自営業がとことん分かるメディア

やよいの青色申告 オンライン – 弥生のクラウド会計ソフト

更新日: 2022/10/03
やよいの青色申告 オンライン – 弥生のクラウド会計ソフト

「やよいの青色申告 オンライン」は、個人事業主の会計ソフト業界でシェアNo.1の弥生株式会社が提供しています。他の大手ソフトと比較して料金が安いにもかかわらず、日頃の帳簿付けから確定申告まで十分な機能を備えています。

やよいの青色申告 オンライン(公式サイト)

INDEX

目次

    「やよいの青色申告 オンライン」の特徴

    「やよいの青色申告オンライン」の特徴(弥生のクラウド会計ソフト)

    やよいの青色申告 オンライン」は、青色申告をする個人事業主向けのクラウド会計ソフトです。日頃の帳簿づけから、確定申告書類の作成&オンライン提出(電子申告)まで、わかりやすいインターフェイスで行えます。

    「やよいの青色申告 オンライン」の主な特徴

    • 利用料金が安い(初年度無料・半額キャンペーンあり)
    • 大手ならではの手厚いサポート体制
    • 解説が豊富で、初心者に優しいインターフェイス

    「やよいの青色申告 オンライン」は、他の大手クラウド会計ソフトよりも利用料金が安いです。それでいて、老舗メーカーならではの充実したサポートを受けられます。こうしたコスパの良さが、弥生の大きな魅力と言えるでしょう。

    また「クラウド型」の会計ソフトなので、パソコンにソフトをインストールする必要がありません。Windows・Macの両方に対応しており、スマホからも操作が可能です。

    3つの料金プランを比較

    やよいの青色申告 オンライン」には、3種類の料金プランがあります。どのプランを選んでも、機能面の差はありません。各プランの違いは、操作サポートや経理業務相談サービス(業務ヘルプデスク)の有無です。

    「やよいの青色申告 オンライン」の料金プラン

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    年額料金
    (税込)
    9,680円/年
    初年度は無料
    15,180円/年
    初年度は7,590円
    26,400円/年
    初年度は13,200円
    帳簿付け
    申告書作成
    電子申告
    (e-Tax)
    サポート ×
    業務ヘルプ
    デスク
    × ×

    >> 弥生の料金プランについて詳しく

    一番安い「セルフプラン」にはサポートが付きません。わからないことがあったら、弥生のヘルプページなどから自分で調べて解決します。

    「ベーシックプラン」以上のプランでは、チャット・メール・電話によるサポートが受けられます。操作方法がわからなくてもすぐに尋ねられるので、会計ソフトを使うのが初めての人でも安心です。

    最上位の「トータルプラン」のみ、操作サポートに加えて、経理業務や確定申告について相談できる「業務ヘルプデスク」というサポートも利用できます。帳簿付けや確定申告に不慣れな会計初心者には、このプランがおすすめです。

    初年度はおトクに使えるキャンペーンを実施中

    初年度に限り、セルフプランは無料、サポートが付くベーシックプラン以上は半額の料金で利用できます。手厚いサポートをお手頃価格で利用できるせっかくの機会なので、初年度だけベーシックプランかトータルプランに契約するのもアリです。

    弥生の初年度無料 or 半額キャンペーンについて詳しく

    手動入力による帳簿づけ【かんたん取引入力】

    「かんたん取引入力」の機能を使えば、取引日・科目・金額などの情報を入力するだけで、複式簿記による帳簿づけができます。ソフトが自動で仕訳をしてくれるので、借方・貸方の仕組みがよくわからない人でも安心です。

    やよいの青色申告オンラインの取引入力画面

    「科目」の欄は、勘定科目の一覧から選択して入力できます(下図参照)。それぞれの勘定科目に簡単な解説が付いているので、会計初心者でも迷わず帳簿付けできるでしょう。

    勘定科目の一覧(やよいの青色申告オンライン)

    ちなみに、経理に慣れている人はプルダウンメニューを使わず、勘定科目を直接打ち込むこともできます。

    取引の絞り込み検索もできる

    帳簿付けした取引の中から、特定のデータを検索することもできます。たとえば、現金の取引だけを一覧で見たいときには、画面上部の「取引手段の絞り込み」から「現金」を選択します。

    取引の絞り込み検索(やよいの青色申告オンライン)

    また、たとえば「○月☓日の△△の記帳が正しいかチェックしたい!」などというときには、日付や科目を指定して検索することも可能です。

    記帳内容の検索(やよいの青色申告オンライン)

    自動入力による帳簿づけ【スマート取引取込】

    「スマート取引取込」の機能を使えば、銀行口座などの取引データをソフト内に自動取得できます。取得したデータには、過去の取引から推測した勘定科目が自動で提案されるので、帳簿付けの手間を大幅に省けます。

    自動取込の帳簿付け(やよいの青色申告オンライン)

    たとえば、経費の支払いをクレジットカードに統一しておけば、取引入力の手間をまるごと省けます。勘定科目の推測精度は、使えば使うほど向上していきます。

    ただ、少し細かなことを言うと、スマート取引取込を利用する際の画面切り替えがちょっと遅めに感じました。このあたりは利用環境によっても変わりそうなので、気になる方はまず使用感を試してみるとよいでしょう。

    連携可能な金融機関【スマート取引取込】

    「スマート取引取込」の機能は、様々な銀行口座・クレジットカード・電子マネーなどと連携できます。名の知れた金融機関やクレカ等なら、基本的に連携できると考えてよいでしょう。

    連携できる金融機関(やよいの青色申告オンライン)

    >> 口座自動連携ツール 対応金融機関一覧 – 弥生公式

    金融機関やクレカのほか、請求書作成サービスやPOSレジアプリなどの外部サービスとも連携が可能です。ただ、こういった外部サービスとの連携については、ほかの大手会計ソフトメーカーと比較するとやや少なめです。

    連携可能な外部サービス一覧

    連携可能な外部サービス(やよいの青色申告オンライン)

    分析レポートの自動作成機能

    やよいの青色申告 オンライン」には、経理に関する分析レポートを自動生成する機能があります。期間を指定するだけで、ソフトが取引データを自動集計してグラフや表にまとめてくれます。

    作成できる主なレポート【やよいの青色申告 オンライン】

    日別取引レポート 科目別損益レポート
    日別取引レポート(やよいの青色申告オンライン) 損益レポート(やよいの青色申告オンライン)

    どのプランでも、取引・残高・損益などに関する全7種類のレポートをカンタンに作成できます。独立したばかりの個人事業主やフリーランスでも、手軽に経営状況を把握できる心強い機能です。

    確定申告書類の作成機能

    やよいの青色申告 オンライン」では、青色申告で提出する「青色申告決算書」と「確定申告書」を作成できます。帳簿付けしてきた内容が自動で反映されるので、改めて細かい数字を入力したり、自分で計算をする必要はありません。

    確定申告書類の作成画面(やよいの青色申告オンライン)

    このように、確定申告書類の作成手順が一目で確認できます。完了した項目にはチェックマークが付くので、初めて確定申告をする個人事業主・フリーランスでも迷わず進められるでしょう。

    青色申告決算書の作成画面 確定申告書の作成画面
    青色申告決算書の作成画面(やよいの青色申告オンライン) 確定申告書Bの作成画面(やよいの青色申告オンライン)

    ちなみに「やよいの青色申告 オンライン」は、白色申告で提出する「収支内訳書」の作成にも対応しています。ですから、後々「やっぱり白色申告でいいや」となっても大丈夫です。

    確定申告書類は印刷して提出できる

    作成した確定申告書類は、プリントアウトしてそのまま税務署へ提出できます。税務署が配布する申告書類に書き写す必要はありません。なお、後述のとおりe-Taxでオンライン提出(電子申告)することも可能です。

    電子申告(e-Tax)への対応

    やよいの青色申告 オンライン」では、作成した確定申告書類を簡単にオンラインで提出できます(電子申告)。確定申告書類を作成したら、そのままの流れで電子申告に取りかかれます。

    電子申告(e-Tax)の開始画面

    電子申告(e-Tax)の画面 - やよいの青色申告オンライン

    電子申告には難しそうなイメージがあるかもしれませんが、画面の指示に従って操作するだけでOKです。マイナンバーカードを「ICカードリーダー」か「対応機種のスマホ」で読み取って、確定申告書類をe-Taxに送信します。

    電子申告のおおまかな流れ【やよいの青色申告 オンライン】

    マイナンバーカードの読取 提出書類の選択 電子申告完了
    マイナンバーカードの読取画面(やよいの青色申告オンライン) 電子申告の書類選択画面(弥生の青色申告オンライン) e-Taxの完了画面(弥生の青色申告オンライン)

    ※ WindowsとMacで一部手順が異なる

    65万円の青色申告特別控除を受けるには、電子申告か電子帳簿保存を実施する必要があります。「やよいの青色申告 オンライン」なら簡単に電子申告ができるので、65万円控除のハードルもかなり下がるでしょう。

    大手ならではの手厚いサポート体制

    やよいの青色申告 オンライン」では、サポート体制の手厚さも魅力のひとつです。最上位の「トータルプラン」なら、ソフトの利用方法に関するサポートだけでなく、仕訳や確定申告の相談まで受け付けてくれます(業務ヘルプデスク)。

    「やよいの青色申告 オンライン」で受けられるサポート

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    チャット ×
    メール ×
    電話 ×
    業務ヘルプデスク × ×

    弥生は、電話サポート専用の自社カスタマーセンターを持っています。確定申告時期には300人以上のオペレーターが常駐し、迅速に対応してくれます。

    また、電話サポートでは「画面共有サポート」も受けられます。これは、電話口のオペレーターとソフトの操作画面を共有できるサービスです。同じ画面を一緒に見ながら案内してもらえるので、スムーズに問題を解決できます。

    画面共有サポート(弥生のクラウド会計ソフト)

    「業務ヘルプデスク」とは

    トータルプラン契約者のみが受けられる「業務ヘルプデスク」は、下記のような内容を相談できる弥生独自のサービスです。

    • 仕訳相談
    • 確定申告相談
    • 経理業務相談
    • 消費税改正業務相談
    • マイナンバー相談
    • 労務相談

    会計ソフトの操作サポートだけでなく、このような内容についても相談できるのは、老舗メーカー弥生ならではの強みと言えるでしょう。

    仕訳入力ができる2つのスマホアプリ

    弥生の会計ソフトには、2種類の専用スマホアプリが用意されています。この2つのアプリを利用すれば、パソコンを開くことなく、スキマ時間にスマホでサクッと取引の入力ができます。

    『弥生 申告』アプリ 弥生 レシート取込アプリ
    やよいのスマホアプリ(『弥生 申告』アプリ) レシート取込アプリ撮影画面(弥生のスマホアプリ)
    パパっと帳簿付けができるアプリ レシートを読み取って
    帳簿付けができるアプリ

    手軽に仕訳入力ができる『弥生 申告』アプリ

    『弥生 申告』アプリは、手早く帳簿付けすることに特化したスマホアプリです。画面の指示に従って取引の情報を入力していくだけで、ごく簡単に取引を登録できます。

    弥生のスマホアプリ - 勘定科目選択画面 弥生のスマホアプリ - 取引入力画面 弥生のスマホアプリ - 金額入力画面

    アプリ起動時に表示される勘定科目は、自由にカスタマイズが可能です。自分がよく使う勘定科目を並べておけば、仕訳登録がよりスムーズになります。

    レシート・領収書を読み取れる「弥生 レシート取込アプリ」

    「弥生 レシート取込アプリ」は、レシートや領収書を読み取って帳簿付けができるアプリです。スマホカメラでレシートを撮影すると、日付や金額などを自動で読み取ってくれるので、あとは登録ボタンを押すだけで仕訳入力が完了します。

    弥生のスマホアプリ - レシート取込画面

    まとめ – 老舗メーカーの低価格なクラウド会計ソフト

    やよいの青色申告 オンライン」は、老舗メーカーが提供するコスパの良いクラウド会計ソフトです。初年度はキャンペーン価格が適用されるので、上位プランでもかなりおトクに利用できます。

    「やよいの青色申告 オンライン」の料金プラン

    セルフプラン ベーシックプラン トータルプラン
    年額料金
    (税込)
    9,680円/年
    初年度は無料
    15,180円/年
    初年度は7,590円
    26,400円/年
    初年度は13,200円
    帳簿付け
    申告書作成
    電子申告
    (e-Tax)
    サポート ×
    業務ヘルプ
    デスク
    × ×

    >> 弥生の料金プランについて詳しく

    どのプランでも機能面に差はありません。ただ、上位プランだと操作サポートや業務ヘルプデスク(確定申告・経理業務などの相談サービス)を利用できます。

    「やよいの青色申告 オンライン」のポイント【機能別】

    帳簿付け
    (手入力)
    • 勘定科目の解説が表示されるので、初心者でも入力しやすい
    • 登録済みの取引は、日付や決済手段ごとに検索できる
    帳簿付け
    (自動仕訳)
    • 主要な金融機関には、ほとんど対応している
    • 連携可能な外部サービスは他のソフトに比べると少なめ
    レポート機能
    • 期間を指定するだけで、グラフや表を自動作成してくれる
    • 取引・残高・損益などに関する7種類のレポートを作成できる
    確定申告
    • 確定申告の手順や進捗状況を表示してくれる
    • 一応、白色申告の「収支内訳書」も作成できる
    電子申告
    (e-Tax)
    • 画面の指示に従って、簡単に電子申告ができる
    • マイナンバーカードと読取機器(スマホで代用も可能)が必要
    サポート体制
    • セルフプラン以外ならサポート付き(チャット・メール・電話)
    • トータルプランなら、確定申告や経理業務などの相談も可能
    • 電話相談では、必要に応じて画面共有サポートが受けられる
    スマホアプリ
    • 仕訳登録用アプリを使えば、よりカンタンに取引入力が可能
    • レシート読込用アプリでは、レシート撮影で帳簿付けができる

    低価格でありながら、確定申告に必要な機能は充分に備わっています。他の大手クラウド会計ソフトと比べても遜色ないので、会計ソフトのランニングコストを抑えたい人におすすめです。

    \ この記事をSNSでシェアする /
    PICKUP POSTS
    ピックアップ記事
    マネーフォワード クラウド確定申告
    RELATED POSTS
    関連記事
    自営業の専門メディア 自営百科
    最新情報はSNSアカウントで