マネーフォワード クラウド確定申告

更新日: 2020/07/08

個人事業向けクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」の操作画面や基本的な使い方をまとめました。会計初心者から上級者まで、幅広い層が利用できるクラウド会計ソフトです。

マネーフォワード クラウド確定申告(公式サイト)

INDEX

目次

    「マネーフォワード クラウド確定申告」の特徴

    マネーフォワードは複数のサービスをセットで提供しており、個人事業向けの会計ソフト「クラウド確定申告」はその中に含まれています。この会計ソフトだけを個別で契約することはできません。

    マネーフォワード クラウド確定申告の主な特徴

    • 他サービスとのセット利用により加速する効率化とコストダウン
    • 会計初心者から上級者まで、扱いやすいデザイン
    • 本格的な事業運営を見据える事業主向けサービス

    本記事ではマネーフォワードの料金プランや、会計ソフトとしての基本的な機能(帳簿づけや確定申告書類の作成など)、サポート体制といった特徴について、実際の操作画面を交えながら紹介していきます。

    4つの料金プランを比較

    マネーフォワードの料金プランは、すべて合わせると4種類あります。無料で使用できる「フリープラン」と、3つの有料プラン「パーソナルミニ」「パーソナル」「パーソナルプラス」です。どのプランも、白色申告・青色申告の両方に対応しています。

    マネーフォワードの料金プラン(個人事業用)

    有料プランの利用料金は最低980円(月額)です。マネーフォワードは請求書などのクラウドサービスもセットで利用することができます。会計ソフト以外のサービスも使うのであれば、お得な料金設定です。

    「パーソナルミニ」では請求書機能を一部の範囲でしか使えませんが、「パーソナル」以降ではすべての機能が利用可能です。とはいえ、請求書機能が必要ない事業者であれば「パーソナルミニ」で十分です。

    「パーソナル」と「パーソナルプラス」の違いは、電話サポートの有無のみです。公式サイトのヘルプページやチャット・メールでのサポートだけでは不安という方は「パーソナルプラス」を申し込みましょう。

    「フリープラン」は年間の仕訳件数は50件までなど、機能がかなり制限されています。開業したばかりで取引件数が少ないという場合なら、ギリギリ利用可能な程度です。

    手動入力による帳簿づけ – 簡単入力と振替伝票入力

    マネーフォワードで取引を入力する際は、簿記にまったく触れたことのない人でも簡単に操作できる「簡単入力」と、経理の経験がある人向けの「振替伝票入力」、どちらかの機能を使います。

    簡単入力の画面

    マネーフォワードの手動仕訳 簡単入力画面

    「簡単入力」は、その名のとおり取引を簡単に入力できる会計初心者向けの機能です。画面の案内に従って項目を選び、金額などを入力するだけで、取引を分類してくれます。まるで家計簿をつけるかのような手軽さで、取引を登録できます。

    振替伝票入力の画面

    マネーフォワード 振替伝票入力画面

    複式簿記に慣れている方は「振替伝票入力」を使いましょう。先ほど簡単入力で入力した取引を、振替伝票入力で打ち込んだ画面が上の画像です。簿記の用語が多いので、中~上級者向けの機能といえます。

    取引を仕訳した結果

    マネーフォワード 取引仕訳結果画面

    簡単入力・振替伝票入力のどちらを使用しても、仕訳帳には同様に反映されます。ユーザー自身が使いやすいと思う入力方式を選びましょう。

    自動入力による帳簿づけ – 銀行口座などの連携

    自動入力とは、会計ソフトに銀行口座などを登録しておくことで、明細データを自動で読み込み、仕訳の提案までしてくれる機能のことです。現在、マネーフォワードと連携可能なサービスは3,000件以上あります。

    マネーフォワードは金融機関などと連携して自動でデータ読み込みができる

    自動入力の機能を利用すれば、ユーザーは最終的な確認をするだけで、取引データを登録できます。すべてのデータを手動入力するとなると、金額の打ち間違いなどのミスが発生することもありますが、自動入力ならその心配はありません。

    マネーフォワード 自動仕訳した取引データ画面

    取引を最大50件まで一括編集できる

    会計ソフトが連携先から自動で取得したデータは、最終的にユーザーが確認する作業が必要です。マネーフォワードの場合、一括編集の機能が搭載されています。項目を複数選んで一度に登録できるので、非常に使いやすいです。これはマネーフォワードの大きな特徴のひとつです。

    マネーフォワードの連携状況

    銀行口座 クレジットカード その他サービス
    主要なものは総じてOK 主要なものは総じてOK 比較的多め
    (ただしサービスによる)

    メガバンク・地方銀行問わず、一通りの金融機関には対応しています。クレジットカードも同様です。そのほかのPOSレジや通販サイト、クラウドソーシングサイトなどについても、ほかの会計ソフトと比べて多くのサービスと連携できます。

    連携サービスの登録画面 連携可能なその他サービスの一覧
    マネーフォワード 金融機関連携サービス画面 マネーフォワード 連携可能なサービス一覧

    2019年12月時点

    もちろん「マネーフォワード クラウド請求書」や「マネーフォワード クラウド給与」など、同社の他サービスとシームレスに連携できます。

    シンプルで見やすいレポート機能

    入力してきた取引データは、レポート機能によってグラフ形式で表示させることも可能です。収益や必要経費の割合などをグラフで閲覧でき、経営状態の分析ができます。また、表示する範囲は自由に指定できるので、一年の流れを把握するだけでなく月ごとの確認もできます。

    マネーフォワードで表示できる主なレポート

    キャッシュフローレポート 費用レポート
    マネーフォワード キャッシュフローチャート画面 マネーフォワード 費用レポート画面

    たとえば「費用レポート」では、必要経費の割合が勘定科目ごとに色別で表示されるので、無駄な支出を見極めるのに有効です。

    確定申告の書類も作成できる

    帳簿づけした内容を確定申告書類データに反映し、個人事業の確定申告に必要な書類を作成することができます。マネーフォワードで作成して印刷した確定申告書類を、そのまま税務署への提出用として使うことができます。

    マネーフォワードで作成できる確定申告データ

    白色申告の場合 青色申告の場合
    • 収支内訳書
    • 確定申告書B
    • 青色申告決算書
    • 確定申告書B

    書面で提出する場合は、作成したデータをプリントアウトして、税務署に持参するか郵送して提出します。電子申告する場合は、マネーフォワードで作成した申告データをe-Tax送信用に出力します(この場合、印刷する必要はない)。

    収支内訳書 or 青色申告決算書

    マネーフォワードは白色申告・青色申告の両方に対応しているので、「収支内訳書」と「青色申告決算書」の両方を作成できます。作成の際は、これまで入力してきたデータをもとに自動で反映されるので、手間がかかりません(下画像は、青色申告決算書を作成する例)。

    マネーフォワード 青色申告決算書の作成画面

    確定申告書B

    確定申告書B」についても、収支内訳書や青色申告決算書と同様、案内に従ってデータを入力すれば作成できます。

    マネーフォワード 確定申告書Bの作成画面

    >> 白色申告で提出する書類
    >> 青色申告で提出する書類

    マイページで確定申告の進捗状況を把握できる

    マネーフォワードのマイページでは、確定申告の流れが箇条書きで示されています。完了した項目については、左のレ点が自動的に青色に変わります。次にすべきことがわかりやすいので、初めて確定申告をする人でも安心です。

    マネーフォワード 確定申告の進歩状況画面

    プランによってサポート内容が異なる

    サポート内容は、契約しているプランごとに異なります。AIチャットボットやメールでのサポートはどのプランでも利用できますが、マネーフォワードのスタッフによるチャットや電話のサポートは有料プラン向けとなっています。

    プラン別サポート内容

    フリープラン パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    AIチャット
    ボット
    メール
    チャット
    電話

    AIチャットボットによるサポート

    チャットサポートの営業時間外は、AIチャットボットのサービスに切り替わります。自分に当てはまる項目を選択していくと、該当するヘルプページリンクが提示されます。ただ相手はAIなので、個別的なケースはまったく対応できません。

    マネーフォワード AIチャットボット画面

    無料で使えるフリープランの場合、マネーフォワードスタッフによるチャットサポートは利用できず、AIチャットボットが常時右下に表示されます。

    チャットによるリアルタイムサポート

    スタッフによるチャットサポートは、平日10:30~17:00の間利用できます(土日祝日は対応時間外)。チャットの履歴はメールで自身に送信することもできるので、あとで読み返しながら作業をすることも可能です。

    ① ホーム画面右下をクリックする ② チャット画面が表示される
    マネーフォワード 画面右下にあるチャットサポート マネーフォワード チャットサポート画面

    スマホアプリでできること

    「マネーフォワード クラウド確定申告」は、スマホ版のアプリも提供されています。このアプリで帳簿づけを行うことはできませんが、会計情報の確認ができます。パソコン版と同じアカウントでログインして利用します。

    マネーフォワード スマホアプリのサービス

    スマホのブラウザ(SafariやGoogle Chromeなど)からマネーフォワードを開けば、パソコンと同じ画面で利用できます。ただ、各項目のボタンが小さいので、取引データを入力するような細かい操作はスマホでは難しいです。

    マネーフォワード スマホのブラウザでの利用画面

    クラウド経費のアプリなら、スマホで領収書を読み取れる

    セットで提供されるサービスのひとつ「クラウド経費」では、レシートなどをスマホカメラで読み取るだけで、その内容を電子データに変換できます。

    マネーフォワード クラウド経費でできること

    2つのサービスを連携させると「クラウド経費」のアプリで読み取ったデータは「クラウド確定申告」に自動で取得されます。金融機関を連携させたときと同様、取得した取引データにはあらかじめ勘定科目が提案されているので、それを確認して登録します。

    クラウド会計ソフト以外のサービスも利用可能

    2019年5月に大きなプラン改定があり、以下の6サービスがセット提供される形になりました。以前は各サービスの個別契約が可能でしたが、現在はそれぞれを個別契約することはできません。

    マネーフォワードの各サービスについて

    名称 概要
    クラウド確定申告 日々の帳簿づけから確定申告の書類作成が可能なサービス
    クラウド請求書 請求書の作成・送付・受取をまとめて管理できるサービス
    クラウド経費 経費の精算業務をサポートするサービス
    (領収書・レシート読み取り機能など)
    クラウド給与 従業員の給与計算や給与明細の発行などができるサービス
    クラウド勤怠 従業員の勤怠(打刻や休暇申請など)を管理するサービス
    クラウドマイナンバー 従業員などのマイナンバー(個人番号)を管理するサービス

    一人で事業を営むのであれば「クラウド確定申告」「クラウド請求書」「クラウド経費」の3サービスが活躍します。ほかの「クラウド給与」「クラウド勤怠」「クラウドマイナンバー」は人事労務をサポートするサービスのため、従業員を雇用していなければ基本的に使うことはありません。

    各サービスを連携させることで、事務作業が効率的になります。たとえば、「クラウド請求書」で作成・送付した請求書のデータは、以下のように「クラウド確定申告」に反映されます。

    マネーフォワード クラウド請求書との連携画面

    「マネーフォワード クラウド確定申告」のポイントまとめ

    マネーフォワード クラウド確定申告」は、会計初心者から上級者まで使用できるクラウド会計ソフトです。とはいえ簿記用語が多く登場するので、ある程度の知識があったほうがスムーズに利用できます。

    マネーフォワードの料金プラン(個人事業用)

    会計ソフト以外のサービスもセットで利用できることは、マネーフォワードの大きな特徴です。税務や人事労務の事務作業をクラウド化して連携することにより、事業運営を効率的に進めることができます。

    「マネーフォワード クラウド確定申告」の主なポイント

    手動入力機能
    • 利用者のレベルに合った入力方法を選べる
    • 「簡単入力」なら家計簿のような手軽さで記帳が可能
    自動入力機能
    • 金融機関を登録することで、取引データを自動取得できる
    • 取引データは最大50件まで一括編集が可能
    レポート機能
    • 登録した取引データからレポートを自動で生成できる
    • グラフのデザインがシンプルで見やすい
    確定申告書類の作成
    • 書面提出と電子申告、どちらにも対応したデータを作成できる
    • ただし、マネーフォワードから電子申告はできない
      (e-Taxを介して申告する)
    サポート体制
    • AIチャットボットとメールのサポートは誰でも利用可能
    • スタッフによるチャットサポートは有料プランのみ
    • 電話サポートは「パーソナルプラス」のみ
    スマホでの利用
    • 会計ソフトのアプリ版は、レポート確認のみ
    • スマホでもブラウザで開けばパソコンと同じように使用できる
    • 経費管理用のアプリなら、スマホで領収書の読み取りが可能

    マネーフォワードなら、日々の帳簿づけから確定申告の書類作成だけでなく、主要なバックオフィス作業をトータルでサポートしてくれます。すべての機能を使える「パーソナル」プランを一ヶ月無料で利用できるので、気になる方は試してみてください。