSかんたん!青色申告

    ホーム画面 – MJSかんたん!青色申告

    料金(税込) 申告対応 対応OS デバイス
    7,920円 白色申告
    青色申告
    Windows パソコン
    操作性 帳簿付け 自動仕訳 電子申告

    e-Taxソフトを使う

    MJSかんたん!青色申告」は、買い切りのインストール型会計ソフトです。別途「あんしん!サポート」というサービスに加入すれば、毎年最新バージョンを利用できます。サポート料金は「1年5,500円・3年14,850円・5年19,250円」です(すべて税込み)。

    法人向け会計ソフトの特徴を詳しく紹介

    法人向けの主な会計ソフトについて、それぞれの特徴を順番に解説していきます。「弥生・freee・マネーフォワード」のクラウド会計ソフトがとくにおすすめです。

    freee会計

    freee会計(フリー)の取引入力画面【法人企業向け】

    • バックオフィス業務全体をfreeeで一元化できる
    • 導入する際は、既存の業務フローを多少見直す必要がある
    • うまく導入できれば、圧倒的な業務効率化が期待できる

    freee会計」は、小規模〜中小法人に適したクラウド会計ソフトです。請求書等の発行や入出金管理といった経理業務から、取引発生時の会計業務まで、freeeで一元管理できます。

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    4,378円/月〜
    39,336円/年~
    3人〜
    上位プランなら制限なし
    Windows
    Mac

    上位プランのみ
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×
    上位プランのみ

    freee会計では法人税申告書の作成はできません。ただ、法人の場合は税理士に申告書を作ってもらうケースが多いでしょうから、決算書が作成できれば問題ありません。別途「freee申告」(27,280円/年)と連携すれば、法人税申告まで自分で行うことも可能です。

    freee会計(公式サイト)

    マネーフォワードクラウド会計

    マネーフォワードクラウド会計の取引入力画面(法人向け会計ソフト)

    • バックオフィス業務全般をカバーできる
    • クラウド会計、クラウド経費、クラウド請求書などがセットで使える
    • 外部サービスとの連携、データ取得が得意

    マネーフォワード クラウド会計」は、業務の分担がはっきり決まっている中小企業向けの会計ソフトです。小規模企業向けのプランもあるので、これから規模を拡大していきたい企業にもマッチします。

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    4,378円/月〜
    39,336円/年〜
    3人〜
    4人目から追加料金
    Windows
    Mac
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×
    上位プランのみ

    「マネーフォワード クラウド」では10個以上のクラウドソフトをセットで利用できるので、既存の業務をそのまま各ソフトに割り当てるだけで簡単に導入できます。大抵の他社ソフトでは、給与計算などが別料金ですが、マネーフォワードでは料金に含まれています。

    マネーフォワード クラウド会計(公式サイト)

    弥生会計オンライン

    弥生会計オンラインの取引入力画面(法人向け会計ソフト)

    • 初心者でも仕訳の登録・修正がしやすい
    • サポートが充実している
    • 消費税申告書の作成には対応できない

    弥生会計 オンライン」は、小規模企業向けのクラウド会計ソフトです。会計業務に特化したシンプルなソフトなので、導入にあまり手間がかかりません。税務申告は税理士に丸投げする、というスタイルにもマッチしやすいです。

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    30,580円/年〜 3人〜
    4人目から追加料金
    Windows
    Mac
    ×
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    × ×

    「弥生会計 オンライン」は自動仕訳にも対応しているので、会計業務の効率化も充分期待できます。ただ、部門管理ができないなど、インストール型の「弥生会計」に比べて機能は少なめなので、事業規模が大きくなってきたら乗り換えの検討も必要です。

    弥生会計 オンライン(公式サイト)

    円簿会計

    円簿会計の操作画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    無料 上限なし Windows
    Mac
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    × × ×

    円簿会計」は完全無料の法人向けクラウド会計ソフトです。自動仕訳などの便利機能はありませんが、会計業務に必要な機能は揃っています。社内に経理経験者がいて、自動仕訳での効率化も不要という企業は検討してみましょう。

    かんたんクラウド会計

    かんたんクラウド会計のユーザーインターフェイス

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    1,980円/月〜
    19,800円/年〜
    3人〜
    4人目から追加料金
    Windows
    Mac

    上位プランのみ
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    × ×

    かんたんクラウド会計」は、法人向けクラウド会計ソフトとしてはリーズナブルに利用できます。さらに、電話や遠隔操作のサポートオプションが月額330円で受けられます。建設業や医療業などの幅広い業種に対応可能です。

    ツカエル会計 オンライン

    ツカエル会計 オンライン

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    26,400円/年 3人 Windows
    Mac
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    ツカエル会計 オンライン」は、動作の軽快さを売りにしているクラウド会計ソフトです。インストール型ソフトや表計算ソフトのような画面で、キーボードでサクサク記帳できます。

    勘定奉行クラウド

    勘定奉行クラウドの操作画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    8,525円/月〜
    102,300円/年〜
    2人〜
    3人目から追加料金
    Windows
    上位プランのみ
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    勘定奉行クラウド」は、小規模〜大企業向けまで幅広いプランが用意されたクラウド会計ソフトです。ラインナップが豊富で、ほとんどの業種に対応できます。ただ、小規模企業向けの最安プランでも年額10万円ほどなので、コストは高めです。

    弥生会計

    弥生会計 - 操作画面(かんたん取引入力)

    • 1987年から続くロングセラー製品
    • サポートプランに加入すれば、クラウド機能を利用できる
    • 公式ストアで買うと、1年間のサポートが付帯する

    弥生会計」は、小規模〜中小企業向けソフトのなかでも、やや小規模寄りの性能を備えたインストール型会計ソフトです。目安としては、従業員数5名〜10名ぐらいの企業にマッチします。

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    55,000円〜 1人〜
    2人以上は上位版
    Windows
    上位版のみ
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    インストール型の「弥生会計」は、基本的に1ライセンスごとに1台のパソコンで利用します。製品ラインナップは小規模向けの「スタンダード」と中小企業向けの「プロフェッショナル」に大別されますが、プロフェッショナルなら複数台での運用にも対応可能です。

    フリーウェイ経理Lite

    フリーウェイ経理Liteの帳簿付け画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    無料〜 Windows
    有料版のみ
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書

    有料版のみ

    無料版は勘定式のみ
    × ×

    フリーウェイ経理Lite」は、無料でパソコンにインストールできる会計ソフトです。無料版と有料版があり、月額3,300円(税込)で部門管理や自動仕訳が使えるようになります。有料版ならクラウドでのデータ保存も可能です。

    ジョブカン会計 Desktop

    ジョブカン会計 Desktopの仕入帳画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    16,500円~ 1人 Windows
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    ジョブカン会計 Desktop」は、比較的リーズナブルなインストール型会計ソフトです。1年分の「基本使用サービス」が無料付帯しており、自動仕訳などのクラウド機能が使えます。基本使用サービスは、次年度以降も有料で継続可能です。

    Weplat 財務応援 R4

    Weplat 財務応援 R4の振替伝票入力画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    33,000円*/年〜 1人〜
    2人以上は上位版
    Windows
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×
    上位版のみ

    * 2023年8月下旬にクラウド電子保存対応のため価格改定(改定後は55,000円〜)

    Weplat 財務応援 R4」は、小規模〜中小法人に対応できるインストール型会計ソフトです。電話や画面共有などのサポートも付帯するので、操作に困ることはないでしょう。ただ、固定資産の管理機能はないので、別ソフトを購入するなどの対応が必要です。

    MJSかんたん!法人会計

    MJSかんたん!法人会計のUI

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    33,000円 1人 Windows
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    MJSかんたん!法人会計」は、完全買い切りでありながら自動仕訳まで利用できる点で、稀有なインストール型会計ソフトです。「あんしん!サポート」という保守サポートプランも用意されていますが、これに加入していなくても自動仕訳は利用可能です。

    会計王

    会計王の仕訳入力画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    44,000円 1人〜
    2人以上は上位版
    Windows
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    ×

    会計王」は、個人事業主〜中小法人向けの会計ソフトです。無料の「マネーリンク」というソフトを別途インストールすれば、追加費用なしで自動仕訳ができます。やや使い勝手に難はありますが、ランニングコストを抑えやすいです。

    勘定奉行J

    勘定奉行Jの記帳画面

    料金(税込) ユーザー上限 対応OS 部門管理
    66,000円〜
    初期費用込み
    1人 Windows
    自動仕訳 決算書の作成 法人税申告書 消費税申告書
    × ×

    勘定奉行J」は、小規模法人向けのインストール型会計ソフトです。年間ライセンスなので、1年ごとに更新料かかかります(税込44,000円)。電話や遠隔操作でのサポートがあるので初心者でも安心です。

    会計ソフトを選定する際のポイント5選

    会計ソフトを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。最適なソフトは、事業規模や業種によって異なります。以下のポイントを押さえておけば、大きな失敗はないでしょう。

    1. 事業規模 ‐ 個人事業主 or 法人
    2. 搭載されている機能
    3. 対応端末・OS
    4. ユーザーサポート体制
    5. 無料トライアル期間

    ① 事業規模 ‐ 個人事業主 or 法人

    会計ソフトは「個人事業主向け」と「法人向け」に大きく分けられます。規模に合わないソフトを導入した場合、効率が落ちるだけでなく、正しい記帳ができなくなる恐れがあります。これは絶対に間違えないようにしましょう。

    ② 搭載されている機能

    会計ソフトごとに、搭載されている機能は異なります。機能が多いほどよい、というわけではありません。機能が多すぎても、かえって使いにくく感じる場合があります。料金とのバランスを考慮して、必要十分なソフトを選びましょう。

    ③ 対応端末・OS

    パソコン・タブレット・スマホのどれに対応しているか、対応OSも含めて確認しておきましょう。クラウド型のソフトなら、大抵はWindowsとMacの両方に対応しています。Windowsのパソコンなら、インストール型も含めてほとんどのソフトが使えます。

    ④ ユーザーサポート体制

    会計ソフトを導入後のサポート体制も重要です。どんなに優れたソフトでも、使い方がわからないと意味がありません。とくに初心者の場合、メール・チャット・電話で問い合わせできると心強いです。ソフトによっては、画面共有しながらサポートしてもらえます。

    ⑤ 無料トライアル期間

    無料お試し期間があれば、実際にソフトの使用感を確かめられます。すべてのソフトを試すわけにはいかないので、まずは候補を3つくらいまで絞りましょう。その上で、迷って決めきれない場合は無料トライアルを利用するとよいです。

    まとめ

    個人事業主も法人も、これから導入するなら「クラウド型」の会計ソフトがおすすめです。機能と料金のバランスを見て、自社に合ったソフトを導入しましょう。どれを選ぶべきか迷う場合は、弥生・freee・マネーフォワードの3社から選べばOKです。

    個人事業主向けのおすすめ会計ソフト

    やよいの青色申告
    オンライン
    freee会計 マネーフォワード
    クラウド確定申告
    料金
    (税込)
    11,330円/年~
    初年度は無料~
    12,936円/年~ 11,880円/年~
    帳簿づけ
    確定申告
    機能の多さ 必要十分 幅広い 幅広い
    使用感 オーソドックス 独特 オーソドックス
    プラン別
    料金表
    freee会計 - プラン別料金表 マネーフォワード クラウド - プラン別料金表

    個人事業主向けのクラウド会計ソフトを使えば、帳簿付けから確定申告まで、初心者でも簡単に行えます。銀行口座から明細をオンラインで自動取得し、帳簿にそのまま反映させることもできます。とくに上記の大手3社は、機能と料金のバランスが優れています。

    法人向けのおすすめ会計ソフト

    弥生会計
    オンライン
    freee会計 マネーフォワード
    クラウド会計
    料金
    (税込)
    30,580円/年〜
    初年度は無料
    39,336円/年~ 39,336円/年〜
    帳簿づけ
    決算書の作成
    事業規模の目安 小規模企業 小規模〜中小企業 小規模〜中小企業
    使用感 オーソドックス 独特 オーソドックス
    プラン別
    料金表
    freee会計 - 料金表 マネーフォワードクラウド会計 - 料金表

    法人向けのクラウド会計ソフトでは、帳簿付けや決算書の作成ができます。法人の場合は会計業務が複雑になりやすいので、サポート体制なども重視です。この点、上記3社ならどれを選んでも心配ないでしょう。

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