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マネーフォワードの料金プランを徹底比較!【個人事業主向け】

更新日: 2024/01/18
マネーフォワードの料金プランを徹底比較!【個人事業主向け】

マネーフォワードは、バックオフィス業務にかかわる複数のサービスを「マネーフォワード クラウド」という名称でセット提供しています。本記事では、セットに含まれる個人向け会計ソフト「クラウド確定申告」をメインに、プランごとの違いを解説していきます。

INDEX

目次

    個人事業主向けプラン【比較一覧表】

    マネーフォワードの個人事業主向けプランは3種類あります。どのプランでも、帳簿づけから確定申告書類の作成まで、基本機能は使用できます。

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    料金
    (税込)
    月額 1,408円 1,848円
    年額 11,880円 16,896円 39,336円
    基本機能 帳簿づけ
    自動仕訳
    申告書類の作成
    サポート メール
    チャット
    電話 × ×
    消費税申告 消費税の集計 ×
    申告書類の作成 ×
    従業員・税理士との共有機能 ×
    分析レポートの自動作成
    申告対応 白色申告・青色申告
    対応OS・端末

    >> マネーフォワードの料金プランについて詳しく

    • 帳簿づけ&確定申告の基本機能だけでよいなら「パーソナルミニ」で十分
    • 消費税の課税事業者や、メンバーを追加したい人は「パーソナル」以上がオススメ
    • 電話サポートが必要な人は「パーソナルプラス」

    マネーフォワードでは、「パーソナル」プランを最大1ヶ月間無料でお試しできます。無料期間中に作成したデータは、有料プラン移行後もそのまま引き継げます。なお、無料期間終了後は「有料プラン未契約」の状態となり、料金が自動で課されることはありません。

    マネーフォワード クラウド確定申告(公式)

    マネーフォワードのサービスはセット提供

    マネーフォワードは、会計ソフトや請求書作成ソフトをはじめとした複数のサービスを「マネーフォワード クラウド」という名称でセット提供しています。

    セット提供される主なサービス(個人事業主向けプラン)

    セット提供される主なサービス(マネーフォワード個人事業主向けプラン)

    このうち「クラウド確定申告」と「クラウド請求書」は、プランによって使える機能が異なります。一方、その他のサービスは、基本的にどのプランを選んでも機能に差はありません。

    ここからは「クラウド確定申告」と「クラウド請求書」の機能を、プランごとに比較していきます。①~⑤では「クラウド確定申告」について、⑥では「クラウド請求書」について紹介します。

    ① 基本機能

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    帳簿づけ 手入力
    自動仕訳
    決算書の作成 収支内訳書
    青色申告決算書
    確定申告書の作成 第一表
    第二表
    第三表
    第四表
    第五表 × × ×
    電子申告

    自動仕訳

    自動仕訳は、銀行口座やクレジットカードなどを登録することで、その利用データの自動取得と仕訳提案をしてくれる機能です。マネーフォワードと連携可能なサービスは、現在2,400件以上あります。主要な金融機関・クレジットカードはもちろん、POSレジ・通販サイト・クラウドソーシングサイトなどにも幅広く対応しています。

    確定申告書の作成

    マネーフォワードでは、一般的な確定申告で提出する第一表・第二表に加え、第三表(分離課税用)と第四表(損失申告用)も作成できます。第五表(修正申告用)には未対応です。

    電子申告

    作成した書類は、マネーフォワードのスマホアプリから国税庁へ送信できます(電子申告)。このスマホアプリは、追加料金なしで利用できます。なお、国税庁の「e-Taxソフト(WEB版)」を介せば、パソコンからも送信可能です。

    ② サポート

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    メールサポート
    チャットサポート
    電話サポート × ×

    チャットサポート

    チャットサポートの受付時間は、平日の10:30~17:00です。どのプランでも、チャットへのつながりやすさに違いはありません。会話履歴は、指定したメールアドレスに送付できるので、後からチャット内容を見返すことも可能です。

    マネーフォワードの税理士相談サービス
    2024年1月16日〜3月29日の期間限定で、税理士とチャットできるサービスを実施していた(オペレーターが必要と判断した場合に限る)。チャットを通じて、確定申告(仕訳・記帳、所得税、消費税)に関する税務相談ができるサービス。「マネーフォワード クラウド確定申告」の有料プランを利用中であれば、追加費用なしでこのサービスを利用できた。2025年の実施は未定。

    電話サポート ※パーソナルプラスのみ

    パーソナルプラスに契約している人なら、電話サポートを利用できます。受付時間はチャットサポートと同じく、平日の10:30~17:00です。

    ③ 消費税に関わる機能

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    税区分の設定 ×
    消費税の集計 ×
    申告書類の作成 ×

    消費税の集計 ※パーソナル以上

    パーソナル以上のプランでは、消費税を集計して申告書を作成できます。日々入力した取引情報をもとに、ソフトが自動で消費税額を集計してくれます。以前は消費税申告書の作成には非対応でしたが、2022年6月15日のアップデートで新たに申告書作成機能が追加されました。

    小規模な個人事業者であれば、消費税の納付は免除されるケースが多いです。ただ、以下のいずれかに当てはまる場合は消費税の課税事業者となり、事業で得た消費税を税務署へ納めることになります。

    • 前々年の課税売上高が1,000万円を超えている
    • 特定期間の課税売上高と支払った給与等の両方が、1,000万円を超えている
      (個人事業における特定期間とは、前年1月1日~6月30日のこと)

    >> 個人事業の消費税について

    ④ 従業員や税理士の招待

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    メンバー追加 ×
    人数制限なし

    人数制限なし
    権限管理 ×

    メンバー追加 ※パーソナル以上

    パーソナル以上のプランでは、従業員や税理士などの招待が可能です。追加できる人数に制限はなく、追加費用もかかりません。

    権限管理 ※パーソナル以上

    追加したメンバーには、それぞれ権限を設定できます。「取引登録のみ」「閲覧のみ」などのように、機能ごとの設定も可能です。

    ⑤ レポート作成機能

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    キャッシュフローレポート
    収益レポート ×
    費用レポート ×
    得意先レポート ×
    仕入先レポート ×

    キャッシュフローレポート

    マネーフォワード キャッシュフローチャート画面

    現預金として登録した取引が一覧表示されるレポートです。資金繰りをひと目で確認できます。任意の期間に絞って表示することも可能です。

    得意先レポート ※パーソナル以上

    得意先レポート(マネーフォワード)

    「得意先」として登録した取引先ごとに、売掛金の入金状況や残高を確認できます。売掛金の回収がきちんとできているか確認するのに便利な機能です。

    仕入先レポート ※パーソナル以上

    仕入先レポート(マネーフォワード)

    「仕入先」として登録した取引先ごとに、買掛金の支払状況や残高を確認できます。仕入先への支払い漏れがないかチェックするのに役立ちます。

    ⑥ 請求書の作成機能

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    書類の作成 請求書
    見積書
    納品書
    領収書
    書類の送付 郵送代行
    209円/通

    187円/通

    187円/通
    メール送信
    一括送付
    (郵送・メール)
    ×
    毎月自動作成 ×
    合算請求書 ×
    取引先登録
    15件まで

    無制限

    無制限
    販売管理台帳 ×
    回収消込表 ×
    売上レポート ×

    料金は税込表示

    郵送代行

    作成した請求書の印刷から投函までを代行してもらえるサービスです。1通あたりの料金には、封筒代や切手代も含まれています。代行を使わず、みずから作成した請求書を印刷して送付するなら、こちらの料金は発生しません。

    毎月自動作成 ※パーソナル以上

    同じ内容の請求書を、決められた周期で自動作成できる機能です。ユーザーが設定したスケジュールに基づいて、請求書が毎月作成されるので、請求業務を大幅に省略できます。

    合算請求書 ※パーソナル以上

    作成した複数の見積書・納品書を合算して、1枚の請求書にまとめられる機能です。取引先ごとに合算できるので、特定の取引先に対して月ごとにまとめて請求を行う場合などに活用できます。

    取引先登録

    マネーフォワードで請求書を作成する際は、送付相手の情報を「取引先」に登録しておく、いわばアドレス帳のような機能です。ここに登録しておいた取引先の情報は、請求書の該当箇所に自動で反映されます。

    回収消込表 ※パーソナル以上

    作成した請求書の入金管理ができる便利機能です。支払期限をベースに集計されていて、月ごとの入金額・未入金額などをチェックできます。

    売上レポート ※パーソナル以上

    作成した請求書をもとに、月ごとの請求金額を確認できます。取引先ごとに請求残高をチェックすることも可能です。

    3プランの比較まとめ

    パーソナルミニとパーソナルは、月額契約か年額契約を選択できます。月額契約より年額契約のほうが、トータルで支払う料金がちょっとおトクになります。

    パーソナル
    ミニ
    パーソナル パーソナル
    プラス
    料金
    (税込)
    月額 1,408円 1,848円
    年額 11,880円 16,896円 39,336円
    基本機能
    サポート
    • メール
    • チャット
    • メール
    • チャット
    • メール
    • チャット
    • 電話
    消費税 集計 ×
    申告書の作成 ×
    メンバー追加 ×
    人数制限なし

    人数制限なし
    レポート作成
    キャッシュフロー
    レポートのみ
    請求書の作成
    申告対応 白色申告・青色申告
    対応OS・端末

    >> マネーフォワードのプラン詳細

    「帳簿づけと確定申告書類の作成さえできればOK」という個人事業主なら、一番安いパーソナルミニで十分です。パーソナル以上のプランでは、「クラウド確定申告」と「クラウド請求書」で以下のような機能が追加されます。

    「パーソナル」から追加される主な機能

    クラウド確定申告 クラウド請求書
    • 消費税申告書の作成
    • メンバー追加
    • 権限管理
    • レポート作成 (全種類)
    • 請求書などの一括送信 (郵送、メール)
    • 毎月自動作成
    • 合算請求書
    • 取引先登録 (無制限)
    • 販売管理台帳
    • 回収消込表
    • 売上レポート

    「パーソナル」と「パーソナルプラス」の違いは、電話サポートの有無くらいです。メール・チャットサポートはどのプランでも使えるので、電話サポートが不要なら「パーソナル」で十分です。

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