QR・バーコード決済の主要4種「PayPay・d払い・楽天ペイ・au PAY」で、事業者向けに開催されているキャンペーン情報を比較一覧表にまとめました。新規加盟店も対象なので、スマホ決済・キャッシュレス決済の導入を検討している店舗運営者はぜひ参考にしてみてください。
INDEX
目次
QR・バーコード決済の主なキャンペーン【比較一覧表】
2021年10月から「PayPay」の決済手数料・振込手数料が有料化されました。これに反応する形で、他の3社はいずれも手数料が一定期間無料になるキャンペーンを実施しています。
スマホ決済各社の主なキャンペーン
キャンペーン内容 | 期間 | |
---|---|---|
PayPay |
「PayPayマイストア」の有料プランが最大2ヶ月無料 | 終了時期未定 |
d払い |
決済手数料が無料 | 2022年9月30日まで |
楽天ペイ |
決済手数料の全額キャッシュバック | 2022年9月30日まで |
振込手数料の全額キャッシュバック | 2022年9月30日まで | |
電子マネー・クレカの決済端末を無料プレゼント | 2021年12月27日まで | |
au PAY |
決済手数料が無料 | 2022年9月30日まで |
どのキャンペーンも、各運営会社と個別契約した店舗にのみ適用されます。「Airペイ」や「スマレジ・PAYGATE」などの決済代行サービスを経由して導入した店舗は、キャンペーンの対象外なので注意しましょう。
キャッシュレス決済の契約方法 – 個別契約 or 決済代行サービス
- 本記事では、手数料等の金額をすべて税込で表記しています。そのため、税抜き表記の各社公式サイトとは料金や料率が異なる場合もあります。(とくに決済手数料の料率は、公式サイトでは税抜のパーセンテージで記載されている場合が多い)
PayPay
キャンペーン:PayPayマイストアの「ライトプラン」が最大2ヶ月無料
期間 | 2021年10月1日~終了時期未定 |
---|---|
内容 |
|
対象店舗 |
PayPayマイストアの「ライトプラン」に新しく加入した店舗 (PayPayそのものへの加入はいつでもOK) |
申請方法 | 特別な申請は不要 (プランへ新規加入すればキャンペーンは自動適用) |
「PayPayマイストア」は、PayPayの専用アプリを通して店舗の販促情報を発信できるサービスです。無料プランでも使い続けられますが、月額2,178円の「ライトプラン」に加入すると、以下のようなメリットがあります。
- PayPayの決済手数料が、通常の「2.178%」から「1.76%」まで下がる
- 自分の店舗で独自に「PayPayクーポン」を発行できる
PayPayの基本情報
決済手数料 (税込) |
振込手数料 (税込) |
入金サイクル | 導入スピード |
---|---|---|---|
1.76% or 2.178%* | 無料~ | 最短翌日 | 約7日 |
* ライトプランに加入していない場合
d払い
キャンペーン:決済手数料が無料
期間 | 2021年9月1日~2022年9月30日 |
---|---|
内容 | 期間中、d払いの決済手数料が無料になる (通常は売上の2.86%) |
対象店舗 | 期間中に「d払い」と「メルペイ」を一緒に導入した店舗 |
申請方法 | 特別な申請は不要 (新規導入すれば自動的に適用される) |
公式サイトから「d払い」を申し込むと、必ず「メルペイ」もセット導入となります(d払い・メルペイ共通のQRコードをもらえる)。本キャンペーンでは「d払いの売上」の決済手数料だけが無料になり、メルペイの売上には通常の決済手数料(2.86%)がかかります。
d払いの基本情報
決済手数料 (税込) |
振込手数料 (税込) |
入金サイクル | 導入スピード |
---|---|---|---|
2.86% | 無料 or 200円 | 月1回 or 月2回 | 約7~10日 |
楽天ペイ
キャンペーン①:期間中の決済手数料が全額キャッシュバック
期間 | 2021年10月1日~2022年9月30日 |
---|---|
内容 | 期間中、楽天ペイの決済手数料のみ全額キャッシュバック |
対象店舗 | 2021年8月25日以降に申し込みをした年商10億円以下の加盟店 |
申請方法 | 特別な申請は不要 (新規加盟で自動的に適用される) |
キャッシュバックされるのは、楽天ペイの売上にかかる決済手数料のみです。楽天ペイは、公式サイトから「楽天ペイ(実店舗決済)」という決済代行サービスを介して導入します。このとき、「au PAY」や電子マネー・クレカ決済もセットで導入できますが、それらの売上にかかる決済手数料はキャッシュバックされません。
キャンペーン②:振込手数料が全額キャッシュバック
期間 | 2021年10月1日~2022年9月30日 |
---|---|
内容 | 期間中、振込手数料が全額キャッシュバック |
対象店舗 | 2021年8月25日以降に申し込みをした年商10億円以下の加盟店 (楽天銀行以外の口座への入金を希望する店舗向け) |
申請方法 | 特別な申請は不要 (新規加盟で自動的に適用される) |
※ 入金先が楽天銀行の口座なら、そもそも振込手数料は無料
「楽天銀行以外の口座」に売上を入金する場合、通常は1回ごとに330円の振込手数料がかかります。キャンペーン期間中は、この振込手数料が後日キャッシュバックされるというわけです。(入金サイクルを速めたときの手数料はキャッシュバック対象外)
キャンペーン③:カードリーダーの無料プレゼント
期間 | 2021年12月27日まで |
---|---|
内容 | 電子マネー・クレカ決済に使うカードリーダーを無料でもらえる |
対象店舗 | 期間中に新しく加盟店申請した店舗 |
申請方法 | 加盟店申請のときに申し込む |
キャンペーン①でも説明したように、公式サイトから楽天ペイを申し込んだ場合、QR・バーコード決済だけでなく電子マネー・クレカ決済もまとめて導入できます。ここでもらえる決済端末は、電子マネー・クレカ決済もセットで導入した店舗向けのものです。
楽天ペイの基本情報
決済手数料 (税込) |
振込手数料 (税込) |
入金サイクル | 導入スピード |
---|---|---|---|
3.24%* | 0円 or 330円 | 最短翌日 | 3~14日 |
* 顧客が楽天カード以外のJCBカードを支払元にしている場合のみ「3.74%」
au PAY
キャンペーン:決済手数料が無料
期間 | 2022年9月30日まで |
---|---|
内容 | 期間中、決済手数料が無料になる (通常は売上の2.86%) |
対象店舗 | すべての加盟店 |
申請方法 | 申請不要 |
au PAYは、現時点では売上の振込手数料も一律無料になっています。本来は「早期振込サービス」の利用時に210円がかかる仕組みですが、コロナ禍の状況を鑑み、当分の間はこのサービスも無料とされています。
au PAYの基本情報
決済手数料 (税込) |
振込手数料 (税込) |
入金サイクル | 導入スピード |
---|---|---|---|
2.86% | 無料 or 210円 | 最短翌々日 | 約7~10日 |
【まとめ】QR決済4社の比較表
QR・バーコード決済サービスの基本情報と、開催中の主なキャンペーンを、比較一覧表にまとめました。
QR・バーコード決済【比較一覧表】
PayPay | d払い | 楽天ペイ | au PAY | |
---|---|---|---|---|
メイン利用率* | 46.1% | 16.9% | 14.8% | 13.4% |
初期費用 | 基本無料 有料プランの 割引キャンペーン中 |
無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 基本無料 有料プランの 割引キャンペーン中 |
無料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 (税込) |
1.76% or 2.178% |
2.86% 無料キャンペーン中 |
3.24% キャッシュバック キャンペーン中 |
2.86% 無料キャンペーン中 |
振込手数料 (税込) |
無料~ | 無料 or 200円 | 無料 or 330円 キャッシュバック キャンペーン中 |
無料 or 210円 無料キャンペーン中 |
入金サイクル | 最短翌日 | 月1~2回のみ | 最短翌日 | 最短翌々日 |
導入スピード | 約7日 | 2日以上 | 3日~14日 | 約7~10日 |
運営 | PayPay | NTTドコモ | 楽天 | KDDI |
* MMD研究所の調査(2021年) より「最も頻繁に使っているアプリ」と答えた人の割合
今のところ「d払い」「楽天ペイ」「au PAY」の3社は、キャンペーンによって決済手数料の負担なく利用できます。条件次第では振込手数料も無料になるので、導入費用・継続費用ともにほぼゼロになると考えてよいでしょう。お試しで導入する価値はあります。
ただ、決済手数料の無料キャンペーンは3社とも「2022年9月30日」までで、それ以降は「PayPay」の決済手数料が最安になる見込みです。「PayPay」は利用率の高さにも大きなアドバンテージがあるので、今のうちから導入しておいても損はないでしょう。