店舗を営む個人事業主・法人向けに、Airペイ(エアペイ)とAirレジ(エアレジ)の違いをわかりやすく解説します。セットで使うメリットや、導入費用などについてもまとめました。
目次
エアペイとエアレジの違い
| Airペイ (エアペイ) |
Airレジ (エアレジ) |
|
|---|---|---|
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|
| 概要 | キャッシュレス決済サービス | POSレジアプリ |
| 利用料金 | 決済金額の 2.48% ~ 3.24% |
無料 |
| 決済機能 | ◯ | × |
| レジ機能 | × | ◯ |
| 在庫管理 | × | ◯ |
| 売上分析 | × | ◯ |
「エアペイ」と「エアレジ」は、どちらも株式会社リクルートが提供する店舗向けサービスです。セットで使うのが基本ですが、どちらか片方だけを導入することもできます。
Airペイ(エアペイ)とは?

- 店舗向けのキャッシュレス決済サービス
- クレカ・電子マネー・QRコード決済などに対応可能
- 現在は0円導入キャンペーンを開催中
Airペイ(エアペイ)を導入すると、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどのキャッシュレス決済に対応できるようになります。専用のカードリーダーを、iPhoneかiPadとBluetooth接続して使います。
エアペイの基本情報
| 導入に必要なもの | ・カードリーダー ←今なら無料! ・iPhoneかiPad ・レシートプリンター(なくてもOK) |
|
|---|---|---|
| 利用にかかる費用 | 決済手数料だけ(決済金額の2.48~3.24%) | |
| 対応できる 決済方法 |
クレカ | ・VISA ・Mastercard ・JCB など合計7ブランド |
| 電子マネー | ・Suica、PASMO ・iD ・QUICPay など10種類以上 |
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| QRコード | ・PayPay ・d払い ・auPAY ・楽天ペイ など30種類以上 |
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現在、エアペイは「0円スタートプログラム」を開催しています。これを利用すれば、カードリーダーを無料で導入できます。ですから、iPhoneかiPadを持っていれば初期費用0円で使い始められます。(レシートプリンターを購入する場合は2~5万円程度)
導入したあとは、決済金額に応じた「決済手数料」を払うだけで使い続けられます。月額固定費やその他の手数料は一切かかりません。他社のキャッシュレス決済サービスと比較しても、かなりコストを抑えられます。
エアペイの導入方法
エアペイは公式サイトから申し込めます。申し込み内容をもとに簡単な審査が行われ、審査に通過するとカードリーダーが届きます。申し込みから利用開始まで、早くても1〜2週間ほどかかると考えておきましょう。
公式サイトエアペイ
詳細記事はこちら
Airレジ(エアレジ)とは?

- iPhoneやiPadで使えるPOSレジアプリ
- 完全無料
- 他のサービスと連携するとさらに便利になる
Airレジ(エアレジ)は、完全無料で使えるPOSレジアプリです。通常のレジと同じようにお会計ができるだけでなく、売上の自動集計機能や在庫管理機能なども備えています。
エアレジの基本情報
| 導入に必要なもの | ・iPhoneかiPad ・レシートプリンター(なくてもOK) ・キャッシュドロア(なくてもOK) |
|---|---|
| 利用にかかる費用 | 0円 |
| 主な機能 | ・お会計(商品選択、注文入力、金額計算など) ・売上の集計 ・分析レポートの自動生成 ・顧客情報管理 ・会計ソフト連携(売上データの自動共有) |
エアレジは、iPhoneかiPadがあればすぐに使い始められます。利用料金は一切かからないので、まずは「ちょっと試してみようかな」くらいの気持ちでインストールしてもOKです。
本格的に使い始める場合は、キャッシュドロアやレシートプリンターの購入も検討しましょう。安いものなら、キャッシュドロアは1万円ほど、レシートプリンターは2万円程度で購入できます。(周辺機器の費用については記事の後半で詳しく解説します)
エアレジの導入方法
エアレジを導入する際は、公式サイトで会員登録をしてから、iPhoneかiPadにアプリをダウンロードするだけでOKです。もちろん、会員登録やアプリダウンロードに料金はかかりません。
完全無料で使えるエアレジ
公式サイト
エアペイとエアレジはセットで使うのがベスト!
Airペイ(エアペイ)とAirレジ(エアレジ)をセットで使うと、キャッシュレス決済のお会計がスムーズになります。お会計の流れは下記のとおりです。
エアペイとエアレジを使ったお会計の流れ
- エアレジの画面で商品を選択する
- エアレジの画面でキャッシュレス決済を選ぶ
- 会計金額がエアペイのカードリーダーに共有される
- エアペイのカードリーダーでクレカ等を読み取る
- エアレジの画面でも自動的に「お会計完了」となる
- レシートが印刷される(プリンターがある場合)
※ 現金決済の場合、エアペイは使わない
エアペイとエアレジを連携させていると、上記の③や⑤の場面で自動的に情報が共有されます。その結果、カードリーダーでの金額入力を省略できたり、決済完了後にレジをポチポチする必要がなくなったりと、地味にメリットがあります。
なお、エアペイが連携できるPOSレジはエアレジだけです。他のレジと一緒に使う場合は上述したような連携機能が使えないので、カードリーダーとレジの両方に金額を入力するなど、ちょっと面倒な操作が必要になります。
POSレジアプリと決済端末の連携について詳しく!
エアペイとエアレジの導入費用はいくら?
| エアペイ | エアレジ | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 20,167円 無料キャンペーン中 |
無料 |
| 月額料金 | 無料 | 無料 |
| 手数料 | 決済手数料のみ (決済額の2.48~3.24%) |
とくになし |
| 必要なもの | iPhoneかiPad (中古なら2万円程度~) |
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| 任意で買うもの (主な例) |
・レシートプリンター:約2~5万円 ・キャッシュドロア:約1万円~ ・カスタマーディスプレイ:約2~3万円 ・バーコードリーダー:約6万円 |
|
※ 周辺機器の金額は公式サイトの参考価格をもとに記載
すでにiPhoneかiPadを持っているなら、エアペイとエアレジはどちらも0円で導入できます。ただ、iPhone・iPadを持っていない場合や、レシートプリンター等の周辺機器を買う場合は、数万円~十数万円の初期費用を見込んでおきましょう。
具体的な初期費用について、以下でシミュレーションしてみます。(周辺機器の価格は変動する可能性があります)
費用例① すでにiPhoneを持っている場合
・iPhoneはすでに持っているものを使う
・レシートプリンターは最安モデルを購入:26,800円
・キャッシュドロアは最安モデルを購入:9,020円
・その他の周辺機器は買わない
→ 初期費用:合計35,820円
現実的には、おそらく上記くらいの金額がミニマムな初期費用になるでしょう。レシートプリンターとキャッシュドロアは、Amazonや楽天で探せばもう少し安く購入できる可能性があります。
ちなみに、エアペイとエアレジには電子レシート機能(メールでレシートを送る機能)があるので、プリンターは無くても大丈夫です。またキャッシュドロアは、お会計のときにガシャーンと自動で開くものがあると便利ですが、こちらも必須ではありません。
費用例② iPadを新たに買う場合
・旧モデルのiPadを中古で購入:30,000円
・レシートプリンターは最安モデルを購入:26,800円
・キャッシュドロアは最安モデルを購入:9,020円
・その他の周辺機器は買わない
→ 初期費用:合計65,820円
iPhone・iPadを持っていない場合は、上記のように中古で調達するのがおすすめです。型落ちモデルの中古品なら、iPadでも2~3万円程度で購入できます。
費用例③ 周辺機器にこだわりたい場合
・新品のiPadを購入:58,800円
・プリンター内臓のキャッシュドロアを購入:84,000円
・カスタマーディスプレイも購入:30,800円
→ 初期費用:合計173,600円
上記は、たとえば「レジ周りをカッコよく見せたい」というような場合の費用例です。初期費用としては、大体これくらいの金額をMAXと考えてよいでしょう。
その他の関連サービス一覧
エアペイとエアレジには、「Air 〇〇」という名前の姉妹サービスがいくつかあります。各サービスの概要をざっくりまとめておきます。
エアペイ・エアレジ関連サービス
| サービスの概要 | 費用 | |
|---|---|---|
| Airペイ ポイント | dポイントや楽天ポイントを導入できる | 要問合せ |
| Airレジ オーダー | ハンディやモバイルオーダーを導入できる | 0円~ |
| Airメイト | 詳細な売上分析などができる | 0円 |
| Airウェイト | 順番待ちの管理を自動化できる | 0円~ |
| Airリザーブ | 予約受付や顧客情報の管理ができる | 0円~ |
| Airシフト | シフト作成や勤怠管理ができる | 330円/月~ |
| Airワーク (採用管理) |
求人サイトへの出稿を一括管理できる | 0円~ |
| Airワーク (給与支払) |
従業員への給与振込を一括管理できる | 要問合せ |
エアペイやエアレジを導入する場合も、上記のサービスを無理に使う必要はありません。あくまで必要なものだけ導入すればOKです。大抵はお試し用の無料プランが用意されているので、気になるサービスは一度使ってみるとよいでしょう。
エアペイとエアレジに関する疑問【Q&A】
- エアペイとエアレジの違いってなに?
- エアペイは「キャッシュレス決済サービス」で、エアレジは「POSレジアプリ」です。セットで使う場合は、まずエアレジでポチポチッと商品選択をして、そのあとエアペイでピッと決済をする、という流れになります。(現金決済の場合、エアペイは使わない)
- エアペイだけ導入するのもアリ?
- 「すでにエアレジ以外のレジを使っている」「商品数が少ないからレジは無くても大丈夫」などという場合は、エアペイだけ導入するのもアリです。ただし、エアペイと連携できるレジはエアレジだけなので注意してください。
- エアレジだけ導入するのもアリ?
- 「すでにエアペイ以外の決済端末を使っている」「キャッシュレス決済に対応する予定はない」などという場合は、エアレジだけ導入するのもアリです。エアレジだけでも、お会計や売上集計などの機能は使えます。
- エアペイとエアレジをセットで使うメリットは?
- エアペイとエアレジをセットで使うと、キャッシュレスのお会計がスムーズになります。たとえば、エアレジに入力した会計金額はエアペイに自動共有されるので、カードリーダーに改めて金額を入力する必要がなくなります。また、カードリーダーの決済結果も、自動でエアレジに共有されます。
- エアペイとエアレジの導入費用は?
- エアペイとエアレジは、どちらも0円で導入できます。ただ、導入にはiPhoneかiPadが必要なので、持っていない場合はそれらの購入費用がかかります。また、レシートプリンターやキャッシュドロア等の周辺機器を揃える場合は、その費用もかかります。
- レシートプリンターは買ったほうがいい?
- エアペイとエアレジには電子レシート機能(メールでレシートを送る機能)があるので、レシートプリンターは無くてもなんとかなります。ただ、電子レシートは毎回お客さんにアドレスを入力してもらう必要があるので、客数の多い店舗では使いづらいです。
- キャッシュドロアは買ったほうがいい?
- キャッシュドロアの購入は必須ではありません。たとえばイベント出店などでは、ポータブル金庫をキャッシュドロア代わりに使うことも考えられます。ただ、常設店舗で使うなら、利便性や防犯の観点から、キャッシュドロアがあったほうがよいでしょう。
まとめ
- エアペイとエアレジはセットで使うのがおすすめ
- どちらも無料で導入できる
- 導入にはiPhoneかiPadが必要(中古や旧モデルでもOK)
- レシートプリンターやキャッシュドロアは必要に応じて買う
- ランニングコストはエアペイの「決済手数料」だけ
エアペイとエアレジはセットで使うのが基本ですが、それぞれ役割が違います。簡単に言うと、エアレジはお会計(商品選択やお釣りの計算など)で使うのに対して、エアペイはキャッシュレス決済を受け付けるときに使います。
エアペイとエアレジの違い【比較表】
| Airペイ (エアペイ) |
Airレジ (エアレジ) |
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|---|---|---|
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|
| 概要 | キャッシュレス決済サービス | POSレジアプリ |
| 初期費用 | 20,167円 無料キャンペーン中 |
無料 |
| ランニング コスト |
決済金額の 2.48% ~ 3.24% |
無料 |
| 決済機能 | ◯ | × |
| レジ機能 | × | ◯ |
| 在庫管理 | × | ◯ |
| 売上分析 | × | ◯ |
| 必要なもの | iPhoneかiPad (中古なら2万円程度~) |
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| 任意で買うもの (主な例) |
・レシートプリンター:約2~5万円 ・キャッシュドロア:約1万円~ ・カスタマーディスプレイ:約2~3万円 ・バーコードリーダー:約6万円 |
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エアペイとエアレジを連携すると、会計金額などが自動で共有されるので、キャッシュレスのお会計がスムーズになります。「すでに他のレジを使っている」「キャッシュレス決済の導入予定はない」などという場合を除いて、基本的にはセットで使うものと考えましょう。
ちなみに、エアペイとエアレジ以外にも、セットで使えるペアは存在します。たとえば「Squareの決済端末 + Square POSレジ」や「PAYGATEの決済端末 + スマレジ」などです。エアペイ以外も検討してみたい!という方は、下記の記事も参考にしてください。




