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タックスナップとfreeeを徹底比較!個人事業主向けの会計ソフト

更新日: 2025/03/19 PR
タックスナップとfreeeを徹底比較!個人事業主向けの会計ソフト

「タックスナップ(taxnap)」と「freee会計」のクラウド会計ソフトを、個人事業主・フリーランス向けに徹底比較します。料金プランや機能面の違いのほか、それぞれのメリット・デメリットまで詳しく解説します。

INDEX

目次

    タックスナップとfreeeを徹底比較!【一覧表】

    タックスナップ」と「freee会計」の料金や性能を、ユーザー目線で詳しく分析し、わかりやすい比較一覧表にまとめました。どちらも個人事業主やフリーランスの白色申告・青色申告に対応していますが、使い勝手などが大きく異なります。

    タックスナップ freee会計
    ホーム画面 スワイプで仕分けができる(経費判定あり) - タックスナップ freee会計ホーム画面
    料金(税込) カンタンプラン
    1,408円/月
    12,936円/年

     
    安心プラン
    28,776円/年
    スターター
    1,958円/月
    12,936円/年

     
    スタンダード
    3,278円/月
    26,136円/年

     
    プレミアム
    43,780円/年
    対応端末 スマホのみ パソコン推奨
    (スマホにも対応)
    帳簿付け スマホアプリ
    スマホに特化
    手入力
    自動仕訳
    レシート撮影
    下位プランは制限あり
    クラウドストレージ
    下位プランは制限あり
    丸投げ仕分け
    安心プランのみ
    経費診断
    確定申告 確定申告書の作成
    電子申告(e-Tax)
    請求書の作成
    下位プランは制限あり
    分析レポート
    下位プランは制限あり
    税務調査リスクチェック
    上位プランのみ
    消費税申告
    上位プランのみ
    従業員管理
    freee人事労務(別料金)
    家計簿
    サポート (全プラン)
    LINE
     
    (上位プラン)
    税務調査補償
    (全プラン)
    メール
    チャット
     
    (上位プラン)
    電話
    税務調査補償
    乗り換え代行
    タックスナップ freee会計

    「タックスナップ」に向いている人

    • 開業したばかりの初心者で経理経験がない
    • 従来の会計ソフトで挫折したことがある
    • 手間をかけずに最短最速で青色申告をしたい

    タックスナップは、スマホ専用のクラウド会計アプリです。近年新しく登場したばかりで、とにかく直感的で使いやすい方向に特化しています。従来の会計ソフトでうまくいかなかった人にもオススメできるアプリです。

    タックスナップでの帳簿付けは、指で左右にスワイプするだけで完了します。日付・金額・勘定科目の登録など、めんどくさい部分はアプリが自動で入力してくれます。

    「freee会計」に向いている人

    • 業務フローを改善して効率化を図りたい
    • 簿記の専門用語などがよくわからない
    • 将来的にはチームでの運用も検討している

    freee(フリー)は、取引の発生から完了までを、一連の流れとして管理できるのが特徴のクラウド会計ソフトです。各取引のステータスを「未決済→完了」のように登録するだけで、その内容が自動的に帳簿へ反映されます。

    freeeでは取引の発生日・金額・勘定科目などを入力するだけなので、複式簿記の詳しいルールを知らなくても問題なく帳簿付けができます。わかりやすいガイド文もついているので、勘定科目の勉強などはしなくても問題ありません。

    ここからは実際の操作画面なども交えつつ、両社の違いを徹底的に比較していきます。

    ① 料金プラン ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップfreeeの料金プランを比較します。まず、両社の料金体系をざっくり整理しておきましょう。タックスナップは2プラン、freeeは3プラン用意されています。

    タックスナップの料金体系(簡易版)

    カンタンプラン 安心プラン
    料金(税込) 1,408円/月
    12,936円/年
    28,776円/年
    概要 取引が少ない人向け 取引が多い人向け
    主な機能 基本機能は無制限 カンタンプラン
    +
    丸投げ仕分け
    税務調査リスクチェック

    >> タックスナップの料金体系をもっと詳しく解説

    タックスナップは、安価な「カンタンプラン」でも、基本機能については制限なく利用できます。「安心プラン」ではプラスアルファの機能が使えるようになり、記帳業務の大部分を自動化できるため、ユーザーの業務負担がぐんと下がります。

    タックスナップの「カンタンプラン」は、基本機能が制限なく利用できる点で、おおよそfreeeの「スタンダード」に相当すると考えてよいでしょう。

    freee会計の料金体系(簡易版)

    スターター スタンダード プレミアム
    料金(税込) 1,958円/月
    12,936円/年
    3,278円/月
    26,136円/年
    43,780円/年
    概要 ビギナー向け 一般ユーザー向け チーム利用向け
    主な機能 一部機能に制限あり 機能制限なし スタンダード
    +
    チーム管理
    電話サポート

    >> freeeの料金体系をもっと詳しく解説

    freeeで最安の「スターター」プランでは、一部の機能が制限されます。たとえば、レシート画像などをクラウド上に保存できる「ファイルボックス」という機能では、月5件までしか画像を保存できません(詳細は後述)。

    freeeの「スタンダード」であれば、基本機能の制限が解除され、ストレスなく利用できます。さらに最上位の「プレミアム」にアップグレードすれば、チームで運用するための権限管理・承認機能や経費精算機能が使えるようになります。

    料金プランの比較 ‐ タックスナップvs freee

    ここではタックスナップとfreeeの同等プランを比較します。本記事では、先述のとおり、タックスナップの「カンタンプラン」と、freeeの「スタンダード」を同等プランとみなしています。

    タックスナップ freee
    料金(税込) カンタンプラン
    1,408円/月
    12,936円/年
    スタンダード
    3,278円/月
    26,136円/年
    スマホアプリ スマホ パソコン
    スマホ
    自動仕訳
    レシート撮影
    クラウドストレージ
    経費診断
    確定申告書の作成
    電子申告(e-Tax)
    請求書の作成 ✕*
    分析レポート
    消費税申告
    家計簿
    サポート LINE メール
    チャット

    なお、タックスナップの「安心プラン」と、freeeの「プレミアム」は、上記にプラスアルファの機能が追加された上位プランです。どちらも追加機能の方向性が大きく異なるため、単純比較はできません。

    帳簿付けや確定申告をとにかく最短最速で済ませたい人には、タックスナップの「安心プラン」がおすすめです。チームで権限管理をしっかりしながら運用したい人には、freeeの「プレミアム」がおすすめできます。

    ② 対応端末 ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップはスマホ用のアプリでのみ利用できます。freeeはパソコンとスマホの両方に対応しています。freeeのほうが選択肢は多いですが、スマホ専用のタックスナップにも相応の利点があります。

    タックスナップ freee会計
    パソコン 【freee】手入力での帳簿付け(複式) - 取引の一覧・登録
    スマホ タックスナップのホーム画面 スマホアプリ版のホーム画面 - freee

    タックスナップ」は、スマホ専用のアプリをダウンロードして使います。タップやスワイプでの操作を前提に設計されているので、スマホでの使いやすさはトップクラスです。スマホの小さな画面でも、かなり快適に操作できます。

    freee会計」は、パソコンとスマホのどちらでも使えます。パソコンの広い画面で使ったほうが操作しやすいので、スマホは補助的に使うのがおすすめです。スマホアプリの操作感も良好ではありますが、タックスナップほど使いやすくはありません。

    実際の操作画面などは、ここから詳しく解説していきます。

    ③ 手入力での帳簿付け ‐ タックスナップとfreeeの比較

    帳簿の入力方法は「手入力・自動仕訳・レシート撮影」の3種類に大別されます。手入力では、取引の金額などを1つずつ自分で入力する必要があります。自動仕訳やレシート撮影のほうが便利なので、基本的に手入力は使わなくてOKです。

    タックスナップ freee会計
    手入力での帳簿付け・手動登録 - タックスナップ 【freee】手入力での帳簿付け(複式) - 取引の一覧・登録

    タックスナップ」の場合、この手入力画面を使うシーンはそう多くありません。主に、登録済の取引を修正するときに使います。スクロールするだけですべての情報を確認できるので、素早い入力が可能です。

    freee」の手入力画面は、初心者向けのガイドが丁寧です。必須項目がわかりやすく、どこに入力すればよいか一目でわかります。取引一覧から絞り込み検索ができ、絞り込んだ取引を一括編集することも可能です。

    freeeのスマホアプリからも取引登録ができる

    スマホアプリ版のホーム画面 - freee

    freeeの場合は、帳簿付け~確定申告まで、ほとんどのことはスマホアプリだけでも行えます。パソコンを持っていない人でも、freeeの機能は問題なく使えます。

    ④ 自動取込での帳簿付け(自動仕訳)‐ タックスナップとfreeeの比較

    銀行口座やクレジットカードを連携すると、その取引明細が会計ソフトに自動で取り込まれます。取り込んだ明細データは、複式簿記の形式に自動変換されるので、青色申告への対応もバッチリです。

    タックスナップ freee会計
    画面 スワイプで仕分けができる(経費判定あり) - タックスナップ 自動取込での帳簿付け - 自動で経理
    丸投げ仕分け
    安心プランのみ
    連携可能なサービス例 金融機関の登録画面 ‐ タックスナップ 連携できるサービスの例(電子マネー)- freee

    タックスナップ」の場合は、事業専用の口座やクレジットカードを作らなくても、既存の口座などをそのまま利用できます。一方、「freee」の場合は、事業専用の口座などを作った上で利用することが推奨されています。

    タックスナップの自動取込(自動仕訳)

    スワイプで仕分けができる(経費判定あり) - タックスナップ

    タックスナップの記帳方法は、画面に表示されたカードを左右にスワイプするだけです。ビジネスの取引なら右に、プライベートの取引なら左にスワイプします。わざわざ事業用の口座やクレジットカードを用意しなくても、正しい帳簿付けが可能です。

    タックスナップと従来の会計ソフトの違い - 事業用カードを作らなくてもOK

    さらに、安心プランにアップグレードすれば、ビジネスとプライベートのスワイプも自動化できます(丸投げ仕分け)。税理士監修のシステムを採用しており、実用に十分耐えうる精度です。

    タックスナップの「みんなと比較」とは? ‐ 経費診断機能

    タックスナップの「みんなと比較」機能の使い方

    タックスナップの「みんなと比較」は、スワイプで迷ったときに役立つ機能です。同業者の統計データが、ホーム画面上部のゲージにより可視化されています。同様の取引に関して、みんなが右と左のどちらにスワイプしているかを参考にできるわけです。

    これはタックスナップだけの独自機能で、他社ソフトにはありません。もちろん100%正しい結果に導いてくれる機能ではないので、あくまで参考程度ではありますが、右も左もわからない初心者にとっては非常にありがたい機能です。

    タックスナップの「丸投げ仕分け」とは?※安心プラン限定

    操作画面(丸投げ仕分け)- タックスナップ

    タックスナップの「丸投げ仕分け」を使えば、ユーザーは基本何もせず帳簿付けが終わります。ただし、丸投げ仕分けが有効なのは、連携した口座などで行われた取引だけです。現金などで取引した際は、別途入力が必要な点だけ注意しましょう。

    freee会計の自動取込(自動仕訳)

    freeeは、事前にルール設定を行うことで、経費の帳簿付けを完全に自動化できます。電気代がこの口座から引かれたら水道光熱費で記帳する、といった「自動登録ルール」を設定することにより、ユーザーの承認なしでも帳簿付けが完結します。

    freee独自の「自動登録ルール」

    家賃や光熱費など、定期的に同様の取引を行う場合は、この機能を使うことで記帳業務を大幅に効率化できます。一方、イレギュラーな取引については、自動登録ルールが使えないため、会計ソフトから提案された仕訳を一つひとつ承認する必要があります。

    ⑤ レシート撮影による帳簿付け ‐ タックスナップとfreeeの比較

    レシート画像をアプリで撮影すると、文字認識(OCR)機能により、日付や金額などをソフトに取り込めます。現金取引などをしたときは、この方法で記帳するのがおすすめです。

    タックスナップ freee
    撮影に使うスマホアプリ タックスナップ - サムネイル freee会計 - アプリアイコン
    撮影画面(スマホ) レシート撮影・スクショ - タックスナップ 会計ソフトのレシート撮影・OCR(文字認識)機能 - freee
    料金プランによる制限 なし 「スターター」では月5件まで

    タックスナップとfreeeのどちらもレシート撮影に対応しています。スマホアプリから撮影してもいいですし、純正のカメラアプリで撮影した画像を取り込んでもOKです。読み取りの精度はどちらも優れており、ストレスなく使用できます。

    ⑥ クラウドストレージ ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップやfreeeでは、経費のレシートなどをオンライン上に保存できます。「スキャナ保存(電子帳簿保存法4条3項)」にも対応しているので、適切に初期設定をしておけば、撮影が済んだ紙のレシートは捨ててもOKです。

    タックスナップ freee
    プランによる制限
    (保存容量)
    制限なし 【スターター】
    月5件まで
     
    【スタンダード】
    【プレミアム】
    月10GBまで
    自動仕訳
    撮影したレシート
    (スキャナ保存)
    メール添付の請求書
    (電子取引データ)

    取引に関する請求書や領収書を、電子データとして保存する際は、一定の要件をクリアしたシステムを利用しないといけません。タックスナップfreeeのシステムを使えば、誰でも簡単に電子保存が可能です。

    タックスナップは保存容量に制限はありません。一方、freeeの「スターター」では、月5件までの制限があります。freeeは「スタンダード」以上でも月10GBまでに制限されていますが、10GBもあれば、実質的には無制限と考えて差し支えないでしょう。

    ⑦ 確定申告書の作成 ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップfreeeでは、確定申告書類を簡単に作成できます。どちらも作成できる書類は同じで、目立った違いはありません。

    確定申告書類の作成機能 – タックスナップ・freeeの作成画面など

    タックスナップ freee会計
    作成画面 操作画面(確定申告書類の作成)- タックスナップ 確定申告書の作成 - freee
    確定申告書
    第一表・第二表
    第三表
    (分離課税用)
    第四表
    (損失申告用)

    通常の確定申告では「第一表・第二表」さえ提出できればOKです。タックスナップとfreeeは、このどちらにも対応しています。作成する際の手順についても、わかりやすいガイドがついているので、初心者でも迷わず書類作成できます。

    ⑧ 電子申告(e-Tax) ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップfreeeで確定申告書類を作成したら、そのままオンラインで提出できます(電子申告)。スマホでマイナンバーカードを読み取って、自宅にいながらでも簡単に申告ができます。

    スマホを使った電子申告 – タックスナップ・freee

    タックスナップ freee
    操作画面 電子申告(e-Tax)の流れ - タックスナップ 電子申告の流れ - freeeのスマホアプリ
    対応OS iOS・Android iOS・Android
    マイナンバーカード 必要 必要
    ICカードリーダー 不要 不要

    おサイフケータイ機能のあるiPhoneやAndroidスマホなら、まずスマホ申告に対応しています。freeeに関しては電子申告用のアプリが別途で必要ですが、ダウンロードは無料です。タックスナップは普段のアプリからそのまま電子申告できます。

    ちなみに、freeeの場合は、パソコンにICカードリーダーを接続して使う昔ながらの方法でも電子申告ができます。ただ、スマホ申告のほうが直感的に操作でき、手間もかかりません。とくにこだわりがなければ、スマホからの電子申告をおすすめします。

    ⑨ 請求書の作成 ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップとfreeeは、どちらも請求書を作成できます。ただ、freeeのほうが高機能です。タックスナップには、請求書の内容を売掛金として帳簿に自動反映させる機能はありません。一方、freeeは請求した売掛金などをそのまま帳簿に登録できるので、売掛金管理の効率化が可能です。

    請求書等の作成機能 – タックスナップ・freee

    タックスナップ freee
    作成画面 請求書・見積書を作成してPDFで送信 - タックスナップ 請求書の作成画面(freee会計)
    料金プランによる制限 枚数 制限なし 制限なし
    作成機能 制限なし 「スターター」は一部制限あり
    郵送代行の料金
    (税込)
    165円/通
    主な対応書類 請求書
    見積書
    請求書
    見積書
    納品書
    領収書
    発注書
    「郵送代行サービス」とは?
    請求書などを取引先へ郵送する業務を代行してくれるサービス。ユーザーは封筒や切手を用意したり、封入・宛名書き・投函を行ったりする必要がなく、クラウド上の編集画面からボタン一つで郵送代行を依頼できる。なお、PDFファイルをメール添付する場合や、自らプリントアウトして郵送する場合、このサービスは不要。

    タックスナップで作成した請求書は、そのままメールアプリを開いて、PDFとしてメールに添付できます。スマホから送信する形になるため、取引先とのメールはパソコンで管理している、という人にとってはやや不便かもしれません。

    freeeの「スターター」では、定期的に自動発行する機能(定期請求)や、複数の見積書・納品書から合算請求書を発行する機能(合算請求)が利用できません。これらの機能を開放するには、「スタンダード」以上にアップグレードする必要があります。

    ⑩ 分析レポート ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップfreeeで記帳すると、以下のような分析レポートがリアルタイムで生成されます。経営状況をいつでも確認できるので、資金計画が立てやすくなり、記帳ミスの防止にも役立ちます。

    分析レポートの比較 – タックスナップ・freee

    タックスナップ freee
    操作画面(事業レポート・納税額の予想)- タックスナップ 分析レポートの画面 - freee
    【カンタンプラン】
    ・事業レポート
     
    【安心プラン】
    ・事業レポート
    ・税務調査リスクチェック
    【スターター】
    ・損益レポート
    ・現預金レポート
     
    【スタンダード】
    【プレミアム】
    ・損益レポート
    ・収益レポート
    ・費用レポート
    ・現預金レポート
    ・資金繰りレポート
    ・集計表(ピボット分析)

    タックスナップの「事業レポート」は、収入と支出の金額がいちどに確認できるグラフです。1種類のみですが、一般的な個人事業主であれば必要十分でしょう。安心プランなら、税務調査リスクチェックも利用できます(詳細は後述)。

    freeeはレポートの種類が圧倒的に多いです。「スターター」でも、タックスナップと同等以上のレポートを利用できます。レポート機能をすべて開放したい場合は、「スタンダード」以上のプランにアップグレードする必要があります。

    タックスナップの「税務調査リスクチェック」※安心プラン限定

    安心プランの税務調査リスクチェック機能 - タックスナップ

    タックスナップの「税務調査リスクチェック」は、帳簿データに基づいて、AIが税務調査の危険性を簡易的に診断してくれるシステムです。確定申告書を提出する前に、AIによる診断レポートを読んで、もし危うい部分があれば訂正できる機能です。

    税務調査とは?
    税務調査とは、簡単に言うと、過去の確定申告にミスや不正がなかったなどを税務署の職員が調べに来ることをいう。もし申告漏れや不正などがあれば、修正申告などを行い、本来納めるべき税金との差額を納付する(追徴課税)。場合によっては、ペナルティとして延滞税や加算税なども納付しなければならない。

    万が一、追徴課税を受けた場合は、その年のタックスナップ利用料金が全額返還されます(診断結果に問題がなかった場合に限る)。

    ⑪ ユーザーサポート ‐ タックスナップとfreeeの比較

    タックスナップとfreeeのどちらも最安プランからユーザーサポートが利用でき、ソフトの使い方などを質問できます。ただし、サービスに直接関係ない税務相談などは受け付けていないようです。

    ユーザーサポートの詳細比較 – タックスナップ・freee

    タックスナップ freee
    サービスに関する質問 【カンタンプラン】
    【安心プラン】
    LINE(AI・有人)
    【スターター】
    メール・チャット
     
    【スタンダード】
    メール・チャット(優先対応)
     
    【プレミアム】
    メール・チャット(優先対応)
    電話
    有人チャット対応 非公開 平日
    10:00~12:00
    13:00~18:00
    電話対応 平日(事前予約制)
    10:00~12:00
    13:00~18:00
    その他のサポート 【安心プランのみ】
    税務調査補償
    ※リスクチェック利用者
    【プレミアムのみ】
    税務調査補償
    乗り換え代行

    タックスナップは、LINEのトーク機能でサポートが受けられます。基本的には無人でAIが対応しますが、質問の内容によっては有人対応をしてくれる場合もあります。

    freeeは、基本的にチャットでサポートを受けるのが便利です。プレミアムの「税務調査補償」では、税理士の立会費用に関して、一定額を補償してくれます。また「乗り換え代行」は、他社から乗り換える際、インポート作業を無料で依頼できます。

    タックスナップのメリット・デメリット

    メリット デメリット
    ・スマホでの使いやすさ
    ・簡単に口座連携ができる
    ・丸投げ仕分けも可能
    ・パソコンでは使えない
    ・チーム運用向けの機能がない
    ・法人向けプランがない

    タックスナップは、スマホでの使いやすさに特化している点が特長です。スワイプ操作により、ストレスなく帳簿付けができます。「丸投げ仕分け」を使えば、ユーザーはスワイプする必要すらありません。初心者でも最短最速で青色申告が可能です。

    タックスナップに目立ったデメリットはありませんが、チームで運用するための権限管理機能がない点は、明確にfreeeよりも劣ります。また、アプリをダウンロードしたスマホでしか利用できない点においても、複数人での運用にはやや不向きです。

    freeeのメリット・デメリット

    メリット デメリット
    ・簿記の知識がなくても使いやすい
    ・先進的な機能を多数搭載している
    ・サポートが充実している
    ・利用料金が少し高い
    ・多機能すぎて使いこなすのが大変

    freeeの主なメリット

    freeeは、シンプルでわかりやすいインターフェイスが最大の特徴です。会計初心者でも、帳簿付けから確定申告までスムーズにできるでしょう。自動登録ルールなどの先進的な機能も多いため、うまく使いこなせば経理業務の効率を一気にアップできます。

    freeeの主なデメリット

    freeeは利用料がやや高めに設定されており、上位プランでしか使えない機能も多いです。そのぶん、機能が豊富で自由度が高く、大抵の業務はfreeeでカバーできます。できることが多い反面、相応の費用がかかるわけです。

    まとめ

    タックスナップ」と「freee会計」の機能などを、料金プランごとにまとめます。ぜひ、プランを選ぶ際の参考にしてみてください。

    タックスナップの機能まとめ – 料金プラン別

    カンタンプラン 安心プラン
    料金
    (税込)
    1,408円/月
    12,936円/年
    28,776円/年
    自動仕訳
    レシート撮影
    丸投げ仕分け
    クラウドストレージ
    確定申告書の作成
    電子申告
    (e-Tax)
    請求書の作成
    分析レポート
    税務調査リスクチェック
    消費税申告
    サポート LINE LINE
    税務調査補償

    「タックスナップ」の場合、安価なカンタンプランでも、基本機能は制限なく使えます。スワイプするだけで記帳が完了するので、1件あたり数秒で処理できます。1日の取引件数が数十件ぐらいなら、カンタンプランで難なく対応できるでしょう。

    一方、極端に取引件数が多い場合は、いくらスワイプするだけといっても、相当な負担を感じる場合があります。そのような個人事業主・フリーランスには「安心プラン」がおすすめです。丸投げ仕分けの機能を使えば、何もしなくても帳簿付けが完了します。

    freeeの機能まとめ – 料金プラン別

    スターター スタンダード プレミアム
    料金
    (税込)
    1,958円/月
    12,936円/年
    3,278円/月
    26,136円/年
    43,780円/年
    自動仕訳
    レシート撮影
    月5件まで
    クラウドストレージ
    月5件まで

    月10GBまで

    月10GBまで
    確定申告書の作成
    電子申告
    (e-Tax)
    請求書の作成
    若干の機能制限あり
    スマホアプリ
    分析レポート
    種類が少ない
    消費税申告 ×
    サポート メール
    チャット
    メール(優先対応)
    チャット(優先対応)
    メール(優先対応)
    チャット(優先対応)
    電話
    税務調査補償
    乗り換え代行

    >> freeeの個人事業主向け料金プランをもっと詳しく解説

    「freee会計」の場合、一般的な個人事業主・フリーランスなら、まずは「スターター」がおすすめです。機能制限を解除したくなったタイミングで、上位プランへ切り替えましょう。

    ただ、他社からの乗り換え時は、乗り換え代行サポートを受けられる「プレミアム」もおすすめです。自力でデータ移行を試してみて、うまくいかないときは乗り換え代行サポートを検討してみましょう。

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