「会計ソフトって結局どれがいいの?」という個人事業主・フリーランス向けに、おすすめの会計ソフトを一覧表で比較します。なかには、無料で利用できるソフトもあります。会計ソフトを導入するメリットや、ソフトの選定ポイントなども解説しています。
INDEX
目次
個人事業主向けの会計ソフト【比較一覧表】
個人事業主向けの会計ソフトを比較一覧表にまとめました。「自動仕訳」や「電子申告」への対応が進んでいるソフトなら、個人事業主やフリーランスの会計・税務を一気に効率化できます。
料金 (税込) |
対応OS | 申告対応 | 自動 仕訳 |
電子 申告 |
操作画面 | |
---|---|---|---|---|---|---|
やよいの白色申告 オンライン |
0円/年〜 クラウド |
白色のみ | ○ | ○ | ||
やよいの青色申告 オンライン |
11,330円/年〜 クラウド |
白・青 | ○ | ○ | ||
freee会計 | 12,936円/年~ クラウド |
白・青 | ○ | ○ | ||
マネーフォワード クラウド確定申告 |
11,880円/年~ クラウド |
白・青 | ○ | ○ | ||
ジョブカン青色申告 | 13,200円/年 クラウド |
青色のみ | ○ | △* | ||
やよいの青色申告 | 15,400円~ インストール |
白・青 | ○ | ○ | ||
みんなの青色申告 | 10,780円 インストール |
白色申告 青色申告 |
○ | △* | ||
やるぞ!青色申告 | 9,680円~ インストール |
白・青 | × | △* | ||
ジョブカン 青色申告/確定申告 |
5,500円~ インストール |
白色申告 青色申告 |
○ | △* | ||
MJSかんたん!青色申告 | 7,920円 インストール |
白・青 | ○ | △* |
*国税庁のe-Taxソフトを介して電子申告をする
結論から言うと、個人事業主には大手3社(弥生・freee・マネーフォワード)のクラウド会計ソフトがおすすめです。これらのソフトについては、記事の後半で料金プランや機能を詳しく解説しています。
ここからは、まず会計ソフトを導入するメリットや、ソフト選びのポイントについて解説します。
個人事業主が会計ソフトを導入するメリット
個人事業主・フリーランスが会計ソフトを導入すると、日々の帳簿付けや確定申告にかかる手間を大幅に削減できます。「会計ソフトは難しそう…」と思う方もいるかもしれませんが、実際はExcelや手書きで帳簿付けするよりずっとラクです。
会計ソフトを導入するメリット
- 簿記の知識がなくても簡単に帳簿付けができる
- 口座やクレカを連携すれば、記帳作業の大半を自動化できる(自動仕訳)
- 帳簿付けした内容をもとに、確定申告書類を自動作成できる
- 作成した申告書類を、オンラインでスムーズに提出できる(電子申告)
- 過去の帳簿や申告書類も会計ソフト上で管理できる
「自動仕訳」とは、会計ソフトが銀行口座やクレカの取引履歴を取り込んで、自動で帳簿に反映してくれる機能です。たとえば、事業用のカードを連携しておけば、そのカードで支払った経費が自動で記帳されていきます。
会計ソフトを使えば、毎年の確定申告もあっという間に終わります。1年間の収入や経費を自動で集計されるので、自分で面倒な計算をする必要がありません。作成した申告書類は、そのままオンラインで「電子申告」に使えるので、提出もラクラクです。
個人事業主が会計ソフトを選ぶときのポイント
個人事業主やフリーランスの場合、会計ソフト選びの重要ポイントは下記の5つです。
- クラウド型かインストール型か?
- 帳簿付けの画面がわかりやすいか?
- 自動仕訳の機能があるか?
- 確定申告がしやすいか?
- 自分に合った料金プランはどれか?
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。「はやくおすすめの会計ソフトが見たい!」という方は、記事の後半をご覧ください。
ポイント① クラウド型かインストール型か?
会計ソフトは、クラウド型とインストール型の2種類に大別できます。ざっくり言うと「クラウド型 = 先進的」「インストール型 = 昔ながら」というイメージです。具体的には、下表のような違いがあります。
クラウド型 | インストール型 | |
---|---|---|
主なソフト | ・やよいの白色申告 オンライン ・やよいの青色申告 オンライン ・freee会計 ・マネーフォワード クラウド |
・やよいの青色申告 ・みんなの青色申告 ・やるぞ!青色申告 ・ジョブカンDesktop 青色申告 |
使い方 | インターネット上で ログインして使う |
パソコンに インストールして使う |
利用コスト | ソフトの利用料金 (月額 or 年額) |
ソフトの購入代金 + 年1回のバージョンアップ費用 |
操作画面 | 初心者でも扱いやすい | やや経験者向け |
自動仕訳 | ◯ | △ |
電子申告 | ◯ | △ |
※ 具体的な機能はソフトによって異なります
これから導入するなら、断然「クラウド型」がおすすめです。先進的な自動化機能が優れているうえ、初心者でも使いやすいように操作画面が工夫されています。一方、インストール型はどちらかというと「使い慣れたUIがいい」という古参ユーザー向けです。
ちなみに、インストール型のほうが「買い切り型だからお得でしょ?」と思うかもしれませんが、実際はインストール型もランニングコストがかかります。最新の税制改正などに対応するには、毎年の買い替えやバージョンアップが必須だからです。
ポイント② 帳簿付けの画面がわかりやすいか?
せっかく会計ソフトを導入するなら、帳簿付け(売上や経費の記帳)がしやすいソフトを選びましょう。会計初心者には、少ない入力項目で帳簿付けができるソフトがおすすめです。
わかりやすい画面の例 (やよいの青色申告 オンライン) |
複雑な画面の例 (MJSかんたん青色申告) |
---|---|
弥生の入力画面(上表左)なら、4つの必須項目を埋めるだけで帳簿付けができます。分からない項目があっても、すぐ隣のヘルプボタンを押せば説明が表示されます。昨今のクラウド会計ソフトは、同様にシンプルなインターフェイスになっている場合が多いです。
一方、上表右のような入力画面は、どちらかというと経理経験者向けです。初心者の場合は、そもそもどこに何を入力すればいいのか分からないでしょう。このようなインターフェイスは、特にインストール型の会計ソフトに多く見られます。
ポイント③ 自動仕訳の機能があるか?
自動仕訳(じどうしわけ)とは、簡単に言うと「クレジットカードや銀行口座の利用明細を自動で帳簿付けしてくれる」という機能です。会計ソフトにカードや口座を登録しておけば、それらの利用履歴を自動的に取り込んで帳簿に反映してくれます。
まず、会計ソフトがクレカや口座の明細データを自動で取り込みます。そして、取り込んだデータの一つ一つについて、「こういう勘定科目で記帳するのはどうでしょう?」と提案してくれます。(勘定科目とは「売上・消耗品費・通信費」などの名目のこと)
上図は、弥生のクラウド会計ソフトの自動仕訳画面です。取り込んだ明細から日付や金額を抽出して、そのまま記帳できる形に整えてくれています。ユーザーは右端にある「取引の登録」のボタンを「する」に変更するだけで帳簿付けができます。(必要に応じて勘定科目の修正も可能)
経理業務を効率化したいなら、自動仕訳の機能は必要不可欠と考えましょう。大手メーカーのクラウド会計ソフトなら、大抵は自動仕訳機能を搭載しています。一方、インストール型だと自動仕訳に非対応のソフトも多いので注意しましょう。
ポイント④ 確定申告がしやすいか?
個人事業主は、原則として毎年2月〜3月ごろに確定申告をします。確定申告では、前年分の売上や経費を「決算書」や「確定申告書」にまとめて税務署に提出します。かなり面倒な作業ですが、会計ソフトを使えば初心者でもパパっと済ませられます。
会計ソフトなら、日々の記帳内容を一瞬で集計して、確定申告書類の大部分を自動作成してくれます。なかでも、下図のように操作手順をわかりやすくビジュアル化してくれるソフトなら、初心者でも迷わずに作業を進められます。
ちなみに、昨今のクラウド会計ソフトは「電子申告(e-Tax)」の機能も優れています。電子申告とは、確定申告書類をオンラインで提出することです。電子申告機能が優れたソフトを選べば、書類提出の手間も大幅に削減できます。
電子申告に強いソフト | 電子申告に弱いソフト |
---|---|
申告書類を作ったあと ソフトからそのまま電子申告できる |
国税庁のソフトを併用しないと 電子申告できない |
・やよいの白色申告 オンライン ・やよいの青色申告 オンライン ・freee会計 ・マネーフォワード クラウド など |
・ジョブカン青色申告 ・みんなの青色申告 ・やるぞ!青色申告 など |
大手のクラウド会計ソフトは、電子申告にしっかり対応しています(紙での提出も可能)。一方、電子申告に弱いソフトだと、国税庁の「e-Taxソフト」等と併用しないと電子申告ができません。国税庁のソフトは使い勝手が悪いので、初心者には不向きです。
ポイント⑤ 自分に合った料金プランはどれか?
良さげな会計ソフトを見つけたら、次は料金プランを検討しましょう。たとえば、大手3社のクラウド会計ソフトには、下記のような料金プランが用意されています。
弥生 | freee | マネーフォワード | |
---|---|---|---|
上位プラン | 白:18,480円 青:26,400円 |
43,780円 | 39,336円 |
中堅プラン | 白:10,120円 青:15,180円 |
26,136円 | 16,896円 |
最安プラン | 白:0円 青:9,680円 |
12,936円 | 11,880円 |
※ 弥生のクラウド会計ソフトは白色申告と青色申告で料金が異なる
上記3社の料金プランは、主に「ユーザーサポートの手厚さ」に応じて区別されています。ざっくりまとめると、下表のようなイメージです。
上位プラン | 料金は高いが、サポートが手厚い →使いこなせるか心配な初心者におすすめ |
---|---|
中堅プラン | 料金もサポート内容もほどほど →初心者だけどコストは抑えたい!という人におすすめ |
最安プラン | 料金は安いが、最低限のサポートしかない →会計ソフトの利用経験がある人におすすめ |
初心者の場合は、最初の1年だけでも上位プラン or 中堅プランに加入しておくのがおすすめです。はじめのうちは、サポートが充実していると安心です。2年目以降、ソフトの扱いに慣れてきたら、最安プランへの移行を検討してもよいでしょう。
【クラウド型】やよいの白色申告 オンライン
- ずっと無料で使い続けられるクラウド会計ソフト
- 初年度はサポート付きの有料プランも無料or半額で利用できる
- 青色申告には非対応
弥生は、白色申告用の「やよいの白色申告 オンライン」と、青色申告用の「やよいの青色申告 オンライン」を別々にリリースしています。こちらのソフトは白色申告向けで、ずっと無料で使い続けられるのが最大の特徴です。
料金(税込) | 無料体験 | 申告対応 | 対応OS | デバイス |
---|---|---|---|---|
0円~ | – | 白色申告 | Windows Mac |
パソコン タブレット スマホ |
操作性 | 帳簿づけ | 自動仕訳 | 確定申告書類 | スマホアプリ |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | △ |
機能面も「ほんとに無料でいいの?」というほど充実しています。帳簿付けから確定申告までの基本機能はもちろんのこと、自動仕訳や電子申告などの便利機能も搭載しています。
実際の操作画面(やよいの白色申告 オンライン)
ホーム画面 | 取引入力 | レポート | 申告書類作成 |
---|---|---|---|
料金プランは、ずっと無料の「フリープラン」を含めて3種類あります。どのプランでも使える機能は変わりませんが、ユーザーサポートの内容が異なります。
「やよいの白色申告 オンライン」の料金プラン
フリープラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
利用料金 (税込) |
無料 | 12,650円/年 初年度は無料 |
23,100円/年 初年度は半額 |
帳簿付け | ○ | ○ | ○ |
自動仕訳 | ○ | ○ | ○ |
申告書作成 | ○ | ○ | ○ |
電子申告 | ○ | ○ | ○ |
サポート | なし | ・メール ・チャット ・電話 ・画面共有 ※ 電話は年10回まで |
・メール ・チャット ・電話 ・業務ヘルプデスク ・画面共有 |
>>「やよいの白色申告 オンライン」の料金プランを詳しく(公式サイト)
トータルプランの「業務ヘルプデスク」は、経理業務や確定申告について相談できるサービスです。会計ソフトのサポートは、大抵「操作方法に関するお問い合わせ」に限定されていますが、トータルプランならもっと踏み込んだ質問ができるわけです。
有料プランも初年度は無料or半額で利用できるので、会計初心者はひとまず「トータルプラン」から使い始めるのがおすすめです。会計業務に慣れてから「フリープラン」に切り替えれば、それ以降はずっと無料で使い続けられます(有料プランから無料プランへの変更が可能です)。
【クラウド型】やよいの青色申告 オンライン
- 青色申告ソフトの中では最安水準
- 初年度は無料 or 半額で利用できる
- メインメニューがシンプルで使いやすい
「やよいの青色申告 オンライン」は、低価格ながら豊富な機能を備えたクラウド会計ソフトです。「やよいの白色申告 オンライン」のような無料プランはありませんが、他社の青色申告対応ソフトと比較するとリーズナブルな価格設定です。
料金(税込) | 無料体験 | 申告対応 | 対応OS | デバイス |
---|---|---|---|---|
11,330円/年~ | ○ | 白色申告 青色申告 |
Windows Mac |
パソコン タブレット スマホ |
操作性 | 帳簿づけ | 自動仕訳 | 確定申告書類 | スマホアプリ |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | △ |
日頃の帳簿付け〜確定申告に必要な機能は、もれなく備わっています。後述する「freee」や「マネーフォワード」と比較すると、スマホアプリなどの利便性は少し劣りますが、パソコンで帳簿付けするのなら問題ありません。
実際の操作画面(やよいの青色申告 オンライン)
ホーム画面 | 取引入力 | レポート | 申告書類作成 |
---|---|---|---|
「やよいの青色申告 オンライン」には3つの料金プランがあります。どのプランも、初年度は無料 or 半額でかなりおトクに利用できます。
「やよいの青色申告 オンライン」の料金プラン
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
利用料金 (税込) |
11,330円/年 初年度は無料 |
18,975円/年 初年度は無料 |
33,000円/年 初年度は半額 |
帳簿付け | ○ | ○ | ○ |
自動仕訳 | ○ | ○ | ○ |
申告書作成 | ○ | ○ | ○ |
電子申告 | ○ | ○ | ○ |
サポート | なし | ・メール ・チャット ・電話 ・画面共有 ※ 電話は年10回まで |
・メール ・チャット ・電話 ・業務ヘルプデスク ・画面共有 |
>>「やよいの青色申告 オンライン」の料金プランを詳しく(公式サイト)
最安の「セルフプラン」にはユーザーサポートが付かないので、初年度だけでも「ベーシックプラン」か「トータルプラン」を選んでおくと安心です。ソフトの操作に慣れてきたら、2年目以降はセルフプランに切り替えてもよいでしょう。
【クラウド型】freee会計(フリー)
- 専門知識なしでも使いやすいインターフェイスが特徴
- 初めての確定申告でも簡単に提出書類を作成できる
- スマホアプリで、帳簿づけ〜電子申告までできる
従来の型にはまらず、新しいアプローチで会計作業をラクにしてくれるのが「freee会計」の特徴です。操作画面では、簿記の用語が分かりやすい言葉に置き換えられています。確定申告書類の作成も、アンケートのような形で進めていきます。
料金(税込) | 無料体験 | 申告対応 | 対応OS | デバイス |
---|---|---|---|---|
1,628円/月~ 12,936円/年~ |
○ | 白色申告 青色申告 |
Windows Mac |
パソコン タブレット スマホ |
操作性 | 帳簿づけ | 自動仕訳 | 確定申告書類 | スマホアプリ |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
他社に比べてスマホアプリの開発が進んでいるのも、freee(フリー)の特徴です。スマホアプリでも「帳簿づけ・申告書類の作成・電子申告」など、ブラウザ版とほとんど同様の機能を使えます。
実際の操作画面(freee会計)
ホーム画面 | 取引入力 | レポート | 申告書類作成 |
---|---|---|---|
「freee会計」には3つの料金プランがあります。月額契約と年額契約を選べますが、年額契約でまとめて支払うほうがおトクに利用できます(「プレミアム」は年額契約のみ)。
「freee会計」の料金プラン
スターター | スタンダード | プレミアム | ||
---|---|---|---|---|
利用料金 (税込) |
月額契約 | 1,628円/月 | 2,948円/月 | – |
年額契約 | 12,936円/年 | 26,136円/年 | 43,780円/年 | |
帳簿付け | ○ | ○ | ○ | |
自動仕訳 | ○ | ○ | ○ | |
申告書作成 | ○ | ○ | ○ | |
電子申告 | ○ | ○ | ○ | |
サポート | ・メール ・チャット |
・メール(優先対応) ・チャット(優先対応) |
・メール(優先対応) ・チャット(優先対応) ・電話 ・税務調査サポート補償 |
大抵の個人事業主・フリーランスなら、最安の「スターター」プランで全く問題ありません。上位のプランでは、従業員関連の機能や、消費税申告の機能が追加されます。
【クラウド型】マネーフォワード クラウド確定申告
- 複数のクラウドサービスをセットで使える
- 初心者から上級者まで、使いやすいインターフェイス
- まるっと業務効率を上げたい個人事業主におすすめ
マネーフォワードは「マネーフォワード クラウド」というサービス名で、複数のクラウドサービスをセット提供しています。そこに含まれる「マネーフォワード クラウド確定申告」が、個人事業主向けの会計ソフトに当たります。
料金(税込) | 無料体験 | 申告対応 | 対応OS | デバイス |
---|---|---|---|---|
1,408円/月~ 11,880円/年~ |
○ | 白色・青色 | Windows Mac |
パソコン タブレット スマホ |
操作性 | 帳簿づけ | 自動仕訳 | 確定申告書類 | スマホアプリ |
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
セット提供されるソフトには「クラウド確定申告」の他に、「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」などがあります。請求書の作成や従業員への給与支払いがあり、これらの処理作業を会計ソフトと連携して効率化させたい個人事業主におすすめです。
実際の操作画面
ホーム画面 | 取引入力 | レポート | 申告書類作成 |
---|---|---|---|
「マネーフォワード クラウド」には3つの料金プランがあります。これは「クラウド確定申告」単体の利用料金ではありません(ソフトの単体契約はできません)。下記の料金で、複数のクラウドサービスをセットで利用することになります。
「マネーフォワード クラウド」の料金プラン
パーソナル ミニ |
パーソナル | パーソナル プラス |
||
---|---|---|---|---|
利用料金 (税込) |
月額契約 | 1,408円/月 | 1,848円/月 | – |
年額契約 | 11,880円/年 | 16,896円/年 | 39,336円/年 | |
帳簿付け | ○ | ○ | ○ | |
自動仕訳 | ○ | ○ | ○ | |
申告書作成 | ○ | ○ | ○ | |
電子申告 | ○ | ○ | ○ | |
サポート | ・メール ・チャット |
・メール ・チャット |
・メール ・チャット ・電話 |
>>「マネーフォワード クラウド」の料金プランを詳しく(公式サイト)
一人で働く個人事業主・フリーランスが使うぶんには、大抵は最安の「パーソナルミニ」で十分です。上位のプランでは、従業員関連の機能や、消費税申告に関する機能が使えます。
【インストール型】やよいの青色申告
- 老舗メーカーが提供する、ロングセラーのインストール型会計ソフト
- インストール型なのにクラウド型に近い機能が使える
- パソコンの対応OSはWindowsのみ
弥生が提供するインストール型の会計ソフトが「やよいの青色申告」です(「弥生会計」は法人向けソフト)。商品名に「青色申告」とありますが、白色申告にも対応しています。
料金(税込) | 無料体験 | 申告対応 | 対応OS | デバイス |
---|---|---|---|---|
15,400円~ | ○ | 白色・青色 | Windowsのみ | パソコン スマホ* |
操作性 | 帳簿づけ | 自動仕訳 | 確定申告書類 | スマホアプリ |
◎ | ◎ | ○ | ◎ | △ |
* レシート取込アプリ
「やよいの青色申告」は長年にわたる利用者が多い、歴史ある会計ソフトです。クラウド会計ソフトのわかりやすさには劣りますが、インストール型のソフトとしては珍しく、初心者にもやさしいインターフェイスです。
実際の操作画面(やよいの青色申告)
ホーム画面 | 取引入力 | レポート | 申告書類作成 |
---|---|---|---|
なし |
やよいの青色申告には年額制のサポートプランが用意されています(あんしん保守サポート)。これに加入していれば、毎年ソフトを追加料金なしで最新版にアップデートできます。そのほか、下記のようなサポートも受けられます。
あんしん保守サポートの料金プラン
セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
---|---|---|---|
年額料金 | 11,330円/年 | 18,975円/年 | 33,000円/年 |
ソフトの 無償アップデート |
◯ | ◯ | ◯ |
電話サポート | × | ◯(年10回まで) | ◯ |
メールサポート | × | ◯ | ◯ |
チャットサポート | × | ◯ | ◯ |
仕訳相談 | × | × | ◯ |
確定申告相談 | × | × | ◯ |
公式サイトで「やよいの青色申告」を買うと、1年分のあんしん保守サポートが付いてきます。1年分のあんしん保守サポートを含んだ特別価格になっているので、初年度は通常よりお得に利用できます。
「やよいの青色申告」の販売価格
ソフト本体 + サポート1年分 (セルフプラン) |
ソフト本体 + サポート1年分 (ベーシックプラン) |
ソフト本体 + サポート1年分 (トータルプラン) |
---|---|---|
15,400円 | 15,400円 | 31,900円 |
なお、2年目以降も「あんしん保守サポート」に加入するなら、プランごとの年額料金を払い続ける必要があります(たとえば、セルフプランなら年額9,680円)。ちなみに、契約更新時にプランをダウングレードすることも可能です。
サービス提供を終了した会計ソフト
会計ソフトを選ぶ上では、市場シェアも気にしておきましょう。そこそこ名のしれたソフトでも、数年でサービスを終了してしまい、ソフトの乗り換えを余儀なくされることがあります。
近年サービスを終了した主な会計ソフト
HANJO会計 | 2024年12月31日にサービス終了 ※新規申込はすでに受付停止 |
---|---|
フリビズ | 2018年3月31日にサービス終了 |
ネットde青色申告 | 2018年5月31日にサービス終了 |
ハイブリッド会計Crew | 2018年11月30日にサービス終了 |
個人事業主の会計ソフトは、先に挙げた「弥生・freee・マネーフォワード」の3社がダントツで上位のシェアを競っている状況です。今後もしばらくは、この3社が個人事業用会計ソフトの人気メーカーとして位置づけられる状況が続くでしょう。
まとめ – 弥生・freee・マネーフォワードのクラウド会計ソフトを比較
最後に、本記事で挙げたクラウド会計ソフト3社の比較情報を一覧表にまとめておきます。
弥生 | freee | マネーフォワード | |
---|---|---|---|
操作画面 (取引入力画面) |
|||
料金 | 【白色申告】 フリープラン 0円 ベーシックプラン トータルプラン |
スターター 12,936円/年 1,628円/月 スタンダード プレミアム |
パーソナルミニ 11,880円/年 1,408円/月 パーソナル パーソナルプラス |
【青色申告】 セルフプラン 9,680円/年 初年度は無料 ベーシックプラン トータルプラン |
|||
無料体験 | ○ | ○ | ○ |
サポート* |
|
|
|
*利用できるサポートは契約プランごとに異なる
「弥生」がオススメなのはこんな人
- とにかく低料金でクラウド会計ソフトを利用したい(白色は無料で利用可)
- 確定申告などの相談についてもしっかりサポートを受けたい
- 老舗メーカーが提供する安心感のあるソフトを使いたい
「freee」がオススメなのはこんな人
- 経理未経験で、確定申告をしたことがない
- とにかくラクに会計業務を済ませたい
- 帳簿や確定申告書類の作成をスマホアプリで行いたい
「マネーフォワード」がオススメなのはこんな人
- 会計ソフト以外のクラウドサービスも合わせて利用したい
- 簿記について、ある程度の知識がある
- 従業員を雇用しており、給与計算や経費精算も必要
上記3社なら、どの会計ソフトでも「帳簿づけ」と「確定申告書類作成」の機能が備わっています。いずれも無料でお試しできるので、実際に使い心地を確かめてみてください(「やよいの白色申告 オンライン」については無料でずっと実用できます)。