【2025年】会計ソフトにIT導入補助金は使える?個人事業主も対象!

更新日: 2025/09/05 PR
【2025年】会計ソフトにIT導入補助金は使える?個人事業主も対象!

経済産業省が推進する「IT導入補助金(インボイス枠)」を利用すると、会計ソフトにかかった費用の最大80%を補助金として受け取れます。中小法人や小規模事業者が主な対象で、インボイス制度に未登録の個人事業主・フリーランスの方も応募可能です。

目次

    会計ソフトの導入にIT導入補助金は使える?

    「IT導入補助金」を利用すれば、インストール型ソフトの購入代金や、クラウド会計ソフト利用料の最大80%を補助してもらえます。基本的には中小企業や小規模事業者が優遇されており、個人事業主も申請可能です。

    IT導入補助金の概要【2025年最新】会計ソフト導入に活用する場合

    補助下限 最大補助率 概要
    通常枠 5万円~ 2/3 業務効率化やDXにつながるITツール全般が対象(一応は会計ソフトも可能)
    複数社連携IT導入枠 5万円~ 2/3 複数の中小企業や小規模事業者が連携して導入する必要がある(商店街など)
    インボイス枠
    【インボイス対応類型】
    下限なし 4/5 会計ソフトなどのITツール、タブレットやPC、レジや券売機の導入を補助
    インボイス枠
    【電子取引類型】
    下限なし 2/3 取引先にインボイス対応のためのITツールを導入させる費用を補助
    セキュリティ対策推進枠 5万円~ 2/3 サイバーセキュリティお助け隊サービス利用料を補助

    上記のなかから、枠を選んで応募する

    たとえば、年額1万円のクラウド会計ソフトを導入すると、最大8,000円がもらえるイメージです。ただ、手続きには想像以上に時間と手間がかかる上、採択率は50%ぐらいです。労力に見合った金額が受け取れるか、慎重に見極めましょう。

    所要時間の大まかな目安として、補助金の導入を思い立ってから審査完了まで、通常2~3ヶ月かかります。不備などのトラブルがあると、半年ほどかかるケースもあるようです。募集は年に複数回行われ、審査に通らなかった場合は再応募もできます。

    IT導入補助金の申請までに準備すること

    • GビズIDプライムのアカウント作成
    • SECURITY ACTIONの宣言
    • IT事業者の選定(申請をサポートしてもらう業者を決める)
    • ITツールの選定(どの会計ソフトにするか)
    • 申請書類の作成

    IT導入補助金を申請するには、上記の準備を必ず行わなくてはいけません(詳細は後述)。最終的な負担額を大幅に減らせるのは確かに魅力的ですが、こうした準備が煩わしくストレスに感じる方は、補助金なしで会計ソフトを即日導入するのがおすすめです。

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    IT導入補助金とは? インボイス枠のわかりやすい解説

    IT導入補助金を使って会計ソフトを導入するなら、「インボイス対応類型」から応募するのが一般的です。インボイス対応という名称ではありますが、インボイス制度に対応できるソフトに限るという意味なので、インボイス未登録の事業者でも応募はできます。

    インボイス対応類型の補助内容【IT導入補助金】会計ソフトの導入

    会計ソフト 会計ソフト用の端末
    補助率 4/5(80%)まで 1/2(50%)まで
    補助額 50万円まで 10万円まで
    主な対象経費 会計ソフトの費用
    導入関連費
    PC・タブレットの購入費

    >> 出典:IT導入補助金 公式ポータルサイト(中小企業庁)

    クラウド会計ソフトの利用料2年分と、マニュアル作成や活用支援などの導入関連費(コンサル費用など)については、最大80%まで補助してもらえます。その会計ソフトを使うためにパソコンなどを一緒に購入する場合、その購入費も補助対象になります。

    IT導入補助金の対象者・主な要件まとめ

    • 日本国内の中小企業や小規模事業者である(個人事業主も含む)
    • 最低賃金を守って事業を運営している
    • GビズIDプライムを取得済み
    • SECURITY ACTIONの宣言済み(一つ星以上)
    • IT導入支援事業者と事前に確認を行っている
    • インボイス制度に対応したITツールの導入を行う

    上記の要件をすべてクリアしないと、IT導入補助金の申請はできません。インボイス枠に応募できるのは、中小企業・小規模事業者に限られます。従業員を数名雇っている程度の個人事業主・フリーランスであれば、基本的には要件を満たせると考えてOKです。

    中小企業の定義 小規模事業者の定義
    中小企業の要件(業種別の一覧表)- IT導入補助金 小規模事業者の要件(業種別の一覧表)- IT導入補助金

    ※1 常時使用する従業員とは、1年以上の勤務実態があるor見込まれる従業員をいう

    ※2 小規模事業者に該当する場合を除く

    IT導入補助金の仕組み

    IT導入補助金の仕組みをわかりやすく図解 - 会計ソフトを導入する場合

    IT導入補助金の手続きでは、必ず「IT導入支援事業者」のサポートを受けなくてはいけません。この支援事業者は無数に存在し、公式サイトで検索できます。支援事業者ごとに対応ソフトの種類が異なるため、まずは自社に合った支援事業者を見つけるのが重要です。

    IT導入補助金の申請から会計ソフト導入までの流れ

    IT導入補助金で会計ソフトを導入すると、以下の通り、数ヶ月~半年ほどの期間がかかります。交付が決まるまでの数ヶ月間は会計ソフトが使えませんし、手続きには相応の手間や時間もかかるため、無理に補助金を使おうとする必要はありません。

    IT導入補助金の申請の流れをわかりやすく図解 - 会計ソフトを導入する場合

    ※ 支援事業者の選定から申請までは、場合によって数ヶ月~半年を要する場合も

    もし50万円を満額受け取れるなら申請する価値はありそうですが、数万円しかもらえないなら慎重に判断したほうがよいです。たとえば、年額30万円のクラウド会計ソフトを導入すると「30万円 × 2年分 × 補助率80% = 補助額48万円」になります。

    IT導入補助金を使用して導入できる会計ソフト

    IT導入補助金が使える主な会計ソフトを紹介します。個人事業主向けと法人向けとで、対応ソフトが異なります。補助金額や実質負担額の目安などを、わかりやすい表にまとめました。

    【個人事業主向け】マネーフォワード クラウド確定申告

    マネーフォワード クラウド確定申告の完全解説【会計ソフト】個人事業主向け

    料金(税込) 2年分の費用 補助額 2年間の負担額
    11,880円/年~ 23,760円~ 19,008円~ 4,752円~
    自動仕訳 電子申告 インボイス対応 電子帳簿保存

    「マネーフォワード クラウド」は、個人事業主の青色申告や、請求書の作成、従業員の給与計算などの豊富なバックオフィス機能を兼ね備えた、万能タイプのクラウドソフトです。もともとリーズナブルな価格設定のため、補助額は大した金額にはなりません。

    【個人事業主向け】やよいの青色申告オンライン

    やよいの青色申告 オンライン

    料金(税込) 2年分の費用 補助額 2年間の負担額
    11,330円/年
    初年度無料~
    11,330円~ 9,064円~ 2,266円~
    自動仕訳 電子申告 インボイス対応 電子帳簿保存

    「やよいの青色申告 オンライン」は、個人事業主の青色申告に完全対応した、高性能なクラウド会計ソフトです。初年度無料から利用できるため、補助金を利用しなくても、2年間の実質的な負担率は50%で済みます。

    【法人向け】マネーフォワード クラウド会計

    マネーフォワード クラウド確定申告の完全解説【会計ソフ ト】個人事業主向け

    料金(税込) 2年分の費用 補助額 2年間の負担額
    32,736円/年~ 65,472円~ 52,378円~ 13,094円~
    自動仕訳 決算書作成 インボイス対応 電子帳簿保存

    「マネーフォワード クラウド」は、法人運営に欠かせない「会計・請求・経費精算・勤怠・給与計算」など、10以上のサービスがセットで利用できるクラウドソフトです。ひとり法人~中小企業向けまで幅広いプランが用意されており、中堅~大企業にも個別に対応可能です。

    【法人向け】弥生会計 Next

    弥生会計 Next

    料金(税込) 2年分の費用 補助額 2年間の負担額
    38,280円/年~ 76,560円~ 61,248円~ 15,312円~
    自動仕訳 決算書作成 インボイス対応 電子帳簿保存

    「弥生会計 Next」は、シンプルでわかりやすい画面構成が魅力の、中小法人向けクラウド会計ソフトです。従業員の給与計算などが必要な場合は、姉妹ソフト「弥生給与 Next」と連携して使うこともできます。

    まとめ

    「IT導入補助金」のインボイス枠は、個人事業主向け・法人向けの会計ソフトも対象になります。インボイス枠では、費用の最大80%が補助され、これに応募できるのは中小企業と小規模事業者に限られます。補助金の申請~交付の流れは、以下の通りです。

    IT導入補助金の申請の流れをわかりやすく図解 - 会計ソフトを導入する場合

    ※ 支援事業者の選定から申請までは、場合によって数ヶ月~半年を要する場合も

    補助金を利用するメリットは言うまでもなく、お金がもらえて実質負担を軽減できることです。ただし、以下のようなデメリットもあるため、慎重に検討した上で申請に臨みましょう。

    補助金で会計ソフトを導入するデメリット

    • 自社に合う「IT導入支援事業者」を探すのが大変
    • 事前準備(GビズIDの取得など)の手続きが煩雑
    • 交付決定までの数ヶ月間は会計ソフトが使えない
    • 補助金の交付は後払い方式
    • リーズナブルな会計ソフトを選ぶと、補助金額が少なくなる

    公式サイトの検索ページは使い勝手がイマイチで、支援事業者を探すところから難航してしまい、出鼻をくじかれることも少なくありません。交付決定するまでの数ヶ月間、会計ソフトが使えないのも地味に痛手です。

    補助金を使わずにクラウド会計ソフトを導入すれば、契約したその日からすぐに利用開始できます。難しい設定は不要なので、初心者でも問題ありません。時間効率を考えれば、補助金を使わないほうがむしろ良い、というケースも多いです。

    あなたにピッタリの会計ソフトを診断

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