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パソコンとスマホをQRコードで連携する方法 – e-Taxソフト(Web版)

更新日: 2021/04/19 投稿日: 2021/04/02
パソコンとスマホをQRコードで連携する方法 – e-Taxソフト(Web版)

2021年3月下旬から、e-Taxソフト(WEB版)にマイナンバーカードでログインする際、対応機種のスマホがあればICカードリーダーが不要となりました。QRコードを読み取って、パソコンとスマホを連携させます。

INDEX

目次

    スマホで電子申告する方法

    個人事業主が電子申告をする場合、基本的にはパソコンが必要です。また、マイナンバーカードを読み取るには、従来はICカードリーダが必須でした。

    しかし現在は、ICカードリーダを使わなくても、スマホで代用する方法が少しずつ増えています。大まかに、以下の3パターンが挙げられます。

    マイナンバーカードをスマホで読み取って電子申告する方法

    パソコン スマホ (対応機種のみ)
    確定申告書等作成コーナー ・Windows
    ※ Bluetooth接続
    ・Android
    民間の会計ソフト ・iPhone
    ・Android
    ③ e-Taxソフト(WEB版) ←New!! ・Windows
    ・Mac*
    ・iPhone
    ・Android

    * Macは、民間の会計ソフトを用いて「xtx形式」の申告データを出力できる場合に限る

    「① 確定申告書等作成コーナー」では、パソコンとスマホをBluetoothで連携させ、パソコンから申告する必要があります。「② 民間の会計ソフト」は、パソコンとスマホを連携させる必要がなく、スマホから直接申告できます(詳細は各リンク先を参照)。

    本記事では「③ e-Taxソフト(WEB版) 」で、民間の会計ソフトを用いない方法を解説します。ただ、この方法は非常にめんどくさいので、あまりおすすめはしません。

    税務署に直接足を運んでもいいよ、という人には「ID・パスワード方式」による電子申告を強くおすすめします。この方法なら、そもそもマイナンバーカードを使う必要すらありません。

    なお、これから紹介する方法は、e-Taxのヘルプデスクにて確認済みです。筆者の環境でも動作しましたので、実際の画面を使ってご紹介します。ただし、すべての環境で動作することを保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

    e-Taxソフト(WEB版)で電子申告

    申告データの作成はe-Taxソフト、データ送信はe-Taxソフト(WEB版)で行う

    上図のように、パソコン画面に表示されたQRコードを、スマホで読み取ります。さらに、そのスマホでマイナンバーカードを読み取れば、e-Taxソフト(WEB版)にログインできます。これを「2次元バーコード認証」といいます。

    用意するもの(手順はあとで説明します)

    Windowsパソコン e-Taxソフトをインストールして使用する
    利用者識別番号 e-Taxソフトを利用するとき必ず入力する
    e-Taxソフト 申告データ(xtx形式)を作成する
    マイナンバーカード e-Taxソフト(WEB版)でログインや電子署名に使う
    利用者証明用パスワード e-Taxソフト(WEB版)でログインに使う
    署名用パスワード e-Taxソフト(WEB版)で電子署名に使う
    対応機種のスマホ QRコードとマイナンバーカードを読み取る
    マイナポータルAP このスマホアプリでQRコードを読み取る
    e-Taxソフト(WEB版) 2次元バーコード認証で申告データ(xtx形式)を送信する

    ここからは、Windowsのパソコンと、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマホを持っている方に向けて、以下の3ステップで実際の手順をご紹介します。

    • STEP1:利用者識別番号を取得する
    • STEP2:e-Taxソフトで「xtx形式」の申告データを作成する
    • STEP3:e-Taxソフト(WEB版)で「2次元バーコード認証」を行う

    e-Taxソフトで申告データを作成すれば、各種控除を受けるための添付書類の大半を省略できます。これは確定申告書等作成コーナーと同様です。

    【STEP1】利用者識別番号を取得する

    e-Taxを利用するには「利用者識別番号」を取得する必要があります。これは16桁の数字で、マイナンバーとは別物です。すでに取得済みの方は、STEP2に飛んでください。

    未取得の方は、スマホで下記リンク(またはQRコード)へアクセスしましょう。画面の指示に従い、マイナンバーカードをスマホで読み取って、サイトにログインします。必要事項を入力すれば、サイト内の「利用者情報」にて即時に通知されます。

    e-Taxソフト(SP版)ログイン画面のQRコード

    e-Taxソフト(SP版) - 初回ログインの手順

    ※ 本例はiPhoneでの操作画面だが、Androidでも同様に操作可能

    マイナンバーカード発行時に設定したパスワードの使い分け

    利用者証明用パスワード 署名用パスワード
    マイナポータルAP - 利用者証明用パスワード マイナポータルAP - 署名用パスワード
    ・e-Taxソフト(SP版)のログイン時
    ・e-Taxソフト(WEB版)のログイン時
    ・e-Taxソフト(WEB版)の電子署名時

    ちなみに、すでに以下のような書類をお持ちの方は、税務署に足を運ぶことなく自宅等のパソコンから「ID・パスワード方式」による電子申告が可能です。

    ID・パスワード方式の届出完了通知

    自宅等のパソコンから電子申告をしたことがなくても、過去に税務署のパソコンから確定申告をしたことがあれば、そのときの申告書控えと一緒に、この書類が発行されている可能性があります。

    【STEP2】申告データを「xtx形式」で作成

    e-Taxソフトをパソコンにインストールします。下記リンクへアクセス(または「e-Taxソフト ダウンロード」などで検索)し、上から順番にインストールしていきましょう。
    >> e-Taxソフトのインストール

    e-Taxソフトを起動したら、利用者識別番号を入力して「利用者ファイル」を作成します。ここではマイナンバーカードは使用しません。

    e-Taxソフト - 利用者ファイルの作成

    メニューで「作成 > 申告・申請等」を選択すると、申告書類を作成できます。

    e-Taxソフト - 申告書類の選択

    ただし、e-Taxソフトの入力画面は、決して使いやすくはないです。無理だと感じた人は、いったん「確定申告書等作成コーナー」の「作成開始 > 印刷して提出」から申告書類を作り、それを見ながら改めてe-Taxソフトで入力するのがおすすめです。

    e-Taxソフト - xtx形式のファイルを保存(切り出し)

    申告書類がすべて作成できたら、上図の画面で「切り出し」を選択します。任意の場所に「令和○年分確定申告.xtx」などのファイル名で保存しましょう。

    【STEP3】2次元バーコード認証で提出

    パソコンでe-Taxソフト(WEB版)にログインします。ブラウザは、IE・Edge・Chromeに対応しています。なお、初めて利用する際は、事前準備セットアップに誘導されるので、それに従ってください。

    e-Taxソフト(WEB版) - 2次元バーコード認証でログイン

    上図の画面で「スマートフォンで読み取り」を選択すると、パソコン画面にQRコードが表示されます。

    スマホで「マイナポータルAP」を起動して「2次元バーコード読取」をタップしましょう。カメラで読み取って、パソコンとスマホを連携させます。この状態で、マイナンバーカードをスマホで読み取ればOKです。

    e-Taxソフト(WEB版) - xtx形式の申告データをアップロードする

    ログインできたら、上図の画面から「作成済みデータの利用」の操作に進み、先ほどe-Taxソフトで作成したxtx形式のファイルをアップロードします。

    e-Taxソフト(WEB版) - 2次元バーコード認証で電子署名

    アップロードした書類を上図の画面で確認し、問題なければ電子署名を付与して送信します。電子署名の際も「2次元バーコード認証」でパソコンとスマホを連携させます。無事に送信できたら、電子申告完了です。

    e-Taxソフト(WEB版)のその他の機能

    e-Taxソフト(WEB版)では、電子申告のほかにも以下のような機能を利用できます。所得税の確定申告に関係する主なものをピックアップしました。

    • 利用者情報の登録、確認、変更
    • 納付情報登録依頼
    • 納税証明書交付請求(署名省略分、書面交付、電子交付)
    • 申告、申請のための添付書類(PDF)の送信
    • ダイレクト納付利用届出書の作成、送信
    • 口座振替依頼書の作成、送信
    • 送信結果の確認、メッセージボックスの表示
    • 申告、申請データの内容確認
    • e-Taxから発行された証明書などの内容確認

    マイナンバーカードがなくても、利用者識別番号と暗証番号(ID・パスワード)を入力すれば、e-Taxソフト(WEB版)にログインして一部の機能が利用できます。

    しかし、すべての機能を利用するには、マイナンバーカードによるログインが必須です。「2次元バーコード認証」なら、これが従来よりもお手軽に実現できます。

    まとめ

    e-Taxソフト(WEB版)では、すでに作成済みの「xtx形式」の申告データがあれば、それを取り込んで電子申告できます。ただし、確定申告書類の作成はできないので、インストール版のe-Taxソフトや、民間の会計ソフトで補いましょう。

    e-Taxソフト(WEB版)の主な機能

    機能 カードあり カードなし
    電子申告
    • xtx形式の申告データの送信
    納税
    • ダイレクト納付利用届出書の送信
    • 口座振替依頼書の送信
    • 納税証明書の請求
    ○*
    メッセージボックス
    • 申告、申請データの確認
    • 還付金処理状況確認

    * 納税証明書は、署名省略分のみ請求可能

    ちなみに、確定申告書等作成コーナーの「作成開始 > 印刷して提出」で作成した申告データは「data形式(.data)」でしか保存できません。これを「xtx形式」に変換する手立てがないので、e-Taxソフト(WEB版)には取り込めません。