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スマホアプリで使える会計ソフト【比較一覧】個人事業主におすすめの会計アプリ

更新日: 2024/04/10 PR
スマホアプリで使える会計ソフト【比較一覧】個人事業主におすすめの会計アプリ

iPhoneやAndroidで使えるおすすめ会計ソフトを一覧表で比較します。個人事業主・フリーランスの帳簿付けや確定申告をサポートしてくれるスマホアプリです。どれも基本的には無料でダウンロードでき、なかには完全無料で利用できるものもあります。

INDEX

目次

    【比較一覧】スマホアプリで使える会計ソフト

    初めて確定申告をする個人事業主・フリーランスには、帳簿付けだけでなく、確定申告書の作成までしっかりサポートしてくれるアプリがおすすめです。e-Taxに対応していれば、作成した申告書をそのままオンライン提出できます。

    操作画面 アプリの主な機能 料金(税込)
    freee 会計 ホーム画面 - freeeスマホアプリ
    • 帳簿付け
    • レシートのアップロード
    • 確定申告書の作成
    • 確定申告書の提出(e-Tax)
    12,936円/年~

    クラウド確定申告
    ホーム画面 - マネーフォワードスマホアプリ
    • 帳簿付け
    • レシートのアップロード
    • 確定申告書の作成
    • 確定申告書の提出(e-Tax)
    11,880円/年~
    弥生 申告 ホーム画面 - 弥生スマホアプリ
    • 帳簿付け
    • レシートのアップロード

    ※ PCブラウザで利用すれば、確定申告書の作成・提出も可能

    無料~
    スマホ会計 FinFin 操作画面 - スマホ会計FinFin
    • 帳簿付け
    • レシートのアップロード
    • 確定申告書の作成
    • 確定申告書の提出(e-Tax)
    5,600円/年
    HANJO会計 操作画面 - HANJO会計
    • 帳簿付け
    • レシートのアップロード
    • 確定申告書の作成
    12,936円/年
    CalQShare 操作画面 - CalQShare
    • 帳簿付け(単式簿記のみ)
    • 確定申告書の作成
    無料
    taxnote 操作画面 - Taxnote
    • 帳簿付け
    無料~
    快速仕訳
    (Android専用)
    操作画面 - 快速仕訳
    • 帳簿付け
    無料~
    白色申告帳 操作画面 - 白色申告帳
    • 帳簿付け
    無料~
    青色申告帳 操作画面 - 青色申告帳
    • 帳簿付け
    無料~
    Kaikei Lite 操作画面 - Kaikei Lite
    • 帳簿付け
    無料~
    Kaikei 操作画面 - Kaikei
    • 帳簿付け
    2,800円/年~
    Tax Assist 操作画面 - Tax Assist
    • 帳簿付け
    無料~
    操作画面 アプリの主な機能 料金(税込)

    無料で使えるスマホアプリのほとんどは、帳簿付けと簡単な集計ぐらいしかできません。確定申告書の作成・提出まで手軽に済ませたい個人事業主は、大手3社の「弥生freeeマネーフォワード」のいずれかを選ぶとよいです。

    大手3社の会計ソフトは、スマホアプリだけでなく、ChromeやSafariなどのウェブブラウザからも帳簿にアクセスできます。アプリとブラウザのどちらで操作しても、入力したデータは自動的に同期・バックアップされます。

    スマホアプリならではの特徴

    スマホ特有の利点としては、持ち運びが容易な点や、通信方法が多彩である点、カメラが搭載されている点などが挙げられます。会計用のスマホアプリにも、こうしたスマホの特長が活かされています。

    1. 導入しやすく、操作が簡単
    2. スマホ1台でどこからでも経理作業ができる
    3. レシートを撮影してアップロードできる

    ① 導入しやすく、操作が簡単

    会計用のスマホアプリは、App StoreやGoogle Playからアプリをダウンロードするだけで準備が完了します。使い慣れたスマホで、直感的に帳簿付けができます。経理経験のない初心者でも、スマホの操作さえできれば誰でも簡単に扱えます。

    ② スマホ1台でどこからでも経理作業ができる

    会計用のスマホアプリなら、スマホがあればいつでもどこでも帳簿付けできます。電車移動などのスキマ時間を有効活用し、面倒な記帳作業を効率よく片付けましょう。とくにfreeeかマネーフォワードなら、帳簿付け〜確定申告書類の提出までスマホ1つで完結できます。

    ③ レシートを撮影してアップロードできる

    カメラ機能付きのアプリなら、経費のレシートなどを読み取って、日付や金額などを自動で帳簿に反映してくれます。さらに、大手3社「弥生freeeマネーフォワード」の場合は、画像データを適切な形式でクラウドにアップロードできるので、紙のレシートは捨ててもOKです。

    PC向けの会計ソフト(Web版)とも連携や同期が可能!

    弥生freeeマネーフォワードのクラウド会計ソフトなら、パソコンとスマホの両方に対応しています。パソコンでは、Chromeなどのブラウザで動作する「Web版」を使います。一方、スマホでは、基本的に「アプリ版」をダウンロードして使います。

    スマホやパソコンで入力したデータは自動で同期される

    Web版とアプリ版のデータは、常に同期されているので、どちらで操作してもOKです。アプリ版のほうが機能は少なめですが、取り回しは抜群です。出先でちょっとした経費を記帳したいときなど、アプリはかなり重宝します。

    データのバックアップもかんたん!

    大手3社のクラウド会計ソフトなら、安全にデータ管理できます。データを入力したらすぐにクラウド上に保存され、データ喪失が起きないよう、何重もの対策が施されます。自分のハードディスクにそのまま保存するよりは、高い安全性が期待できるでしょう。

    もちろん、必要に応じてデータをPDFやCSVで書き出すことも可能です。定期的にローカル保存してバックアップを取らないと不安だ、という方でも安心して扱えます。

    スマホアプリを選ぶ際のポイントは?

    スマホアプリを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。「そんなの自分で検証する暇なんてないよ」という人は、弥生freeeマネーフォワードのどれかを選んでおけば、これらのポイントはだいたい押さえられます。

    1. 対応OS(iOS or Android)
    2. 画面のわかりやすさや操作感
    3. 帳簿付け機能
    4. 確定申告書類の作成と提出(電子申告)
    5. 料金・コストパフォーマンス

    ① 対応OS(iOS or Android)

    いまのところ、多くの会計アプリはiOS(iPhone)とAndroidのどちらにも対応しているようです。まれに、片方にしか対応していない場合もあるので、まずは対応OSを確認しましょう。

    ② 画面のわかりやすさや操作感

    操作画面の印象も重要です。何度も起動するアプリなので、ストレスのないものを選びましょう。どのソフトも大抵はトライアル機能やお試し期間があるので、気になるアプリをダウンロードして実際に触ってみるのもおすすめです。

    ③ 帳簿付け機能

    帳簿の手入力がしやすいアプリや、自動入力に対応したアプリを選びましょう。自動入力は、口座連携による「自動仕訳」と、スマホカメラを用いた「レシート撮影」の2種類に大別できます。弥生freeeマネーフォワードなら、どちらの自動入力にも対応可能です(詳細は後述)。

    ④ 確定申告書類の作成&提出機能(e-Tax)

    確定申告書類をアプリで作成して、そのままオンラインで提出できれば、場所に縛られずいつでも簡単に確定申告ができます。freeeやマネーフォワードのアプリなら、e-Taxに対応しているので、オンラインで電子申告までスマホで完結できます。

    ⑤ 料金・コストパフォーマンス

    料金と機能のバランスを見て、自分に合ったアプリを選びましょう。弥生freeeマネーフォワードなら、パソコン向けの「Web版」とスマホ向けの「アプリ版」が両方とも使えます。このような高機能な会計ソフトなら、大幅な業務効率化も期待できます。

    【大手3社を比較】スマホアプリでも弥生・freee・マネーフォワードの人気は高い

    クラウド会計ソフトはSafariやChromeなどのウェブブラウザからログインして使うのが基本ですが、下記の大手3社はスマホ用のアプリも提供しています。

    弥生 freee マネーフォワード
    ホーム画面 ホーム画面 - 弥生スマホアプリ ホーム画面 - freeeスマホアプリ ホーム画面 - マネーフォワードスマホアプリ
    対応OS iOS・Android
    取引の入力
    自動仕訳機能の操作
    レシート撮影・登録機能 別アプリを使用 別アプリを使用
    レポートの
    表示
    申告書類の
    作成
    電子申告
    アプリ名称 『弥生 申告』アプリ 会計アプリfreee マネーフォワード
    クラウド確定申告

    ※弥生の画像は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

    上表のとおり、スマホアプリでできることの数では、freeeが一歩リードしています。逆に弥生は、スマホアプリの用途を大胆にしぼっているようです。アプリに対応していない基本機能については、Web版から実行することになります。

    これらのスマホアプリを使用するには、パソコンで操作する際と同じように、登録済みのメールアドレス・パスワードでログインする必要があります。すでにアカウントを取得していれば、新たに作成する必要はありません。

    ① 取引の入力

    まずはスマホアプリのメインともいえる、取引の入力機能から比較していきます。
    弥生は、初心者でも扱いやすいシンプルな操作画面です。freeeとマネーフォワードは、かなり細かい情報まで登録できます。

    【弥生】取引入力の流れ

    取引入力の流れ - 弥生スマホアプリ

    弥生のスマホアプリは、3社のなかでも一番スムーズに取引の入力ができます。ただ、「減価償却」などのちょっとややこしい取引に関しては、アプリでは対応していません。

    【freee】取引入力の流れ

    取引入力の流れ - freeeスマホアプリ

    freeeの場合、ひとつの画面ですべての情報を入力していきます。Web版同様、「取引先」「品目」「部門」など、細かい情報も登録可能です。画面もスッキリとしていて見やすいです。

    【マネーフォワード】取引入力の流れ

    「かんたん入力」の場合 「振替伝票入力」の場合
    取引入力「かんたん入力」 - マネーフォワードスマホアプリ 「振替伝票入力」 - マネーフォワードスマホアプリ

    マネーフォワードには「かんたん入力」と「振替伝票入力」の2種類の入力方法が設けられています。どちらも、細かい情報まで登録できます。「かんたん入力」は弥生と似ており、複式簿記の知識がなくても操作できるようデザインされています。

    ② 自動仕訳機能の操作

    クラウド会計ソフトにかかせない自動仕訳の機能ですが、freeeとマネーフォワードなら、スマホアプリからでも登録や設定の操作ができます。弥生は、スマホアプリでは操作できませんが、もちろんWeb版からであれば可能です。

    弥生 freee マネーフォワード
    なし 自動仕訳機能 - freeeスマホアプリ 自動仕訳機能 - マネーフォワードスマホアプリ
    自動仕訳機能とは
    銀行口座・クレジットカード・電子マネーなどを登録することで、明細データを自動で読み込み、科目などを振り分けてくれる機能。クラウド型の会計ソフトには、基本的にこの機能が備わっている

    freeeでは、金融機関の設定だけでなく、明細の確認も可能です。さらに、Web版同様「自動登録・推測ルール」もスマホアプリから操作できます。この機能を活用すれば、日々の帳簿づけの手間がグッとラクになります。

    マネーフォワードでも、登録した金融機関ごとに明細を閲覧できます。自動仕訳が反映されなかったものについても、手動で科目や摘要などを登録・修正できます。

    ③ レシート撮影・登録機能

    レシートをスマホで撮影して、取引日や金額などのデータを自動で取り込んでくれる「レシート撮影・登録機能」ですが、使用感は三者三様です。弥生とマネーフォワードの場合は、専用アプリを別途インストールする必要があります。

    弥生 freee マネーフォワード
    レシート撮影機能 - 弥生スマホアプリ レシート撮影機能 - freeeスマホアプリ レシート撮影機能 - マネーフォワードスマホアプリ
    レシート登録機能 - 弥生スマホアプリ レシート登録機能 - freeeスマホアプリ レシート登録機能 - マネーフォワードスマホアプリ

    上がレシート撮影時、下が読み込まれた情報の確認画面です。どのアプリも「日付」「金額」については問題なく読み取っています。

    弥生の場合、レシート撮影専用の「弥生 レシート取込アプリ」を使ってデータを取り込みます。データの読み取りは正確ですが、他社よりも解析に時間がかかります。また、科目の確認・変更はWeb版からしか行えません。

    freeeのアプリでは、かなり快適にレシートから情報を取り込めます。撮影した画像は「ファイルボックス」という場所にアップロードされますが、最安値のスタンダードプランだとデータの登録件数に上限があり、月々最大5件とされています。5件以上のレシートを登録したい場合、過去のデータを削除しなくてはなりません。

    マネーフォワードも、レシート撮影・登録の機能は別アプリ「マネーフォワード クラウド経費」に搭載されています。金額などは正確に読み取ってくれますが、自動で振り分けられる科目の精度は他社と比べると低い印象です。今回の例でいうと、封筒を購入した際のレシートなのに、科目は「電車代」となってしまいました。

    ちなみに「マネーフォワード クラウド経費」には、レシート取り込み機能だけでなく、経路検索から自動で交通費を計算してくれるなどの便利な機能が備わっています。

    ④ グラフレポートの表示

    freeeとマネーフォワードでは、スマホアプリからでもグラフレポートを確認できます。ただ、どちらもWeb版と比べると機能が制限されています。弥生のアプリには、レポートの表示機能はありません。

    弥生 freee マネーフォワード
    なし グラフレポート - freeeスマホアプリ グラフレポート - マネーフォワードスマホアプリ

    freeeでは「損益レポート」を閲覧できます。そのほかのグラフレポート(入金管理レポートや資金繰りレポート)は閲覧時にブラウザへ自動遷移してしまうものの、表示はできます。スマホを横にすればかろうじて全体が表示されるほどで、見やすくはありません。

    マネーフォワードは、「口座残高」や「損益分析」などのグラフレポートを表示できます。画面に表示される科目をタップすれば、科目ごとのレポートも確認できるので便利です。

    ⑤ 申告書類の作成

    freeeとマネーフォワードなら、確定申告の提出書類をスマホアプリからでも作成できます。弥生のスマホアプリには、書類の作成機能は搭載されていません。とはいえ、ブラウザからであればもちろん作成できます。

    弥生 freee マネーフォワード
    なし 申告書類の作成 - freeeスマホアプリ 申告書類の作成 - マネーフォワードスマホアプリ

    freeeとマネーフォワードのスマホアプリでは、作成した申告書類で、そのまま電子申告を行うことができます。もしくは、印刷して提出するために、PDF形式で出力することも可能です。

    ちなみに、freeeのスマホアプリでは「請求書」「納品書」「見積書」も作成できます。作成した書類は、メールによる送信が可能です。メールでの書類の表示方法は「WEB上で確認できるリンク」と「PDFの添付」の2種類から選べます。

    請求書の作成

    作成画面 プレビュー画面
    請求書の作成 - freeeスマホアプリ 請求書プレビュー - freeeスマホアプリ

    弥生・freee・マネーフォワードの比較まとめ

    最後に、クラウド会計ソフトの「やよいの白色申告 オンライン/やよいの青色申告 オンライン」「freee会計」「マネーフォワード クラウド確定申告」のスマホアプリの機能をおさらいしておきます。

    スマホアプリの機能比較

    弥生 freee マネーフォワード
    ホーム画面 ホーム画面 - 弥生スマホアプリ ホーム画面 - freeeスマホアプリ ホーム画面 - マネーフォワードスマホアプリ
    対応OS iOS・Android
    取引の入力
    自動仕訳機能の操作
    レシート撮影・登録機能 別アプリを使用 別アプリを使用
    レポートの
    表示
    申告書類の
    作成
    電子申告

    ※弥生の画像は「やよいの青色申告 オンライン」のもの

    freeeは、ひとつのスマホアプリに多くの機能が備わっています。ただ、機能が多すぎて、人によっては使いにくく感じるかもしれません。弥生とマネーフォワードは、レシート撮影・登録機能に関してはアプリが分かれています。

    スマホアプリはあくまでも補助的な利用だけで、基本的な操作はパソコンで行うという方向けに、Web版についても簡単にまとめておきます。

    Web版の機能比較

    弥生 freee マネーフォワード
    料金 やよいの白色申告
    オンライン
    フリープラン
    0円/年
    ベーシックプラン
    10,120円/年
    トータルプラン
    18,480円/年

    やよいの青色申告
    オンライン
    
セルフプラン

    9,680円/年

    ベーシックプラン
    
15,180円/年
    
トータルプラン

    26,400円/年
    スターター
    1,628円/月
    12,936円/年

    スタンダード

    2,948円/月
    
26,136円/年

    プレミアム

    43,780円/年

    パーソナルミニ
    1,408円/月
    11,880円/年

    パーソナル

    1,848円/月

    16,896円/年

    パーソナルプラス

    39,336円/年

    取引入力 取引入力 - 弥生Web版 取引入力 - freeeWeb版 取引入力 - マネーフォワードWeb版
    レポート レポート - 弥生Web版 レポート - freeeWeb版 レポート - マネーフォワードWeb版
    申告書類の作成 申告書類の作成 - 弥生Web版 申告書類の作成 - freeeWeb版 申告書類の作成 - マネーフォワードWeb版
    対応OS Windows・Macなど
    機能
    • 帳簿づけ(手入力・自動取り込み)
    • レポートの表示
    • 申告書類の作成
    • 電子申告 など

    表示は税込料金

    弥生の料金値上げ(2024/5/1〜)
    弥生の個人事業主向け会計ソフトは、2024年5月1日より有料プランの値上げを予定している(やよいの白色申告 オンライン、やよいの青色申告 オンライン、やよいの青色申告)。値上げ率では、セルフプランが約17%の値上げ、それ以外の有料プランは25%の値上げとなる。無料プランについては据え置き。本記事では、すべて値上げ前の価格で記載している。

    3つとも、帳簿づけから確定申告までの基本的な機能は備わっています。それぞれ、ユーザーインターフェイスやサポート内容、そのほか細かな機能に違いがあります。詳しい比較については、以下の記事をご参照ください。
    弥生・freee・マネーフォワードを徹底比較!個人事業主の会計ソフト

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