個人事業主が納める主な税金について、1年間のスケジュールをまとめました。個人事業主は、所得税・住民税・個人事業税などの税金を、自分で納めるのが基本です。これらの納付時期を一覧表に整理しています。
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目次
主要な税金の納税カレンダー(個人事業主向け)
個人事業主が納める主な税金について、納付期限日などを一覧表にまとめました。個人事業主は、原則として1月1日〜12月31日の会計結果をまとめ、翌年の2月16〜3月15日に確定申告します。確定申告にもとづいて税金を納め始めるので、カレンダーは3月を起点にしています。
主な税金の納付期限 | その他のポイント | |
---|---|---|
3月 | ・所得税:3月15日 ・消費税:3月31日 いずれも口座振替の場合は翌月に振替 |
・所得税の確定申告:2月16日~3月15日 ・消費税の確定申告:年明け~3月31日 |
4月 | ・固定資産税(一期):4月30日 | ・所得税の口座振替:4月中旬 ・消費税の口座振替:4月下旬 |
5月 | ・自動車税:5月31日 | |
6月 | ・住民税(一期):6月30日 | |
7月 | ・所得税の予定納税(一期):7月31日 ・固定資産税(二期):7月31日 ・源泉所得税(納期の特例):7月10日 |
・予定納税の減額申請:7月15日 |
8月 | ・住民税(二期):8月31日 ・個人事業税(一期):8月31日 ・消費税(中間申告分):8月31日 |
・消費税の中間申告*:7月1日~8月31日 |
9月 | ・消費税の口座振替(中間申告分):9月下旬 | |
10月 | ・住民税(三期):10月31日 | |
11月 | ・個人事業税(二期):11月30日 ・所得税の予定納税(二期):11月30日 |
・国民年金の控除証明書が届く |
12月 | ・固定資産税(三期)*:12月31日 | ・個人事業の決算月 ・従業員がいる場合は年末調整を行う |
1月 | ・住民税(四期):1月31日 ・源泉所得税(納期の特例):1月10日 |
・償却資産の申告(固定資産税):年明け~1月31日 |
2月 | ・固定資産税(四期):2月末日 | ・国民健康保険の納付額のお知らせが届く |
* 前年に納付した消費税が400万円超の場合は中間申告が複数回になる
上表には対象者の少ない税金も記載しています。多くの事業主に関係のある税金は、太字で表記しています。
また、カレンダー内の日付はあくまでも原則的な日程です。その年の期限日が土日祝日にあたる場合は、期限日が翌平日へ繰り越されます。このほか、役所側の事務処理上の都合により、スケジュールが多少前後することもあります。
固定資産税の納付時期は、地方税法で原則「4月・7月・12月・翌年2月」と定められています。ただ、独自に納期を決めている自治体も多いです(たとえば東京都23区は「6月・9月・12月・翌年2月」)。具体的な期日は、役所から届く納付書で確認しましょう。>> 固定資産税の納付時期について
社会保険料は毎月納付が必要
個人事業主は、先述した税金のほか「国民年金保険料」や「国民健康保険料」といった社会保険料も自分で納付する必要があります。
その年の1回目の納付時期が近くなると、1年分の納付書がまとめて送られてきます。納付書には具体的な納付期限日や金額が記載してあるので、これにしたがって納付を行いましょう。
国民年金 | 国民健康保険(国保) | |
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保険料の目安 | 月々16,000円前後 | 所得の7%~14%程度 |
納付書の送付時期 | 4月上旬ごろ | 6月~7月ごろ |
納付回数 | 毎月 | 年間8~10回 |
※ 国保の規定は地域によって異なる
国民年金・国保ともに、一定期間分をまとめて前払い(前納)することもできます。また国民年金には、前納による保険料の割引制度も用意されています。